JPS6136622A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高周波を利用して食品等を加熱調理する高周波
加熱装置に係り、高周波を加熱室内に導く導波管及び高
周波発振器であるマグネトロン（以下マグネトロンと呼
ぶ）の取付構成を改良したものに関する。

従来例の構成とその問題点 従来の高周波加熱装置はマグネトロンから照射された高
周波を加熱室内に導く導波管が加熱室の上壁外側に設け
られており、高周波を加熱室内に照射する給電口が加熱
室上壁に設けられている。

そして、マグネトロンは給電口の反対側の導波管の下壁
部に固定されており、マグネトロンから照射された高周
波は導波管を通り、給電口から加熱室内に置かれた食品
に照射され、加熱調理するようになっている。

また加熱調理する際、つまり高周波発生時にはマグネト
ロンは非常に高温になるため、それを冷却するための冷
却ファンが設けられている。この冷却ファンはマグネト
ロンを冷却するとともに、マグネトロンに送る高圧電源
を発生させる高圧トランスやその他の電気部品も冷却す
る働きをしている。

しかし、従来の高周波加熱装置のようにマグネトロンを
導波管下壁部に取付けた構成では、マグネトロンと高圧
トランスの距離が離れてしまい、両方を均等に冷却しよ
うとすれば、冷却ファンを大型にする必要がある。また
、小型の冷却ファンを使用する場合には、マグネトロン
を重点的に冷却し、高圧トランスの温度上昇を防ぐため
に、トランスの巻線径を太くするとか、放熱用のコアを
大きくする必要があり、本体重量が重くなって高価な高
周波加熱装置となってしまう。

また、導波管が加熱室上壁の外側にあり、マグネトロン
は発振子先端部が上向きで導波管に固定されているため
、本体の総高さも高くなり、設置の際のスペースを広く
取るとか、梱包才数が太きくなり、輸送費が高くなると
いう欠点があった。

さらに、高周波加熱機能とヒータ加熱機能を備えたもの
においては、ヒータ加熱時に加熱室内が高温になるため
、加熱室側壁が熱変形してしまい、内側に変形した場合
には、オーブン皿が加熱室内に挿入できず、一方外側に
変形した場合にはオーブ、ン皿がレールから落ちてしま
うことになり、加熱室壁面の熱変形を防止するために補
強板を加熱室両側壁に溶接して、高温時でもオーブン皿
の出入れがスムーズに行えるようにしておく必要があっ
た。

その他、マグネトロンの放熱開口部と加熱室側壁上方に
設けられている吸気用開口部とが同じ高さにあるため、
ヒータ加熱時には、加熱室内の熱が吸気用開口部からエ
アーガイドを伝ってマグネトロン放熱開口部から放熱し
てしまい、熱効率が低下し、ヒータ加熱調理が効率良く
できないという欠点もあった。

発明の目的 そこで本発明は上記従来の欠点を解消するもので、高周
波加熱時には小型の冷却ファンを用いても、マグネトロ
ン及び高圧トランスの冷却が効率良く行え、さらに高圧
トランスの小型化が図れるとか、またヒータ加熱時には
加熱室側壁の吸気用開口部からの放熱を防止でき熱効率
を良くするとかの効果を有し、小型軽量で効率良い高周
波加熱装置を提供することを目的としている。

発明の構成 上記目的を達成するため本発明の高周波加熱装置は、加
熱室上壁に給電口を設け、給電口に高周波を導く導波管
を加熱室側壁外側から上方に延長し、加熱室側壁と同上
壁との接合部で直角に屈曲させて、給電口まで伝達する
ように設けてやることにより、マグネトロンと高圧トラ
ンスを近接させ、小型の冷却ファンを用いても効率良く
冷却できるよう構成したものである。さらに、加熱室側
壁の吸気用開口部とマグネトロン放熱開口部とを連絡す
るエアーガイドに勾配を設けてやることにより吸気用開
口部からの熱損失をできる限り少なくし、熱効率良く、
ヒータ加熱調理が行えるよう構成したものである。

