JPS5848138Y2

JPS5848138Y2 - バ−コ−ド用印刷装置

Info

Publication number: JPS5848138Y2
Application number: JP1979082601U
Authority: JP
Inventors: 陽佐藤
Original assignee: 株式会社サト−研究所
Priority date: 1979-06-15
Filing date: 1979-06-15
Publication date: 1983-11-02
Also published as: JPS56555U; DE3018524A1; US4331076A; FR2459135A1

Description

【考案の詳細な説明】本考案は光学読取機により全方向から自動的に読取り可
能なバーコードを印刷する印刷装置。

特に携帯式ラベル印刷貼付機あるいは卓上式自動ラベル
印刷機に備えて、ラベルと台紙とから成る複合ラベルに
バーコードを印刷できるバーコード用印刷装置の改良に
関する。

従来、この種の印刷装置の代表的なものとして、本出願
人の特願昭５Ｏ−５０２２１（特開昭５ｌ−１２７８２
９）および特願昭５０−１０９４７４（特開昭５２−
３４８１６）がある。

最近、大型食品スーパーマーケットにおいて、コンピュ
ータを利用したｐｏｓ（販売時点情報管理）システム
が実施され出し、我国においてはこのＰＯＳシステムノ
表示としてＪＡＮ（ＪａｐａｎｅｓｅＡｒｔｉｃｌｅ
Ｎｕｍｂｅｒ）コードが通商産業省において規定さ
れ、このＪＡＮコードの標準タイプとしては、第１図の
ラベル片りに示す如く、一文字の数字は天地の長さが１
４ｍ／ｍの二本のダークバーと、二本のライトスペース
とが平行に組合せられ１キヤクター（７モジユール）を
構成し、この１キヤクターの幅は２．３１ｍ／ｍで、
この許容誤差は±０．１０１ｍ／ｍの精度が要求されて
いる。

問題は各数字に対応した規定寸法から戊るダークバーと
ライトスペースから構成する一個のバーコード活字輪は
正確であっても、軸方向に並列される活字輪間の精度で
ある。

すなわち各バーコード活字輪の一端に位置する一本のラ
イトスペースも記号として重要な役割を果している関係
上、各活字輪間に不必要な隙間が形成されては光学読取
機が正しい数値を読み取らない結果となる。

更にほこの各バーコード活字輪が密接固定の状態では所
望の活字輪を回転選択でき得ない。

そこで本考案の目的はバーコード活字輪群の回転選択時
には各活字輪間に回転に必要な間隙を形成して、この選
択をスムーズにすると共に、その印刷時にはこの回転間
隙を皆無となし、各活字輪を密着固定し、その幅方向の
誤差を最少限度に留め、高精度な印刷装置を提供するこ
とにある。

次に添付図面を参照して本装置を説明する。

特に第３図の分解斜視図を中心として、バーコード印刷
器１０の外殻は第２図に示す如く、函体１１と蓋枠１２
とから構成され、その内部に隣設して並列された八個の
バーコード活字輪１７群と、該活字潔１７に噛合った並
列の見出輪１３群とが収納され、バーコードの印刷を可
能としである。

先ず印刷器１０の上方に位置する多数個の見出輪１３は
、その外周に千木の歯車１４が形成され、該歯車１４間
の外周面にはＯ〜９までの子種類の見出数字１５が表示
され、その中央には後述する筒軸から戒る選択部材２９
のピニオン３０に噛合う内歯１６が形成されている。

前記見出輪１３に噛合う多数個のバーコード活字輪１７
が印刷器１０の下方に位置し、その外周面には前記歯車
１４に噛合う係合凹所］８が形成され、該係合凹所１８
間に、バーコード１９が形成された印刷面を有する。

この印刷面は圭角形から戊り、この各辺に設けられたバ
ーコード１つは前記見出輪１３の見出数字１５に対応す
規定の形状を呈し、印刷器１０の真下に位置されたバー
コード印刷窓５９から突設するようにセットされる。

