JPS6141499B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6141499B2
JPS6141499B2 JP2685681A JP2685681A JPS6141499B2 JP S6141499 B2 JPS6141499 B2 JP S6141499B2 JP 2685681 A JP2685681 A JP 2685681A JP 2685681 A JP2685681 A JP 2685681A JP S6141499 B2 JPS6141499 B2 JP S6141499B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resorcinol
butyl
reaction
methyl
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2685681A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57142935A (en
Inventor
Tateshi Ogura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2685681A priority Critical patent/JPS57142935A/ja
Publication of JPS57142935A publication Critical patent/JPS57142935A/ja
Publication of JPS6141499B2 publication Critical patent/JPS6141499B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2―メチル―レゾルシノールの新規
な製造法に関するものである。
近年、新製法の開発により、従来高価であつた
レゾルシノールが安価に入手できるようになつて
来たため、レゾルシノールを出発原料として種々
の誘導体を工業的に製造することに関心が集まり
つゝある。
本発明者は、このような事情に鑑み、顔料、染
料、合成樹脂などの原料として有用な2―メチル
―レゾルシノールを工業的に安価に製造し得る方
法を検討した結果、 (1) レゾルシノールをt―ブチル化することによ
つて4,6―ジ―t―ブチル―レゾルシノール
を生成させる工程、 (2) 4,6―ジ―t―ブチル―レゾルシノールに
ホルムアルデヒド及びジアルキルアミンを反応
させることによつて4.6―ジ―t―ブチル―2
―ジアルキルアミノメチル―レゾルシノールを
生成させる工程、 (3) 4,6―ジ―t―ブチル―2―ジアルキルア
ミノメチル―レゾルシノールを水素化すること
によつて4,6―ジ―t―ブチル―2―メチル
―レゾルシノールを生成させる工程、並びに、 (4) 4,6―ジ―t―ブチル―2―メチル―レゾ
ルシノールを脱t―ブチル化することによつて
2―メチル―レゾルシノールを生成させる工
程、 から成る方法に従えば、収率よく2―メチル―レ
ゾルシノールを製造し得ることを見出した。
この方法は、次の通り式示することができる。
上記の諸工程より成る本発明の方法は、レゾル
シノールの求核置換反応に対するオルト・パラ配
向性及び2―位における立体障害性並びにt―ブ
チル基が他のアルキル基に比べてアルキル化及び
脱アルキル化し易い性質を有していることを利用
して、4―及び6―位をt―ブチル基でマスクし
たのち2―位にジアルキルアミノメチル基を導入
し、次いで、該ジアルキルアミノメチル基をメチ
ル基に変換し、最後に、4―及び6―位のt―ブ
チル基を離脱させる、という原理に基いている。
本発明の方法における第一工程すなわちレゾル
シノールのt―ブチル化は、周知のアルキル化方
法を適宜に採用することによつて容易に行なうこ
とができる。工業的に好適には、触媒の存在下で
レゾルシノールをイソブチレンガスと接触させる
ことから成る方法、例えば、レゾルシノールの不
活性有機溶媒溶液に、触媒として強酸性イオン交
換樹脂などを添加し、撹拌下に、30〜150℃の温
度及び0.1〜10気圧の圧力で、イソブチレンガス
を吹込む方法、が推奨される。t―ブチル化は、
実質的に、レゾルシノールの4―及び6―位にお
いてのみ起る。
第二工程における反応は、ホルムアルデヒドと
ジアルキルアミンとによるレゾルシノール環の2
―位におけるアミノメチル化反応であり、一般に
マンニツヒ反応として知られている反応である。
ジアルキルアミンとしては、ジメチルアミンが好
ましいが、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、
ピペリジンなども使用することができる。反応
は、メタノールの如き不活性溶媒中で、10〜60℃
の温度において、4,6―ジ―t―ブチル―レゾ
ルシノールを、これと等モル又は若干過剰量の、
好ましくは1.0〜1.5倍モルのホルムアルデヒド及
びジアルキルアミンと共に、撹拌することによつ
て遂行される。
第三工程における4,6―ジ―t―ブチル―2
―ジアルキルアミノメチル―レゾルシノールの水
素化反応は、パラジウム、ラネーニツケルなどの
如き公知の水素化触媒を共存させた液相に、20〜
200℃の温度及び0.1〜150気圧の圧力下で、水素
ガスを導入することによつて遂行される。
第四工程における4,6―ジ―t―ブチル―2
―メチル―レゾルシノールの脱t―ブチル化反応
は、通常の脱アルキル化法に従つて、極めて容易
に遂行することができる。最も普通に採用される
方法は、4,6―ジ―t―ブチル―2―メチル―
レゾルシノールを、アルキル化反応に対して受容
体となり得る芳香族化合物たとえばフエノール、
ハイドロキノン、レゾルシノール、クレゾール、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタレンなど
と、脱アルキル化触媒たとえば強酸性イオン交換
樹脂などの存在下に、100〜150℃の温度において
液相で反応させることにより、t―ブチル基を該
芳香族化合物に移行させる所謂トランスアルキル
化法である。また、4,6―ジ―t―ブチル―2
―メチル―レゾルシノールを触媒の存在下又は不
存在下に単に150〜500℃の温度に加熱することに
よつても、t―ブチル基を離脱させることが可能