実施例の説明 以下本発明による高周波加熱装置の一実施例を一面に基
づき説明する。

各々の図において、１は食品を入れ高周波加熱及びヒー
タ加熱を行う加熱室、２は加熱室１へ高周波を給電する
高周波発振器のマグネトロン、３はマグネトロン２より
発振された高周波を加熱室１へ導く導波管で、これは導
波管箱形部３ａと導波管下板部３ｂとで構成されている
。４は加熱室１を形成する加熱室上壁で、５は同加熱室
側壁である。加熱室側壁５外部の導波管３に固定された
マグネトロン２より発振された高周波は導波管３を通り
加熱室上壁４に設けられた給電口６より加熱室１内に供
給されている。そして７はマグネトロン２に高圧電源を
供給する高圧トランスで、８はマグネトロン２及び高圧
トランス７を冷却する冷却ファンである。冷却ファン８
は駆動用モータ９によって回転する。

この冷却ファン８でマグネトロン２を冷却した冷却風は
エアーガイド１０を通り、加熱室側壁５に設けられたパ
ンチング穴１１より加熱室内に送り込まれるようになっ
ている。

また１２．１３は電熱ヒータで加熱室１内の上部及び下
部に固定されており、オーブン・グリル料理等に使用し
、ケーキ・菓子類を焼いたり、食品表面にこげ目をつけ
る役目をするものである。

そして電熱ヒータ１２，１３を用いて加熱調理を行う際
に加熱室上壁４からの放熱を防ぐために導波管３を覆う
形で断熱板１４を設け、加熱室上壁４と断熱板１４とで
空気層を形成し、熱効率を良くしている。

以下上記構成における作用について説明する。

まず高周波加熱の場合であるが、高圧トランス７に電源
が供給されると、高圧トランス７から高圧電源がマグネ
トロン２に供給されマグネトロン２が発振する。そして
マグネトロン２から発振された高周波は導波管３によっ
て導びかれ、加熱室上壁４に設けられた給電口６より加
熱室１内に入り、加熱室１内に置かれた食品に照射され
て、加熱調理するのである。また、高圧トランス７に電
源が供給されると同時に冷却用駆動モータ９にも電源が
入って、冷却ファン８が回転を始め、冷却ファン８から
送られた冷却風によって、マグネトロン２及び高圧トラ
ンス７を冷却している。この冷却ファン８には通常プロ
ペラファンと呼ばれる羽根を用いているが、これは特性
上、風を送る方向が軸方向だけでなく、放射状に送られ
ることが知られている。

そのため、マグネトロン２を冷却ファン８が送る冷却風
の最も流量の多い方向に、任意の角度をもって傾斜させ
て取付けておけば、マグネトロン２の冷却効率が良くな
る。またマグネトロン２冷却後の冷却風は温度が上昇し
ているため、上方に流れ、加熱室側壁５に設けられたパ
ンチング穴１１よりスムーズに流入する。

一方、ヒータ加熱時の場合は、第２図に示す電熱ヒータ
１２，１３が働き加熱室１内の温度を上昇させる。そし
て加熱室内の温度が上昇するにつれて加熱室１壁面が熱
膨張を始め、加熱室側壁５が変形してくるが、本発明の
ように加熱室側壁５及び上壁４に導波管３が固定されて
いると、それが補強となって変形を防止し、オーブン皿
が加熱室１内に入らないとか、レールから落ちるといっ
た現象もなくなる。また第３図に示すように加熱室側壁
５に設けられた吸気用パンチング穴１１からも熱気が漏
れるが、マグネトロン２放熱開口部は、パンチング穴１
１より下方に位置しているため、吸気用パンチング穴１
１とマグネトロン２放熱開口部との間に熱勾配ができて
、パンチング穴１１からの熱気の漏れはわずかである。

したがって熱損失も最小に押えることができる。

このように本実施例によれば、高周波加熱時には、マグ
ネトロン２内を流れる冷却風の流量が増大し、かつスム
ーズに流入するために、マグネトロン２の冷却効果が高
まり、高周波出力が安定して得られ、またマグネトロン
２の寿命も長くなる。

