JPS6141735A - 分光反射率可変合金及び記録材料 - Google Patents

分光反射率可変合金及び記録材料

Info

Publication number
JPS6141735A
JPS6141735A JP59160232A JP16023284A JPS6141735A JP S6141735 A JPS6141735 A JP S6141735A JP 59160232 A JP59160232 A JP 59160232A JP 16023284 A JP16023284 A JP 16023284A JP S6141735 A JPS6141735 A JP S6141735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
temperature
crystal structure
spectral reflectance
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP59160232A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Ikuta
生田 勲
Hisashi Ando
寿 安藤
Tetsuo Minemura
哲郎 峯村
Yoshiaki Kita
北 芳明
Shoichi Nagai
正一 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP59160232A priority Critical patent/JPS6141735A/ja
Publication of JPS6141735A publication Critical patent/JPS6141735A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の利用分野〕 本発明は新規な分光反射率可変合金及び記録材料に係り
、特に光・熱エネルギーが与えられることにより合金の
結晶構造の変化にともなう分光反射率変化を利用した情
報記録、表示、センサ等の媒体に使用可能な合金に関す
る。
〔発明の背景〕
近年、情報記録の高密度化、デジタ/V化が進むにつれ
て種々の情報記録再生方式の開発が進められている。特
にレーザの光エネルギを情報の記録。
消去、再生に利用した光ディスクは工業レアメタルNQ
80,1983(光ディスクと材料)に記載されている
ように磁気ディスクに比べ、高い記録密度が可能であり
、今後の情報記録の有力な方式である。このうち、レー
ザによる再生装置はコンパクト・ディスクC0D)とし
て実用化されている。
一方、記録可能な方式には追記型と書き換え可能型の大
きく2つに分けられる。前者は1回の書き込みのみが可
能であり、消去はできない、後者はくり返しの記録、消
去が可能な方式である。追記型の記録方法はレーザ光に
より記録部分の媒体を破壊あるいは成形して凹凸をつけ
、再生にはこの凹凸部分でのレーザ光の干渉による光反
射量の変化を利用する。この記録媒体にはToやその合
金を利用して、その溶解、昇華による凹凸の成形が一般
的に知られている。この種の媒体では毒性など若干の問
題を含んでいる。書き換え可能型の記録媒体としては光
磁気材料が主流である。この方法は光エネルギを利用し
てキュリ一点あるいは補r11点温度付近で媒体の局部
的な磁気異方性を反転させ記録し、その部分での偏光入
射光の磁気ファラデー効果及び磁気カー効果による偏光
面の回転量にて再生する。この方法は書き換え可能型の
最も有望なものとして数年後の実用化を目指し精力的な
研究開発が進められている。しかし、現在のところ偏光
面の回転量の大きな材料がなく多層膜化などの種々の工
夫をしてもS/N、C/Nなどの出力レベルが小さいと
いう大きな問題がある。
その他の書き換え可能型方式として記録媒体の非晶質と
結晶質の可逆的相変化による反射率変化を利用したもの
がある0例えばNationsl Technical
Report Vo129 Ha 5 (1983)に
記載TeOxに少量のGoおよびSnを添加した合金が
ある。
しかし、この方式は非晶質相の結晶化温が低く。
常温における相の不安定さがディスクの信頼性に結びつ
く大きなrjJH1点である。
一方、色調変化を利用した合金として、特開昭57−1
40845がある。この合金は(12〜15)wt%A
 Q −(1〜5 ) w t%Ni−残Cuよりなる
合金でマルテンサイト変態温度を境にして、赤から黄金
