JPS6141314Y2 - - Google Patents

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JPS6141314Y2
JPS6141314Y2 JP1980152740U JP15274080U JPS6141314Y2 JP S6141314 Y2 JPS6141314 Y2 JP S6141314Y2 JP 1980152740 U JP1980152740 U JP 1980152740U JP 15274080 U JP15274080 U JP 15274080U JP S6141314 Y2 JPS6141314 Y2 JP S6141314Y2
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JP
Japan
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plate
pinion
shaft
hole
clutch
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は押釦チユーナに係り、手動同調クラツ
チ機構をユニツト化してフレーム本体に組付け構
成及び組付けを簡単化しうる押釦チユーナを提供
することを目的とする。
従来の押釦チユーナとしては、手動同調及びク
ラツチ機構の構造が例えばマニユアル軸(ピニオ
ンを有する)がフレーム本体にネジ止めした一の
フレーム板に支承され且つ転動枠のギヤ体に噛合
するピニオン軸を支承するべくフレーム本体にネ
ジ止めした軸受筒フレームの外周に更にクラツチ
ギヤ軸(クラウンギヤを有する)が嵌合され、マ
ニユアル軸ピニオン及びクラウンギヤを噛合させ
ると共にクラツチギヤ軸及びピニオン軸の各スラ
スト面を互いに圧接させてクラツチ機構としたも
のがあり、ピニオン軸及びクラツチギヤ軸は軸受
筒フレームによりユニツト化しているもののマニ
ユアル軸は上記一のフレーム板を利用した別部材
組付方式であり、構成及び組付作業が複雑でコス
トが高くなるという欠点があつた。
本考案は上記欠点を除去したものであり、以下
図面と共にその1実施例につき説明する。
第1図及び第2図は夫々本考案になる押釦チユ
ーナの1実施例の組立斜視図及び分解斜視図であ
る。
図中、押釦チユーナ1はフレーム2を有し、フ
レーム2は金属一枚板を絞り成形して底板部3
(3A,3bよりなる)に1対の左右側板部4、
前側板部5及び比較的小なる高さの後側板部6を
一体成形してなる。底板部3aは1対の取付孔3
c(第2図中1個のみ図示する)を有し、底板部
3bは一の取付孔3c及び突条3d(段部3e、
1対のネジ孔3fを有する)を有する。左右側板
部4は対称形状をなし、夫々U字孔4a、上下1
対の切起し部4b、ストツパー孔4c、三角孔4
d、ネジ孔4e、残置凸部4f、下部四角孔4g
を有する。前側板部5は、例えば5個の四角形支
持孔5a(夫々上下1対の切欠孔5bを有す
る)、1対の孔5c、上端中央に折曲形成した一
の指針支持板部5d(円形凸部5eに孔5fを有
する)を有し、又前側板部5下部に底板部3aか
らの絞り折曲形成を容易ならしめるよう複数の孔
5g、一の長孔5hを有している。尚、上記指針
支持板部5dを折曲する際にはフレーム2下方か
ら長孔5hを上方へ挿通させた当て板(図示せ
ず)の上端をフレーム上部位置へ予め保持してお
き、上記支持板部5dを当て板に当接するまで折
曲させるものである。後側板部6は5個の支持孔
6a、1対のネジ孔6bを有し、又後側板部6下
部に同様に絞り折曲形成を容易ならしめるよう複
数の孔6cを有している。
上記フレーム2によれば、金属一枚板から底板
部3及び四方側板部4〜6、指針支持板部5dを
一体的に折曲形成しているため、従来例の如く後
から前側板を取付けるものに比して部品点数を低
減しえ、又後述する如く押釦杆29をそれ自体完