である。
本発明の方法によれば、2―メチル―レゾルシ
ノールを原料レゾルシノールに基いて理論値の80
%以上の高収率で得ることができる。
従来、2―メチルレゾルシノールの合成法とし
ては、5―オキソ―ヘキサン酸エステルを出発原
料とする方法(西独公開2412371)や2,6ジア
ミノトルエンを出発原料とする方法(CA84:
164412w)が知られ、また、これらと類似の方法
も知られているが、これらは容易には入手し難い
原料やむつかしい反応条件の使用を必要としてい
る。更には、レゾルシノールを原料とする方法
(特開昭54―88227)も知られているが、本発明と
は全く異なる方法である上、反応条件が非常にき
びしいものである。本発明の方法は、レゾルシノ
ールを出発原料として用い、容易に実施し得る温
和な反応条件で高純度の2―メチルレゾルシノー
ルを製造することができる点で、従来の方法より
優れている。
次に、本発明を実施例によつて具体的に説明す
る。各実施例中のパーセントは重量基準である。
実施例 1 20gのレゾルシノール、溶媒としての100mlの
ベンゼン及び触媒としての2.0gの「アンバーリ
スト15」(ローム・アンド・ハース社製の酸性イ
オン交換樹脂)を反応容器に装入し、撹拌しなが
ら、50〜60℃の温度で、常圧下にイソブチレンガ
スを吹込んだ(t―ブチル化反応工程)。反応
後、触媒を別し、20mlのベンゼンで洗浄し、反
応液を80℃で減圧下に100mlに蒸発濃縮し、10ml
の水を添加したのち、氷冷した。反応液から析出
した結晶を過により回収し、40℃において20mm
Hgの真空度に達するまで乾燥することにより、
40.7gの乾燥固体を得た。このものは、液体クロ
マトグラフによる定量の結果、純度98.1%の4,
6―ジ―t―ブチル―レゾルシノールであつた。
従つて、レゾルシノールに基く4,6―ジ―t―
ブチル―レゾルシノールの純品換算収率は理論量
の99%であつた。
50mlのメタールに5gの上記4,6―ジ―t―
ブチル―レゾルシノールを溶解し、この溶液に
2.5gの50%ジメチルアミン水溶液を加え、撹拌
下に、温度を30℃に維持しながら、2.2gの40%
ホルムアルデヒド水溶液を約40分間を要して滴下
した(マンニツヒ反応工程)。滴下終了後、40℃
の温度で3時間放置した。
上記の処理を終了した液(4,6―ジ―t―ブ
チル―2―ジメチルアミノメチル―レゾルシノー
ルを含有する)に、0.5gの5%Pd活性炭触媒を
添加したのち、33℃の温度において、常圧で、4
時間にわたつて水素ガスを吸収させた(水素化反
応工程)。
上記の水素化反応工程を終了した液を過して
触媒を除去し、液に200mlの水を添加して、沈
殿(4,6―ジ―t―ブチル―2―メチル―レゾ
ルシノールから成る)を生ぜしめ、これを吸引
過によつて回収した。
回収した沈殿を100mlのトルエンに溶解し、こ
の溶液に触媒としての1gの「アンバーリスト
15」を添加したのち、120℃の温度で3時間加熱
した(トランスアルキル化反応工程)。液を常温
に冷却し、触媒を別し、液をロータリーエバ
ポレーターで処理して、2.43gの固形物を得た。
この固形物は、容積比で7対3のメタノール・
水混合溶剤を溶離液とし且つShoolex F 411を
分離カラムとして用いるLC法による分離定量の
結果、純度97.8%の2―メチル―レゾルシノール
であつた。従つて、4,6―ジ―t―ブチル―レ
ゾルシノールに基く2―メチル―レゾルシノール
の純品換算収率は理論値の88%であつた。
実施例 2 28gのレゾルシンを硫酸60gと水40gの混合液
中に投入撹拌している中に、ターシヤーリブタノ
ール38gを40℃に冷却しつつ約30分で滴下した。
滴下後10分ほどして反応物が固化したので、これ
を水中に投入し、硫酸を浸出したのち、乾燥して
4,6―ジ―t―ブチルレゾルシノール53.7gを
得た。
このようにして製造したジ―t―ブチルレゾル
シノールの50gをエタノール200mlにとかしてお
く。この液を30℃に保ちながら、ジエチルアミン
18.0gと40%ホルマリン水18.5gを含むエタノー
ル液10mlを約10分で混合した。混合後、30℃で4
時間反応をつづけた。
反応液に3.0gの5%Pd活性炭触媒を加えてか
ら、28℃において常圧下に水素ガスを6時間吸収
せしめた。水素化反応を終了した反応液から触媒
を別した。液を蒸発濃縮して揮発液約230ml
を除去した後に、200mlの水を加えて固形物を析
出せしめた。
析出した固形物を過し、400mlの水で洗浄
し、更に乾燥してから、500mlの上部にコンデン
サーを備えた蒸発器に、100mlのt―ブチルトル
エンとシリカアルミナ触媒(日揮化学N631―
L)10gと共に仕込んだ。
蒸発器を200〜230℃に加熱して、上部コンデン
サーで還流を行ないながら、イソブチレンガスを
7時間にわたつて放出せしめた。蒸発器に残つた
液にクロロホルム300mlを加えてから、触媒を
別した。液をロータリーエバポレーターで濃縮
した。クロロホルムの留出が終了したのち、エバ
ポレーター内に水を導入し、t―ブチルトルエン
を水と共に留去した。濃縮残渣は26.9gであつ
た。この中には2―メチルレゾルシノールが22.4
g含まれていた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 レゾルシノールをt―ブチル化して4,6―
    ジ―t―ブチル―レゾルシノールをつくり、これ
    にホルムアルデヒド及びジアルキルアミンを反応
    させ、得られた4,6―ジ―t―ブチル―2―ジ
    アルキルアミノメチル―レゾルシノールを水素化
    して4,6―ジ―t―ブチル―2―メチル―レゾ
    ルシノールをつくつたのち、これを脱t―ブチル
    化することを特徴とする2―メチル―レゾルシノ
    ールの製造法。
JP2685681A 1981-02-27 1981-02-27 Preparation or 2-methyl-resorcinol Granted JPS57142935A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2685681A JPS57142935A (en) 1981-02-27 1981-02-27 Preparation or 2-methyl-resorcinol

