JPS623100Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機の付属品収納装置に関
するものである。

従来、電気掃除機の可撓ホースにおいて、長さ
が８ｍにもおよぶロングホースを収納する場合に
は、輪状に巻回して束にして引掛具に掛けるか専
用の収納箱に収納するかしている。しかしなが
ら、ロングホースを束にすることは大変な作業で
あり、美観上も好しくない。専用の収納箱にロン
グホースを収納するものは、使用時に全部出して
使用するので狭い室内では床に這う長さも増大し
邪魔になり、収納作業もわずらわしい。とくに、
ロングホースは収納形態が不規則で入れ方によつ
て全部を収納することができないことがある等出
し入れしにくく、小さな曲率半径で屈曲される部
分もあり損傷する問題点が存する。

この考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、可撓ホースの整然とした収納状態と付属品の
収納とを同時に達成することができる電気掃除機
の付属品収納装置を得ることを目的とするもので
ある。

この考案は、掃除に際して可撓ホースを必要長
さだけ引き出して掃除することができ、不使用時
はホース収納筒と付属品収納筒との間に可撓ホー
スを巻き崩れを防止しつつ整然と収納するととも
に付属品収納筒に他の付属品を収納することがで
き、これにより、収納スペースを縮小するととも
に美観を高め、さらに可撓ホースはホース収納筒
と付属品収納筒との間で巻き径が規則的に定めら
れるため、収納作業を容易にするとともに局部的
な屈曲による損傷を防止しうるように構成したも
のである。

この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１は本体ケースで、この本体ケース１の下部
にはフイルタ２を有する集塵部であるダストケー
ス３が引出自在に収納されているとともに、電動
送風機４を収納した電動室５と排気風路６とが形
成されている。排気風路６の後方には多数の排気
孔７を有する排気蓋８が取付けられている。

しかして、本体ケース１の中央部には付属品収
納筒９と大径のホース収納筒１０とを同心円上に
配列されつつ設けられている。これらの収納筒
９，１０は円筒又は多角形の筒によるものであ
る。内方の付属品収納筒９内にはブラシや鶴口や
コード等の付属品１１が収納され、ホース収納筒
１０の内側には可撓ホース１２が巻回されつつ収
納されている。可撓ホース１２の接続管１３は接
続口１４に保持されつつ前記ダストケース３に接
続されている。前記本体ケース１の上面には皿状
に開口する開口部１５とこの開口部１５の縁から
外方へ突出する樋状の凹部１６とこの凹部１６の
先端に形成した突部１７とが形成されている。凹
部１６には可撓ホース１２の握り管１８が伸張方
向への反力によつて突部１７に係合して上方への
浮きを阻止されつつ収納されている。また、本体
ケース１の上部には蓋１９が回動自在に取付けら
れ、この蓋１９には可撓ホース１２を通す挿通部
２０が形成されている。

このような構成において、掃除をするときは可
撓ホース１２を部屋の広さに応じて必要な長さだ
け引き出して掃除することができるので邪魔にも
ならず便利である。それだけ使用後における可撓
ホース１２の収納もらくになる。その収納作業
は、ホース収納筒１０の内面と付属品収納筒９の
外面とを案内面として可撓ホース１２を巻回すれ
ばよいので作業は容易であり、巻き崩れもしな
い。とくに、可撓ホース１２は蛇腹状で伸縮自在
であるため、握り管１８の一端を手で閉止した状
態で電動送風機４を駆動すると負圧により可撓ホ
ース１２が縮小作用を示し、収納作業をより一層
簡略化する。また、巻回状態の可撓ホース１２の
内方のスペースを利用して付属品収納筒９が設け
られているので、他の付属品１１をも整然と収納
することができる。これにより、収納スペースは
小さく美観もよい。また、可撓ホース１２は部分
的に屈曲することもなく損傷を防止することがで
きる。

第３図に示すように、付属品収納筒９の上部に
球面状の案内部２１あるいは図示しないがテーパ
による案内部を形成することにより、可撓ホース
１２の収納及び引き出しに際して滑りもよく、出
し入れ時の操作性を向上させるとともに損傷をよ
り一層防止することができる。

また、第４図に示すように、付属品収納筒９に
半球状の蓋２２を設ければ収納時の美観を高める
とともに案内部２１による効果をさらに高めるこ
とができる。

この考案は上述のようにホース収納筒を付属品
収納筒とを設けることにより、ホース収納筒から
可撓ホースを必要長さだけ引き出して邪魔される
ことなく掃除することができ、使用後はホース収
納筒の内側に可撓ホースを巻回し付属品収納筒に
より巻き崩れを防止しつつ整然と収納することが
でき、可撓ホースの内側の付属品収納筒に他の付
属品を収納することができ、したがつて、収納ス
ペースを縮小し美観を高めることができ、さら
に、収納作業を容易にし、可撓ホースの局部的な
屈曲による損傷を防止することができる等の効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は斜視図、第２図は縦断側面図、第３図及び第
４図は変形例を示す一部の縦断側面図である。 １……本体ケース、３……ダストケース（集塵
部）、９……付属品収納筒、１０……ホース収納
筒、１１……付属品、１２……可撓ホース、１４
……接続口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長い可撓ホースを螺旋状に巻回して収納する上
   方開口のホース収納室と、前記可撓ホースの一端
   を保持して負圧状態に維持される集塵室に前記可
   撓ホースを接続する接続口とを本体ケースに設
   け、前記ホース収納室の内部に巻回された前記可
   撓ホースの内周をその全高さにわたつて支えると
   ともに吸込具等の付属品を収納する上方開口の付
   属品収納室を設けたことを特徴とする電気掃除機
   の付属品収納装置。