色に可逆的に変化することを利用したものである。マル
テンサイト変態は温度を低下にともなって必然的に生ず
る変態のため、マルテンサイト変態温度以上に保持した
状態で得られる色調はマルテンサイト変調温度以下にも
ってくることはできない、また逆にマルテンサイト変態
温度以下で得られる色調のものをマルテンサイト変態温
度以上にすると、変態をおこして別の色調に変化してし
まう、したがって、マルテンサイト変態の上下でおこる
2つの色調は同一温度で同時に得ることはできない、し
たがってこの原理では記録材料として適用することはで
きない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、同一温度で部分的に異なった分光反射
率を保持することのできる分光反射率可変合金及び記録
材料を提供するにある。
〔発明の概要〕
(発明の要旨) 本発明は1重量で、重量でアルミニウム(AΩ)6〜1
0%及び銅(Cu)0.1〜15%と金(Au)0.1
〜10%の1種以上を含み、銀(Ag)を主成分とする
合金からなることを特徴とする分光反射率可変合金にあ
る。
即ち1本発明は、固体状態で室温より高い第1の温度(
高温)及び第1の温度より低い温度(低温)状態で異な
った結晶構造を有する合金において、該合金は前記高温
からの急冷によって前記低温における非急冷による結晶
構造と異なる結晶構造を有することを特徴とする分光反
射率可変合金にある。
本発明合金は固相状態での加熱冷却処理により、同一温
度で少なくとも2種の分光反射率を有し、可逆的に分光
反射率を変えることのできるものである。すなわち1本
発明に係る合金は固相状態で少なくとも2つの温度領域
で結晶構造の異なった相を有し、それらの内、高温相を
急冷した状態と非急冷の標準状態の低温相状態とで分光
反射率が異なり、高温相温度領域での加熱急冷と低温相
温度領域での加熱冷却により分光反射率が可逆的に変化
するものである。
本発明合金の可逆的反射率の変化についてその原理を第
1図を用いて説明する。第1図はAg−AM合金の相変
態に伴う結晶構造の変化を示したものであるが、この図
を利用して記録材料として必要な信号2文字9図形、記
号等の情報を記録及び消去する原理を説明する0図の〔
!〕組成の合金において、固相状態では3つの相状態が
ある。
すなわち、β単相、ζ相及びμ+ζ相がある。結晶構造
はβ、μ、このそれぞれの単相状態で異なり、従ってこ
れらの単独では当然であるが、これらの混合相によって
もこれらの光学特性も変化する。結晶構造の違いによる
光学特性の違いとして分光反射率について説明する。T
1は記録されたものが読みとれる温度を意味し、室温と
考えてもさしつかえない、T1の平衡状態ではμ−ri
chμ+ζ相であるので合金の分光反射率はμに近い。
これをT3 まで加熱し、急冷するとく相がT、に保持
される。T1 におけるζ相の分光反射率はμ+ζ相と
は異なる。したがって両相を区別することができる。ま
た、T3温度まで加熱急冷した場合でも同様なことがい
える。すなわち、急冷によりβがT、温度に保持されて
β相とμ+ζ相として区別できる一般的な色調の特徴を
述べるとT2温度に保持後急冷した場合のT1でのζ相
は薄黄金色であり、μ+ζ相は銀白色である。即ちμ+
ζ相状態の合金に例えば数μm径のレーザ光を照射して
局部的にT、まで加熱した後、レーザ照射を止める。照
射部は急冷され1,1IfQtRではレーザ照射部のみ
ζ相となる。レーザ照射をしない部分はμ+ζ相のまま
であるので、T□において、レーザ照射部とそれ以外の
部分とで分光反射率が異なり両者を区別することができ
る。この状態が記録の状態に相当する。一方T、に加熱
後急冷して。
T、に保持されたζ相状態のものをT、より高いT、に
加熱するとβ相がμ+ζ相に変化しT1の温度に戻して
もμ+ζ相のままである。したがって、前記のようにレ
ーザ照射で局部的にζ相にした部分にレーザ光を照射し
、T3の温度に加熱すると、ζ相がμ+ζ相に変化する
。その後T□の温度に戻してもμ+ζ相の状態が保持さ
れる。すなわち、これが消去に相当する。なおζ相をμ
十ζ相に変化させるにはT1よりも高い温度に加熱すれ
ばよいが、上限温度としては、第1図でのTol、温度
である1以上の過程は繰返し行なうことが可能であり、
いわゆる書き換え可能な記録媒体として適用可能である
以上のことはT、温度に加熱急冷した場合もいえる。す
なわち、βとμ+ζ相の間に記録、消去が可能である。
他の記録方法として温度T1でβ相状態の試料を用いる
