JPS6136211B2 - - Google Patents

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JPS6136211B2
JPS6136211B2 JP53104495A JP10449578A JPS6136211B2 JP S6136211 B2 JPS6136211 B2 JP S6136211B2 JP 53104495 A JP53104495 A JP 53104495A JP 10449578 A JP10449578 A JP 10449578A JP S6136211 B2 JPS6136211 B2 JP S6136211B2
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output
circuit
sensor
memory
subject
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JP53104495A
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Shuitsukedantsu Uiri
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPS6136211B2 publication Critical patent/JPS6136211B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/08Control effected solely on the basis of the response, to the intensity of the light received by the camera, of a built-in light-sensitive device
    • G03B7/099Arrangement of photoelectric elements in or on the camera
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/08Control effected solely on the basis of the response, to the intensity of the light received by the camera, of a built-in light-sensitive device
    • G03B7/091Digital circuits
    • G03B7/093Digital circuits for control of exposure time
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/08Control effected solely on the basis of the response, to the intensity of the light received by the camera, of a built-in light-sensitive device
    • G03B7/091Digital circuits
    • G03B7/097Digital circuits for control of both exposure time and aperture

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、被写体の動きによる画像ブレを検知
する画像ブレ検知装置を有するカメラに関する。
従来、画像ブレを検知する検知装置を備えたカ
メラは知られている。該従来装置にあつては、被
写体光を受光するセンサーの出力変化を直接検知
し、センサー出力が変化した際に直ちに画像ブレ
が生じたものとの判別を行なつていたため、被写
体が微少変化した場合や、被写体の変位スピード
が遅い場合でも画像ブレと判定してしまうおそれ
があつた。
一方、被写体が人物である様な場合、被写体が
完全に静止状態にあることは少なく、微少に変動
していることが多く、この微少変化を検知してブ
レが発生していると判定した場合にはいつまでた
つてもブレ状態であるとの判定結果しか得られず
撮影者はいつまでも撮影できなくなるおそれがあ
る。一方、上記の微少変化は実際に撮影した画像
として考えた場合、写真上の画像ブレにはつなが
るものではなく、上記の様な微少変化状態ではブ
レ状態と判別するのは望ましくない。又、このこ
とは被写体の動きが遅い場合にも同様である。
また、従来装置ではセンサー上の像の結像を考
慮しておらず、所謂ピンボケ状態にあつては正確
なブレ検知を行なうことができないものである。
本発明は上述の事項に鑑みなされたものであ
る。
本発明においては、複数の光電変換素子から成
る2次元センサ、該2次元センサの各光電変換素
子に対応する複数のメモリ部を有するメモリ回
路、該2次元センサ上に被写体像を結像させる結
像光学系、該2次元センサの結像状態での各光電
変換素子出力をそれぞれ対応するメモリ部に入力
する入力制御回路、該入力制御回路によるメモリ
部への各光電変換素子出力の入力後所定時間の遅
延をもつて各メモリ部に入力された各光電変換素
子出力と該2次元センサの各メモリ部に対応する
光電変換素子出力とを比較する比較回路、およ
び、該比較回路による比較結果を検知し、該比較
結果が所定の複数以上一致を示していないことを
検知した際に画像ブレを表わす信号を出力する判
別回路、を有し画像ブレの検知を行なう画像ブレ
検知部;および、該2次元センサの光電変換素子
出力にて被写体像の合焦状態を検知し該結像光学
系を合焦状態へ移行させる焦点調節部;を具備
し、該画像ブレ検知部による画像ブレ検知動作が
行なわれる前に該2次元センサの光電変換素子出
力により被写体像の合焦状態が検知され該結像光
学系が合焦状態に移行させられ、該焦点調節部に
よる焦点調節動作の完了後該2次元センサの光電
変換素子出力により画像ブレ検知動作が行なわれ
るようになつていることを特徴とする画像ブレ検
知装置を有するカメラ、が提供される。
本発明による画像ブレ検知装置を有するカメラ
においては、2次元センサー上に像パターンを結
像し、ある時点での像パターンをメモリーに入力
し、その後、センサー上の像パターンとメモリー
に入力されている像パターンの比較を行ない、該
比較結果としてパターンが所定の限界量以上異な
つている場合にはじめてブレが発生していると判
定することにより、上記の微少変化等が起きてい
る場合にはブレ検知を行なわない様にし、実際に
問題となるブレが発生しているときのみブレ検知
がなされる様にしたものである。また、本発明に
よる装置においては、ブレ検知動作前にオートフ
オーカス機構にて上記2次元センサーに対して合
焦状態となし、正確なブレ検知動作が行なわれる
ようになつている。
以下添付図面に従つて実施例を説明しながら本
発明の構成、操作方法、目的及び利点を明らかに
する。
第1図は通常はフイルム面に相当する結像面2
に結像すべき被写体1を簡略化して示す説明図で
ある。ここで運動する被写体1を前記面2に鮮明
に結像するには面2上での像の動きが許容不鮮明
度よりも小さくなるように露出時間を短かくしな
ければならない。許容不鮮明度は人間の目が50な
いし90秒(角度単位)よりも狭い視角では個個の
対象を見分けることができないと云う事実に基づ
くいわゆる最小錯乱円直径によつて決定される。