成状態で組付けえ、組付工数低減及び押釦杆29
のスライド精度向上を計りうる。
7はクラツチ板で、5個のカム溝7a(夫々傾
斜カム部7bを有する)、1対の長孔7c、下方
凸条7d(段部7eを有する)を有し、一端延在
部7f(孔7gを有する)先端に押圧板部7hを
折曲形成される。クラツチ板7はフレーム2に対
し底板部3bを上面に各カム溝7a部分及び下方
突条7dを夫々突条3d及び底板部3bに当接さ
せ、互いの段部3e,7eのガイド機能及び後述
するストツパー板41の各ガイド機能により矢印
A,B方向に円滑にスライド自在に載置される。
このとき延在部7fは図中右方側板部4の四角孔
4gを挿通して外方へ突出し且つクラツチ板7は
孔7g及び凸部4f間に張架したコイルバネ8に
より常時矢印A方向へ附勢され、後述する如く押
圧板部7hが円錐プレート51に当接しクラツチ
機構61を閉成せしめる位置で停止する。
9は転動枠で、細長形金属一枚板より両端に
夫々略台支持板部9a(夫々孔9b付き上端折曲
凸部9c及び孔角dを有する)を折曲され、且つ
開口部9e上下の長手方向孔縁を折曲されて1対
の長手方向断面略L字形当接枠9fを形成され、
又各支持板部9aに夫々ピン10,11を植設さ
れる。これによれば一枚板より転動枠9本体を一
体的にプレス折曲形成しうるため、従来支持板部
及び当接枠が別部品であつたものに比して部品点
数及び製作工数を抵減しうる。又この転動枠9の
当接枠9f間寸法は後述する規定子32が押釦杆
29の組付時に前側板部5の支持孔5aを挿通し
うるよう比較的小に設定され小型化されている。
12は樹脂製扇形ギヤで、本体板部12a厚さ
より大なる歯巾の廂形状はす歯扇形ギヤ部12
b、ピン部12c,12d,孔12eを有してな
り、転動枠9に対し孔12eをピン11に嵌合さ
せ且つピン部12cを孔9dに嵌挿させ孔9d周
囲をめて固着される。このとき扇形ギヤ部12
bの歯巾方向廂状突出部はその裏面が支持板部9
aの側端面9gにより略当接支持されるため、後
述するピニオン48aとの圧接噛合時に廂状突出
部が撓むことはなく(ピニオン軸48が撓む)噛
合不良を生じない。又扇形ギヤ部12bはその廂
状突出部が支持板部9a厚さとオーバーラツプし
ているためそれだけ転動枠9及び扇形ギヤ12の
長手方向寸法を小としうる。尚扇形ギヤ部12b
をはす歯とした理由は上記ピニオン軸48(樹脂
製)の平歯車ピニオン48aと噛合させて互いの
樹脂弾性も相俟つて噛合バツクラツシユを除去す
るためであり、従来例えばバツクラツシユ除去用
に扇形ギヤを二枚重ねとしたもの等に比して、構
成を簡略化しうる。又上記長手方向寸法を小とし
うることは逆に見れば小なる長手方向スペースで
ありながら扇形ギヤ部12bの歯巾を大に設定し
え、従つてそれだけはす歯の軸方向に対する傾き
を小としてピニオン48aとの噛合歯当りを向上
させ円滑な噛合を行なわしめうる。
上記転動枠9(扇形ギヤ12を一体保持する)
はフレーム2に対し、ピン10,11が夫々側板
部4の三角孔4dに挿通され且つ、上下切起し部
4b間に係止したバネワイヤ13により図中矢印
D方向へ押圧されて三角形孔4dの二辺に当接さ
れ、これにより転動枠9はガタ無く回動自在に枢
支される。尚一のバネワイヤ13がピン11の外
周溝部(図示せず)に係合するため転動枠9は軸
方向ガタも除去される。又扇形ギヤ12のピン部
12dは側板部4のストツパー孔4cを遊嵌的に
挿通しており、転動枠9の回動時にストツパー孔
4cの両端に逐次当接して該転動枠9の回動範囲
を制限する。
14はコイルケースで、アルミニウムより直方
体状にダイカスト成型してなり、6個の段付孔1
4a、2対のネジ孔14b、両端の1対の孔14
c、前面両端の1対の逃げ凹部14d、下部の1
対の突出板部14e(夫々孔14fを有する)、
上面のアリ溝14gを有し、各孔14cに夫々ガ
イド棒15を嵌合個定され又図中右方の3個の段
付孔14aに夫々コアスリーブ21を嵌挿され
