JPS6137545A - 自動車用シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、自動車の左右並列に設けられた一対のリクラ
イニング機構付きフロントシートに関し、詳しくは、ド
ライバシートのシートバックによりパッセンジャシート
のシートバックの傾斜角度を規制するようにした自動車
用シートに関する。

【従来技術およびその問題点】

ドライバシートとパッセンジャシートが独立しそ左右並
列に設けられた自動車のフロントシートにおいては、通
常、実開昭５７−２０４９４３号公報に示されているよ
うに、リクライニング機構が設けられ、それぞれのシー
トのシートバックを所望の角度に傾斜させることができ
るようになっている。このようなリクライニング機構付
きのシートは、次のように利用することができる。すな
わち、運転者は、シートバックの傾斜角度を開整するこ
とにより最適の運転姿勢を取ることができる。また、運
転者は、自動車を停止させてシートバックを倒し、体を
横にして休憩を取ることができる。さらに、二人の運転
者で長距離走行を行うようなとき、運転操作を交互に行
い一人の運転者はパッセンジャシートでシートバックを
倒して休むことができる。加えて、自動車を停止させて
、ドライバシートおよびパッセンジャシートの両方のシ
ートバックを倒してフロントシートからりャシートにつ
ながるフラット面を形成し、このフラソト面をベッドと
して利用しあるいはこのフラット面で遊戯を楽しむこと
ができる。 ところで、シートバックを倒せるこ−とには上述のよう
な便利な点がある反面、パッセンジャシートのシートバ
ックを走行中および停車中のいずれであっても自由に倒
すことができることがら以下のような問題が生じる。 その第一は、自動車にはシートに着座する運転者および
乗員の安全性を確保するため、シートベルトを装備する
ことが義務づけられているが、シートバックを倒した状
態ではシートベルトが有効に機能しないということであ
る。 このシートベルトで現在量も実用性および安全性の高い
ことから多用されているものがいわゆる３点式シートベ
ルトで、これは、腰部を拘束する腰ベルト部と上胴部を
拘束する斜め式ベルト部とを有している。 １、ハフセンジャシートに着座する乗員が、シートバッ
クを倒して体を横にしながらシートベルトを使用してい
るとすると、腰ベルト部は腰部の周囲に掛かっているが
、斜め式ベルト部は、一端をセンターピラー上部に、他
端をフロアパネル中央部のインナベルトに、それぞれ連
結固定されているものであるため、空間をかけ渡される
だけで乗員の上体を全く拘束しない状態となっている。 したがって、この状態では非常時にパッセンジャシート
上の乗員の上体の車体ないしシートに対する前後動を規
制することができないのである。 第二に、シートバックを立てておくと、このシートバッ
ク自体が加減速時または非常時における乗員の動きを規
制して、ある程度の安全を保持する役割をするが、シー
トバックを倒した状態ではその役割を果たせなくなると
いうことである。たとえば、シートバックを倒した状態
のパッセンジャシート上で幼児を乗せながら走行すると
いったことがよくあるが、このような場合、走行中の加
速度の影響によって幼児の体が室内後方に移動するとい
ったことが起こりうる。 このように、リクライニング機構付きのフロントシート
とくにハフセンジャシートにあっては、安全上の観点か
ら走行中にむやみにジードパ、りを後方に倒すべきでは
ない。

【本発明の目的】

本発明は、上述のような知見のもとで考えだされたもの
で、その目的は、シートがリクライニング機構を有して
いる場合であっても、走行中、ドライバシートのシート
バックが起立しているかぎリパッセンジャシートのシー
トバックをフルリクライニングできないようにし、走行
中におけるパッセンジャシート上の乗員の安全性を向上
しうる自動車用シートをコスト安く提供することである
。

【目的を達成するための技術的手段】

本発明では、上記の目的を達成するため、左右並列に設
けられた一対のリクライニング機構付きフロントシート
において、パッセンジャシートのシートバックの後方に
オーバラップし、かつ一定角度揺動可能な規制片をドラ
イバシートのシートバックに取付けてなるシートバック
の角度規制装置を設けるとともに、上記規制片をパッセ
ンジャシートのシートバック後面に弾性的に当接させて
いる。