。これに例えば数μm径のレーザ光を照射して、T1′
  に加熱すると、レーザ照射部はμ+ζ相に変化する
。冷却してTXの温度でもレーザ照射部はμ+ζ相であ
り、レーザ未照射部の相と分光反射率が異なり区別がで
きる。したがって記録できることになる。消去するには
試料全面をT8に加熱後、冷却することで可能である。
このような処理をすると温度T1で全面がζ相に変化す
るからである。
(合金組成) 本発明合金は、前述の組成とすることにより、高温及び
低温状態で異なった結晶構造を有するもので、高温から
の急冷によってその急冷された結晶構造が形成されるも
のでなければならない、支に、この急冷されて形成され
た相は所定の温度での加熱によって低温状態での結晶構
造に変化するものでなければならない。
(ノンバルクとその製造法) 本発明合金は反射率の可変性を得るために材料の加熱急
冷によって適冷相を形成できるものが必要である。高速
で情報の製作及び記憶させるには材料の急熱急冷効果の
高い熱容量の小さいノンバルクが望ましい、即ち、所望
の微小面積に対して投入されたエネルギーによって実質
的に所望の面積部分だけが深さ全体にわたって基準とな
る結晶構造と異なる結晶構造に変り得る容積を持つノン
バルクであることが望ましい、従って、所望の微小面積
によって高密度の情報を製作するには、熱容量の小さい
ノンバルクである箔、a、細線あるいは粉末等が望まし
い、記録密度として、20メガビット/aj以上となる
ような微小面積での情報の製作には0.01〜0.2μ
mの膜厚とするのがよい、一般に金属間化合物は塑性加
工が難しい。
従って、箔、膜、細線あるいは粉末にする手法として材
料を気相あるいは液相から直接急冷固化させて所定の形
状にすうことが有効である。これらの方法にはPVD法
(蒸着、スパッタリング法等)、CVD法、溶湯を高速
回転する高熱伝導性を有する部材からなる。特に金肩ロ
ール円周面上に注湯して急冷凝縮させる溶湯急冷法、電
気メッキ、化学メッキ法等がある。WAあるいは粉末状
の材料を利用する場合、基板上に直接形成するか、塗布
して基板上に接着することが効果的である。塗布する場
合、粉末を加熱しても反応などを起こさないバインダー
がよい、また、加熱による材料の酸化等を防止するため
、材料表面、基板上に形成した膜あるいは塗布層表面を
コーティングすることも有効である。
箔又は細線は溶湯急冷法によって形成するのが好ましく
、厚さ又は直径0.1+m以下が好ましい。
特に0.1μm以下の結晶粒径の箔又は細線を製造する
には0.05+m以下の厚さ又は直径が好ましい。
粉末は、溶湯を気体又は液体の冷媒とともに噴霧させて
水中に投入させて急冷するガイアトマイズ法によって形
成させることが好ましい、その粒径は0.1履以下が好
ましく、特に粒径1μm以下の超微粉が好ましい。
膜は前述の如く蒸着、スパッタリング、CVD電気メッ
キ、化学メッキ等によって形成できる。
特に、0.1μm以下の膜厚を形成するにはスパッタリ
ングが好ましい、スパッタリングは目標の合金組成のコ
ントロールが容易にできる。
(組織) 本発明合金は、高温及び低温において異なる結晶構造を
有し、高温からの急冷によって高温における結晶構造を
低温で保持される過冷相の組成を有するものでなければ
ならない、高温では不規則格子の結晶構造を有するが、
過冷相は一例としてCs −Cn型又はDO1型の規則
格子を有する金属間化合物が好ましい、光学的性質を大
きく変化させることのできるものとして本発明合金はこ
の金属間化合物を主に形成する合金が好ましく、特に合
金全体が金属間化合物を形成する組成が好ましい、この
金属間化合物は電子化合物と呼ばれ。
特に372電子化合物(平均外殻電子濃度θ/aが37
2)の合金組成付近のものが良好である。
また、本発明合金は固相変態、特に共析変態又は包析変
態を有する合金組成が好ましく、その合金は高温からの
急冷と非急冷にによって分光反射率の差の大きいものが
得られる。
本発明合金は超*m結晶粒を有する合金が好ましく、特
に結晶粒径は0.1μm以下が好ましい。
即ち、結晶粒は可視光領域の波長の値より小さいのが好
ましいが、半導体レーザ光の波長の値より小さいもので
もよい。
(特性) 本発明の分光反射率可変合金及び記録材料は、可視光領
域における分光反射率を同一温度で少なくとも2種類形
成させることができる。即ち、高温からの急冷によって
形成された結晶構造(組織)を有するものの分光反射率
が非急冷によって形成された結晶構造(組#Ilりを有
するものの分光反射率と異なっていることが必要である