る。22はAM用端子板で(孔22aを有す
る)、複数の端子23及び3個のAM用コイル2
4を立設してなり、コイルケース14後面に各コ
イル24を夫々上記コアスリーブ21内に挿入さ
せ且つネジ25を孔22aよりネジ孔14bにネ
ジ込んで固着される。同様に3個のコイルを立設
したFM用端子板(図示せず)が該コイルを夫々
図中左方の3個の段付孔14aに挿入(この場合
コアスリーブは不要である)して同様にネジによ
り固着される。
上記コイルケース14(AM用及びFM用端子
板を一体保持する)はフレーム2に対しコイルケ
ース14下面を後側板部6上端に当接載置させ且
つ各突出板部14eを後側板部6後面に当接さ
せ、しかも各ガイド棒15を夫々前側板部5の孔
5eに挿通位置決めした状態でネジ26を夫々孔
14fよりネジ孔6bにネジ込み固定される。
27はコア保持スライダで、金属一枚板の後部
中央を切欠いて下方折曲板部27a(6個のコア
28を保持する)を設けることにより切欠凹部2
7b両側に1対の突出板部27cを相対的に形成
され、且つ各突出板部27cの前部、外側、後部
に夫々下方折曲板部27d(孔27e、凸部27
fを有する)、27g(係合凹部27hを有す
る)、27i(孔27jを有する)を形成され且
つ一の長孔27kを形成されてなる。コア保持ス
ライダ27は各1対の孔27e,27jを夫々上
記ガイド棒15に嵌合させ且つ1対の係合凹部2
7hを夫々転動枠9の1対の凸部9cに係合させ
て矢印C,D方向スライド自在に取付けられる。
このとき、スライダ27の凸部27f及び転動枠
9の孔9b間夫々コイルバネ37が張架され、両
者9,27連動のガタを除去される。尚、各コア
28は夫々コイルケース14の各段付孔14aに
出入自在に対応する。
29(29〜29)は5組の押釦杆で、
夫々摺動板30のピン31に規定子32(1対の
当接部32a)、抑止板33(カム凸部33a)
を枢支し且つバネ板34を介在させ、更に摺動板
30及び抑止板33前端に押釦35を第2図中摺
動板30に対し矢印D方向へ寸法分相対スライ
ド可能に嵌装してなる(このとき規定子32は回
動フリーである。)摺動板30は前方より順次支
持板部30a、前方嵌合板部30b、中間板部3
0c、後方嵌合板部30dを有し、更に中間板部
30c及び後方嵌合板部30d下部に夫々凹部3
0e,30fを設けその間にストツパー凸部30
gを相対的に形成されてなり、前方嵌合板部30
bを最大高さとされ且つ後方嵌合板部30dを最
小高さとされる。尚後方嵌合板部30dにはコイ
ルバネ36を嵌装される。
押釦杆29は夫々フレーム2に対し前後側板部
5,6の対応する支持孔5a,6aに転動枠9の
開口部9eを途中挿通して嵌挿されて(このとき
前方及び後方嵌合板部30b,30dが夫々支持
孔5aの上下切欠孔5b及び支持孔6aに嵌合す
る)矢印C,D方向スライド自在とされるが、通
常はコイルバネ36により矢印C方向へ附勢され
てストツパー凸部30gが後述するストツパー板
41に当接する位置に停止される。
41はL字断面形を有するストツパー板で、当
接板部41aの1対の孔41b、ストツパー板部
41cの3個の押え板部41dを有してなり、フ
レーム2に対し当接板部41aを突条3d下面に
当接させネジ56を夫々孔41bを介してネジ孔
3fにネジ込んで固着され、押え板41dがクラ
ツチ板7上面に接してその浮上りを防止する。又
上記の如く矢印C方向に附勢された押釦杆29は
ストツパー凸部30gをストツパー板部41cに
当接させて停止する。
尚上記押釦杆29及びクラツチ板7の構成によ
れば、クラツチ板7は各押釦杆29〜29
動板30の凹部30fを夫々挿通してフレーム底
板部3b後部上面において矢印A,B方向スライ
ド自在に配設されたことになり、クラツチ板7は
チユーナ1の高さ方向及び前後方向に独自の寸法
を構成することなく高さ及び前後方向寸法を低減
しうる。又ストツパー凸部30gは押釦杆29の