この最小錯乱円直径は24mm×36mmのカメラではs
=0.03mm、又、大版カメラ、即ち、6cm×6cmの
カメラはs=0.05mmである。下記の式は鮮明画像
を得るのに必要な露出時間tBとその他の値との
間の関係を表わす。
B=s/1000・v・f′/a 但しsは最小錯乱円直径、vは被写体1の速
度、f′は焦点距離、aはカメラから被写体までの
距離である。
再び第1図に於いて、被写体1はレンズ・コン
ビネーシヨン3により結像面2に被写体像4とし
て結像される。レンズ・コンビネーシヨン3は公
知の態様に従つて外側主平面5及び内側主平面6
として表わしてある。多重レンズ系または重レン
ズから成るレンズ系では被写体と被写体像との間
の距離及び焦点距離が前記主平面5,6によつて
限定される。レンズ・コンビネーシヨン3の焦点
距離fまたはf′として例えば焦点F,F′とこれと
対応の外側透視中心H1及び内側透視中心H2との
距離をそれぞれ示してある。
被写体像4の近くには上述した最小錯乱円直径
に相当する距離sを示してある。既に述べた通り
に、被写体像4の下限8は距離sを越えない。被
写体像4が不鮮明になるのを避けるためには被写
体像の動きを検知するセンサを設けねばならな
い。また、運動量を計算する手段及びシヤツタを
作動させる手段を設置しなければならない。
第2図はこの目的を達成する態様を具体的に図
解したものである。第2図では結像面2及び被写
体像4を拡大して図示してある。結像面2はカメ
ラのフイルム面と対応するのが普通であるが、前
記面2に結像される画像の一部または全部を他の
位置へ偏らさせることもできる。第2図では原理
の理解に必要なだけの数の光感素子9−19を図
示したが、結像面2の全面に亘つて任意の数の光
感素子を設置きることは当業者にとつて自明であ
る。第2図では最小錯乱円直径に相当する距離に
亘つて11個の光感素子9−19を設けてある。被
写体像4の下限8が下方へ移動すると素子9上
を、次いで素子10上を、と云うように通過す
る。最後に素子19を遮る。素子9−19は下限
8が既に距離sを通過したか否かを(第2図には
図示しない)論理回路によつて検知できるように
前記論理回路に接続すればよい。また、前記下限
8によつて遮られた光感素子数をカウントするこ
とによつて下限8の変移速度を測定することも可
能である。こうして測定された距離を、前記距離
をカバーするのに要した時間で割れば距離と時間
で表わされる分数または商として速度が得られ
る。
距離sが下限8によつてカバーされたか否かだ
けを知りたければ第2図に於いて2個の光感素子
9及び19を設置するだけで充分である。
第2図の原理は種々の形でカメラに応用でき
る。例えば撮影前に被写体像の運動条件を確認し
てからシヤツタを作動させることができ、また、
撮影動作中にシヤツタ速度を決定することもでき
る。後者の場合、例えばシヤツタを開放してから
被写体像がフイルム面またはその近傍、または被
写体像の少くとも一部が偏る面に於ける最大許容
偏りに達した瞬間を検知すればよい。最大許容偏
りの限界に達すると同時にシヤツタを閉じる。
第2図の説明図は図示の都合上簡略化してあ
り、例えば被写体像4は必ずしも連続した暗黒パ
ターンではなく、従つて光感素子を完全にカバー
するとは限らず、一般的には程度の差を伴なう明
暗である。また、運動被写体は単数に限らず、複
数の運動被写体を結像面に結像することも可能で
ある。従つて第2図の原理にはいくつかの場合に
応じて変更を加えねばならない。これらの変更の
いくつかを以下に説明する。
第1の変更を示すのが第3図aであり、ここで
は第2図と異なり2次元イメージ・センサを図示
してある。このような変更を採用した理由は、実
際には1次元的情況に遭遇することは少ないから
である。
イメージ・センサ20は複数の光感素子21か
ら成り、第3図aにはその一部だけを図示してあ
る。前記光感素子はイメージ・センサ20の全面
に配列され、原理的には第2図の光感素子と同様
に作用する。即ち、入射光が電流または電圧に変
換され、これが走査装置によつて走査される。以
上に述べたようなイメージ・センサは公知である
(ドイツ特許公開公報第2064303号、第2図;ドイ
ツ特許公開公報第2244340号、第8図;ドイツ特
許公告公報第2443441号、第3図、13;ドイツ
特許公開公報第2514230号、第1図、第5図、第
7図;ドイツ特許公告公報第2611576条)。
イメージ・センサは従来コントラスト測定によ
りカメラの焦点を自動調整するのに専ら利用され
て来た。コントラストが高ければ高いほど被写体
像の鮮明度がよくなる。即ち、焦点整合装置の制
御基準としてコントラストを利用することができ
る。
本発明ではイメージ・センサ20を主として被
写体の運動を検知する装置として利用する。
実際には運動検知上の問題を解決することによ
つていくつかの困難を克服しなければならない。
例えば1台の走行する車を含む風景を撮影する場
合には車そのものを除いて被写体像は静止状態に
ある。写真の少くとも一部分にボケが生ずるのを
避けるにはイメージ・センサ20を完全に走査し
なければならない。
焦点整合装置の自動調整と異なり、本発明では
被写体の自動検知に於ける最も重要な値がコント
ラストではなく、位置に応じた明るさの変化であ
る。情況によつては色の違いが輝度の差となつて
現われるから、有害な影響を無くするために色フ
イルタを設ければよい。例えば緑色の背景の中を
赤い車が走つている場合、緑色の背景の輝度がた
またま赤い車の明るさと一致して前記車の運動を
検知できないこともあり得る。
白黒写真技術の経験に照らして上記のような情
況に遭遇することは多くないが、イメージ・セン
サを1つだけでなく2つまたは3つ設ける方が好
都合である。前記イメージ・センサの感度は異な
るスペクトル域、例えば赤、緑、青に於いてそれ
ぞれ最大値を取るようにし、これらのイメージ・
センサを対応の色フイルタによつてカバーする。
第3a図の断面図は第1色フイルタF1及び第1
センサS1から成る多層センサを示す。
前記第1センサS1の下に第2色フイルタF2
設け、その下に第2センサS2を配置する。多層セ
ンサの底に第3色フイルタF3及び第3センサS3
を配置する。光が通過できるようにするため、セ
ンサS1,S2,S3の光感素子を互いに上下に重なら
ないように、即ち、横にずらして配列する。
多くの場合、単層の光感素子21から成るセン
サで充分間に合うから、以下簡単な単層センサ2
0だけを説明する。但し、場合によつては多層セ
ンサを採用すればよい。
第3図bは第3図a図示のセンサに変更を加え
たものであり、光感素子の代りに第3図bにその
端部を21′で示すグラス・フアイバを設ける。
前記端部21′に入射する第3図bには図示しな
い当業者に公知の演算回路及び演算装置へ誘導さ
れる。
第4図もセンサ20を示すが、ここではこれに
含まれる光感素子が図示されていない。以下第4
図に従つて被写体運動検知方法を別の観点から説
明する。円22は結像面上の唯一の運動部分であ
る被写体の結像を表わしている。この円22は左
から右へ移動し、この円の右位置を破線円22′
で示した。
左位置を占める時前記円22は複数の光感素子
をカバーし、センサ20の残り部分の明るさが一
様であると仮定して前記複数の光感素子は背景の
明るさとは異なる明るさを記録する。右位置に達
すると、右円22′の位置に配置されている光感
素子だけに比較的低い光量が供給される。この時
点で左円22の位置にある光感素子は右円22′
