JPS6141750B2 - - Google Patents

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JPS6141750B2
JPS6141750B2 JP10834481A JP10834481A JPS6141750B2 JP S6141750 B2 JPS6141750 B2 JP S6141750B2 JP 10834481 A JP10834481 A JP 10834481A JP 10834481 A JP10834481 A JP 10834481A JP S6141750 B2 JPS6141750 B2 JP S6141750B2
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JP
Japan
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layer
active substance
polymer
sheet
resin
Prior art date
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JP10834481A
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English (en)
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JPS5811145A (ja
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Kadoaki Urahama
Tetsuo Numamoto
Hiroaki Sasaki
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPS6141750B2 publication Critical patent/JPS6141750B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は重合体積層シートに関し、詳しくは物
理的及び/又は化学的活性を有する活性物質を含
有し、この活性物質を徐放させるようにした重合
体積層シート。
第1図に示すように、農薬活性、忌避活性、芳
香活性等の物理的及び/又は化学的活性を有する
難揮発性又は揮発性の活性物質を含有する重合体
からなる活性物質貯蔵層1の表面にこの活性物質
の放出を制御するための重合体からなる制御層2
を有し、裏面にポリプロピレン、ポリアミド、ポ
リエチレンテレフタレート等、活性物質に対して
バリヤー性を有するバリヤー層3を有し、更にバ
リヤー層の露出面に粘着剤層4を有し、所要の被
貼着面に貼着して制御層表面から破線矢印で示す
ように活性物質を徐放させ、又は制御層表面に有
効濃度の活性物質を移行させるようにした機能性
重合体積層シートが種々知られている。
しかしながら、特に活性物質が揮発性である場
合、従来から制御層として用いられている重合体
はいずれも活性物質に対する徐放制御が満足でき
るものではなく、徐放機能が長期にわたつて持続
されない。また、徐放機能を長期化するために、
貯蔵層重合体に過剰の活性物質を含有させること
も行なわれているが、この方法によれば特に初期
における活性物質の放出量が有効レベルを不必要
に越えるので、不経済であると共に、活性物質の
種類によつては有害でさえある。
本発明は上記した問題を解決するためになされ
たものであつて、長期間にわたつて活性物質を徐
放し得る重合体積層シートを提供することを目的
とする。
本発明による重合体積層シートは、(a)活性
物質を含有する重合体の層と、(b)上記活性物
質に対してバリヤー性を有し、上記重合体の層の
二つの表面に設けられたバリヤー層とを有し、活
性物質をバリヤー層に被覆されていない重合体の
層の側面から放出させるようにしたことを特徴と
する。
本発明において活性物質とは物理的及び/又は
化学的活性を有する化学物質をいい、ここに活性
としては殺虫、殺菌、防カビ、忌避、誘引等の農
薬活性を含む化学的活性、芳香等の物理的、化学
的活性、導電性、帯電性、帯電防止性等の物理的
活性が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。
活性物質の具体例としては、2,2−ジクロロ
ビニルホスフエート(DDVP)、スミチオン等の
有機リン系やピレスロイド系の殺虫剤、P−クロ
ロ−m−キシレノール等の殺菌剤、ジエチルトル
アミド(DET)等の蚊、ダニ、ゴキブリ忌避
剤、フエロモン類、メチルオイゲノール等の誘引
剤、リモネン、ベンジルアルコール、炭素数6〜
16の炭化水素から誘導されるエステル、エーテ
ル、アルデヒド等の香料物質を挙げることができ
る。
本発明において活性物質を含有させる重合体は
15℃の温度で活性物質を5重量%以上、好ましく
は10重量%以上の濃度で溶解含有し得る合成樹
脂、天然ゴム、合成ゴム又はこれらの混合物が望
ましく、活性物質の種類に応じて種々のものが用
いられるが、具体的にはポリ化ビニル、酢酸ビニ
ル含量が12重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共
重合体、アクリル酸含量が15重量%以上のエチレ
ン−アクリル酸共重合体、スチレン−ブタジエン