矢印C方向スライド停止の機能と共に後述する如
くクラツチ板7を駆動スライドさせる機能を兼ね
有し、しかも摺動板30に上記クラツチ板7挿通
用の凹部30fを形成することにより同時に相対
的に形成されるため構成的にも極めて簡略であ
る。
上記押釦杆29をそれぞれ自体組付完成した状
態で前側板部5前方より組付ける手順が可能なる
理由は第2図中摺動板30を支持孔5aの上下切
欠孔5bに嵌合させる際に規定子32の少なくと
も一の回動位置における高さ寸法が第2図中該支
持孔5a高さ寸法m内に納まつて該支持孔5aを
通過できるよう該規定子32及び支持孔5aの各
寸法を設定したためであり、従来の如く押釦のな
い押釦杆をフレーム後側板に取付けた後別部材の
前側板を取付け更に押釦を取付ける等の面倒な手
順を必要とせず、組立作業が容易となる上に上記
の如く押釦杆29のスライド精度も向上する。但
し、押釦杆29の抜け止めとして上記ストツパー
板41を各押釦杆29の組込後に取付ける必要が
あるが、ストツパー板41は1枚で構成が簡単で
あると共に組付けも容易である。
42は指針、中央にリンク板43(孔43a、
ガイドピン43bを有する)をピン42a(捩り
バネ44を巻装される)により枢支され且つ後部
下面にガイドピン42bを有してなり、ガイドピ
ン42bをコイルケース14のアリ溝17gに嵌
合させ且つリンク板43のガイドピン43bをコ
ア保持スライダ27の長孔27kに嵌合させると
共にリンク板43の孔43aを指針支持板部5d
の円形凸部5eに嵌合させ、しかる後樹脂製止め
ピン45を孔5fにスナツプ的に嵌挿してリンク
板43の抜け止めを施される。このとき指針42
及びリンク板43は捩りバネ44により夫々時計
方向及び反時計方向に回動附勢されて互いの連動
時にガタを生じない。
46は手動同調及びクラツチユニツトで、黄銅
製L字形支持板47、樹脂製ピニオン軸48(ピ
ニオン48a、軸部48b、ザグリ部48c付き
ネジ孔48d)樹指製クラツチギヤ軸49、金属
製深皿形状クラツチプレート50、金属製円錐プ
レート51、樹脂製中間ギヤ52、金属製押え板
53(押え部53a、孔53b)、オルダム継手
カツプリング54を組付ユニツト状に形成してな
る。ダイキヤスト成形品である。L字形支持板4
7は本体板部47aにピン部47b、孔47c、
ネジ孔47dを有し、又当接板部47eに孔47
f、軸受筒64を一体形成される。軸受筒64は
嵌合部64a、軸受孔64bを有し、軸受孔64
bは第2図中前方及び後方の各略半分が夫々断面
三角形孔64c(三辺64d,64e,64f)
及び断面円形孔64gとされる。支持板47の軸
受筒64の軸受孔64bにはピニオン軸48が軸
部48bを嵌挿突出させて支承される。
クラツチギヤ49はクラウンギヤ49a前方の
ボス部49b(大径孔49cを有する)の周方向
一の位置に一対の軸方向切込み49dを設けてそ
の間に一の弾性アーム部49e(内周先端に凸部
49fを有する)を形成され且つクラウンギヤ4
9a後方の大径筒状部49g端面及び中央に夫々
凹テーパ部49h及び小径筒状部49i(小型孔
49jを有する)を形成されてなり、支持板47
の軸受筒64の後方突出部に対し、ボス部49b
の大径孔49cを嵌合させ、且つ小径筒状部49
iの小径孔49jをピニオン軸48の軸部48b
突出部分に嵌合させて取付け支承される。ピニオ
ン軸48のピニオン48aを軸受筒64前端面に
当接させたときその軸部48b後端面は小径筒状
部49i端面と面一か又は僅少寸法法突出する。
このときクラツチギヤ軸49のボス部49bの上
記弾性アーム部49eはその凸部49fが軸受筒
64外周に乗上げて外方へ弾性変形し、その弾発
力によりボス部49bを軸受筒64に密着させる
ため後述するクラツチギヤ軸49の軸受筒64に
対する回転はガタなく高精度に行なわれる。
クラツチプレート50は深皿形状をなし、凹部
50a外周に凸テーパ部50bを有し弾性リブ板
