JPS6140933Y2 - - Google Patents

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JPS6140933Y2
JPS6140933Y2 JP17886881U JP17886881U JPS6140933Y2 JP S6140933 Y2 JPS6140933 Y2 JP S6140933Y2 JP 17886881 U JP17886881 U JP 17886881U JP 17886881 U JP17886881 U JP 17886881U JP S6140933 Y2 JPS6140933 Y2 JP S6140933Y2
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JP
Japan
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seal ring
gas seal
cylinder
gas
cylinder head
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JP17886881U
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JPS5884348U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関の燃焼室シール構造に関す
るものである。従来、内燃機関の燃焼室のシール
性を高めるものとして、実公昭56−41070号で示
すように、シリンダブロツクの、シリンダ部上端
内周面に環状段部を設け、ガスシール環を挿入し
ているものは公知である。しかし、このような従
来例の場合、ガスケツトを十分に締め付けるた
め、シリンダヘツドとガスシール環上端部に〓間
を設ける必要があつた。そのため、〓間より流入
した燃焼ガスが、ガスケツトのグロメツト部に直
接触れ熱影響を及ぼし、ガスケツトのシール性を
損うという欠点があつた。また、ガスシール環の
上端部がシリンダヘツドに接触しているものも公
知であるが、この場合、ガスシール環上端部が平
面であるために、熱膨張した際にガスシール環が
シリンダヘツドを押し上げ、ガスケツトのシール
性を損うという欠点があつた。
本考案は上記の従来例における欠点を除去する
ために、シリンダブロツクの、シリンダ部上端内
周面に環状段部を設け、該段部に上端が半円ある
いはエツジ状で、且つ、円周段部がシリンダ上端
より突出し、該段部にてガスケツトのグロメツト
部を、圧縮するようなガスシール環を係着するこ
とにより、燃焼室のシール性をより一層高めたも
のである。
以下、図示した好ましい実施例を参照しなが
ら、本考案について詳しく説明する。第1図にお
いて、1はガスシール環で、シリンダブロツクの
シリンダ部上端内周面6(以下「シリンダ部上端
6」という。)の環状段部10に係着され、該段
部高さHよりも高い円周段部Aと、該円周段部に
連らなり、シリンダヘツド3と接触する最上端部
2の断面形状が、半円またはエツジ状のシール部
Bとから形成されている。そして、上記ガスシー
ル環1の円周段部Aとシール部Bに、ガスケツト
4のグロメツト部5が接触するように装着され、
シリンダヘツド3が締付けボルトにて、シリンダ
ブロツクに締付けられたときに、シリンダヘツド
下端とガスシール環1のシール部Bの最上端部2
が、接触する構造とすることによつて、燃焼室が
形成されている。上記のような構造にすることに
よつて、シリンダヘツド3を締付ける際に、ガス
シール環1の円周段部Aによつて、ガスケツト4
のグロメツト部5が十分に圧縮され、接触面圧を
増大させているばかりでなく、シール部Bの最上
端部2を、半円またはエツジ状としたので、シリ
ンダヘツド3との接触面積が小さく、接触部に全
締付力が集中することになるため、多少なりとも
シリンダヘツド3に食込みが生じる。該グロメツ
ト部5の圧縮効果と、シール部Bの食込み効果に
よつて、従来に比べ非常にシール性の高い燃焼室
を得ることが出来る。また、シリンダヘツド3
と、ガスシール環1の最上端部2が接触している
ため、ガスシール環の上下方向のガタツキがな
く、さらには、前記のごとくガスケツト4のグロ
メツト部5と、ガスシール環1のシール部Bを接
触させた場合には、円周段部Aによるグロメツト
部5の変形によつて、該部でのシール性がより向
上する。また、ガスシール環1の高さは、シリン
ダ部上端段部高さHと、ガスケツト4の厚さを合
わせたものより若干低めとし、シリンダヘツド3
を締付けた際に、シール部Bが0.1mm程度食込む
のが望ましい。さらに、ガスシール環1の円周段
部Aの上下方向寸法は、例えば1000c.c.から3000c.c.
程度のエンジンの場合はシリンダ部上端の環状段
部10の高さ寸法Hよりも、0.05mm〜0.1mm程度
高くしておくのが、シール性の面で最も望まし
い。なお、この場合のガスシール環1の材質は、
シリンダヘツド3の材質と同質の材料の場合であ
るが、ガスシール環1の材質がシリンダヘツド3
の材質よりやわらかい材質の場合は、前記のシー
ル部Bの食込み高さだけ、シール部Bの最上端部
2が圧漬されるだけで、シール効果に特に変わり
はない。
次に、ガスシール環1の材質がシリンダヘツド
3の材質より硬い場合について、第2図に示す。
第2図の燃焼室の部品構成は、第1図に同じであ
る。第2図において、一点鎖線は、ガスシール環
1をシリンダ部上端6に係着し、シリンダヘツド
3を締付ボルトにてシリンダブロツクに締付けた
際の、ガスシール環1のシール部Bの食込み高さ
と、さらに、該内燃機関の圧縮・爆発行程におい
