JPH04303531A - タイマの時間設定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はタイマの時間設定装置、
特に、文字板の駆動機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、タイマの時間設定装置としては、
例えば、実開平２−７８３８号公報に記載のものがある
。すなわち、図７，図８に示すように、略ドーナッツ状
円板からなる表示歯車１の片面に４個一組の数字からな
る６組の時間表示用数字２を同一円周上にプリント印刷
し、この表示歯車１に設けたギヤ３を介し、ツマミ８の
軸心を中心として前記表示歯車１を回動させることによ
り、例えば、タイマ４の正面に設けた目盛り板５の表示
窓６の一つである表示窓６ａから前記時間表示用文字２
の「８」，「４」，「０．８」，「０．４」を順次露出
させ、目盛りの数字を切り換えるようにしたものである
。 なお、７は表示歯車１を回動させるための入力歯車であ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
にかかるタイマによれば、前記表示歯車１の各部分がツ
マミ８の軸心を中心に回動するので、時間表示用数字２
のすべての数字を同一円周上に表記しなければならない
。このため、タイマ４の外形寸法が一定であれば、時間
表示用数字２の数字が小さくなり、目盛りの数字が見に
くくなる。

【０００４】しかも、時間表示用数字２は、目盛り板５
の各表示窓６に対応するように表示歯車１の回転角に合
わせて微小角だけ傾けて印刷する必要があるので、設計
に手間がかかるだけでなく、時間表示用数字２の印刷に
高い精度を必要とし、部品の品質管理にも手間がかかる
という問題点があった。

【０００５】本発明は前記問題点に鑑み、多数の時間表
示用数字を文字板に大きく表記できるとともに、時間表
示用数字の設計，印刷が容易なタイマの時間設定装置を
提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明にかかるタイマの
時間設定装置は、前記目的を達成するため、限時時間を
選択的に調整するツマミの軸部を挿通した歯車ボックス
と、前記ツマミと前記歯車ボックスとの間に配置され、
表面に目盛りを有し、かつ、適所に表示窓を設けた目盛
り板と、この目盛り板と前記歯車ボックスとの間に配置
され、レンジ設定操作で設定される限時時間に対応して
前記目盛り板の表示窓から順次露出する複数の数字を表
面に表記した文字板と、この文字板の裏面側に配置され
、レンジ設定操作に連動して前記文字板を駆動する歯車
機構とからなるタイマの時間設定装置において、前記歯
車機構のスイッチ歯車と文字板との対向面のいずれか一
方に、スイッチ歯車の回動軸心から一定の距離だけ偏心
した偏心突部を設け、かつ、残る他方に前記偏心突部に
回動可能に係合する係合孔を設け、歯車ボックスと文字
板との対向面のいずれか一方に、前記偏心突部の偏心距
離を半径とする複数個の円環状ガイド溝を設け、かつ、
残る他方に前記円環状ガイド溝に摺動可能に係合する複
数本のガイド突起を設けるとともに、偏心距離を半径と
する円周上に配した前記表示窓に対応する複数個一組の
時間表示用数字を前記文字板の表面に表記した構成とし
たものである。

【０００７】

【作用】したがって、本発明によれば、レンジ設定操作
に連動して歯車機構のスイッチ歯車が回動すると、この
スイッチ歯車に係合した文字板の各部分が偏心突部の偏
心距離を半径とする円弧を描くように偏心回動すること
になる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明にかかる一実施例を図１ないし
図６の添付図面に従って説明する。なお、説明の便宜上
、図１，図５および図６においては本発明にかかる時間
設定装置のみを図示している。

【０００９】本実施例にかかる時間設定装置は、歯車ボ
ックス１０と、歯車機構２０と、文字板３０と、目盛板
４０とからなるものである。歯車ボックス１０は中央部
に円筒状突部１２を設け（図１）、その中心にツマミ５
０（図３）の軸部（図示せず）を挿通する中心孔１１を
有する。さらに、歯車ボックス１０には、隅部に設けた
凹所１３に後述する入力歯車２１，スイッチ歯車２３を
回動可能に嵌合する嵌合孔１４，１５が設けてあり、ま
た、２個のガイド突起１６，１７を適所に設けてある。 なお、図３における指針５１はツマミ５０と一体に回動
する。