部50c中央に筒状部50dを突設されてなり、
クラツチギヤ軸49の大径筒状部49g内におい
て筒状部50dをピニオン軸48後端のザグリ部
48cに芯出し嵌合させ且つネジ55を筒状部5
0dよりピニオン軸48のネジ孔48dにネジ込
んで当接固着される。このとき弾性リブ板部50
cは何ら弾性変形しておらず凸テーパ部50b及
び凹テーパ部49h(クラツチ機構61を構成す
る)は互いに軸方向に若干寸法離間してクラツチ
開成状態である。尚クラツチプレート50の凹部
50a内には円錐プレート51(頂部51a)を
収納される。
中間ギヤ52はピニオン52a、嵌合部52
b、ギヤ部52cを一体的に有してなり、支持板
47の本体板部47aの孔47cに対して嵌合部
52bを嵌合させて支承され、ピニオン52aは
クラウンギヤ49aに噛合する。尚押え板53が
ネジ62を孔53bよりネジ孔47dにネジ込む
ことにより固着され、その押え板部53aが中間
ギヤ軸52の後面のリング状凸部(図示せず)に
嵌合圧接することにより中間ギヤ軸52は本体板
部47aに常時圧接した状態で回転しうる。
カツプリング54は樹脂製円板54a(突条5
4bを有する)に金属製ピニオン54c(孔54
dを有する)を嵌合固定してなり、孔54dを支
持板部47のピン部47bに嵌合させて支承され
る。
かくして完成した手動同調及びクラツチユニツ
ト46はフレーム2の第2図右方側板部4に対
し、支持板47の軸受筒64の嵌合部64aをU
字孔4aに嵌合させ且つ当接板部47eを側板部
4に当接させ更にネジ63を孔47fよりネジ孔
4eにネジ込んで固着される。このときピニオン
軸48のピニオン48aが扇形ギヤ12の扇形ギ
ヤ部12bに噛合し、且つクラツチ板7がバネ8
に抗して矢印B方向へ引戻されその押圧板部7h
が円錐プレート51の頂部51aに附勢的に当接
する。このためクラツチプレート50の弾性リブ
板部50cはその凸テーパ部50a近傍部分が上
記円錐プレート51により押圧されて球面状に弾
性変形し、これにより凸テーパ部50aが矢印A
方向へ変位して凹テーパ部49hに圧接しクラツ
チ機構61の閉成状態となる。尚、クラツチ板7
は上記クラツチ機構61を閉成せしめる位置にお
いては各カム溝7aの傾斜カム部7bが夫々各押
釦杆29〜29のストツパー凸部30gに近
接離間している。
又ピニオン軸48はピニオン48aが扇形ギヤ
部12bに深目に噛合するため、軸部48bは軸
受孔64bの円形孔64dに嵌合する部分が剛体
的に保持され且つ三角形孔64cに嵌合する部分
が扇形ギヤ部12bと反対方向へ弾性的に撓んで
三角形孔64cの二辺64d,64eに共通に当
接されて回転ガタを除去され、しかも上記軸部4
8bの撓みにより、ピニオン48aは扇形ギヤ部
12bに圧接噛合して上記平歯車及びはす歯の噛
合によるバツクラシユ除去効果を一層有効なもの
とさせることができる。尚軸受孔64bの三角形
孔64cは少なくとも軸受筒64の第2図中前方
部分に形成されればよいが、軸受孔64bの全長
にわたり三角形孔であつてもよい。
又上記手動同調及びクラツチユニツト46はL
字形支持板47にピニオン軸48及びクラツチギ
ヤ軸49のみならず中間ギヤ軸52及びカツプリ
ング54までも互いの軸心を直交させて組付けて
ユニツト状に形成してこれをフレーム2に取付け
る構成のため、構成及び組付作業が容易である。
上記押釦チユーナ1は自動車のダツシユボード
の凹部等にフレーム2の3個の孔3cを利用して
取付けられ、オルダム継手カツプリング54には
他のカツプリングを介して手動操作軸(共に図示
せず)が取付けられる。
尚一般に押釦チユーナの最大高さ位置は少なく
とも転動枠9及びコア付きスライダ27の係合部
(係合凸部9c、係合凹部27h)高さを有しな
ければならない高さに規制されるが、本願におい
ては、フレーム2の比較的小なる高さの後側板部
6上部にコイルケース14を載置しておき(この
