JPS6140236Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は風呂の洗い場で使用される腰掛けに
関し、極めて軽量で取扱い易く、腐蝕せず、外観
上重厚な堅牢感に富み、しかも腰掛けた場合に冷
感がなく、かつ肌触りが良くて使用感の極めて優
れた安価に製作しうる腰掛けを提供することを目
的とする。

而して、この考案は腰掛け本体が低発泡合成樹
脂により形成され、かつその上面に柔軟な独立気
泡の発泡合成樹脂シートが層着されると共に、該
発泡合成樹脂シートが前記腰掛け本体の上面に形
成された凹部に下部を嵌め込まれて取付けられて
いることを特徴とする風呂の腰掛けを提供するも
のである。

腰掛け本体は、例えばポリスチロールの２〜３
倍発泡の成形物が好適に用いられる。一方、発泡
合成樹脂シートは、例えばポリエチレンの15倍発
泡の厚さ１cm程度のものが好適に用いられる。

次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図および第２図に示す実施例において、１
は腰掛け本体であり、低発泡合成樹脂により全体
が一体に形成された縦断面略逆Ｕ字状の成形品か
らなる。かかる腰掛け本体は、好適には長尺の押
出し成形物を所定寸法に切断することによつて形
成せられるが、射出成形等の手段によつて作成し
ても良い。いずれにしても、低発泡合成樹脂製の
ものであることにより、充分な強度を保有せしめ
るべく、脚部および腰掛板部のいずれも厚さ10〜
30mm、特に好適には15mm程度の厚肉に形成される
ものである。２は腰掛け本体１の上面、即ち腰掛
板部の上面に、両側縁部のみを残して全長に形成
された凹部であり、該凹部に発泡合成樹脂シート
４がその下部を嵌め込まれ、かつ接着剤３で接着
固定されれている。該シート４は、腰掛け本体１
に対して着脱自在なものとしても良い。

第３図に示す他の実施例は、ハ字状に配した１
対の脚部１１，１１と、その上端に配された腰掛
板１２と、両脚部１１，１１間に横架された補強
桟１４とが、いずれも個々に製作された低発泡合
成樹脂材からなり、これらが相互に接着固定され
て腰掛け本体１′が形成されたものである。この
本体１′の上面に凹部１３が形成され、これに柔
軟な発泡合成樹脂シート１５が嵌め込み状態にし
て装着されていることは前記実施例と同様であ
る。尚１７は脚部１１の下端の滑り止めである。

この考案は上述のように、腰掛け本体が低発泡
ポリスチロール等の低発泡合成樹脂からなるもの
であり、上面に層着されるシートも発泡合成樹脂
製のものであるから、全体が極めて軽量であり、
取扱いに至便であるのはもとより、所要強度をも
たせるために本体が厚肉に形成せられることも相
俟つて全体に非常に重厚感があり、古来の木製の
腰掛けに似て堅牢感に富み、しかも腐蝕せず耐久
性に優れている。更に、腰掛け本体の上面には、
柔軟な非吸水性の独立気泡性発泡合成樹脂シート
が層着されているから、その保温力によつて腰掛
けた場合に冷感がない上に、適度のクツシヨン性
を有するから触感が良く、極めて優れた着座使用
感を有する。更にまた、発泡合成樹脂シートが腰
掛け本体の上面に形成された凹部に下部を嵌め込
んだ状態にして取付けられているから、柔軟かつ
軽量である発泡合成樹脂シートが不本意に徒らに
周縁からめくれ上り、あるいは離脱してしまうお
それがなく、その安定取付状態を良好に保持しう
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１実施例の斜視図、第２
図はその横断面図、第３図は第２実施例の斜視図
である。 １，１′……腰掛け本体、２，１３……凹部、
３……接着剤、４，１５……発泡合成樹脂シー
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 腰掛け本体が低発泡合成樹脂により形成され、
   かつその上面に柔軟な独立気泡の発泡合成樹脂シ
   ートが層着されると共に、該発泡合成樹脂シート
   が前記腰掛け本体の上面に形成された凹部に下部
   を嵌め込まれて取付けられていることを特徴とす
   る風呂の腰掛け。