また、ヒータ加熱時には、加熱室側壁５の吸気用パンチ
ング穴１１からの熱損失も少なく、さらに加熱室上壁４
上面も導波管３を覆う形で断熱板１４が取付けられてい
るため、密閉された空気層が形成され、熱効率が増大し
、効率良いヒータ加熱調理が行えるという効果を有する
。

発明の効果 以上のように本発明によれば次の効果を得ることができ
る。

（１）　　プロペラファンの冷却風が軸方向に対して放
射状に流出するため、マグネトロンの放熱開口部より、
多くの冷却風が流入し、かつスムーズに上方に流れ、マ
グネトロンの冷却効果が高まる。それによって高周波出
力も安定して得られ、マグネトロンの寿命も伸び、経年
変化等も少なくなる。

（２）導波管を加熱室側壁から加熱室上壁にかけて設け
てやることにより、マグネトロンと高圧トランスが近接
し、小型の冷却ファン及び駆動用モータでも効果的な冷
却が行える。さらに、高圧トランスと冷却ファンも近接
するため、高圧トランスの冷却効果が毘くなり、高圧ト
ランスの小型軽量化が図れる。

（３）　　導波管を加熱室側壁から加熱室上壁にかけて
設けてやることにより高圧トランス、冷却ファン駆動用
モータの小型化が図れるだけでなく、本体の総高さも低
くでき、高周波加熱装置本体の小型軽量が可能となる。

それにより、梱包才数の低減が図れ、輸送費も低減され
る。

（４加熱室上壁の導波管を覆う形で断熱板が取付られて
いるため、加熱室上壁は密閉された空気層が形成され、
さらに導波管部は導波管と断熱板による二重断熱が構成
されて熱効率を向上させている。また、加熱室側壁の吸
気用パンチング穴とマグネトロン放熱開口部とに熱勾配
ができるため、熱損失を最小限に押えることが可能とな
る。

（５）導波管が加熱室側壁から加熱室上壁にかけてＬ字
状に固定されているため、加熱室の強度がアップし、熱
による変形や落下・衝撃等による変形もきわめて少なく
、安定した高周波加熱調理が行える。

（６）加熱室内の熱効率の上昇により、ヒータ加熱調理
が短時間に行え、消費電力も少なくて済み経済的な加熱
調理ができることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の高周波加熱装置の断面図、第２図は本発
明の一実施例を示す高周波加熱装置の断面図、第３図は
同要部断面図である。 １・・・・・・加熱室、２・・・・・・マグネトロン（
高周波発振器う、３・・・・・・導波管、６・・・・・
・給電口、７・・・・・・高圧、トランス、８・・・・
・・冷却ファン、９・・・・・・駆動用モータ、１０・
・・・・・エアーガイド、１１・・・・・・パンチング
穴。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第３
図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）本体内に食品を収納し加熱調理する加熱室と、加
   熱室内に高周波を供給する高周波発振器と、前記高周波
   発振器から発振された高周波を前記加熱室内に導く導波
   管と、前記高周波発振器及び電源部品を冷却する冷却フ
   ァンとを備え、前記導波管を加熱室側壁及び上壁に略Ｌ
   字状に設け、前記高周波発振器を発振子先端部と加熱室
   側壁が対向するよう導波管に固着した高周波加熱装置。
2. （２）高周波発振器の放熱開口部を冷却ファンの軸方向
   に対して、任意の角度をもって導波管に固着する構成と
   した特許請求の範囲第１項記載の高周波加熱装置。
3. （３）加熱室上壁上面に箱形の断熱板を備え、加熱室側
   壁に吸気用開口部を設け、高周波発振器の冷却風を加熱
   室内に導くエアーガイドを備え、前記吸気用開口部を高
   周波発振器の放熱開口部より上方に設けた特許請求の範
   囲第１項記載の高周波加熱装置。