ゴム、エチレン−プロピレンゴム、天然ゴム、熱
可塑性ウレタンエラストマー及びこれらの二種以
上の混合物を挙げることができる。重合体がポリ
塩化ビニルの場合、重合体はジオクチルフタレー
ト等の可塑剤を含有していてもよい。
これら重合体中の活性物質の含量は、用いる活
性物質や重合体の種類、重合体積層シートの用
途、使用条件等に応じて適宣に決定されるが、農
薬、香料等の場合は通常、5〜50重量%、好まし
くは10〜50重量%の範囲である。活性物質の含量
が少なすぎるときは、積層体の発現する活性が小
さいと共に、活性の持続時間が短かく、用途によ
つては実用的ではないからであり、一方、活性物
質の含量が多すぎるときはシートへの成形が困難
となるからである。
バリヤー層は、活性物質に対してバリヤー性を
有する限りは特に制限されないが、普通、アルミ
ニウム箔、銅箔等の金属箔、樹脂フイルム上にア
ルミニウム、銅等の金属蒸着膜が形成された積層
体は、前記金属箔と樹脂フイルムとのラミネー
ト、更には樹脂フイルムが単独で用いられる。樹
脂フイルムとして例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、エチレン−ビニルアルコール共重合体等が用
いられるが、好ましくはポリエチレンテレフタレ
ート、ポリアミド、エチレン−ビニルアルコール
共重合体が用いられる。
本発明による重合体積層シートの一実施例を第
2図に示す。この重合体積層シートは活性物質を
含有する重合体の層1の表裏面に金属箔又は樹脂
からなるバリヤー層3を有し、従つて、活性物質
は破線矢印で示すようにバリヤー層に被覆されて
いない重合体層の側面のみから放出される。この
ような重合体積層シートは、例えばバリヤー層が
樹脂からなる場合、バリヤー層樹脂、活性物質を
含有する重合体及びバリヤー層樹脂がこの順序で
積層されるように多層共押出成形することによつ
て製造される。また、バリヤー層が金属箔である
場合、例えば重合体層に接着剤により接着し、又
は接着剤を用いることなく金属箔を熱圧着するこ
とにより製造される。
第3図に示す別の実施例においては、活性物質
を含有する重合体層1の表裏両面にバリヤー層3
が接着剤又は粘着剤5によつて接着されている。
第4図は更に別の実施例を示し、バリヤー層3が
金属箔6と樹脂フイルム7の積層体又は樹脂フイ
ルムに蒸着金属膜が形成された積層体からなり、
バリヤー層の金属層が接着剤により重合体層に接
合されている。
バリヤー層が金属層からなり、又は金属層を含
む積層体からなる重合体積層シートは本発明によ
る好ましい実施例である。本発明においては、活
性物質が一般に重合体に対して良好な溶性を有す
る場合、上記のようにバリヤー層の金属層と活性
物質を含有する重合体層との接着には、好ましく
はアクリル酸含量が5〜15重量%の範囲のエチレ
ン−アクリル酸共重合体樹脂(以下、EAA樹脂
という。)が用いられる。重合体に対して良溶剤
として作用する活性物質を含有する重合体層と金
属層との接着において、アクリル酸含量が特定の
範囲のEAA樹脂のみが両層を強固に接着し得る
ことは驚くべきことである。このように特定の
EAA樹脂を用いるときは、金属層と重合体層と
の接着は極めて強固であつて、金属層を剥離しよ
うとすれば、重合体積層シートが破壊される。一
方、アクリル酸含量が上記範囲外のEAA樹脂を
接着剤として用いるときは、得られる積層体シー
トは例えば2〜3か月後には殆ど力をせずに金属
層が重合体層から剥離する。本発明において用い
るEAA樹脂は、好ましくはメルトインデツクス
が5〜150g/10分の範囲のものである。
このような重合体積層シートは好ましくは
EAA樹脂、活性物質を含有する重合体及びEAA
樹脂をこの順序で多層押出成形し、かくして得ら
れた三層シートの各EAA樹脂層にバリヤー層の
金属層を熱圧着することにより製造される。
本発明の重合体積層シートを家具、床、壁等に
貼着して使用する場合には、必要に応じて一方の
バリヤー層の外側表面に更に粘着剤層4が設けら
れる。本発明においては、重合体層の表積及び体
積にべてその側面の面積が十分に小さいこと要す
る。これによつて、本発明の重合体積層シートに
おいては、活性物質はその表面からの放出を禁じ
られて、側面のみから放出されるため、この結
果、初期における放出速度を不必要に大きくしな
いと共に、長期間にわたつて放出速度をほぼ一定
に保ち、かくして有効レベルでの活性物質の徐放
期間を著しく長くすることができる。
より詳細には、重合体積層シートのデイメンジ
ヨンが一定の条件を満足するとき、特に活性物質
の望ましい徐放が長期にわたつて持続される。即
ち、積層シートが直方体状の場合、第5図に示す
ように、シートの表裏両面の表面積をSb(cm2)、
表面又は裏面の周囲長さをL(cm)、活性物質含
有重合体層の厚み及び側面における露出面積をそ
れぞれD(cm)及びSa(cm2)とするとき、D/
L≦0.2且つSa/Sb≦2であるように重合体積層
シートのデイメンジヨンを定めるのが望ましい。
D/Lが0.2を越えるときは、シートの表面積に
対して活性物質含有重合体層の厚みが大きすぎ
て、重合体層の側面からの活性物質の放出が過剰
であり、また、Sa/Sbが2を越えるともに同様
に重合体層の側面からの活性物質の放出が過剰で
あり、換言すればバリヤー層が被覆するシートの
表面積に対して重合体層の側面の面積が相対的に
大きすぎるので好ましくない。尚、積層シートの
