JPS6141793Y2

JPS6141793Y2 -

Info

Publication number: JPS6141793Y2
Application number: JP1982123340U
Authority: JP
Priority date: 1982-08-14
Filing date: 1982-08-14
Publication date: 1986-11-27
Also published as: JPS5927263U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、左右のクローラーにより走行する車
体の上面に、竪の回転軸線をもつて自在に旋回す
る旋回台を装架し、その旋回台に、バツクホー等
の掘削作業体及び座席ならび原動機等を支架せし
めてなる土木用の掘削機についての改良に関する
ものである。

上述の土工用の掘削機は、建築現場での基礎工
事あるいは仮設工事などに広く使用されるが、そ
の際の作業場に運び込まれる基礎工事えるいは仮
設工事に必要とする鉄骨等の長尺物の資材を、作
業場内の所定の場所に運搬する作業は行なえず、
その運搬は、特殊な運搬車またはクレーンを用い
て行なつている。この資材の運搬が掘削機で行な
うことが出来れば、該掘削機の利用性を高めるだ
けでなく建築現場での作業全体を効率的に進めら
れることになる。しかし、掘削機をそのように使
用するためには、掘削機に長尺物の資材の運搬が
行なえる荷台を設けなければならず、掘削機の本
来の掘削作業の性能を損なうようになる問題が生
じ、また、掘削機に、長尺物の資材の運搬が安全
かつ容易に行なえる荷台を、機構を面倒にするこ
となく、また、コストをアツプさせることなく設
けることがむずかしい問題がある。

本考案は、これらの問題を解消せしめるために
なされたものであつて、長尺物の資材の運搬が、
掘削機によりそれの機体の走行に邪魔にならず、
かつ、機体のバランスを崩さずに、安全にしかも
容易に行なえるようにする荷台を、掘削機の掘削
作業に支障を与えることなく、簡単な機構をもつ
て掘削機に装備せしめるようにする新たな手段を
提供することを目的とする。

そして、本考案においては、この目的を達成す
るための手段として、左右のクローラーにより走
行する車体上に竪の回転軸線をもつて旋回自在に
装架して掘削作業体及び座席を装備せしめた旋回
台の下面の前端側および後端側に、該旋回台を左
右に横切る筒状のブラケツトを、前後に並列せし
めて装設し、それらブラケツトの各左右の両端部
に、車体の前面視において、突出端側に略垂直に
立上がる立上部を具備せしめたアームを、それぞ
れが、旋回台に対し引込まれた収納状態および旋
回台の側方に突出する突出状態とに切換わるよう
抜き差し自在に嵌装せしめてなる土木用掘削機を
提起するものである。

次に実施例を図面に従い詳述する。

第１図及び第２図において、１は左右のクロー
ラー１０，１０により走行する車体で、それらの
前端には排土板１１が昇降自在に装架してある。

２は前記車体１の上面に装架せる旋回台で、車
体１の上面に設けた竪軸で回転するターンテぶブ
ル１２上に装架せしめてある。そして、前端面に
設けたブラケツト２０に、掘削作業体であるバツ
クホー３のブーム３０の基端部３１が支架せしめ
てあり、また、中央部の上面に運転者が座乗する
座席２１及び操縦装置２２が装架され、後部上面
にエンジン及び油圧装置らが装架せしめてあつ
て、これにより前述の車体１とで掘削機Ａを構成
している。

４は長尺物の資材類の運搬用荷台ａとするため
に上述の旋回台２の左右の両端に装備せしめたア
ームで、第３図に示している如く、車体１の前面
側から見た状態において、水平な姿勢で掘削機Ａ
の機体の側方に突出する水平部４０と、その水平
部４０の突出端部から上方に向けて立上がる立上
部４１とからなる。

５…は、前記荷台ａを構成するアーム４…を支
持するとともにそれを格納する収納箱を兼ねるよ
う旋回台２に設けた筒状のブラケツトで、前記ア
ーム４が抜き差し自在に嵌合する角筒状に形成さ
れて、旋回台２の下面側の前端部および後端部
に、該旋回台２の底面を左右をに横切るように配
位して、前後に２連に設けてある。そして、前述
のアーム４は、この前後に２連に並設した角筒状
のブラケツト５，５の各左右の端部にそれぞれ配
位して、各アーム４の水平部４０の基端側を、こ
の角筒状のブラケツト５，５の各左右の端部の内
腔に抜き差し自在に嵌挿し、セツトボルト６によ
り止着することにより、旋回台２に装設してあつ
て、前記セツトボルト６の締付けを緩めてアーム
４の水平部４０を角筒状のブラケツト５，５内に
押込むことで、第４図に示している如く、その水
平部４０がブラケツト５内に嵌入し立上部４１が
旋回台２の外側面に沿う収納状態に切換わるよう
にしてある。

なお、図示する実施例装置において、６０はセ
ツトボルト６と螺合し合うように角筒状のブラケ
ツト５に設けたネジ筒、４２はセツトボルト６と
嵌合しあうようにアーム４の水平部４０に設けた
セツトボルト穴で、アーム４を突出せしめた状態
と収納せしめた状態の夫々の状態においてセツト
ボルト６と対応る位置に設けてある。

また、本考案手段において、アーム４の立上部
４１は水平部４０に対し折畳み自在とする場合が
あり、また、アーム４は旋回台２の左右の両側の
各片側に前後に多連に並設する場合がある。