の位置に於ける光量よりも強い光量を記録する。
被写体の運動を正確にとらえるためには光感素
子によつて感知される光量変化を記録し且つ処理
しなければならない。これに伴なう問題を解決す
るため、いくつかの実施例が考えられるが、以下
にその1つを説明する。
第5図は第1実施例の基本的な回路図であり、
この回路図と共に図示したセンサは8列、12列か
ら成り、行(ライン)をa……………l、列(コ
ラム)をm……………tで示す。センサ23にメ
モリ24を対応させてあり、このメモリ24はセ
ンサ23の光感素子と同数のメモリ・ユニツトか
ら成る。
メモリ24は光感素子の出力信号に対応する例
えばアナログ・サンプルのようなアナログ信号を
記憶できるメモリであればよいが、例えばアナロ
グ・サンプルから得られるデジタル信号のような
デジタル信号だけを記憶できるデジタル・メモリ
でもよい。アナログ信号をデジタル信号に変換す
るのに必要なアナログ・デジタル・コンバータは
公知であり、従つて第5図には図示しない。
センサ23およびメモリ24は信号ライン2
5,26を介して被写体移動検知回路27と接続
する。従つて、センサ23の各素子及びメモリ2
4の各メモリ・ユニツトを走査することができ
る。センサ23及びメモリ24はまたメモリ制御
回路28とも接続し、回路28はパルス発生器2
9と接続する。
なお、前記メモリ制御回路28は、前記メモリ
24に対するデータの書込みとメモリされたデー
タの読出しとを制御するもので、具体的にはコラ
ム・アドレス・カウンタとロウ(又はライン)・
アドレス・カウンタとを備えて、メモリ24にお
ける各メモリ・ユニツトのアドレス指定の機能
と、書込み及び読出しのモード切換えの機能を有
するものである。
斯かる構成のシステムについてその動作を説明
すると、まず、センサ23の出力の第1回目の読
出しに際しては、メモリ制御回路28はメモリ2
4を書込みモードに設定し、従つてこの第1回目
の読出しに際して得られる各光感素子の出力が、
メモリ24における各対応したアドレスを有する
メモリ・ユニツトにメモリされる。この場合のメ
モリ24におけるデータをメモリすべきメモリ・
ユニツトの指定はメモリ制御回路28におけるコ
ラム・アドレス・カウンタ及びロウ・アドレス・
カウンタの出力によつてセンサ23における各素
子のアドレスと対応する様にして行われるもので
ある。
なお、図では省略されているがセンサ23の出
力の読み出しはパルス発生器29からのクロツ
ク・パルスによつて行われるものである。メモリ
制御回路28における両アドレス・カウンタはこ
のクロツク・パルスをカウントしてアドレス信号
を出力するもので、厳密に言えば、コラム・アド
レス・カウンタの出力がメモリ24におけるコラ
ム・アドレス・デコーダによつてコラム・アドレ
スにデコード・アウトされて、これによりメモ
リ・ユニツト・アレイのコラムの指定が行われ、
また、ロウ・アドレス・カウンタの出力が同じく
メモリ24におけるロウ・アドレス・デコーダに
よつてロウ・アドレスにデコード・アウトされ
て、これによりメモリ・ユニツト・アレイのロウ
指定が行われ、結局コラムおよびロウの各指定に
よりマトリクスの中の1つのメモリ・ユニツトの
アドレス指定が行われることになるわけである。
なお、第1回目の読出しに際しては、被写体移
動検出回路27はセンサ23からの出力は付与さ
れるが、メモリ24からのデータが付与されない
ために被写体移動の検出を不能とする状態にあ
る。
次にセンサ23の出力の第2回目の読み出しに
際しては、メモリ制御回路28は、メモリ24を
読み出しモードに設定し、センサ23においてそ
の出力が読み出される素子と同じアドレスを有す
る。メモリ24におけるメモリ・ユニツトのメモ
リされたデータを各光感素子出力の読み出しに相
応して順次読み出して行く。なお、このメモリ2
4におけるメモリされたデータの読み出しに際し
ての各メモリ・ユニツトのアドレス指定は、書込
みモード時のそれと全く同様に行われるもので、
データを書込むか、読み出すかの違いだけであ
る。
さて、センサ23の出力の第2回目の読み出し
に際しては、検出回路27は、センサ23からの
出力とメモリ24からのデータとの双方を同期し
て付与されることになり、これにより、被写体移
動の検出を行うようになる。
ここで、斯かる動作について端的な例を挙げて
説明すれば、例えば、今、第5図のセンサ23上
に被写体像が結像され、被写体が左から右へ移動
していると仮定すると、前記被写体は移動しなが
ら異なる光感素子をカバーする。例えば先ず先行
及び列の交差点に配置されている光感素子e/
o,e/p及びf/o,f/pが運動被写体によ
つてカバーされ、この情報がメモリ制御回路28
によりメモリ24に与えられる。即ち、第5図に
示すように、メモリ・ユニツトe/o,e/p,
f/o及びf/pに前記情報が記憶される。これ
と同時に残りの光感素子の状態もメモリ24へ伝
送される。しかし、被写体像は他の被写体運動を
含まないものと限定されているから、上記残りの
光感素子の状態はこの場合重要ではない。
被写体の最初の位置がメモリ24に記憶されて
いるから、センサ23の次の次点までの状態が読
み出されると被写体の運動を認知することができ
る。即ち、該被写体移動検知回路27は時点t1
於けるセンサ23の状態に対応する前記メモリ2
4の記憶状態を時点t2に於けるセンサ23の状態
と比較する。被写体移動検知回路27はいくつか
の局部位置に於ける変化を認知して被写体の運動
を計算する。即ち、この場合、被写体移動検知回
路27は第5図に於いて例えば被写体が時間t1
t2内に位置e/o,e/p,f/o,f/pから
右へ位置e/q,e/r,f/q,f/rまで移
動したと結論する。センサ23の光感素子間隔が
既知であり、最小鎖乱円直径も既知なら、被写体
移動検知回路27は被写体が許容範囲を越えて移
動したが、未だ錯乱円の円周以内にあるかを検知
できる。錯乱円の円周を未だ越えていなければス
イツチング動作を行う必要はない。しかし、被写
体が前記円周に達したかまたはこれを越えた場合
には回路27の出力30によりいくつかの装置を
制御し、これらの装置によつてカメラの露出時間
を制御すればよい。
すなわち、これは後に第8図cによつて詳細に
説明するが、実際には、例えばシヤツタ優先式の
カメラを想定して、撮影の直前に被写体に動きが
あるか否かを検出して、動きがない場合にはプリ
セツトした露出時間によつて撮影を行うが、動き
が検出された場合には、露出時間を例えば1/250
秒または1/500秒というように、被写体が動いて
も像ぶれを生じないような固定の露出時間に切換
えて撮影を行うようにするものである。
なお、前記検出回路27での被写体移動の検出
の詳細は、後に、第6図、第8図a,bによつて
説明するが、ここでは、前述の第2回目の読み出
しに際しての検出結果を検出回路27内でメモリ
しておき、次に引続く第3回目の読出しに際して
得られるセンサ23の出力をメモリ24にメモリ
されているデータ(これは第1回目の読出し出力
である)と比較し、この第2回目の検出結果を前
記の第1回目の検出結果と比較して最終的に被写
体に動きがあるか否かを判別しようとしているも
のである。
ところで、以上に説明したシステムにあつて
は、高速の運動をも検知するためには比較動作を
頻繁に行わねばならない。即ち、センサ23及び
メモリ24を比較的頻繁に走査し、走査内容をそ
の都度被写体運動検知回路27へ伝送しなければ
ならない。走査動作は例えば1つの時点に於いて