【００１０】歯車機構２０は、入力歯車２１とスイッチ
歯車２３とからなるもので、入力歯車２１は先端面にド
ライバーを差し込んで回動できる溝部２２が設けられ、
前記歯車ボックス１０の嵌合孔１４に回動可能に嵌合さ
れている。

【００１１】一方、スイッチ歯車２３は前記入力歯車２
１と噛み合って回動し、その底面に設けた摺動子（図示
せず）を図示しないレンジ設定パターンに摺接させて限
時時間のレンジを切り換えるもので、回動軸心から距離
ｒだけ偏心した位置に偏心突部２４が一体に設けられ（
図５）、前記歯車ボックス１０の嵌合孔１５に回動可能
に嵌合されている。

【００１２】文字板３０は略ドーナッツ状円板からなる
もので、切り欠き部３１を有するとともに、その表面側
に４個一組の時間表示用数字３２ａ〜３２ｇが印刷され
ている。なお、４個一組の時間表示用数字３２ａ〜３２
ｇは偏心突部２４の偏心距離ｒを半径とする円周上にそ
れぞれ配置されている。さらに、図２に示すように、文
字板３０の裏面側には、前記スイッチ歯車２３の偏心突
部２４に係合する係合孔３３が設けられているとともに
、前記歯車ボックス１０のガイド突起１６，１７にそれ
ぞれ係合する円環状ガイド溝３４，３５が設けられてい
る。このガイド溝３４，３５の半径は偏心距離ｒと同一
寸法である。

【００１３】そして、文字板３０を歯車ボックス１０に
組み付け、その係合孔３３に偏心突部２４を係合すると
ともに、そのガイド溝３４，３５にガイド突起１６，１
７をそれぞれ係合すると、文字板３０の中央孔３６に歯
車ボックス１０の円筒状突部１２が遊嵌し、文字板３０
の表面と円筒状突部１２の先端面とが略同一平面上に位
置する。

【００１４】目盛り板４０は、前記歯車ボックス１０に
組み付け可能な略正方形状の板材であり、その中央部に
ツマミ５０の軸部を挿通する軸孔４１を有し、これを中
心として放射状に目盛り４２を設けてあるとともに、前
記時間表示用数字３２ａ〜３２ｇに対応する表示窓４３
ａ〜４３ｇが前記目盛り４２の近傍に設けられている。 さらに、目盛り板４０の角部には前記入力歯車２１を回
動させて時間表示を切り換えるための調整孔４４が設け
られている。

【００１５】なお、図１において４５は時間単位を切り
換えるための調整孔、４６は時間単位表示窓、４７は動
作モードを切り換えるための調整孔、４８は動作モード
表示窓を示すが、説明の便宜上、駆動機構の説明は省略
する。

【００１６】前述の構成からなる時間設定装置によれば
、目盛り板４０の調整孔４４からドライバーを入力歯車
２１の溝部２２差し込んで入力歯車２１を所定角度回動
すると、これに噛み合うスイッチ歯車２３が回動するた
め、スイッチ歯車２３に設けた偏心突部２４がスイッチ
歯車２３の軸心を中心として半径ｒの円弧を描くように
回動する（図５および図６において点線で示す）。そし
て、前記偏心突部２４に係合孔３３を回動可能に係合し
た文字板３０のガイド溝３４，３５が、歯車ボックス１
０のガイド突起１６，１７に摺動可能に係合しているた
め、これらにガイドされて文字板３０の各部分が偏心距
離ｒを半径とする円弧を描くように偏心回動する。

【００１７】したがって、入力歯車２１を所定角度回動
することにより、４個一組の時間表示用数字３２ａ〜３
２ｇがそれぞれ偏心回動し、各表示窓４３ａ〜４３ｇか
ら時間表示用数字３２ａ〜３２ｇのいずれかが露出し、
目盛りの数字が切り変わる。

