JPS6142513Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ホース収納室を有する電気掃除機
に関するものである。

従来、長さが10ｍにも達する長い吸込ホースが
あり、この吸込ホースは不使用時に単に巻回して
束ねて壁に掛けたり単に箱に入れたりしている。
しかしながら、長い吸込ホースは巻回するだけで
も大変な作業であり、壁に掛けた場合は外観が悪
く、箱に入れる場合は束ね方が不規則になるため
吸込ホースの弾性に抗して収納しなければならず
大変であり、また、全部入りきらないことがある
とともに局部的に屈折して損傷が生じやすいもの
である。

この考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、吸込ホースの収納状態が良好であるとともに
吸込ホースの取り出しを容易に行える電気掃除機
を得ることを目的とするものである。

この考案は、本体ケースに円柱状のホース収納
室を形成し、このホース収納室の内周に沿つて吸
込ホースを規則的に巻回して吸込ホースの弾性に
抗してコイル状に巻回して収納し、外観をよくす
るとともに前記吸込ホースに損傷を生じることも
なく吸込ホースの収納状態を良好にし、また、前
記ホース収納室を筒状壁とこの筒状壁に上下方向
に出没自在で上部に固定自在に嵌合された筒体と
により形成し、吸込ホースを取り出す時は筒体を
筒状壁の上部より下方向にスライドさせ、今まで
筒体に覆われていた吸込ホースを一度に取り出
し、吸込ホースの取出作業を容易に行えるように
し、さらに、使用時はホース収納室を浅くして吸
込ホースの引出有効長さを増して広範囲に掃除し
うるように構成したものである。

この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、上部開口の本体ケース１が設けられて
いる。この本体ケース１の一側には上部開口の筒
状壁２が形成され、この筒状壁２の内側には上下
開口の筒体３が上下方向に出没自在に嵌合されて
いる。この筒体３は板バネ４ａにより外方へ付勢
さた固定手段としてのピン４を前記筒状壁２の内
周に形成した係止孔５に弾発的に係合することに
より上方位置にロツクされている。そして、この
筒体３と前記筒状壁２との内部によりホース収納
室６が形成され、このホース収納室６には吸込ホ
ース７が前記筒状壁２の下部付近に形成した接続
口８に一端を接続されてコイル状に巻回されつつ
収納されている。

また、前記本体ケース１の中央部には電動送風
機９を収納するとともに排気孔１０を形成した電
動室１１が形成され、この電動室１１の上部には
上部開口の集塵ケース室１２が設けられ、この集
塵ケース室１２には集塵部である集塵ケース１３
が上方に向つて拡開するガイドリブ１４により位
置決めされつつ収納され、これにより、集塵ケー
ス１３の吸込口１５が前記接続口８から連通され
た接続管１６にパツキング１７でシールされつつ
接続されている。そして、前記集塵ケース１３に
はフイルタ１８に覆われた通気孔１９を介して前
記電動室１１に接続される集塵室２０が形成さ
れ、この集塵室２０には集塵袋２１の開口縁に固
定した吸込口板２２が前記吸込口１６に接続され
つつガイドフレーム２３に保持されて収納され、
この集塵室２０の上部には蓋２４が開閉自在に取
付けられている。

ついで、前記本体ケース１の他側には上部開口
の付属品収納室２５が形成され、この付属品収納
室２５には吸込口体や延長管等の付属品２６が収
納されている。

また、前記本体ケース１の上部開口には前記ホ
ース収納室６と前記集塵ケース１３と前記付属品
収納室２５との上部を一度に覆う蓋体２７が開閉
自在に連結されている。

このような構成において、吸込ホース７をホー
ス収納室６から取り出す時には、筒体３に下方の
押圧力を加えて係止孔５からピン４をはずし、筒
体３を下方向に下降させる。これにより、今まで
筒体３に覆われていた分の吸込ホース７はほぐれ
て瞬時に取り出される。これにより、吸込ホース
７の取出作業は容易に行われる。そして、第４図
に示すように、筒体３が下方に位置することによ
り、接続口９からホース収納室６の上縁までの距
離が短くなつて最終的にホース収納室６に存する
吸込ホース７は短かくなりその分だけ引き出され
る長さは長くなり広範囲にわたつて掃除をするこ
とが可能になる。

そして、吸込ホース７を収納する時は、筒体３
を上方に引き上げてホース収納室６の深さを増
し、その内周面に沿わせて吸込ホース７を容易に
巻回して収納することが可能である。これによ
り、吸込ホース７は弾性に抗して輪が崩れること
なく規則的に巻回されるとともに吸込ホース７の
局部的な屈折による損傷は防止される。

なお、この実施例において、本体ケース１の一
側にホース収納室６を設け、中央部に上部開口の
集塵ケース室１２を設けたが、集塵ケース室１２
の上部にホース収納室６を設けてもよい。

この考案は上述のように、筒状壁と筒体とによ
り円柱状のホース収納室を形成したので、吸込ホ
ースはホース収納室の内周に沿つてコイル状に規
則正しく巻回され、これにより、吸込ホースは容
易に収納することができるとともに外観がよく、
吸込ホースの損傷を防止することができ、また、
前記筒体を上下方向に出没自在で前記筒状壁の上
部に固定自在に設けたので、前記吸込ホースを取
り出す時には、前記筒体を下方向にスライドさせ
ると筒体に覆われていた吸込ホースを瞬時に取り
出すことができ、したがつて、とくに吸込ホース
の取出作業を容易にすることができ、さらに、吸
込ホースの使用時には前記ホース収納室は浅くさ
れるので、吸込ホースの引出有効な長さを増すこ
とができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は斜視図、第２図は縦断正面図、第３図は第２
図のＡ−Ａ線部より切断した縦断側面図、第４図
は吸込ホースを取り出した状態を示す一部を断面
にした正面図である。 １……本体ケース、２……筒状壁、３……筒
体、４……ピン（固定手段）、６……ホース収納
室、７……吸込ホース、８……接続口、１３……
集塵ケース（集塵部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 集塵部が設けられた本体ケースに上部開口の筒
   状壁を形成し、この筒状壁の下部付近に吸込ホー
   スの一端を前記集塵部に接続して保持する接続口
   を設け、前記筒状壁に上下開口の筒体を出没自在
   に設け、この筒体を突出位置に固定する固定手段
   を前記筒状壁または前記筒体の少なくとも一方に
   設け、前記筒状壁と前記筒体とにより前記吸込ホ
   ースをコイル状に巻回して収納するホース収納室
   を形成したことを特徴とする電気掃除機。