【本発明の作用・効果】

本発明の自動車用シートでは、パッセンジャシートのシ
ートバックの後方にオーバラップする規制片をドライバ
シートのシートバックに設けることにより、シートバッ
クの角度規制装置を構成している。したがって、ドライ
バシートのシートバックが起立しているかぎり、パッセ
ンジャシートのシートバックを後方に倒そうとしても、
パッセンジャシートのシートバックがドライバシートの
シートバックに設けられた角度規制装置の規制片にぶつ
かって、それ以上倒すことができない。 通常、自動車を走行させる時には、ドライバシートの運
転者は、シートバックを立てた状態にしておくから、ハ
フセンジャシートの乗員は、本発明のシートバックの角
度規制装置の規制片によって自由にシートバックを後方
に倒すことができない。したがって、従来のように走行
中シートバックを後方に倒すといったことはなくなる。 その結果、パッセンジャシートの乗員は、自動車の走行
中には必ずシートバックを立てていることになるから、
シートベルトを有効に機能しうる状態で確実に装着する
ことができる。また、シートバック自体が走行中常に乗
員の動きを規制する役割を果たし、幼児が加速度の影響
によって後方に移動するといったこともなくなる。 また、上記シートバックの規制片は、所定角度揺動可能
となっているから、ドライバシートのシートバックとパ
ッセンジャシートのシートバックの前後方向の相対動を
ある程度許容し、このため、パッセンジャシートとドラ
イバシートを個別に前後にスライドさせたたり、双方の
シートのシートバックを個別にある程度リクライニング
させるなどして、最も適切な乗車姿勢を得ることができ
る。 さらに、上記規制片は、シートバックの後面に弾性的に
当接させているので、上記のように、ドライバシートの
シートバックとパッセンジャシートのシートバックの前
後方向の相対位置が変化しても、パッセンジャシートの
シートバックに規制片が常に追随することになる。した
がって、規制片とシートバックとの間に隙間ができると
いったことはなく、見栄えおよび安全の上で好ましいも
のとなる。