すべての光感素子及びメモリ・ユニツトを並列、
走査するなど種々の方式で行うことができる。但
し、光感素子及びメモリ・ユニツトを逐次または
直列走査してもよい。直列走査方式を採用すれ
ば、テレビ・スクリーン走査の場合のように純直
列方法を応用するか、あるいはセンサ23及びメ
モリ24の内容をラインごとに走査する折衷方法
(ドイツ特許公報第2051659号に開示のいわゆる並
直列方法)を応用することができる。
又、比較すべき値に不純な要素が混入するのを
避けるために、考慮しなければならない基準レベ
ルを導入することができる。例えばセンサの局所
的な光量変化が被写体の運動によつてではなく、
周囲光の変化によつて起こることである。周囲光
の変化は総光量を測定し、これを光感素子数で割
ることによつて測定できる。即ち、光感素子1個
の平均光量を計算してこれを各素子の現実光量か
ら差引き、この光量差をメモリ24へ伝送すれば
よい。
第6図は斯かる場合の例を示すもので、センサ
及びランダム・アクセス・メモリのようなメモリ
24を示し、いずれも時分割多重方式で走査され
る。
センサ23の行a……………lは走査装置31
によつて逐次的に、即ち、素子ごとに走査され
る。前記素子の値は加算器32へ伝送される。加
算器32に於いてセンサ23の(第6図には図示
しない)すべての光感素子の光量が逐次加算さ
れ、センサ23の総光量が得られる。この総光量
を除算器33に於いてセンサ23の光感素子総数
nで割る。即ち、外光条件に応じて変化する1個
の光感素子の平均輝度が得られる。この平均光量
は、各光感素子の現実光量をも供給される減算器
34へ伝送される。前記減算器34に於いて1個
の光感素子の現実光量と平均光量との差が計算さ
れ、この差が好ましくはそれぞれが同一符号のア
ナログ・デジタル・コンバータ35へ伝送され
る。前記アナログ・デジタル・コンバータ35に
於いて差のアナログ値がデジタル信号に変換され
る。前記デジタル信号は、走査装置31と同様に
パルス発生器38によつて制御される走査装置3
7によつてメモリ24にメモリされている同じ光
感素子のデジタル信号をも供給される不一致検知
回路36へ伝送される。即ち、パルス発生器38
の制御下に走査装置31,37が同期して動作す
る。メモリを払い、次いでこれに記憶させる技術
は公知であり(ドイツ公告第2135309号)、ここで
は詳述しない。
前記不一致検出回路36はアナログ・デジタ
ル・コンバータ35の出力と走査装置37を通じ
て得られるメモリ24におけるメモリされたデー
タとの間の一致、不一致を検出して、不一致の場
合にのみ出力を生ずる。すなわち、ハイ・レベル
信号を出力するものである。なお39は第5図に
おけるメモリ制御回路28と同様の回路である。
上述のように、不一致検知回路36は時点t1
於ける各光感素子の光量を時点t2に於ける光量と
比較する。この比較の結果、変化がなければ被写
界の中のいかなる被写体も連動しなかつたと結論
される。逆に変化が認められれば、カメラの動き
に起因したものも含めて運動があつたことを示
す。
運動の内容を評価するため、不一致検出回路3
6が計算した情報を評価装置40へ伝送し、分析
する。顕著な変化が起こつたら、出力30を介し
て演算を起動することができる。
斯かる動作について詳しく説明すると、まず、
走査装置31によりセンサ23の第1回目の走査
が行われると(これはパルス発生器38からのク
ロツク・パルスにもとづいて行われる)、この時
に該走査装置31を通じて得られる出力は加算器
32に付与され、ここでセンサ23におけるすべ
ての光感素子の出力の総和がとられ、そしてこの
総和は除算器33でセンサ23における素子の総
数n(=12×8=96)で割算されて物体の平均輝
度データが得られる。なお、この第1回目の走査
に際しては、走査装置31を通じて得られる出力
の減算器34に対する入力は禁止されており、し
たがつてこの第1回目の走査に際しては、該減算
器34からはなんらの出力も生じない。また前記
除算器33の出力は第1回目の走査の終了後次の
第2回目の走査が開始される前に減算器34に付
与され、そしてこれは第2回目の走査が終了する
まで保持される。
次にセンサ23の第2回目の走査が行われる
と、この時に走査装置31を通じて得られる出力
は加算器32に付与され、従つて加算器32によ
り前回と同様にして出力の加算が行われると共
に、減算器34により前回の走査に際して得られ
た平均輝度値に対する差分の出力が生ずる。この
時の減算器34の出力は次のアナログ・デイジタ
ル・コンバータ35でデイジタル・データに変換
された後、メモリ制御回路39(前述したよう
に、このメモリ制御回路39は第5図におけるメ
モリ制御回路28と同様の構成及び機能を有する
ものである)に付与される訳であるが、この第2
回の走査に際しては該メモリ制御回路39はメモ
リ24を書込みモードに設定しており、従つて、
この第2回目の走査に際して得られるアナログ・
デイジタル・コンバータ35の出力第5図で説明
したと同様にして、センサ23における各素子に
対応するアドレスを有する、メモリ24中の各メ
モリ・ユニツトにメモリされるようになる。
なお、ここでは図示が省略されているが、前記
メモリ制御回路39は第5図におけるメモリ制御
回路28の場合と同様、パルス発生器38からの
クロツク・パルスを受けるものである。
また、この時の前記アナログ・デイジタル・コ
ンバータ35の出力は不一致検出回路36にも付
与されるが、この第2回目の走査に際しては、メ
モリ24のメモリされたデータを出力するための
走査装置37からは何等の出力も生ぜず、従つて
該不一致検出回路36からも何等の出力も生じな
い。
第2回の走査が終了すると引続き第3回目の走
査が行われるわけであるが、ここで第2回目の走
査の終了後、第3回目の走査が開始される前に、
減算器34の一方の入力に付与されている平均輝
度データが、この時点での除算器33の出力、す
なわち第2回目の走査に際して得られた平均輝度
値に書替えられる(もちろん、このデータは次の
第3回目の走査が終了するまで保持される)。ま
た、この第3回目の走査に際してはメモリ制御回
路39はメモリ24を読出しモードに設定する。
従つて、第3回目の走査に際しては走査装置3
1を通じて、得られる出力は減算器34により第
2回目の走査に際して得られた平均輝度値に対す
る差がとられ、そしてこの差出力はAD変換器3
5によつてデイジタル・変換された後、不一致検
出回路36に付与される。一方、この第3回目の
走査に際しては、メモリ24の各メモリ・ユニツ
トにメモリされているデイジタル・データがセン
サ23の各素子の出力の走査と同期して走査装置
37を通じて出力され、従つて不一致検出回路3
6にはセンサ23における各素子についての、今
回、すなわち第3回目の走査に際して得られた出
力のデイジタル変換値と、前回、すなわち第2回
目の走査に際して得られた出力のデイジタル変換
値とが同時に付与されることになる。該不一致検
出回路36はアナログ・デイジタル・コンバータ
35の出力および走査装置37を通じて得られる
メモリ24の出力データの双方を付与されると、
その両者の一致、不一致を検出し、一致している
場合には何等の出力も生ぜず(または低レベル信
号を出力する)、不一致の場合にのみ出力を生ず
る(または高レベル信号を出力する)。
なお、前記走査装置37はパルス発生器38か
らのクロツク・パルスにより、メモリ24の各メ
モリ・ユニツトにメモリされているデイジタル・
データ(複数ビツト・データである)を直列的に