このように構成せる実施例装置は次のように作
用する。

掘削機Ａを通常の掘削作業に使用するときは、
旋回台２の前端部および後端部に設けた前後の角
筒状のブラケツト５，５内に、各アーム４の水平
部４０を押し込んで、第４図に示している如く収
納状態としておいて掘削作業を行なう。この状態
は、各アーム４…が車体１に対し旋回自在の旋回
台２に収納された状態となることから、各アーム
４…が旋回台２の車体１に対する旋回作業を含め
た掘削作業に支障を与えることなく、円滑に掘削
作業が行なえる。

また、掘削機Ａで鉄骨などの長尺物の資材Ｍを
運搬しようとするときは、旋回台２に設けた前後
の角筒状の各ブラケツト５，５の左右の両端部か
ら前述の各アーム４…を第３図に如く引き出して
その状態にセツトする。これにより、各アーム４
…は、第１図及び第２図に示している如く、所定
の間隔をおいて前後に並列する状態となり、その
前後に並列するアーム４…の水平部４０…によ
り、そられの上に長尺物の資材Ｍを機体の前後方
向に沿う機体走行に邪魔にならない姿勢として、
しかも突出端の立上部４１…により外側に転落す
ることのないよう安全に載架し得る運搬用荷台ａ
を構成するようになる。そして、長尺物の資材Ｍ
は、かく、旋回台２に設けた角筒状のブラケツト
５，５の左右の端部から側方に突出する状態とし
たアーム４…よりなる左右に一対の運搬用荷台
ａ，ａに、第１図及び第２図にて鎖線で示してい
る如く載架して、掘削機Ａを運転することにより
運搬作業を行なう。

この運搬作業は、、載架せる長尺物の資材Ｍが
長手方向を機体の前後方向に沿わせ、かつ、機体
の側面に近接した位置に、機体のバランスを保持
するよう左右に分配されて載架されることになる
ので、掘削機Ａの走行運転にそれほど支障がな
く、かつ、旋回台２を車体１に対し旋回すること
に載架した長尺物の資材Ｍが一端に旋回するの
で、掘削作業体であるバツクホー３を装着した状
態で行なう通常の掘削機Ａの運転走行と殆んど変
わりない操作で行なえることになつて、運搬作業
も容易かつ円滑に行える。

以上説明したように、本考案による土木用掘削
機Ａは、左右のクローラー１０，１０により走行
する車体１上に竪の回転軸線をもつて旋回自在に
装架して掘削作業体３及び座席２１を装備せしめ
た旋回台２の下面の前端側および後端側に、該旋
回台２を左右に横切る筒状のブラケツト５…を、
前後に並列せしめて装設し、それらブラケツト５
の各左右の両端部に、車体１の前面視において、
突出端側に略垂直に立上がる立上部４１を具備せ
しめたアーム４を、それぞれが、旋回台２に対し
引込まれた収納状態および旋回台２の側方に突出
する突出状態とに切換わるよう抜き差し自在に嵌
装せしめて構成してあるのだから、車体１上の旋
回台２の左右の両側に、長尺物の資材Ｍを旋回台
２の前後方向に沿わせた姿勢で、かつ、転落する
ことのない状態に安定して載架し得る荷台ａ，ａ
が左右に一対に対称するように設けられることに
なるので、その左右の荷台ａ，ａに長尺物の資材
Ｍを分配して載架することで、長尺物の資材Ｍが
車体１の走行の邪魔にならない状態で、しかも、
車体１の前後および左右のバランスを崩すことな
く、安全かつ容易に運搬できるようになる。そし
て、かつ、旋回台２の左右の両側に装設する一対
の荷台ａ，ａは、旋回台２の下端の前端側および
後端側に設けた前後の筒状のブラケツト５，５の
各左右の端部に、アーム４をそれぞれ抜き差し自
在に嵌装することで構成されるのだから、機構が
すこぶる簡単であり、また、長尺物の資材Ｍの運
搬を行なわないときには、各アーム４を筒状のブ
ラケツト５，５内に押込むことで簡単に収納状態
に切換わるので、通常の掘削作業にも支障を与え
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施せる掘削機の一部破断し
た平面図、第２図は同上の側面図、第３図は同上
の要部の斜視図、第４図は同上要部の収納状態に
おける斜視図である。図面符号の説明、Ａ……掘削機、Ｍ……長尺物
の資材、ａ……運搬用荷台、１……車体、１０…
…クローラー、１１……排土板、１２……ターン
テーブル、２……旋回台、２０……ブラケツト、
２１……座席、２２……操縦装置、３……バツク
ホー、３０……ブーム、３１……基端部、４……
アーム、４０……水平部、４１……立上部、４２
……ボルト穴、５……ブラケツト、６……セツト
ボルト、６０……ネジ筒。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

左右のクローラー１０，１０により走行する車
体１上に竪の回転軸線をもつて旋回自在に装架し
て掘削作業体３及び座席２１を装備せしめた旋回
台２の下面の前端側および後端側に、該旋回台２
を左右に横切る筒状のブラケツト５…を、前後に
並列せしめて装設し、それらブラケツト５の各左
右の両端部に、車体１の前面視において、突出端
側に略垂直に立上がる立上部４１を具備せしめた
アーム４を、それぞれが、旋回台２に対し引込ま
れた収納状態および旋回台２の側方に突出する突
出状態とに切換わるよう抜き差し自在に嵌装せし
めてなる土木用掘削機。