【実施例の説明】

以下、本発明の自動車用シートの好ましい実施例を図面
を参照しつつ具体的に説明する。 本発明は、第１図に示すように、リクライニング機構付
きの右側のドライバシート１および左側のパッセンジャ
シート５とが左右一対並列に設けられてなる、いわゆる
セパレート型フロントシートに通用される。ドライバシ
ート１は、運転者が着座するシートクッション２と運転
者の背もたれであるシートバック３とを有しており、リ
クライニング機構によりシートクッション２に対してシ
ートバック３が後ろ倒れ回動可能となっている。 パッセンジャシート５も同様にシートクッション６とシ
ートバック７とを有しており、リクライニング機構が設
けられている。シートの内部橋造は、公知の技術として
種々のものがあるが、本実施例では、第２図に示すよう
に１、パイプフレーム４をもった構造となっている。本
発明では、このようなリクライニング機構付きフロント
シートに、走行中でのパッセンジャシート５のシートバ
ック７の傾斜を規制するシートバック７の角度規制装置
へを設ける。 このシートバック７の角度規制装置Ａは、第１図に示す
ように、パッセンジャシート５のシートバック７の後面
にオーバラップするように延びる規制片８をドライバシ
ート１のシートバック３に取付けることにより基本的に
構成され、本発明ではとくに、上記規制片８を所定の角
度範囲で揺動可能とするとともに、ねじりバネ１２によ
りこの規制片８を宙時前方、すなわちパッセンジャシー
ト５のシートツクツク７の背面に向けて弾性的に回動付
勢している。 第２図および第３図に上記規制片８の取付は構造の一例
の詳細を示す。 ドライバシート１のシートバックフレームの左側縦パイ
プ４の上下方向中間部にこの縦パイプ４の背部に沿う平
面状のベース面１３と、このベース面１３の上下縁から
後方に向けて延びる延出片１４．１４とを有するブラケ
ッ）１０が溶接等によっ°て固着される。上記延出片１
４．１４には、それぞれ軸支孔１７，１７が開けられ、
この軸支孔１７，１７に通挿された支軸１１に回動片９
が一定角度範囲回動可能に支持される。 この回動片９は、第２図に表れているように、板状の規
制片８の基部がねじ止めされる取付は面１６と、この取
付は面１６の上下縁から前方に延び、かつ上記支軸１１
と嵌合する支孔１８，１８を備えた支持片１５．１５を
有するように、板材を断面略コ字状に折り曲げ形成する
ことにより作ることができる。 上記回動片９の回動角度を一定に規制するには、第３図
に表れているように、回動片９の２つの回動端ごその支
持片１５．１５自体の異なる点がブラケット１０のベー
ス面１３に当接するようにすれば最も簡単である。また
、上記回動片９は、上記支軸１１に通されたねじりバネ
１２の両端１２ａ、１２ｂを、それぞれブラケット１０
のベース而１３および回動片９の取付は面１６の裏面に
係着させることにより、常時第３図矢印Ｆ方向に回シＪ
付勢されている。これにより、この−同動片９に取付け
られる規制片８は、常時パッセンジャシート５のシート
バック７の背面に向は弾性的に付勢され、ドライバシー
ト１のシートバック３を起立しているとき常時パッセン
ジャシート５のシートバック７の背面に弾性的に当接す
るようになる。 なお、上記回動片９の回動範囲は、これに取付けられる
規制片８が、パッセンジャシート５のシートバック７の
背面に弾性当着しながら、ドライバシート１のシートバ
ック３とパッセンジャシート５のシートバック７との前
後方向の相対動をある程度許容しうるように定められる
。また、この場合、パッセンジャシート５のシートバッ
ク７は、走行中、シートベルトが有効に機能しうる程度
以上には倒れないようにすべきである。 上記シートバックの角度規制装置Ａは、次のように機能
する。 ドライバシートｌのシートバック３が起立状態となって
いるかぎり、パッセンジャシート５のシートバック７を
フルリクライニングさせようとしても、このシートバッ
ク７は、第３図に二点鎖線で示すように、ドライバシー
ト１のシートバック３より若干後ろに倒れた時点で規制
片８によってそれ以上の回動が規制される。このことは
、自動車走行中はパッセンジャシート５のシートバック
をフルリクライニングすることができないことを意味す
る。したがって、自動車走行中にパッセンジャシート５
上の乗員がシートバック７をフルリクライニングさせ、
シートベルトが有効に機能しなくなるといった安全上好
ましくない事態は確実に回避される。また、パッセンジ
ャシート５のシートバック７をフルリクライニングさせ
た状態で急激な前後方向の加速度が車体にかかった場合
の不都合、すなわち、シートバックという阻止部材を失
った乗員または荷物が車室前後方向に移動するといった
問題も軽減される。 一方、自動車の停止時においては、ドライバシート１の
シートバック３のみを単独でフルリクライニングさせる
こともできるし、また、ドライバシート１のシートバッ
ク３をフルリクライニングさせると、規制片８がパッセ
ンジャシート５のシートバック７から遠のくから、この
パッセンジャシート５のシートバック７もフルリクライ
ニングさせうる。 さらに、第３図に仮想線で示すように、ドライバシート
１のシートバック３とパッセンジャシート５のシートバ
ック７の間に常時パッセンジャシート５のシートバック
７の背面に弾性的に当接しているので、規制片８とシー
トバック７との間に隙間が形成されることがない。した
がって、たとえば、規制片８とシートバック７との間に
乗員の身体が挟まれる危険がな（、また、見栄えの面か
らも都合がよい。 なお、以上の説明において、フルリクライニングとは、
たとえば、ドライバシート１の乗員が、運転操作上不都
合のない程度以上にシートバックを倒すこと、あるいは
、シートベルトの斜め式ベルトが乗員の体から離れる程
度にシートバックを倒すことをいい、シートバックを略
水平状になるま大側してシートをベッド状にすることの
みを意味するのではない。 また、本発明の範囲は上述の実施例に限定されないこと
はもちろんであり、角度規制装置の細部の形状および構
成は、具体的に問うものでない。 たとえば、本例では、規制片の付勢手段としてねじりバ
ネを用いているが、これに代えて板バーネなどを用いて
もよい、さらに、ブラケットのベース面などの取付は位
置などは、設計事項として自由に決定でき、規制片が一
定範囲回動可能となっており、パッセンジャシートのシ
ートバックの傾斜角度を規制できるものであればよい。 また、実施例は、右ハンドルの自動車について本発明を
適用したものであるが、左ハンドルの自動車にも本発明
を適用できることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る実施例を示す全体斜視図、第２図
は本発明に係る実施例の角度規制装置を示す分解斜視図
、第３図は第１図のｍ　−ｍ線に沿う拡大断面図である
。 １・・・ドライバシート、３・・・（ドライノくシート
の）シートバック、５・・・バ・ノセンジャシート、７
・・・（パラセンジャシートの）ジートノ〈・ツク、８
・・・規制片、Ａ・・・角度規制装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）左右並列に設けられた一対のリクライニング機構
   付きフロントシートにおいて、パッセンジャシートのシ
   ートバックの後方にオーバラップし、かつ一定角度揺動
   可能な規制片をドライバシートのシートバックに取付け
   てなるシートバックの角度規制装置を設けるとともに、
   上記規制片をパッセンジャシートのシートバック後面に
   弾性的に当接させたことを特徴とする自動車用シート。