更にそのバーコード活字輪１７の中心に内歯２０が形成
され、該内歯２０内に、主軸５６に枢軸された枢支軸部
材２１を嵌着した構成である。

各バーコード活字輪１７毎に配設された枢支軸部材２１
には一対の弾発係止部２３．２３と、切断部２５をもっ
て分割状の一対の弾発部２４．２４を一体形成され、こ
れら両部材はバーコード活字輪１７の内周、すなわち内
歯２０部分を弾発構成とし、前記一対の弾発係止部２３
で活字輪の回転選択時の節度を出すようにし、後述する
ように一対の弾発部２４で゛各活字輪１７の印刷時にお
ける緩衝効果を出すように形成されている。

各支軸部材２１の一側には一対の突起２６、２６を、
その他側にはこの突起２６に対応する溝２７．２７が夫
々設けられ、隣設された各枢支軸部材２１は、これら突
起２６と溝２７との係合によってブロック状に形成され
る。

更に各枢支軸部材２１の中央に穿設された嵌合孔２２に
は函体１１の側枠と蓋体］２とに螺子止めされた主軸５
６か゛嵌合されている。

従つて枢支軸部材２１が主軸５６に支持されて、このバ
ーコード活字輪１７および前記見出輪１３を回転可能に
保持されている。

次に見出輪１３群の所望の一つに係合し、これを回転選
択する筒軸から成る選択部材２９は、函体１１に取付け
られた案内軸２８に嵌装され、その軸方向に摺動自在と
しである。

詳しくはこの選択部材２９の先端には各見出輪１３の内
歯１６に係合するピニオン３０が設けら、その基部には
蓋枠１２の案内孔３１を貫通して、見出輪１３の見出数
字１５を表示する矢印３３付の表示体３２を装着し、選
択回転子３４を螺着しである。

尚、この見出輪１３の見出数字１５および後述する回動
体３９の表示は印刷器１０の見出窓３８から観察し、操
作するものである。

更にこの選択部材２９には多数の溝が形成され、該溝は
一定位置での軸方向の移動規制に役立つ。

詳しくは蓋枠１２の上部に設定された鋼球３５、スプリ
ング３６、止め螺子３７とから成る押圧部材を前記溝に
臨ませることによって選択部材２９の軸方向の移動を規
制するものである。

次にこれら見出輪１３群の奥手には前記選択部材２９の
ピニオン３０に噛合う回動体３９が配置され、該回動体
３９の中心には内歯４０が設けられ、その外周には選択
表示４１と、印刷表示４２とが表示されている。

更にこの回動体３９の一部には作動アーム４４が装着さ
れている。

詳しくは回動体の取付孔４３に作動アーム４４の取付部
４５が嵌着され、その先端に有するピニオン４６は印刷
器１０に対して上下に垂直移動するバーコード活字輪１
７群を押圧または緩和する作動部材４７のラック４８に
噛合う構成である。

この作動部材４７はその下部に前記主軸５６に遊嵌する
長孔４９を穿設し、バーコード活字輪１７群の奥手に配
設されて、該活字輪群の対設面に、テーパ面５０ａ
、５０ｂ、および突出面５１ａ、５１ｂを形成しであ
る。

更にこの作動部材４７とバーコード活字輪１７群との間
には押圧部材５２が介在されている。

この押圧部材５２の一側には前記作動部材４７のテーパ
面５０ａ、５０ｂに対応するテーパ面５５ａ、５
５ｂが形成され、その他側には前記活字輪１７群を押圧
するための切込みにて形成された弾性フラップ５３を複
数個有し、この弾性フラップ５３の先端に突起５４を付
設した構成としである。

前記上下方向に垂直摺動する作動部材４７は前記函体１
１の側枠の半月状の受圧部材５７．５７間の縦方向の間
隙から成る案内面５８内に収容されて摺動するもので、
前記受圧部材５７．５７は作動部材４７の案内部材とも
なる。

更にはバーコードは精度か゛高く、鮮明な印刷を要求さ
れる為、インキあるいは塵埃等を取除くクリーニング部
材６０が印刷器１０に取付けられる。

該部材６０にはブラシ６１が植設され、両側の取付部６
２．６２を印刷器１０の両枠体に着脱自在としである。

かくしてこのブラシ６１はバーコード活字輪１７の各バ
ーコード１９に当接して、各活字輪１７の回転選択時に
各バーコード１９をクリーニングする構成としである。

次に本装置のバーコード活字輪１７の選択操作並びに印
刷時の操作について説明する。

特に第６図〜第８図を参照して、各バーコード輪１７の
選択時においては、第４図に示された印刷時の状態（選
択部材２９のピニオン３０が回動体３９の内歯４０に噛
合い、かつ表示体３２の矢印３３は印刷表示４２を示す
）で、前記選択部材２９を所定角度、第６図において時
計方向に回転することにより、この選択部材２９に噛合
った回動体３９が時計方向に回動され、矢印３３は選択
表示４１を示す。