また、急冷と非急冷によって得られるものの分光反射率
の差は5%以上が好ましく、特に10%以上有すること
が好ましい0分光反射率の差が大きければ、目視による
色の識別が容易であり、後で記載する各種用途において
顕著な効果がある。
分光反射させる光源として、電磁波であれば可視光以外
でも使用可能であり、赤外線、紫外線なども使用可能で
ある。
本発明合金のその他の特性として、電気抵抗率、光の屈
折率、光の偏光率、光の透過率なども分光反射率と同様
に可逆的に変えることができ、各種情報の記録9表示、
センサー等の再生、検出手段として利用することができ
る。
分光反射率は合金の表面あらさ状態に関係するので、前
述のように少なくとも可視光領域において10%以上有
するように少なくとも目的とする部分において鏡面にな
っているのが好ましい。
(用途) 本発明合金は、加熱急冷によって部分的又は全体に結晶
構造の変化による電磁波の分光反射率、電圧抵抗率、屈
折率、偏光率、透過率等の物理的又は電気的特性を変化
させ、これらの特性の変化に利用して記録、表示、セン
サー等の素子に使用することができる。
情報等の記録の手段として、電圧及び電流の形での電気
エネルギー、N磁波(可視光、輻射熱、赤外線、紫外線
、写真用閃光ランプの光、電子ビーム、陽子線、アルゴ
ンレーザ、半導体レーザ等のレーザ光線、熱等)を用い
ることができ、特にその照射による分光反射率の変化を
利用して光ディスクの記NiB体に利用するのが好まし
い、光ディスクには、ダイジタルオーディオディスク(
DAD又はコンパクトディスク)、ビデオディスク、メ
モリーディスクなどがあり、これらに使用可能である0
本発明合金を光ディスクの記録媒体に使用することによ
り再生専用型、追加記録型、書換型ディスク装置にそれ
ぞれ使用でき、特に書換型ディスク装置においてきわめ
て有効である。
本発明合金を光ディスクの記録媒体に使用した場合の記
録及び再生の原理の例は次の通りである。
先ず、記#lへ体を局部的に加熱し該加熱後の急冷によ
って高温度領域での結晶構造を低温度領域で保持させて
所定の情報を記録し、又は高温相をベースとして、局部
的に加熱して高温相中に局部的に低温相によって記録し
、記録部分に光を照射して加熱部分と非加熱部分の光学
的特性の差を検出して情報を再生することができる。更
に情報として記録された部分を記録時の加熱温度より低
い温度又は高い温度で加熱し記録された情報を消去する
ことができる。光はレーザ光線が好ましく、特に短波長
レーザが好ましい9本発明の加熱部分と非加熱部分との
反射率が500nm又は800nm付近の波長において
最も大きいので、このような波長を有するレーザ光を再
生に用いるのが好ましい、記録、再生には同じレーザ源
が用いられ、消去に記録のものよりエネルギー密度を小
さくした他のレーザ光を照射するのが好ましい。
また、本発明合金を記録媒体に用いたディスクは情報が
記録されているか否かが目視で判別できる大きなメリッ
トがある。
表示として、特に可視光での分光反射率を部分的に変え
ることができるので塗料を使用せずに文字1図形、記号
等を記録することができ、それらの表示は目視によって
識別することができる。また、これらの情報は消去する
ことができ、記録と消去のくり返し使用のほか、永久保
存も可能である。その応用例として時計の文字盤、アク
セサリ−などがある。
センサーとして、特に可視光での分光反射率の変化を利
用する温度センサーがある。予め高温相に変る温度が分
っている本発明の合金を使用したセンサーを測定しよう
とする温度領域に保持し、。
その適冷によって適冷相を保持させることによっておお
よその温度検出ができる。
(製造法) 本発明は、固体状態で室温より高い第1の温度と該第1
の温度より低い第2の温度とで異なった結晶構造を有す
る前述した化学組成の合金表面の一部に、前記第1の温
度にり急冷して前記第2の温度における結晶構造と異な
る結晶構造を有する領域を形成し、前記急冷されて形成
された結晶構造を有する領域と前記fi2の温度での結
晶構造を有する領域とで異なった分光反射率を形成させ
ることを特徴とする分光反射率可変合金の製造法にある
更に1本発明は固体状態で室温より高い第1の温度と該
第1の温度より低い第2の温度で異なった結晶構造を有
する前述した化学組成の合金表面の全部に、前記第1の
温度から急冷して前記第2の温度における結晶構造と異
なる結晶構造を形成させ、次いで前記合金表面の一部を
前記第2の温度に加熱して前記第2の温度における結晶