出力するものである。また、この第3回目の走査
に際しても回路ブロツク32および33により平
均輝度の検出が行なわれる。
さて前記不一致検出回路36は、2入力が不一
致である場合に出力を生ずるわけであるが、2入
力が不一致であるということは、第2回目の走査
から第3回日の走査までの間に、センサ23上で
被写体像の移動があつたということを意味してお
り、そして、この時の該不一致検出回路36の出
力にもとづいて評価設備40では被写体移動の更
に詳細な評価が行なわれる。なお、この評価設備
40による被写体移動の評価の詳細には次に第8
図a及びbによつて説明するとおりであるが、こ
こでは、前に、第5図に関連して述べたように、
第3回目の走査に引続いて第4回目の走査を行
い、この第4回目の走査に際してのアナログ・デ
イジタル・コンバータ35の出力と、メモリ24
にメモリされている前々回、すなわち第2回目の
走査に際して得られたデータとの一致、不一致の
検出を不一致検出回路36により再度行つて、こ
の第4回目の走査に際しての該不一致検出回路3
6の出力と、前回、すなわち第3回目の走査に際
しての該不一致検出回路36の出力(該出力の中
の特定のものが変評価装置40にメモリされてい
る)との比較により、最終的に被写体の動きがあ
るか否かを判別するものである。
評価装置40では互いに隣り合ういくつかの光
感素子に光量変化が現われたかが確認される。以
下この作用を第7図に従つて説明する。
第7図では垂直及び水平方向に錯乱円直径Sが
示してある。両方向に4列4行の光感素子を配
し、合計16個の光感素子から成るセンサ領域を形
成している。運動被写体の右端がこの「錯乱正方
形」の第列にかかり、さらに右へ移動すると、
第列に属する光感素子の光量変化は次の走査サ
イクルに於いて測定することができる。この光量
変化はまだボケ限界正方形内にあるからいずれか
の回路を作動させるとは限らない。第列または
第列に於いて変量変化が起こつて初めて回路を
作動させるのが有利である。運動被写体の垂直方
向の運動も以上に述べた水平方向の運動と同様に
扱われる。
評価装置40については、コンピユータ技術や
信号認識技術に於いて類似装置が公知であり、従
つて詳細に図示する必要はない。
しかし、第8図aには前記評価装置40のう
ち、この実施例にとつて重要な構成を図示してあ
る。前記評価装置40はリング・カウンタ41を
具備する。
該リング・カウンタ41はセンサ23における
素子数(n=96)と同数の計数段を有する(すな
わち、96ビツト構成の)もので、パルス発生器3
8からのクロツク・パルスによつてカウント・ア
ツプして、97カウント目でもとに戻る、すなわち
1カウント状態に戻るものである。従つて、該カ
ウンタ41の出力はセンサ23の走査に際して現
在走査されている光感素子の、該センサ23内で
のアドレスを96ビツトのデイジタル・データで表
わすことになる(すなわち、96ビツトの中で
「1」が立つているビツトにより素子のアドレス
が表わされる)わけである。なお該カウンタ41
のカウント出力は並列に取り出されるものであ
る。出力パルスが比較回路36から伝送されると
ゲート回路42が閉じる。即ち、リング・カウン
タ41のカウント出力が計算装置43へ送られ
る。前記計算装置43は例えば受光状態に変化を
生じた光感素子に対して垂直方向に隣接する3個
の光感素子のアドレスと、受光状態に変化を生じ
た光感素子に水平方向に隣接する3個の光感素子
のアドレスを計算する。
さて以上の基礎において、第8図aに示される
システムによる被写体移動の評価についての説明
を第6図についての説明に加える。
まず、第3回目の走査に際して、不一致検出回
路36は2入力の不一致を検出すると所定の出力
(高出力)を生ずるわけであるが、該不一致検出
回路36からの出力が生ずるとこれに応答してゲ
ート回路42が閉じられ、従つてこのときのカウ
ンタ41の出力、すなわち不一致を生じている素
子の、センサ23におけるアドレスについてのデ
ータが計算装置43に付与される。この動作は第
3回目の走査が終了するまで繰返され、従つて、
第3回目の走査が終了した時点では、不一致を生
じているすべての素子のアドレスデータが計算装
置43に入力されたことになる。
なお、この時にゲート回路42を通じて得られ
るカウンタ41の出力、すなわち不一致を生じて
いる素子のアドレス・データは同定オペレータ5
0〜55にも付与されるが、この時点ではメモリ
44〜49にはなんらのデータもメモリされてお
らず、従つて該同定オペレータ50〜55からは
なんらの出力も生じない。
上記計算装置43(その詳細は後に第8図bに
よつて説明する)は、第3回目の走査が終了する
と、次の第4回目の走査が開始されるまでの間
に、不一致を生じていた素子のアドレス・データ
の中で水平方向(ロウ方向でコラム・アドレスで
あらわされる)及び垂直方向(コラム方向でロ
ウ・アドレスであらわされる)に3つ連続したア
ドレス(水平方向であれば、m,n,o;n,
o,p;……………,垂直方向であればa,b,
c;b,c,d;……………)の検出を行い、水
平方向及び垂直方向において、最初に検出した3
つの連続アドレスを、それぞれメモリ44,4
5,46(水平方向)及び47,48,49(垂
直方向)にメモリさせる。そしてこの時点で、こ
れらメモリ44〜49からは同定オペレータ50
〜55のそれぞれに対し、アドレス・データが前
記リング・カウンタ41の出力と同様、96ビツト
のデイジタル語で並列に出力されるようになつて
いる。
なお、ここで3つの連続したアドレスというの
は単なる一例であつて、この実施例では、第7図
で説明する様に最小錯乱円内に4×4個の光感素
子が存在するようにしているからである。すなわ
ち、1つ又は2つの連続したアドレスにおいて像
移動が生じたとしても、それは最小錯乱円内での
比較的小さな変化であつて、例えば不作為的に発
生する雑音に因るものである可能性が大で、いず
れにせよ実際の撮影にはほとんど影響しないもの
であり、従つて、ここでは最小錯乱円よりも僅か
に小さい、3つの連続したアドレスという評価を
行なつて、少くとも3の連続したアドレスにおい
て変化が生じた場合に、撮影に影響する被写体移
動が起つたとみなすようにしているわけである。
以上の動作を通じて、センサ23上のどこで撮
影に果響する像移動が起つたかについての検出が
行なわれたわけであるが、本実施例ではこの第1
回目の検出結果を最終結果とせずに、再確認の意
味で再度不一致アドレスの検出を行い、この第2
回目の検出データと第1回目の検出結果(メモリ
44〜49にメモリされている)を同定オペレー
タ50〜55で比較することにより、撮影に影響
する像移動が起つているか否かの最終判断を行う
ようにしている。
すなわち、第3回目の走査の終了後、前記した
ようにして、不一致を生じている3つの連続した
アドレスの検出が行われ、これがメモリ44〜4
9にメモリされると、システムは第4回目の走査
に入る。この第4回目の走査に際しても、この時
に得られるアナログ・デイジタル・コンバータ3
5からの出力データとメモリ24にメモリされて
いるデータ(もちろんこれは前々回の第2回目の
走査時のデータである)との一致、不一致の検出
が不一致検出回路36によつて行われ、この第4
回目の走査に際して不一致を生じている光感素子
のアドレス・データがゲート回路42を通じて取
り込まれる。そしてこの時のアドレス・データは
同定オペレータ50〜55に付与され、これら同
定オペレータはこの時のアドレス・データをそれ