かくして作動部材４７は回動体３９および作動アーム４
４の回動に同期して、第６図および第７図に示すように
印刷器１０に対して上方に引上げられる。

従ってこの作動部材４７のテーパ面５０ａ、５０
ｂはバーコード活字輪１７群を押圧していた押圧部材５
２のテーパ面５５ａ、５５ｂと合致し、その押圧を解除
し、隣設するバーコード活字輪１７はもとより並列の各
活字輪１７間に回転間隙Ｇを形成する。

よってこの活字輪１７間の回転間隙Ｇによって、各活字
輪の選択を容易とし、前記選択回転子３４を軸方向に引
出して所望のバーコードを印刷位置に快適に選択できる
。

すなわち選択回転子３４の軸方向の摺動と同期する表示
体３２の矢印３３を、見出輪１３の見出数字１５に合致
せしめ、所望の見出数字を見出した時、所望のバーコー
ド１９が選択される。

次に所望の活字輪１７の選択が完了し、印刷する場合に
は第４図の如く選択回転子３４を印刷器１０内に押込み
、規定の角度、第６図において反時計方向に回動するこ
とにより各バーコード活字輪１７がロックされる。

（矢印３３は印刷表示４２を表示）詳しくは前記選択時
と逆作動であって、選択部材２９の回動に連動して、回
動体３９、作動アーム４４を介して作動部材４７を第６
図工点鎖線および第８図に示す如く押下げられる。

従って作動部材４７はそのテーパ面５０ａ、５０
ｂが、押圧部材５２のテーパ面５５ａ、５５ｂを
滑動して、その保合を外し、その突出面５１ａ、５１ｂ
を押圧部材５２の側面に当接状態を呈する。

よって押圧部材５２の弾性フラップ５３の先端に有する
突起５４がバーコード活字輪１７群を弾性押圧し、第７
図に示す如く、選択時に形成した回転間隙Ｇをなくシ、
各活字輪１７間は密接状態となり、バーコードのライト
スペースを正確なものとする。

尚、実施例においては、選択部材２９のピニオン３０に
噛合う回動体３９と、作動部材４７との間に、ピニオン
４６付の作動アーム４４を介在しであるが、回動体３９
に歯形を形成し、これを直接作動部材４７のラック４８
に噛合せた構成でも充分、その作動を伝達でき、実施例
に限定されるものではない。

次に第９図に詳細に示す如く、合成樹脂材から成る各バ
ーコード活字輪１７の内歯２０内には、可撓性を有する
合成樹脂材から成る枢支軸部材２１が嵌合されている。

該枢支軸部材２１の上方、腕にあたる部分には前記内歯
２０に係合する形状とした一対の弾発係止部２３，２３
が一体的に形成され、バーコード活字輪の回転選択時の
確実なる回転移動、所謂、回転節度を出すように形成さ
れ、その下方、脚にあたる部分には切断部２５をもって
、二分割状の一対の弾発部２４．２４が一体的に形成さ
れ、前記各活字輪１７の印刷時における緩衝効果を出せ
るように形成されている。

詳しくは第１０図に示すように回転選択された各バーコ
ード活字輪１７のバーコード１９面は多少なり不揃い状
態にあるために、この状態でラベル片り上に印刷を施し
た場合、浮き上がったバーコードによる印刷は薄れ、押
下かったバーコードによる印刷は潰れ、その印刷は不完
全である。

そこで第１１図に示す如く、不揃いのバーコード活字輪
１７群を打印した際、前記各枢支軸部材２１の両弾発部
２４．２４の弾発の緩衝効果によって、そのバーコード
１９面を瞬時に揃え、均一な印刷が得られるように構成
したものである。

