JPS6142797B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6142797B2
JPS6142797B2 JP739682A JP739682A JPS6142797B2 JP S6142797 B2 JPS6142797 B2 JP S6142797B2 JP 739682 A JP739682 A JP 739682A JP 739682 A JP739682 A JP 739682A JP S6142797 B2 JPS6142797 B2 JP S6142797B2
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JP
Japan
Prior art keywords
black
coating
chrome plating
plating
black chrome
Prior art date
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Expired
Application number
JP739682A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58123896A (ja
Inventor
Akira Uchama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suwa Seikosha KK
Original Assignee
Suwa Seikosha KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suwa Seikosha KK filed Critical Suwa Seikosha KK
Priority to JP739682A priority Critical patent/JPS58123896A/ja
Publication of JPS58123896A publication Critical patent/JPS58123896A/ja
Publication of JPS6142797B2 publication Critical patent/JPS6142797B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は側、バンド、裏ブタ、リユーズなど
携帯時計用外装部品の表面に電着により黒色クロ
ムメツキを施した後、該黒色クロムメツキ上に変
性フツ素樹脂被膜を形成する方法に関する。黒色
クロムメツキは光学機械部品、測定器部品及び装
飾用品などに広く適用されている。また近年は大
陽エネルギー吸収板への適用が注目されている。 従来、黒色クロムメツキ方法としては無水クロ
ム酸水溶液に氷酢酸や酢酸等の触媒根を添加して
なる浴を用いる方法が一般的である。しかしなが
ら、この方法で用いられているメツキ浴は非常に
不安定であり、使用中に浴組成が著しく変化する
ため浴管理および製品の品質管理が困難であつ
た。さらに、上記メツキ浴は一般の湿式メツキに
比べ高い電流密度を必要とし、しかもメツキ能力
が使用中急速に低下し、可使時間が短い等の欠点
があつた。またこれらに加えて、耐摩耗性が著し
く悪く、特に時計用外装部品には用いられていな
いのが現状である。 時計用外装部品に今まで使用されている黒色仕
上げとしては、プラスチツク、Alハーダーマイ
ト及び黒溶射があるが、いずれも外観的に高級感
が得られず低価格品の一部のみに使用されてい
る。上記3つの方法の中では最も外観的に優れて
いる黒溶射の方法は製造時の温度が300℃と高温
のため適用材質に制限があり、さらにコスト的に
も一般湿式メツキに比して高いという欠点があつ
た。 本発明は黒色クロムのかかる欠点を除去し、黒
色クロム上に変性フツ素樹脂被膜を形成させ耐摩
耗性、耐食性及び密着性のすぐれた黒色表面仕上
げを得ようとするものである。一般に各種金属製
品や合金製品の表面に樹脂膜を被覆して、それ等
の表面物性に関する種々の改善を行う方法は広く
行なわれており、金属の防錆を目的として表面に
樹脂塗料を塗装することはその一例である。しか
し各種の樹脂類中、特にフツ素樹脂を用いて耐久
性のある良質の被覆層を形成するのは非常に困難
なことである。これはフツ素樹脂の被覆が離型性
に非常に優れていることからも容易にわかる様に
フツ素樹脂被覆と被覆面との密着性が乏しく、被
覆形成後密着性不良に基づく剥離を起こしやす
い。そこでフツ素樹脂を金属表面等に被覆する場
合には普通、被膜の密着力を高める目的で被覆面
に対し何らかの前処理を必要とされる。かかる前
処理としては、被覆面の粗面化や被覆面に予めプ
ライマー塗装を施すことが行われている。 しかし被覆面の粗面化に際しては処理剤の調
整、処理時間、液温度等、作業条件管理に厳し
く、また外観的にも粗面状態をかくしきれない。
後者のプライマー塗装に関してはプライマー塗装
面に一様な“ブツ”と呼ばれる凸部が残るため被
覆面の平滑性が損なわれたり、そこが被覆面の剥
離発生を起こし易い等の欠点があつた。いずれに
しても従来の方法では外観的に装飾用部品には使
用できない状態である。そこで、本発明において
は、前記した黒色クロムメツキ及びフツ素樹脂被
覆の前処理技術に見られた欠点を解消して、特に
フツ素樹脂被覆と基材との密着力を増させ、かつ
耐摩耗性、耐食性にすぐれた黒色表面処理方法を
提供することが主たる目的である。そしてかかる
目的を達成する本発明は、時計用外装部品に変性
フツ素樹脂の被覆をスプレー塗装する工程に先立
ち無水クロム酸水溶液中にケイフツ酸を混入した
浴を用いて電着により黒色クロムメツキを行うこ
とを特徴とする変性フツ素樹脂の表面処理方法で
ある。上記本発明は、黒色クロムメツキに続いて
変性フツ素樹脂の被覆を行うことにより、市場品
質に充分な密着性、耐摩耗性、耐食性が得られる
従来にはない極めて優れた表面処理方法である。 本発明における黒色クロムメツキ工程で使用す
る電解液としては無水クロム酸を250〜300g/
溶解した水溶液中にケイフツ酸を0.25〜0.5g/
混入させたものが特に好ましく極めて良好な密
着性を示す。また本発明における黒クロムメツキ
工程では被覆対象を陰極とし、陽極には電解液に