ぞれメモリ44〜49にメモリされているアドレ
ス・データに対して比較してメモリされたアドレ
ス・データと一致するアドレス・データを検出し
た場合に出力を生ずるようになる。なお、ここで
は示されないが、後に第8図、cによつて説明す
るように、このときの同定オペレータ50〜55
の出力はそれぞれフリツプ・フロツプ等の適宜の
メモリ素子でメモリされる。また、この第4回目
の走査に際しては計算装置43は動作を停止して
いて、このときの不一致アドレス・データに対し
ては応答しない。
以上の動作により、或る時点、すなわち第3回
目の走査の時点での像移動が、次の時点、すなわ
ち、第4回目の走査の時点においても、センサ2
3上の同一電位で生じているか否かが確認され、
結局、同定オペレータ50〜55から出力が生じ
た場合には像の動きがあると判断される。なお、
この場合6つの同定オペレータ50〜55のすべ
てから出力が生ずるとは限らない。なんとなれ
ば、像の動きの方向、像のパターン等によつて
は、第2回目の検出に際しては、第1回目の処理
で検出されたアドレスの一部のみでの像移動が確
認され、他のアドレスでは確認されないこともあ
るからである。従つて、後に詳述するように、予
め定められた条件、例えば6つの同定オペレータ
50〜55のうちの3つ以上が出力を生じた場合
に、露出時間を現在値から、被写体移動に対して
も像ぶれを生じないような所定の露出時間、例え
ば1/500秒等、に切換えるようにすることが現実
的である。
次に上記計算装置43の詳細について第8図b
を参照して説明する。第8図bにおいて、104
は上述の第3回目の走査に際して検出された不一
致アドレスをメモリするためのランダム・アクセ
ス・メモリで、メモリ24と同様、12ロウ、8コ
ラムのマトリツクス状のメモリ・ユニツト・アレ
イを有しており、ここではゲート回路42を通じ
て取り込まれたリング・カウンタ41の出力が示
すアドレスに位置しているメモリセルに「1」を
メモリすることにより前述の不一致アドレスがメ
モリされる。105及び106はゲート回路42
を通じて取り込まれたリング・カウンタ41の出
力を、上記ランダム・アクセス・メモリ104を
アクセス可能なアドレス・コードに変換するため
のロウ・アドレス・エンコーダ及びコラム・アド
レス・エンコーダで、エンコーダ105の出力コ
ードは選択ゲート109を通じてメモリ104の
ロウ・アドレス・デコーダに付与されて、これに
よりロウ・アドレスの指定が行われ、また、エン
コーダ106の出力コードは選択ゲート110を
通じてメモリ104のコラム・アドレス・デコー
ダに付与されてこれによりコラム・アドレスの指
定が行われる。なお、具体的には、ロウ・アドレ
ス・エンコーダ105は、カウンタ41からの96
ビツトの並列データを8ビツト単位の12群に分け
て、各群において「1」が立つているビツトを検
出して、いずれかの群において第1番目のビツト
(すなわち、「1+8(M−1)」であらわされる
ビツト、ただしM=1、2、……………12)に
「1」が立つている場合には第1番目のロウ、す
なわち第5図の配列でいえばロウ「a」が指定さ
れるようなコードを、第2番目のビツトに「1」
が立つていれば第2番目のロウ、すなわちロウ
「b」が指定されるようなコードを、という具合
に8ビツト単位の12群において「1」が立つてい
るビツト番号に応じたロウが指定される様なコー
ドを出力するものである。また、これに対しコラ
ム・アドレス・エンコーダ106は、前記の96ビ
ツトの並列データを12ビツト単位の8群に分けて
いずれの群のビツトに「1」が立つているかを検
出して、第1番目の12ビツト群のいずれかのビツ
トに「1」が立つていれば第1番目のコラム、す
なわちコラム「m」が指定されるようなコード
を、第2番目の12ビツト群のいずれかのビツトに
「1」が立つていれば、第2番目のコラム「m」
が指定さるようなコードを、という具合に、12ビ
ツト単位の8群において「1」が立つているビツ
トを有する群の番号に応じたコラムが指定される
ようなコードを出力するものである。従つて、両
エンコーダ105,106の出力コードにより、
リング・カウンタ41の出力があらわすアドレス
を有する1つのメモリ・ユニツトが指定され、こ
こに後述するように、「1」が書き込まれること
により不一致アドレスが記憶されることになるわ
けである。
107および108は前記センサ105,10
6とは別個にメモリ104のアドレス指定を行う
ためのロウ・アドレス・カウンタ及びコラム・ア
ドレス・カウンタで、カウンタ107の出力は選
択ゲート109を通じてメモリ104のロウ・ア
ドレス・デコーダに付与され、またカウンタ10
8の出力は選択ゲート110を通じてメモリ10
4のコラム・アドレス・デコーダに付与される。
110はカウンタ107,108にクロツク・
パルスを付与するためのパルス出力回路で、発振
器を内蔵しており、該発振器のクロツク・パルス
と、これを1/8及び1/12に分周したクロツク・パ
ルスの3種類のクロツク・パルスを出力する機能
を有している。なお、前記発振器は第6図図示の
パルス発生器38よりもはるかに高周波のパルス
を出力するものである。112はランダム・アク
セス・メモリ104の読出し出力を3ビツトずつ
メモリするための3ビツト構成の直列式入力−並
列式出力のシフト・レジスタで、パルス出力回路
111から付与される発振器の出力パルスによつ
てランダム・アクセス・メモリ104の読出し時
のアクセス・タイミングと同期して駆動される。
113はシフト・レジスタ112の各ビツト出力
のアンドをとるアンド・ゲートで、各ビツト出力
がいずれも「1」となつた場合に「1」出力を生
ずる。114はアンド・ゲート113の出力と後
述する制御回路123からの制御信号とのアンド
をとるアンド・ゲート、116および117は該
アンド・ゲート114から「1」が出力された際
にこれに応答して、その時点での選択ゲート10
9,110の出力コードををそれぞれラツチする
ラツチ回路、118は両ラツチ回路116,11
7でラツチされたアドレス・コードを前記リン
グ・カウンタ41の出力と同じような、96ビツト
のデイジタル・アドレス・データに解読出力する
ためのデータ回路で、ラツチ回路116,117
の出力をそのまま解読出力する第1のデコーダ1
18aと、ラツチ回路117,118の出力を、
第1のデコーダ118aの出力があらわすアドレ
スよりも1つ前及び2つ前のアドレスをあらわす
アドレス・データに解読出力する第2及び第3の
デコーダ118b及び118cを有している。な
お、これらのデコーダ118a,118b,11
8cの出力は、ゲート回路122を通じてパルス
出力回路111から前記発振器の出力パルスを付
与されることにより直列的に出力され、そしてこ
れらはそれぞれメモリ46,45,44いメモリ
される。115はアンド・ゲート113の出力と
制御回路123からの制御信号とのアンドをとる
アンド・ゲート、119,120は前記ラツチ回
路116,117と同様のラツチ回路、121は
デコーダ回路118と同様のデコーダ回路で、ラ
ツチ回路119,120の出力もそのまま解読出
力する第1のデコーダ121aと、ラツチ回路1
19,120の出力を、第1のデコーダ121a
の出力が表わすアドレスよりも8個前、すなわち
1ロウ分前及び16個前、すなわち2ロウ分前のア
ドレスを表すアドレスデータに解読出力する第2
及び第3のデコーダ121b及び121cを有し
ている。なお、これらデコーダ121a,121