従来、この種の枢支軸部材の脚部分は、分割されていな
い為、その緩衝効果は低いものであったが、本構成によ
ればその効果は充分発揮される。

本考案は以下の如き効果を有する。

（１）本装置は軸方向に並列された多数のバーコード活
字輪の密着あるいは解除にあたって、選択部材と回動体
とに連動して、テーパ面付の作動部材を、上下方向に垂
直摺動を可能に形成し、かつこの摺動を前記活字輪群の
軸線方向に可動自在な押圧板に伝達するように構成した
ので、従来（特開昭５ｌ−１２７８２９）の摘みのテー
パ面と押圧板のピンとの係合する方式に比して、前記作
動部材の上下動スライドが確実である。

従って各バーコード活字輪の軸線方向の押圧および解除
が確実で、活字輪間の押圧密着あるいは回転間隙を容易
に形成できる。

（２）更に本装置はバーコード活字輪群の軸線方向に摺
動して、活字輪の押圧、解除をする押圧板の一側面に、
一体的に形成された弾性部材を配したので、従来（特開
昭５ｌ−１２７８２９）の弾性部材を備えないものに比
して、その活字輪間の密着は安定する。

従って高精度のバーコード印刷が約束される。

（３）また本装置はバーコード活字輪群を軸線方向に平
行押圧する構成なので、従来（特開昭５２３４８１６）
に見られる軸線方向の回動押圧に比して、各活字輪間の
密着が平均化し、良好なる締付は作用が働らき、より高
精度のバーコード印刷が施せる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のバーコード用印刷装置で印刷されたバ
ーコードを表示したラベル片の平面図、第２図は本考案
のバーコード用印刷装置を備えた印刷器全体の斜視図、
第３図は同、分解斜視図、第４図は各バーコード活字輪
を押圧密着して印刷状態の印刷器の縦断面図、第５図は
第４図のＶ−Ｖ線に沿った断面図、第６図は要部（作動
部材部分）の説明図、第７〜８図は要部（作動部材部分
）の縦断面図で、第７図はバーコード活字輪群の選択時
、第８図は同、押圧密着時、第９図はバーコード活字輪
と枢支軸部材との関係を示す正面図、第１０〜１１図は
バーコード活字輪による印刷時の説明図で、第１０図は
印刷面（バーコード）の不揃い状態、第１１図は同、揃
い状態を示しである。図中、１０・・・・・・印刷器、１３・・・・・・見出
輪、１７・・・・・・バーコード活字輪、２０・・・・
・・内歯、２１・・・・・・枢支軸部材、２３・・・・
・・弾発係止部、２４・・・・・・弾発部、２９・・・
・・・選択部材、３０・・・・・・ピニオン、３９・・
・・・・回動体、４４・・・・・・作動アーム、４７・
・・・・・作動部材、５０ａ、５０ｂ、５５
ａ、５５ｂ・・・・・・テーパ面、５１ａ、５
１ｂ・・・・・・突出面、５２・・・・・・押圧部材
、５３・・・・・・弾性フラップ、５４・・・・・・突
起、Ｇ・・・・・・回転間隙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）印刷器内で夫々独立して回転可能に並設された多
数個の見出軸群と、該見出軸に噛合い、これに連動して
回転可能な多数個のバーコード活字輪群との組合せから
成る印刷装置において、前記見出軸群の端に、選択部材の歯車に噛合う回動体と
、該回動体の回動に連動するように形成されたテーパ付
の作動部材と、該作動部材の摺動に連動して前記並列の
バーコード活字輪群の軸線方向に可動自在な弾性を有す
る押圧板と、から成り、前記作動部材の垂直上下動を前
記押圧板に伝達し、前記バーコード活字輪間を押圧密着
または回転間隙を形成するように構成したことを特徴と
するバーコード用印刷装置。
（２）前記選択部材を軸となし、そのピニオンに噛合う
回動体と、各バーコード活字輪を作動する作動部材との
間に、ピニオン付作動アームを介在して成る実用新案登
録請求の範囲第１項記載のバーコード用印刷装置。
（３）前記各バーコード活字輪の内歯内に嵌着された一
対の弾発係止部材を有する枢支軸部材に、対の弾発部材
を設けて印刷時に緩衝効果をもたせるように構成した実
用新案登録請求の範囲第１項記載のバーコード用印刷装
置。