ときコイルケース14上面はコア付きスライダ2
7上面より指針支持板部5d及びリンク板43の
厚さ分高くなつている)、コイルケース11の高
さ中心位置より突出したガイド棒15をコア付き
スライダ27の前後の下方折曲板部27d,27
iの孔27e,27jに嵌合させると共に該スラ
イダ27の下方折曲板部27gに転動枠9を係合
させ且つ下方折曲板部27aにコア20を保持し
ているため、コア28高さは上記転動枠9及びコ
ア付きスライダ27の係合部高さ及びガイド棒1
5高さと略同一という最大高さ位置に規制される
ことになる。ここで、従来の押釦チユーナはコア
付きスライダの下方折曲板部にコアを保持する点
は本願と同様であるが、上方折曲板部に上記係合
部、ガイド棒を配設していたため(転動枠はスラ
イダ下方に配される)コアは相対的に比較的低い
高さ位置となつている。しかるに、本願のコア2
8は上記の如く最大高さ位置にあつてコア28下
方に比較的高い空間が形成されるため第1図に示
す如く転動枠9が切欠凹部27b内に引込配設さ
れたコア28の下方に存しうる構成が可能とな
り、(従来例において切欠凹部にコアを引込配設
するとコア位置が低いため転動枠に干渉してしま
い構成実現不可能である)しかも上記の如く転動
枠9の当接枠9f間寸法が小なるため、上記従来
例(スライダ下方に転動枠を配したもの)に比し
てもチユーナ高さは略同一か又はそれ以下に抑え
ることができ、又他の従来例のコイルケース下方
に転動枠を配したものに比しては大巾にチユーナ
高さを小とし薄型化を行ないうる。
又コア付きスライダ27はガイド棒15による
円滑なガイドを確保するため孔27e,27j間
寸法及び1対のガイド棒15間寸法を少なくとも
図示の寸法程度に設定しておく必要があるが、本
願ではコア付きスライダ27に切欠凹部27bを
設けて1対の突出板部27cを相対的に形成し、
且つ上記の如くコア付きスライダ27と同一高さ
レベルに配したコイルケース14の前面両端に凹
部14dを設けているため、コア付きスライダ2
7が矢印D方向へ最大限スライドすると上記突出
板部27cが夫々凹部14d内に遊嵌的に嵌入さ
れ(即ち突出板部27cの後方嵌合孔27jがコ
イルケース14前面より後方に位置する)それだ
け大なるスライド寸法を得ることができる。従つ
てスライダ27の一定スライダ寸法を得るに相対
的にコイルケース14を前方へ移行させ上記の如
くコイルケース14後端を後側板部6後面に略一
致させて配設しえ、これにより押釦チユーナ1の
前後方向寸法を低減し小型化を行ないうる。
又、コイルケース14が上記の如くその後面を
後側板部6後面に略一致させるまで比較的前方へ
配されているため、第1図中後側板部6後方へ突
出する端子板22及びコイルケース14の一部の
合計突出寸法pは、後述する如く押釦杆29を押
込んだとき摺動板30の後側板部6からの後方突
出寸法Qと略同一になるよう極めて小になるよう
設定されている。従つてチユーナ1をダツシユボ
ード凹部に収納する際の実質上奥行き寸法も小に
設定しえダツシユボードを有効に使用しうる。
次に上記押釦チユーナ1の動作につき説明す
る。まずAMバンド選局時に手動同調軸を回動操
作して所望局を選局するには、該同調軸を例えば
時計方向へ回動させると、第2図中カツプリング
54は矢印方向へ回動しピニオン54c、ギヤ部
52cの噛合を介して中間ギヤ52が矢印方向へ
回動し、更にピニオン52a、クラウンギヤ49
aの噛合を介してクラウンギヤ軸49及び閉成状
態のクラツチ機構61を介して一体のピニオン軸
48が矢印方向へ微速回動する。従つてピニオン
48a及び扇形ギヤ部12bの噛合を介して扇形
ギヤ12及びこれと一体の転動枠9が図中矢印方
向へ回動し、これに係合するコア付きスライダ2
7が矢印C方向へ所望寸法スライドし、各ア28
がAM用コイル24から所望位置まで抜け出し変
位してAM所望局が選局同調される。尚、指針機
構ではリンク板43がガイドピン43b、長孔2