b,121cの出力はデコーダ118a,118
b,118cと同様ゲート回路122を通じてパ
ルス出力回路111から前記発振器の出力パルス
を付与されることにより直列的に出力され、そし
てこれらはメモリ49,48,47にそれぞれメ
モリされる。(なお、メモリ44〜49はいずれ
も96ビツトのデータを並列的に出力するものであ
る。)123は上記ランダム・アクセス・メモリ
104、選択ゲート109,110、パルス出力
回路111、アンド・ゲート114,115、ゲ
ート回路122ならびに第6図におけるパルス発
生器38を制御する制御回路で、パルス出力回路
111における発振器の出力パルスにより全体の
シーケンスを制御するものである。
以上の構成において被写体移動の検出を行うた
めに制御回路123にトリガ信号を付与すると、
これに対応して制御回路123はパルス出力回路
111中の発振器をトリガし、該発振器の出力パ
ルスにもとづいて下記のシーケンスを制御する。
すなわち、制御回路123はまずパルス発生器3
8をトリガして第1回目の走査を開始させる一方
で、ランダム・アクセス・メモリ104を書込み
モードに設定するとともに、該メモリ104に対
してデータ「0」を付与し、更に選択ゲート10
9,110を「a」側に設定すると共にパルス出
力回路111により、コラム・アドレス・カウン
タ108に対しては前記発振器の出力パルスを、
又、ロウ・アドレス・カウンタ107に対しては
1/12に分周したパルスを付与させる。これにより
メモリ104のすべてのメモリ・ユニツトにデー
タ「0」がメモリされるようになる。なお、この
動作は第1回目の走査が終了するはるか以前に終
了し、これが終了すると制御回路1213はパル
ス出力回路111からのカウンタ107,108
に対するパルスの付与を断つて、両カウンタ10
7,108を停止させ、第8図bに示すシステム
を待機状態に設定する。
第1回目の走査が終了すると、制御回路123
は一度パルス発生器8を停止させ、所定時間経過
すると再び該パルス発生器38をトリガして第2
回目の走査を開始させる。従つて、たとえば、セ
ンサ23がCCD,MOSフオト・ダイオード・ア
レイ等のイメージ・センサである場合にはこの時
間遅れが積分時間となるわけである。
そして第2回目の走査が終了すると、再びパル
ス発生器を停止させ、次の第3回目の走査を開始
するまでの間に、選択ゲート109,110を
「a」から「b」に切換えるとともに、メモリ1
04に対しデータ「1」を付与する。そして上記
の所定の時間が経過するとパルス発生器38をト
リガして第3回目の走査を開始させる。この第3
回目の走査に際しては上述した様に不一致検出回
路36により不一致を生じている光感素子の検出
が行われ、不一致が検出されるとゲート回路42
を通じてその時のリング・カウンタ41の出力、
すなわち、不一致を生じている素子のアドレス・
データが取り込まれるわけであるが、このアドレ
ス・データはエンコーダ105,106により前
述したようにメモリ104をアクセスするための
コードに変換されその結果不一致を生じている光
感素子に相応したアドレスのメモリ・ユニツトに
順次データ「1」がメモリされていくようにな
り、結局第3回目の走査が終了した時点では、メ
モリ104では不一致が検出された光感素子に相
応したアドレスのメモリ・ユニツトに「1」がメ
モリされ、不一致が検出されなかつた素子に相応
したアドレスのメモリ・ユニツトには「0」がメ
モリされているわけである。
そして第3回目の走査が終了すると、制御回路
123はパルス発生器38を停止させる一方で、
メモリ104を読出しモードに設定するととも
に、選択ゲート109,110を「b」から
「a」に切換え、さらにパルス出力回路111よ
り、コラム・アドレス・カウンタ107およびシ
フト・レジスタ112に対しては発振器の出力パ
ルスを、またロウ・アドレス・カウンタ108に
対しては1/12の分周パルスを付与せしめる。これ
によりメモリ104にメモリされたデータがロウ
方向すなわち横方向に沿つて順次読出され、これ
はシフト・レジスタ112で常時3ビツトだけメ
モリされて、このときにアンド・ゲート113に
よりこの3ビツト・データのオール「1」検出が
行われる。
一方、このロウ方向の読出しに際しては、制御
回路123は、アンド・ゲート115に対しては
常時低信号を付与し、また、アンド・ゲート11
4に対してはラインb〜lおよびコラムm,nで
指定されるアドレスにあるメモリ・ユニツト、す
なわちb/m,b/n,……………,l/m,
l/nにあるメモリユニツトにメモリされたデー
タが読出される場合のみ「低」をとり、それ以外
では「高」をとる制御信号を付与する。すなわ
ち、ロウ方向の読出しに際し、シフト・レジスタ
112の全ビツトがオール「1」となつてアン
ド・ゲート113の出力が「1」となると、これ
は不一致アドレスの中で水平方向に3つ連続した
アドレスが生じていることを意味するわけである
が、ここで各ラインの最後尾アドレスと先頭アド
レスとはライン方向のアドレスとしては連続して
いても、これをセンサ23上で空間的な位置で考
えると最右と最左で全くかけ離れてしますている
ものであり、従つてラインが変わるアドレス間、
すなわちコラムs−t−m,t−m−n間で3つ
の連続した不一致アドレスを検出しても、これは
誤つたものとなる。それゆえ、ここではアンド・
ゲート114に付与すべき制御信号を前記したよ
に制御しているわけである。
さて、ランダム・アクセス・メモリ104にメ
モリされたデータのロウ方向の読出しに際し、ア
ンド・ゲート114に対する制御信号が「高」と
なつている期間内でアンド・ゲート113の出力
がはじめて「1」になると、これによりアンド・
ゲート114の出力が「1」となり、従つて、ラ
ツチ回路116,117はこの時点での選択ゲー
ト109,110の出力、すなわちカウンタ10
7,108の出力をそれぞれラツチするようにな
る。また、アンド・ゲート114の出力が「1」
になると、これに応答して制御回路123はカウ
ンタ107,108をクリアする、と共に、パル
ス出力回路111より、今度はロウ・アドレス・
カウンタ107に対しては発振器の出力パルス
を、また、コラム・アドレス・カウンタ108に
対しては1/8分周パルスを付与する。これによ
り、今度はメモリ104にメモリされたデータが
コラム方向、すなわち縦方向に沿つて順次読出さ
れ、これは前述の場合と同様、シフト・レジスタ
112で常時3ビツトだけメモリされて、この時
にアンド・ゲート113により3ビツト・データ
のオール「1」検出が行われる。
一方、このコラムの方向の読出しに際しては、
制御回路123はアンド・ゲート114に対して
は常時「低」信号を付与し、またアンド・ゲート
115に対してはラインa,bおよびコラムn〜
tで指定されるアドレスにあるメモリ・ユニツト
すなわちa/n,b/n,……………,a/t,
b/tにあるメモリ・ユニツトにメモリされたデ
ータが読出される間は「低」をとり、それ以外は
「高」をとる制御信号を付与する。すなわち、コ
ラム方向の読出しに際し、シフト・レジスタ11
2の全ビツトがオール「1」となつてアンド・ゲ
ート113の出力が「1」になると、これは不一
致アドレスの中で垂直方向に3つ連続したアドレ
スが生じているということを意味しているわけで
あるが、前に、ロウ方向の読出しについて述べた
と同様、各コラムの最後尾アドレスを先頭アドレ
スとはコラム方向のアドレスとしては連続してい
てもセンサ23上での空間的な位置としては上下