て発生する、高温・高圧ガスによつて熱膨張した
ときの膨張高さを合わせた、内燃機関運転時の実
際のガスシール環1の最上端部2の形状を示すも
ものである。すなわち、ガスシール環1の材質を
シリンダヘツド3の材質より硬く、且つ、ガスシ
ール環1の最上端部2を、半円またはエツジ状と
して、シリンダヘツド3との接触面積を小さくし
たことによつて、シリンダヘツド3の下端面によ
り多くの食込みを生じさせ、さらに、熱膨張時に
もガスシール環1の最上端部2が、シリンダヘツ
ド3に食込み易くさせたものである。また、ガス
シール環1の実線形状は、前記熱膨張によるガス
シール環の上下方向の伸びがない状態、すなわ
ち、締付けボルトでシリンダヘツド3を締付けた
際の食込み時の形状、あるいは、内燃機関が冷え
ている時の形状である。前記のように機関が冷え
ている状態であれば、シリンダヘツド3の下面と
ガスシール環1の最上端部2の間に、微小〓間を
生じるわけであるが、該〓間はガスシール環1
が、燃焼による高温・高圧ガスによつて加熱され
れば、一点鎖線で示す状態になるためなくなり、
グロメツト部5への高温・高圧ガスの侵入を防止
することができる。しかし、機関の始動当初から
ガスシール環が熱膨張するまでは、微小〓間が生
じているために多少ではあるが、グロメツト部5
への高温・高圧ガスの侵入がある。しかし、前記
〓間が直線ではなく曲線的な形状となつているた
め、高温・高圧ガス、あるいは爆発による衝撃波
の侵入が少ないこと、また、機関が始動当初のう
ちであれば、ガスケツト4が高温になつていない
ため、正常な働きをするということにより機関外
への、燃焼ガス吹抜けは生じない。また、第1図
に示すように、ピストン7の上死点位置におい
て、シリンダヘツド3の下面から、ピストントツ
プリング8の上端までの寸法Cを、ガスシール環
高さDよりも、大きくとることによつて、ガスシ
ール環1の外周寸法とシリンダ部上端の環状段部
10の内径寸法のバラツキ、あるいは熱膨張によ
つて、ガスシール環1がシリンダ内周面11より
飛び出した場合に、ピストンリングとガスシール
環の干渉を防止できる。さらに、ガスシール環の
円周段部下端の外周部に逃げ9を設けることによ
つて、シリンダ部上端内周面6と環状段部10の
接合する、隅部の直角度が緩和できる。また、該
環状段部の隅部にアールを設けた場合には、該環
状段部の強度が向上し、ガスシール環締付けによ
る応力が該隅部に集中しても、割れを生じること
はない。
以上説明したように、本考案によれば、従来の
ように燃焼室から侵入する燃焼ガスによつて、ガ
スケツトがへつたり損傷したり、あるいはガスシ
ール環上端部が平端であるために、ガスシール環
の熱膨張によつて、シリンダヘツドを押し上げる
という欠点を除去できる。また、ガスシール環を
シリンダ部上端の環状段部に係着することによつ
て、機関の爆発圧力による径方向の拡開を防止で
きる。あるいは、ガスケツトグロメツト部をガス
シール環に接触させることによつて、ガスケツ
ト・ガスシール環の間の空間を少なくし、燃焼ガ
スの侵入を少なくするという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す要部断面
図、第2図は、他の実施例を示す要部断面図であ
る。 1……ガスシール環、A……円周段部、B……
シール部、2……ガスシール環最上端部、4……
ガスケツト、5……グロメツト部、6……シリン
ダブロツクのシリンダ部上端内周面、10……環
状段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダブロツクの、シリンダ部上端内周面に
    環状段部を設けるとともに、該環状段部深さより
    高い円周部と、シール部とからなるガスシール環
    を、シリンダ上端面より突出する状態で係着する
    と同時に、ガスシール環の円周段部で、ガスケツ
    トのグロメツト部を圧縮する構造とし、且つ、ガ
    スシール環のシール部最上端を、半円またはエツ
    ジ状とした、内燃機関の燃焼室シール構造。
JP17886881U 1981-11-30 1981-11-30 内燃機関の燃焼室シ−ル構造 Granted JPS5884348U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17886881U JPS5884348U (ja) 1981-11-30 1981-11-30 内燃機関の燃焼室シ−ル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17886881U JPS5884348U (ja) 1981-11-30 1981-11-30 内燃機関の燃焼室シ−ル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5884348U JPS5884348U (ja) 1983-06-08
JPS6140933Y2 true JPS6140933Y2 (ja) 1986-11-21

Family

ID=29974055

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17886881U Granted JPS5884348U (ja) 1981-11-30 1981-11-30 内燃機関の燃焼室シ−ル構造

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JPS5884348U (ja) 1983-06-08

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