不溶性の金属或いは合金を用いて電解反応を行
う。被覆対象としては、ステンレス銅、黄銅、洋
白、Co合金、Ni合金等の金属や合金が使用でき
る。陽極としては白金、合金或いは錫/鉛合金等
を用いる。又、電解反応は上記陰極及び陽極を電
解液中に浸漬し両者間に通電して行う。この際の
条件は一般には10〜30A/dm2の電流密度で5分
〜30分間電解を為す。以下実施例に従つて本発明
を具体的に説明する。 下記組成の電解浴(浴温度340℃)を調整しこ
の浴中に黄銅製の携帯時計側に予めNiメツキを
3〜5μ施した時計用外装部品と白金とを浸漬
し、対抗配置した。次に白金を陽極、時計用外装
部品を陰極として電流密度20A/dm2で10分、20
分、30分の3種の時間で通電を行つた。 電解液の組成 無水クロム酸(CrO3)250〜300g/ ケイフツ酸(H2SiF6)0.25〜0.5g/ 酢酸バリウム(Ba(CH3COO)2)3〜7
g/ 上記の電解反応により外装部品表面にはそれぞ
れ2.5μ,5μ,10μの黒色クロムメツキが形成
された。 その後、試片を電解浴中から引き出してトリク
レンの超音波洗浄、乾燥を行つた後、3〜5Kg/
cm2圧のエアスプレーガンによつて黒色の変性フツ
素樹脂であるタフコートエナメルTC7409BK(ダ
イキン工業製)を10〜20μ厚に一様に被覆し、更
に90゜×30分の乾燥、180゜×30分の焼成を行つ
た後、水中急冷を行つて変性フツ素樹脂7409Bと
を被覆した時計用外装部品が得られた。この被覆
面は一様に平滑であり膜欠陥の全くない黒色被覆
である。 黒クロムメツキ厚の違う3種の時計用外装部品
に就いて2mm巾の180゜引剥し試験(引剥し速度
1cm/分)を行つた所、密着強度は黒クロムメツ
キ2.5μのものは20Kg/cm、5.0μのものは1.8Kg/
cm、10μのものは1.0Kg/cmであつた。このため
黒クロムメツキ厚は1.0〜5.0μ厚が最も高い密着
性が得られる。次に比較として前記実施例と同様
の時計用外装部品に#300アランダムを用いたシ
ヨツトピーニングにより粗面化を行
【表】 い350℃で空焼きした後、被覆面にプライマー塗
料(EK―1700プライマー:ダイキン工業製)を
15μ厚に塗布し前記実施例と全く同様に変性フツ
素樹脂7409BKを被覆した。この被膜の密着強度
は0.90Kg/cmであり、かつその表面はプライマー
塗料中の“ブツ”により多数の凸凹がありその外
観は装飾用として用いられない水準であつた。 黒色クロム土へ被覆した変性フツ素樹脂の摩耗
係数を調べると0.03〜0.04であり一般のプラスチ
ツク(0.4〜0.7)、ポリエチレン(0.3〜0.6)と較
べると非常に低い値が得られたまま、耐摩耗性は
一般の金メツキ時計の5〜10倍の寿命が延長され
た。さらに人工汗中における浸漬テストでは10日
以上たつても錆の発生はなく、なんら異常は発生
しなかつた。 以上実施例に述べた様に本発明により密着性、
耐摩耗性及び耐食性に優れた従来にはない装飾用
の黒色表面処理が実現できた。本発明により時計
用外装部品ばかりでなく、他の装飾器すべてに関
して安価で、すばらしい特性を有した黒色表面処
理が可能となる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 時計用外装部品に変性フツ素樹脂をスプレー
    塗装する工程に先立ち、初めNiメツキを施した
    後、無水クロム酸水溶液中にケイフツ酸を0.25〜
    0.5g/混入させた浴を用いて電着により黒色
    クロムメツキ処理を行うことを特徴とする時計用
    外装部品の表面処理方法。 2 黒色クロムメツキ厚みを1.0〜5.0μ、及び変
    性フツ素樹脂厚みを5.0〜30μ形成することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の時計用外装
    部品の表面処理方法。
JP739682A 1982-01-20 1982-01-20 時計用外装部品の表面処理方法 Granted JPS58123896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP739682A JPS58123896A (ja) 1982-01-20 1982-01-20 時計用外装部品の表面処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP739682A JPS58123896A (ja) 1982-01-20 1982-01-20 時計用外装部品の表面処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58123896A JPS58123896A (ja) 1983-07-23
JPS6142797B2 true JPS6142797B2 (ja) 1986-09-24

Family

ID=11664738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP739682A Granted JPS58123896A (ja) 1982-01-20 1982-01-20 時計用外装部品の表面処理方法

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61280929A (ja) * 1985-06-07 1986-12-11 株式会社 野村鍍金 フツ素樹脂被覆金属
JPS6268740A (ja) * 1985-09-21 1987-03-28 岐阜レイデント工業株式会社 素材の表面皮膜及びその形成方法
JP3983194B2 (ja) 2003-04-01 2007-09-26 トヨタ自動車株式会社 プレス成形用金型
JP5210359B2 (ja) * 2009-10-13 2013-06-12 レイデント工業株式会社 塗装金属製品の塗装法

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JPS58123896A (ja) 1983-07-23

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