7kのガイドにより矢印方向(時計方向)へ回動
するため、指針42はガイドピン42bがアリ溝
14gにより矢印D方向へガイドされつつ矢印方
向(反時計方向)へ回動し、上記所望局の表示を
行なう。(以下指針42の動作については同様で
あり説明を省略する) 続いて任意の押釦杆29(規定子32は回動
フリーである)を矢印D方向へ押込みスライドさ
せると、規定子32はその上下当接部32aが
夫々転動枠9の上下当接枠9fに当接する所望位
置まで回動変位する。ここで更に押釦杆29
押込むと押釦35のみがスライドして相対的に抑
止板33はそのカム凸部33aが押釦35内に嵌
入して摺動板30方向へ回動変位し規定子32を
上記所望回動位置にクランプする(尚この状態を
29に示す)。押込力の解除により押釦杆29
はコイルバネ36により矢印C方向へスライド復
帰しストツパー凸部30gがストツパー板41の
ストツパー板部41cに当接復帰して停止する。
続いて手動同調軸を回動操作して上記の場合と
同様転動枠9を回動させコア付きスライダ27を
スライドさせて他の所望局を選局したときに、上
記最初の所望局を選局したいとする。このとき上
記押釦杆29を再び押込みスライドさせると、
まずストツパー凸部30gがクラツチ板7の対応
カム溝7aの傾斜カム部7bに当接して相対的に
該傾斜カム部7bに沿つてカム溝7aの真直部に
至りこの間クラツチ板7をコイルバネ8に抗して
矢印B方向へ若干寸法スライドせしめる。従つて
クラツチプレート50は円錐プレート51による
押圧を解除されて弾性リブ板部50cが平板状に
変形復帰するため、凸テーパ部50bが凹テーパ
部49hから離間復帰してクラツチ機構61が開
成し、これにより手動操作軸及び転動枠9間の連
結が切られ転動枠9は軽負荷回動状態となる。続
いて押釦杆29の押込みに伴ない規定子32の
上下当接部32aが夫々順次転動枠9の上下当接
枠9fに当接してこの間転動枠9を上記所望局選
局時の回動位置へ回動復帰させるため、コア付き
スライダ27及びコア28は同時にスライド復帰
して上記所望局が続出し同調選局される。
次いで押込力の解除に伴ない押釦杆29はス
トツパー凸部30gがストツパー板部41cに当
接するまでスライド復帰し、この間クラツチ板7
が矢印A方向へスライド復帰してその押圧板部7
gが円錐プレート51を介してクラツチプレート
50を押圧し、クラツチ機構61を閉成復帰せし
める。尚、上記クラツチ機構61の開成は押釦杆
29を最初に所望局記憶用に押込む際にも必然
的に行なわれてしまい本来記憶時には不要である
が、転動枠9はクラツチ開成時でも乱りにガタ付
きがないため実際上不都合は生じない。
尚、押釦杆29により更に他の所望局を選局
するには押釦35を矢印C方向へ引いて抑止板3
3をそのカム凸部33aを押釦35外部へ露出さ
せバネ板34により摺動板30から離間する方向
へ回動復帰させ規定子32を再び回動フリーの状
態とすればよい。
尚、FMバンドを選局するにはバンド切換スイ
ツチによりFMを選局した後上記と同様の操作を
行なえばよい。
尚、上記実施例中、クラツチ板ギヤ軸49の弾
性アーム部49eは一体的にモールド成型したも
のであるが、これに限らず、金属又は樹脂製別部
材の弾性アームをクラウンギヤ軸79のボス部4
9bの切込み内に固着して形成する構成でもよ
い。
又、上記扇形ギヤ12及び手動同調及びクラツ
チユニツト46は夫々第2図中転動枠9右側部及
び右方側板部4のみならず。逆に回転9左側部及
び左方側板部4に設けてもよい。
上述の如く、少なくともマニユアル軸のピニオ
ンとクラツチギヤ軸及びピニオン軸とを一の支持
板に互いの軸心が直交するよう支承してユニツト
化し、該ユニツトを該転動枠及びコア保持スライ
ダ等を支持するフレーム本体に取付ける構成とし
てなるため、従来マニユアル軸ピニオンはフレー
ム本体にネジ止めしたフレーム板により支持して
いたものに比して、上記支持板により全体をユニ