構造を有する領域を形成し、前記急冷されて形成された
結晶構造を有する領域と前記第2の温度における結晶構
造を有する領域とで異なった分光反射率を形成させるこ
とを特徴とする分光反射率可変合金の製造法にある。
第1の温度からの冷却速度は102℃/秒以上。
より好ましくは103℃/秒以上が好ましい。
〔発明の実施例〕
(実施例1) Ag−7,6重量%AQ−1011E量%Cu及びAg
−7,5重量%AQ−5’重量%Au合金を溶融状態に
して、その溶湯を高速回転するロール外周上に注湯急冷
する手法、いわゆる液体急冷法によって約40μm厚さ
のリボン状箔を作製した。
このリボンは室温で薄黄金色であった。このリボンを4
00℃2 win加熱後空冷すると銀白色に変化した。
さらにこのリボンを600℃2 win加熱水冷すると
その色調は薄黄金色に変化した。これらの色調変化を加
熱時間と温度の関係で整理すると第2.第3図のように
なる。すなわち、150〜200℃では、薄黄金色と銀
白色の中間色であり、220〜SOO℃では銀白色、6
50℃以下では薄黄金色となる。これは加熱時間によっ
てほとんど変化しない、このようにして銀白色になった
箔を600’C以上に加熱すると薄黄金色となり。
薄黄金色になった箔を500℃以下で加熱すると銀白色
にもどる。このようにこの2色の間に可逆的な色調記憶
効果が生じる0以上の色調変化は上記した合金以外の本
発明の組成範囲のいずれかの場合にも同様な傾向であっ
た。第4図1±これらの両者の分光反射率を測定した結
果である0個々に特有な反射率変化を示し580nm付
近を除いた波長領域で識別することが可能であった。以
後。
この2つの加熱急冷を轢り返してもこの相違はほとんど
変化せず可逆的な変化の再現性が確認できた。
第5図はAg−7,5重量%−2,0重量%Cu合金を
同様に製造し、図に示す熱処理を施し、分光反射率変化
を示す線図である。
(実施例2) スパッタ蒸着によりガラス基板上に50nm厚さの実施
例1と同組成の合金薄膜を作製し、その上に保護膜とし
てAn、O,もしくはS i Ox を50nm厚さス
パッタ蒸着により被覆した0作製した膜は薄黄金色を呈
した。ついで、この膜を550℃2■1n加熱空冷した
結果色調は銀白色に変化した。この分光反射率は第3図
に示した結果とほぼ同等であった。rAの全面を銀白色
化した試料にスポット径約2μmの半導体レーザを出力
30mW以下で走査させた。室温でレーザ照射部を観察
した結果銀白色の基地に幅約2μmの薄黄金色の線を描
けていることが分った。すなわち、レーザ光による局部
加熱によって色を変化させ、レーザ照射を色変化によっ
て記録することができることを確認した0次に、レーザ
出力を低くするか、レーザ光の焦点を膜面かられずかに
ずらした状態で変色部にレーザ光を照射すると前記の薄
黄金色に変化した線部分は基地の銀白色に可逆的に変化
した。すなわち、薄黄金色に記録したものを消去するこ
とができることを確認した。この可逆的変化は以後繰返
しても可能であることも確認された。
以上の結果はArレーザによっても得られることを確認
した。
(実施例3) 実施例2と同一方法で作製した試料、すなわち、室温で
全面が薄黄金色の試料に半導体レーザ(出力20mW)
を走−査させた。レーザ走査部は室温においで銀白色に
変化し、基地の色と識別できた。
すなわち、レーザによる記録ができた。その後。
全体を500℃に2 win加熱すると全体は銀白色に
変化し、記録した部分を消去することができた。
以上の結果はArレーザによっても実現できた。
またAg−7,5AQ−5Auでも同じ傾向が得られた
〔発明の効果〕
本発明は光等の熱エネルギーにより結晶−結晶量相変化
に基づく分光反射率可変な合金が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はAg−10合金の相変態に伴う結晶構造の変化
を示す模式的二元系合金状態図、第2゜第3図はA g
 −7、5A 4に−10Cu及びAg−7,5Al1
−5Au合金の色調変化を温度との関も2図 も3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、銀を主成分とし、重量でアルミニウム6〜10%及
    び銅0.1〜15重量%と金0.1〜10重量%との1
    種以上を含む合金からなることを特徴とする分光反射率
    可変合金。2、固体状態で室温より高い第1の温度と該
    第1の温度より低い第2の温度で異なつた結晶構造を有