【００１８】本実施例によれば、複雑な動作を伴う時間
設定装置を少数の部品点数で構成でき、組み立て工数も
少ない。特に、歯車ボックス１０に入力歯車２１，スイ
ッチ歯車２３等の構成部品を同一方向から組み付けるこ
とができるので、より一層生産性が向上する。しかも、
入力歯車２１およびスイッチ歯車２３だけで文字板３０
を偏心回動させることができるので、前記入力歯車２１
と前記スイッチ歯車２３とを同一平面上に配置すること
により、装置の薄型化を図ることができる。さらに、部
品点数が少ない分だけ摺接する部分が少なく、摩擦力が
小さいので、各構成部品の回動が円滑となり、目盛り数
字の切り換え操作が容易になるという利点がある。

【００１９】なお、歯車ボックスと文字板との対向面の
いずれか一方に設ける円環状ガイド溝は少なくとも２個
設けてあればよく、３個あってもよい。また、文字板に
ガイド用突起を設け、歯車ボックスに円環状ガイド溝を
設けてもよい。同様に、スイッチ歯車に偏心突部でなく
、回動軸心から偏心した係合孔を設ける一方、文字板に
前記係合孔に回動可能に係合する係合突部を設けてもよ
い。

【００２０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来例のように一つの軸心を中心に文字板の
各部分が回動するのではなく、偏心突部の偏心距離を半
径とする円弧を描くように文字板の各部分が偏心回動す
るため、従来例のようにすべての時間表示用数字を一つ
の円周上に配して文字板に表記する必要がない。この結
果、多数の時間表示用数字を文字板に大きく表記でき、
目盛りの数字が見やすくなる。

【００２１】また、偏心距離を半径とする円弧を描くよ
うに文字板の各部分が回動しても、文字板に表記した時
間表示用数字は傾かないので、時間表示用数字の設計，
印刷が容易になり、部品の品質管理が容易になるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明にかかるタイマの時間設定装置の一
実施例を示す分解斜視図である。

【図２】　　本発明にかかる一実施例の文字板を背面側
から見た場合の斜視図である。

【図３】　　本発明にかかるタイマの時間設定装置の一
実施例を示す正面図である。

【図４】　　本発明にかかるタイマの時間設定装置の一
実施例においてツマミおよび目盛り板を取り外した状態
を示す正面図である。

【図５】　　本発明にかかるタイマの時間設定装置の動
作を説明するための説明図である。

【図６】　　本発明にかかるタイマの時間設定装置の動
作を説明するための説明図である。

【図７】　　従来例にかかるタイマの正面図である。

【図８】　　従来例にかかるタイマの表示歯車を示す正
面図である。

【符号の説明】

１０…歯車ボックス、１６，１７…ガイド突起、２０…
歯車機構、２１…入力歯車、２３…スイッチ歯車、２４
…偏心突部、３０…文字板、３２ａ〜３２ｇ…時間表示
用数字、３３…係合孔、３４，３５…円環状ガイド溝、
４０…目盛り板、４２…目盛り、４３ａ〜４３ｇ…表示
窓、４４…調整孔、５０…ツマミ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　限時時間を選択的に調整するツマミの
   軸部を挿通した歯車ボックスと、前記ツマミと前記歯車
   ボックスとの間に配置され、表面に目盛りを有し、かつ
   、適所に表示窓を設けた目盛り板と、この目盛り板と前
   記歯車ボックスとの間に配置され、レンジ設定操作で設
   定される限時時間に対応して前記目盛り板の表示窓から
   順次露出する複数の数字を表面に表記した文字板と、こ
   の文字板の裏面側に配置され、レンジ設定操作に連動し
   て前記文字板を駆動する歯車機構とからなるタイマの時
   間設定装置において、前記歯車機構のスイッチ歯車と文
   字板との対向面のいずれか一方に、スイッチ歯車の回動
   軸心から一定の距離だけ偏心した偏心突部を設け、かつ
   、残る他方に前記偏心突部に回動可能に係合する係合孔
   を設け、歯車ボックスと文字板との対向面のいずれか一
   方に、前記偏心突部の偏心距離を半径とする複数個の円
   環状ガイド溝を設け、かつ、残る他方に前記円環状ガイ
   ド溝に摺動可能に係合する複数本のガイド突起を設ける
   とともに、偏心距離を半径とする円周上に配した前記表
   示窓に対応する複数個一組の時間表示用数字を前記文字
   板の表面に表記したことを特徴とするタイマの時間設定
   装置。