ツト化しているため構成及び組付作業が簡単化さ
れるのは勿論、支持板自体もこれに組付けられる
ピニオン、クラツチギヤ軸、ピニオン軸を支持す
る支持部を一体形成された構成であるため、この
支持板を別部材とした構成に比べて部品点数の削
減を図り得、しかもユニツト化自体の組付作業性
を向上させることが出来るという等の特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々本考案になる押釦チユ
ーナの1実施例の組立完成図及び分解斜視図であ
る。 1……押釦チユーナ、2……フレーム、3(3
a,3b)……底板部、4……左右側板部、4
d,64c……三角孔、5……前側板部、5d,
9a……支持板部、6……後側板部、7……クラ
ツチ板、7b……傾斜カム部、7h……押圧板
部、9……転動枠、9f……当接枠、12……扇
形ギヤ、14……コイルケース、15……ガイド
棒、22……端子板、24……AM用コイル、2
7……コア保持スライダ、27a,27d,27
g,27i……下方折曲板部、27b……切欠凹
部、29(29〜29)……押釦杆、30…
…摺動板、30g……ストツパー凸部、32……
規定子、33……抑止板、41……ストツパー
板、42……指針、46……手動同調及びクラツ
チユニツト、47……支持板、48……ピニオン
軸、48b……軸部、49……クラツチギヤ軸、
49e……アーム部、49h……凹テーパ部、5
0……クラツチプレート、50b……凸テーパ
部、50c……リブ板部、51……円錐プレー
ト、52……中間ギヤ、54……カツプリング、
61……クラツチ機構、64……軸受筒、64b
……軸受孔、64d〜64f……三角形孔辺。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 マニユアル軸の回転に伴い該マニユアル軸のピ
    ニオンとクラツチギヤ軸のクラウンギヤとの噛合
    を介して該クラツチギヤ軸及びこれに同心的に嵌
    挿されたピニオン軸を両軸間に設けたクラツチ手
    段の閉条件により一体的に回転せしめ、該ピニオ
    ン軸及び転動枠のギヤ体の噛合を介して該転動枠
    を回動させて選局を行ないうる押釦チユーナにお
    いて、 略L字形の一の支持板を、一の板部に上記ピニ
    オンを支持する支持部、別の板部に外側に上記ク
    ラツチギヤ軸のボス部が嵌合し、内部を上記ピニ
    オン軸が挿通する軸受筒が一体形成された構成と
    し、 上記ピニオンを上記支持部に支持させ、上記ク
    ラツチギヤ軸をそのボス部を上記軸受筒の外側に
    嵌合させ、上記ピニオン軸を上記軸受筒内を挿通
    させて、該ピニオンと該クラツチギヤ軸及びピニ
    オン軸とを上記一の支持板に互いの軸心が直交す
    るように支承してユニツト化し、該ユニツトを該
    転動枠及びコア保持スライダ等を支持するフレー
    ム本体に取付けてなる構成の押釦チユーナ。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5240001A (en) * 1975-09-22 1977-03-28 Motorola Inc Pushhbutton tuner

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5750816Y2 (ja) * 1978-07-24 1982-11-06

Patent Citations (1)

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JPS5240001A (en) * 1975-09-22 1977-03-28 Motorola Inc Pushhbutton tuner

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