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2685681A JPS57142935A (en) 1981-02-27 1981-02-27 Preparation or 2-methyl-resorcinol

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57142935A JPS57142935A (en) 1982-09-03
JPS6141499B2 true JPS6141499B2 (ja) 1986-09-16

Family

ID=12204911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2685681A Granted JPS57142935A (en) 1981-02-27 1981-02-27 Preparation or 2-methyl-resorcinol

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57142935A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016944A (ja) * 1983-07-11 1985-01-28 Honsyu Kagaku Kogyo Kk 2,4−ジクロル−3−メチルフエノ−ルの製造方法
JPH0558931A (ja) * 1991-08-30 1993-03-09 Sumitomo Chem Co Ltd 2−メチルレゾルシノールおよび2−メチル−1,3−シクロヘキサンジオンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57142935A (en) 1982-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5136052A (en) Process for the manufacture of n-phenylmaleimide
JP2009502901A (ja) アモロルフィンの製造方法
JPS6141499B2 (ja)
JPH0329780B2 (ja)
JP2001516363A (ja) ジベンジルビオチンの脱ベンジル化方法
JP3318992B2 (ja) N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方法
JP2587440B2 (ja) p−置換o−ベンジルフエノールの製造法
WO1992002493A1 (en) Preparation of relatively pure p, p-bisphenol s
EP0074162B1 (en) Process for producing p-cresol
US1908817A (en) Process for isolating and purifying hydroquinone
JPH0475224B2 (ja)
EP0028445A2 (en) Acridinones, their preparation and use; intermediates and their preparation
JP2006257026A (ja) 高純度の4,4’−ビスフェノールfと汎用純度のビスフェノールfの併産方法
US5919990A (en) Reclamation of bisphenol tars as feedstock in the synthesis of aminophenylhydroxphenylalkanes
US2839587A (en) Production of ortho-methylolphenols
JPS59137431A (ja) トリメチロ−ルヘプタンの製造方法
JPH03261736A (ja) ジペンタエリスリトールの製造方法
JPS623838B2 (ja)
US5210330A (en) Process for the preparation of phenylhydroquinone
EP0292951B1 (en) Process for purifying 2,4-xylenol
US5118877A (en) Process for the preparation of 2,3-dimethylphenol and of 3,4-dimethylphenol
JP2970161B2 (ja) 2−アルキルレゾルシノールの製造法
JPS6117536A (ja) ベンゾフエノンテトラカルボン酸の製造方法
JPH0249745A (ja) パラクレゾールの精製方法
JPS5984832A (ja) 高純度2,5−キシレノ−ルの製造法