    する合金表面の一部が、前記第1の温度からの急冷によ
    つて前記第2の温度における結晶構造と異なつた結晶構
    造を有し、他は前記第2の温度における結晶構造を有し
    前記急冷された結晶構造とは異なつた分光反射率を有す
    る特許請求の範囲第1項に記載の分光反射率可変合金。 3、前記合金は金属間化合物を有する特許請求の範囲第
    1項又は第2項に記載の分光反射率可変合金。 4、前記第1の温度は固相変態点より高い温度である特
    許請求め範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の分光反
    射率可変合金。 5、前記急冷によつて形成された結晶構造を有するもの
    の分光反射率と非急冷によつて形成された前記低温にお
    ける結晶構造を有するものの分光反射率との差が5%以
    上である特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記
    載の分光反射率可変合金。 6、前記合金の分光反射率は波長400〜1000nm
    で10%以上である特許請求の範囲第1項〜第5項のい
    ずれかに記載の分光反射率可変合金。 7、前記合金はノンバルク材である特許請求の範囲第1
    項〜第6項のいずれかに記載の分光反射率可変合金。 8、前記合金は結晶粒径が0.1μm以下である特許請
    求の範囲第1項〜第7項のいずれかに記載の分光反射率
    可変合金。 9、前記合金は薄膜、箔、ストリップ、粉末及び細線の
    いずれかである特許請求の範囲第1項〜第9項のいずれ
    かに記載の分光反射率可変合金。 10、銀を主成分とし、アルミニウム6〜10%重量%
    及び銅0.1〜15重量%と金0.1〜10重量%の1
    種以上を含む合金からなり、固体状態で室温より高い第
    1の温度と該第1の温度より低い第2の温度とで異なつ
    た結晶構造を有する合金表面の一部に、前記第1の温度
    より急冷して前記第2の温度における結晶構造と異なる
    結晶構造を有する領域を形成し、前記急冷されて形成さ
    れた結晶構造を有する領域と前記第2の温度での結晶構
    造を有する領域とで異なつた分光反射率を形成させるこ
    とを特徴とする分光反射率可変合金の製造法。 11、銀を主成分とし、アルミニウム6〜10重量%及
    び銅0.1〜15重量%と金0.1〜10重量%の1種
    以上を含む合金からなり、固体状態で室温より高い第1
    の温度と該第1の温度より低い第2の温度で異なつた結
    晶構造を有する合金表面の全部に、前記第1の温度から
    急冷して前記第2の温度における結晶構造と異なる結晶
    構造を形成させ、次いで前記合金表面の一部を前記第2
    の温度に加熱して前記第2の温度における結晶構造を有
    する領域を形成し、前記急冷されて形成された結晶構造
    を有する領域と前記第2の温度における結晶構造を有す
    る領域とで異なつた分光反射率を形成させることを特徴
    とする分光反射率可変合金の製造法。 12、重量でアルミニウム6〜10%及び銅0.1〜1
    5重量%と金0.1〜10%の1種以上を含み銀を主成
    分とする合金からなることを特徴とする記録材料。 13、固体状態で室温より高い第1の温度と該第1の温
    度より低い第2の温度とで異なつた結晶構造を有する合
    金であつて、該合金表面の少なくとも一部が前記第1の
    温度からの急冷によつて前記第2の温度における結晶構
    造と異なつた結晶構造を形成する合金組成を有する特許
    請求の範囲第12項に記載の記録材料。 14、前記合金の溶湯を回転する高熱伝導性部材からな
    るロール円周面上に注湯してなる箔又は細線である特許
    請求の範囲第12項又は第13項に記載の記録材料。 15、前記合金を蒸着又はスパッタリングによつて堆積
    してなる薄膜である特許請求の範囲第12項又は第13
    項に記載の記録材料。 16、前記合金の溶湯を液体又は気体の冷却媒体を用い
    て噴霧してなる粉末である特許請求の範囲第12項又は
    第13項に記載の記録材料。
JP59160232A 1984-08-01 1984-08-01 分光反射率可変合金及び記録材料 Pending JPS6141735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59160232A JPS6141735A (ja) 1984-08-01 1984-08-01 分光反射率可変合金及び記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59160232A JPS6141735A (ja) 1984-08-01 1984-08-01 分光反射率可変合金及び記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6141735A true JPS6141735A (ja) 1986-02-28

Family

ID=15710560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59160232A Pending JPS6141735A (ja) 1984-08-01 1984-08-01 分光反射率可変合金及び記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6141735A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61133349A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6169935A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6119747A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6119749A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6119745A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6119752A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6141735A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6137939A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6119746A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6176638A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS61190028A (ja) 分光反射率可変合金および記録材料
JPS6137938A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6169934A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6176635A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS61194141A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS61195943A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6134153A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS61133350A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6119751A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS61133356A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6137936A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS61190030A (ja) 分光反射率可変合金および記録材料
JPS6119748A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS61133352A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料
JPS6176637A (ja) 分光反射率可変合金及び記録材料