JPS6142442Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、合理的な配列をした調理器具ユニツ
トに関するものである。

従来、オーブン，電子レンジ，グリル等の調理
器は、テーブルや調理台に設置して使用されてお
り、使用しない時には場所を取り邪魔になること
が多く、調理作業に支障をきたすことがあつた。

本考案はこのような問題を解決するためになさ
れたもので、上面にコンロを有したキヤビネツト
と、このキヤビネツトの上方に配した換気装置
と、このキヤビネツトと換気装置の間に位置し、
後方へ移動自在とした加熱調理器とを備える構成
とすることによつて、限られた台所の空間を有効
に利用し、かつ調理作業が能率的に行なえるとと
もに、加熱調理器を使用する場合における安全性
を向上させることができる調理器具ユニツトを提
供することを目的とするものである。

以下、本考案の一実施例について図面をもとに
説明する。第１図および第２図において、１はキ
ヤビネツトで、上面に電気コンロなどのコンロ２
を載置してある。３はコンロ２の上方に配した換
気装置である。このキヤビネツト１および換気装
置３は壁４に接して設けてある。５はコンロ２と
換気装置３の間の壁４の一部に設けた収納部で、
この収納部５に電気オーブン等の加熱調理器６が
収納されている。７は加熱調理器６の側面に取付
けた可動レール、８は収納部５の内側面に取付け
た固定レールであり、後述するように可動レール
７は固定レール８内を滑かに摺動し、加熱調理器
６を収納部５に出し入れ自在に保持している。９
は加熱調理器６を収納部５に収納した時に、加熱
調理器６と収納部５との間に形成される断熱およ
び冷却用の空気の通路で、その下端はキヤビネツ
ト１後面側から設けた空気取入れ通路１０とつな
がつており、また、上端は収納部５の上方前面に
開口している。１１は加熱調理器６の電源となる
コンセント、１２は収納部５の奥面に設けたリミ
ツトスイツチで、加熱調理器６を出し入れする時
に作動し、コンロ２の電源を開閉するリレー１３
を動作させる。

次に可動レール７および固定レール８について
第２図を参照し詳細に説明する。７は可動レール
で一端にローラー７ａを有し、両端付近に切欠き
７ｂを有している。８は固定レールで一端にロー
ラー８ａと、バネ板８ｂを有し、バネ板８ｂの一
端には小ローラー８ｃが設けてある。可動レール
７は固定レール８内をローラー７ａ，８ａにより
滑らかに摺動し、固定レール８は切欠き７ｂと小
ローラー８ｃの係合により可動レール７を軽く固
定できる。

以上の構成において、加熱調理器６を使用する
際、加熱調理器６を収納部５より引き出すと、リ
ミツトスイツチ１２が作動し、リレー１３により
コンロ２の電源は切れる。この状態で、加熱調理
器６は使用者の近くに位置するので、調理物の出
し入れが非常にし易く、加熱調理器６のスイツチ
類の操作も非常にし易い。また、コンロ２の電源
は切れており、収納部５より出した加熱調理器６
の底を加熱することを未然に防止している。この
ように加熱調理器６は殆んど全体が空中に置かれ
た状態であるので、調理中の熱や排気が効率良く
換気装置３により吸収され室外に排出される。さ
らに加熱調理器６をコンロ２と同時に使用する場
合には、加熱調理器６を収納部５に収納すると、
リミツトスイツチ１２が作動し、リレー１３によ
りコンロ２の電源が入る。この時、コンロ２によ
る調理の熱や排気は直接、換気装置３に吸収され
室外に排気される。また、加熱調理器６による調
理の熱や排気は、空気取入れ通路１０および通路
９により形成される吸排気通路を通り換気装置３
に吸収され室外に排気される。このような吸排気
通路による煙突効果により調理中の加熱調理器６
の周囲は常に空気取入れ通路１０から吸入した空
気が流れており、加熱調理器６の冷却は十分に行
なわれるので、収納部５の壁面が過熱することは
ない。

なお、コンロ２および加熱調理器６はガスコン
ロやガスオーブン等のようにガスを用いるもので
あつてもよい。

以上のように本考案によれば、上面にコンロを
有したキヤビネツトと、このキヤビネツトの上方
に配設した換気装置とを備え、前記キヤビネツト
と換気装置との間の壁面に、後方へ移動自在とし
た加熱調理器を載置しているため、限られた台所
の空間を有効に利用することができるとともに、
加熱調理器を前方へ引き出すことにより、調理作
業の能率を向上させることができ、また前記加熱
調理器を前方へ引き出し、キヤビネツトと換気装
置の間に位置させた場合は、コンロへの通電を停
止し、かつ加熱調理器を後方へ移動させた場合
は、コンロへの通電を行なうリミツトスイツチを
設けているため、加熱調理器を使用するために前
方へ引き出した場合は、コンロへの通電が自動的
に断たれることになり、したがつてコンロにより
加熱調理器の底部が加熱されるということも未然
に防止することができ、その結果、安全性を向上
させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す調理器具ユニ
ツトの部分断面図、第２図は同調理器具ユニツト
における可動レールおよび固定レールの分解斜視
図である。 １……キヤビネツト、２……コンロ、３……換
気装置、４……壁、６……加熱調理器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面にコンロを有したキヤビネツトと、このキ
   ヤビネツトの上方に配設した換気装置とを備え、
   前記キヤビネツトと換気装置との間の壁面に、後
   方へ移動自在とした加熱調理器を設置するととも
   に、前記加熱調理器を前方へ引き出し、キヤビネ
   ツトと換気装置の間に位置させた場合は、コンロ
   への通電を停止し、かつ加熱調理器を後方へ移動
   させた場合は、コンロへの通電を行なうリミツト
   スイツチを設けた調理器具ユニツト。