表面形状は特に限定されず、実質的に一定の厚み
を有すれば上記が当てはまることは明らかであろ
う。
以上のように、本発明の重合体積層シートによ
れば、活性物質は、表面から放出する従来の積層
シートと異なり、バリヤー層によつて被覆されて
いない重合体層の側面のみから放出するので、活
性物質の有効レベルでの徐放期間が著しく長期化
される。
以下に本発明の実施例を挙げるが、本発明はこ
れら実施例に限定されるものではない。尚、以下
の実施例において部は重量部を示す。
実施例 1 DET100部及びエチレン−酢酸ビニル共重合体
(三井ポリケミカル(株)製P2807)400部を熱ロ
ールで混練、プレス後、約2mm×5mm×500mmの
リボンに切断した。この配合物を厚み1mmのシー
トに押出成形し、次に、このシートの表裏両面に
アルミニウム箔を熱圧着し、こうして得られたシ
ートを2cm×5cmに切断した(D/L=0.007,
Sa/Sb=0.07)。
この試料シートを27℃の恒温槽中にてDETの
放出に基づく重量減少を測定した。結果を第6図
に示す。
比較例 1 実施例1において得た配合物と、制御層用重合
体としてのアイオノマー樹脂(三井ポリケミカル
(株)製ハイミラン1702、イオンタイプZn,
M14g/10分)とを二層押出成形し、厚み80μの
アイオノマー樹脂層と厚み0.9mmのエチレン−酢
酸ビニル共重合体からなるシートを得、次に、こ
のシートの他面にアルミニウム箔を熱圧着した
後、2cm×5cmに切断した。この試料シートを実
施例1と同じ条件下で重量減少を測定した。結果
を第6図に示す。
実施例 2 接着剤としてアクリル酸含量8重量%のEAA
樹脂(ダウ・ケミカル社製EAA459、MI90g/10
分)を用い、また、配合物として、香料(小川香
料(株)製レモン系香料#673−858)100部及び
エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井ポリケミカ
ル(株)製P2807)400部を熱ロールで混練、プ
レス後、2mm×5mm×500mmのリボンに切断して
得たものを用い、EAA樹脂、配合物及びEAA樹
脂をこの順序で三層押出成形し、配合物層の厚み
が1mmの三層シートを得た。次に、アルミニウム
を片面に厚み80Åに蒸着した厚み25μのポリエチ
レンテレフタレートフイルムからなるバリヤー層
のアルミニウム箔を上記シートの両面に120℃の
温度で熱圧着した後、10cm×10cmに切断して試料
を得た。実施例1と同様にして40℃及び50℃の温
度におけるシートの重量減少を測定した。結果を
第7図に示す。
比較例 2 実施例2において一方のEAA樹脂に代えて制
御層としての前記アノオノマー樹脂(ハイミラン
1702)を用い、同様にしてアノオノマー樹脂、配
合物及びEAA樹脂をこの順序で三層押出成形し
て、制御層の厚みが100μ、配合物層の厚みが0.7
mmの三層シートを得た。次に、この三層シートの
EAA樹脂層に実施例2と同じアルミニウム箔/
ポリエチレンテレフタレートフイルム積層体のア
ルミニウム箔を120℃の温度で熱圧着した後、10
cm×10cmに切断して試料シート得を得た。40℃及
び50℃の温度におけるシートの重量減少を第7図
に示す。本発明の積層シートに比較して、初期に
おける香料の放出が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の重合体積層シートを示す断面
図、第2図乃至第4図は本発明による重合体積層
シートの一実施例を示す断面図、第5図はそのデ
イメンジヨンを示すための斜視図、第6図乃至第
7図は本発明及び比較例の重合体積層シートにお
ける時間に対する活性物質の重量減少を示すグラ
フである。 1……活性物質含有重合体層、3……バリヤー
層、5……接着剤層、6……金属層、7……樹脂
層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)活性物質を含有する重合体の層と、
    (b)上記活性物質に対してバリヤー性を有し、
    上記重合体の層の二つの表面に設けられたバリヤ
    ー層とを有し、活性物質をバリヤー層に被覆され
    ていない重合体の層の側面から放出させるように
    したことを特徴とする重合体積層シート。 2 表裏両面の表面積をSb(cm2)、表面又は裏面
    の周囲長さをL(cm)、活性物質を含有する重合
    体の層の厚み及び側面における露出面積をそれぞ
    れD(cm)及びSa(cm2)とするとき、D/L≦
    0.2であり、Sa/Sb≦2であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の重合体積層シート。
JP10834481A 1981-07-11 1981-07-11 重合体積層シ−ト Granted JPS5811145A (ja)

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CA2098889A1 (en) * 1992-07-06 1994-01-07 Takashi Chinuki Slow-releasing medicated resin moldings and process for producing the same

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