JPS6342918Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機の付属部品収納装置に
関するものである。

付属部品としては、可撓ホース、複数の延長
管、吸込口体等が存するが、これらの付属部品を
不使用時保管するのに苦慮している。掃除機本体
に複数の収納部を設けた型式のものは掃除機本体
が大型化するので掃除機本体の移動運搬がしにく
くなる欠点を有している。また、梱包に際しては
個々の付属部品について行わなければならない。
さらに、付属部品を収納する収納ケースを別個に
設けた型式のものが存するが、可撓ホースに湾曲
癖がついて耐久性が損われる欠点を有している。

この考案は上述のような欠点を解消し、とくに
可撓ホースの耐久性を向上しうる電気掃除機の付
属部品収納装置をうることを目的とするものであ
る。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。
１は電動送風機を内蔵する本体ケース２と、フイ
ルタを内蔵するとともに一端に吸込口３が形成さ
れたダストケース４とを連結した掃除機本体であ
る。そして、前記吸込口３に順次接続される蛇腹
状の可撓ホース５と複数の延長管６，７，８と吸
込口体９とが設けられている。ついで、前記掃除
機本体１に上部開口１１が閉塞される収納ケース
１０が設けられている。この収納ケース１０の一
端には前記掃除機本体１の一端を保持する突起１
２が形成され、他端には前記掃除機本体１の他端
を保持するクランプ１３が設けられている。ま
た、前記収納ケース１０の両端内面には、中央に
位置して前記延長管６〜８を保持するリブ１４
と、側方に位置して前記可撓ホース５の両端を保
持する係止部である円状のボス１５，１６とが形
成されている。一方のボス１５には前記吸込口３
に接続嵌合される通孔１７が形成されている。そ
して、前記収納ケース１０の一側には鶴口状の吸
込口体１８と前記可撓ホース５と掃除機本体１か
ら外した電源コード１９等の付属部品が収納さ
れ、中央部には前記延長管６〜８がリブ１４に保
持されつつ収納され、他側には前記吸込口体９が
収納されている。

このような構成において、掃除機本体１には各
種の付属部品を収納したり保持したりする必要が
なく、小型化を図り掃除時の移動や運搬を容易に
する。不使用時は各付属部品を収納ケース１０に
収納しその上に掃除機本体１を置けるので保管ス
ペースを小さくし整理も容易である。可撓ホース
５は延長管６〜８よりはるかに長いにもかかわら
ず直線状に縮小しその両端をボス１５，１６に係
合して収納されている嵩ばらない。また、吸込口
体９のブラシ９ａは断面円形の延長管６〜８の接
合部に必然的に形成される断面三角形状の空間２
０に位置しているため、ブラシ９ａの変形を防止
するとともに各付属部品相互間の空間を小さくす
ることができる。したがつて、これらの理由によ
り収納ケース１０の小型化を図りうる。とくに、
可撓ホース５は直線状に縮小されつつ収納されて
いることにより、湾曲したり屈折したりすること
がなく耐久性を向上させることができる。すなわ
ち、伸ばされた可撓ホース５をボス１５，１６に
保持しつつ収納ケース１０に収納した直後は、第
４図に示すように湾曲しているが、伸縮性を有し
ているため真直ぐにすることができる。可撓ホー
ス５は伸縮性をもたせるために内部に鋼線による
コイルが埋設されているが、そのコイルを密着巻
に近いピツチで巻回することにより可撓ホース５
は自らの弾性により直ちに真直に縮小する。ある
いは、ボス１５の通孔１７に掃除機本体１の吸込
口３を第４図のように接続して電動送風機を駆動
することにより、その負圧により可撓ホース５の
縮小作用を促進しうる。

また、第７図に示すように可撓ホース５の一端
に縮小時にその可撓ホース５を覆う保護筒２１の
一端を固定することにより、可撓ホース５を強制
的に直線状態に維持するとともに損傷をも防止し
うる。

この考案は上述のように構成したので、掃除機
本体は付属部品を収納保持する必要がないため小
型化を図り掃除時における移動運搬を容易にし、
付属部品は収納ケースに収納されるため整理整頓
が行い易く保管スペースを小さくし、とくに、可
撓ホースは延長管よりも長いものであるが直線状
に縮小して収納されるため、収納ケースの小型化
を図るとともに湾曲・屈折癖がつくことを防止し
て耐久性を向上させることができ、とくに、可撓
ホースは収納ケースの内壁と付属品との間で挾持
された形になるので、シヨツク等を受けてもはね
出すことがなく、また、付属部品は収納ケースに
収納したまま発送することもできるため延長管や
可撓ホース等の付属部品を個々に梱包するわずら
わしさを解消しコストダウンを図りうる等の効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は使用時の側面図、第２図は保管時の側面図、
第３図は収納ケースの斜視図、第４図は可撓ホー
スを収納ケースに収納する状態の平面図、第５図
は収納状態にある収納ケースの平面図、第６図は
保管時における一部を断面した正面図、第７図は
変形例として可撓ホースに保護筒を設けた縦断側
面図である。 １……掃除機本体、３……吸込口、５……可撓
ホース、６〜８……延長管、９……吸込口体（付
属部品）、１０……収納ケース、１１……上部開
口、１５〜１６……ボス（係止部）、１８……吸
込口体（付属部品）、１９……電源コード（付属
部品）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 掃除機本体により上部開口が閉塞されるとと
   もに延長管等の付属部品を収納する収納ケース
   を設け、この収納ケースの両端内面に複数本の
   前記延長管を縦積みに保持するリブを突出形成
   し、このリブと前記収納ケースの側面との間に
   おける両端内面に伸縮自在の可撓ホースの両端
   を保持する係止部を形成し、直線状に縮小した
   前記可撓ホースを前記延長管と前記収納ケース
   の内壁との間に位置させて前記係止部により保
   持したことを特徴とする電気掃除機の付属部品
   収納装置。 ２ 自らの弾性により直線状態に縮小する復帰力
   を有する可撓ホースを用いたことを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の電気掃除
   機の付属品収納装置。