でかけ離れてしまつているものであり、従つてコ
ラムが変わるアドレス間、すなわちラインk−l
−a,l−a−b間で3つの連続した不一致アド
レスを検出しても、これは誤まつたものとなる。
それゆえ、ここではアンド・ゲート115に付与
すべき制御信号を上記したように制御しているわ
けである。
さて、ランダム・アクセス・メモリ104にメ
モリされたデータのコラム方向の読出しに際し、
アンド・ゲート115に対する制御信号が「高」
となつている期間内でアンド・ゲート113の出
力がはじめて「1」になると、これによりアン
ド・ゲート115の出力が「1」となり、従つて
ラツチ回路119,120はこの時点での選択ゲ
ート109,110の出力、すなわちカウンタ1
07,108の出力をそれぞれラツチするように
なる。また、アンド・ゲート115の出力が
「1」になると、これに応答して制御回路123
はパルス出力回路111からのカウンタ107,
108、シフト・レジスタ112に対するパルス
の付与を断たしめると共にカウンタ107,10
8をクリアし、そしてゲート回路122を閉鎖さ
せてパルス出力回路111から発振器の出力パル
スをデコーダ回路118,121に付与させる。
これによりデコーダ回路118におけるデコーダ
118a,118b,118cからはロウ方向、
すなわち水平方向に3つ連続したアドレスのデー
タがリング・カウンタ41の出力と同様の96ビツ
トのデイジタル・データで、直列的に出力され
る。すなわちメモリ104のロウ方向の読出しに
際し、3つの連続した不一致アドレスが検出され
た時点でラツチ回路116,117によりラツチ
されたデータは3つの連続した不一致アドレスの
内の最後のアドレスであり、従つてこの最後のア
ドレスについてのデータをデコーダ18aにより
解読出力する一方で、この最後のアドレスに対し
て「−1」、「−2」を行つたアドレスについての
データをそれぞれデコーダ118b,118cに
より解読出力するようにすれば、結局、水平方向
で3つ連続した不一致アドレスについてのデータ
が得られるようになるわけである。なお、デコー
ダ118a,118b,118cの解読出力はそ
れぞれメモリ46,45,44に物体の水平方向
の動きについてのデータとしてメモリされる。
一方、このとき、デコーダ回路121における
デコーダ121a,121b,121cからはコ
ラム方向、すなわち垂直方向に3つ連続したアド
レスのデータがリング・カウンタ41の出力と同
様、96ビツトにデイジタルデータで、直列的に出
力される。すなわち、メモリ104のコラム方向
の読出しに際し、3つの連続した不一致アドレス
が検出された時点でラツチ回路119,120に
よりラツチされたデータは、3つの連続した不一
致アドレスの内の最後のアドレスであり、従つて
このアドレスについてのデータをデコーダ121
aにより解読出力する一方で、この最後のアドレ
スに対して「−1」ロウ、「−2」ロウを行つた
アドレスについてのデータをそれぞれデコーダ1
21b,121cにより解読出力するようにすれ
ば、結局垂直方向で3つ連続した不一致アドレス
についてのデータが得られるようになるわけであ
る。なお、デコーダ121a,121b,121
cの解読出力はそれぞれメモリ49,48,47
に、物体の垂直方向の動きについてのデータとし
てメモリされる。
以下の処理は第3回目の走査の終了後、第4回
目の走査が開始されるまでの間にすべて行われる
ものである。そして第3回目の走査の終了後、前
記の所定の時間が経過すると、制御回路123は
パルス発生器38をトリガさせて第4回目の走査
を開始させる。なお、この第4回目の走査の開始
にあたり、制御回路123は第8図bに示される
システムのすべての動作を停止させる。従つて、
第4回目の走査に際して不一致検出回路36によ
り不一致を生じている光感素子の検出が行われ
て、そのアドレスについてのデータがゲート回路
42を通じて取り込まれても、この時のアドレ
ス・データに対しては、この第8図bに示される
システムは全く応答せず、同定オペレータ50〜
55によりアドレス・データの一致検出が行われ
るようになる。
本発明は上述した走査及び評価装置に限られる
ものではなく、既に公知の方法及び装置、例え
ば、ビデオ中継システムに応用される差分パル
ス;コード変調法など(米国特許第3470303号;
第3461231号;米国電子電気学会(IEEE)会報
1972年7月刊行第60巻、第7号第792799頁;ザ・
ベル・システム・テクニカル・ジヤーナル、1971
年2月刊、第459−478頁;オーストラリアン・テ
レコミユニケーシヨン・リサーチ、1971年11月
刊、第5巻、第2号、第27−33頁)を利用するこ
ともできる。
第9図はカメラ56を示し、第9図aはその正
面図、第9図bは側面図である。前記カメラ56
の匡体は撮影レンズを含む下部57と、二重像合
致式レンズ・フアインダ及び本発明の運動検出装
置61を含む上部59とから成る。上部59には
カメラ巻上げレバー63及びセンサー・レバー・
リリース64を含む。
前記センサ・レバー・リリース64には2つの
機能がある。即ち、タツチすると第1スイツチン
グ動作が起動され、押圧すると第2スイツチング
動作が行われる。
カメラ56の上部59を断面図で示す第9図b
から明らかなように、レンズ66が保護ガラス窓
65の背後にあり、前記レンズ66はガイド67
に可動的に配置されている。第5図のセンサ23
に対応するセンサ68を前記レンズ66と対向さ
せて配置してある。
運動検知器61による自動露出制御の機能をカ
メラ56との関連で以下に説明する。
フアインダ60を覗きながら調定リング69を
回動させてガイド67上にレンズを案内すること
により正確な距離を調定できる。カメラと調定リ
ング69との間の連動関係は周知の構成で良く従
つて図では破線69′で概念的に示してある。こ
れに依り被写体がフイルム面上に鮮明に結像され
ると、センサ69上にも鮮明に結像される。即
ち、光感素子の走査中に起こつたり、センサ68
上の不鮮明結像が原因で起こるような障害は排除
される。
距離調定が完了したら直ちに露出を起動させる
ことができる。このために先ずセンサ・リリース
64にタツチする。
前記センサ・リリース64にタツチすると、セ
ンサ68上に結像された被写界像が上述のように
走査され、この走査は1秒間に数回反復される。
通常はセンサ・リリース64によつて第2スイツ
チング動作が起動されるまでセンサ68が走査さ
れ、これに依り、上述した様にして被写体の移動
検知が行なわれる。
第10図はカメラ匡体上部59に組込まれた前
記センサ・リリース64の説明図がある。このリ
リース64は第1スイツチング動作を起動させる
ためにタツチされるセンサ・プレート70と、接
点軸72を介して互いに接続されて第2スイツチ
ング動作を可能にする2つの導線端子71とを含
む。理解し易いように、第10図には端子71に
接続された導線12を図示しない。
前記センサ・リリース64は接点軸72を囲む
カラー73をも含む。カメラ匡体に接続されたリ
ング74がこのカラー73と対向する。カラー7
3とリング74の間にばね75を設け、センサ・
リリース64を非作動時の上方位置に保持させ
る。接点軸を押下して2つの端子71を接続状態
にすると第2スイツチング動作が起動される。
従つて、センサ板70にタツチしてセンサの走
査を起動させることによつて被写体の移動検出が
行われる。前記走査により被写体が最小錯乱円を
越えるか否かが検知され、越える前にカメラ・シ
ヤツタが閉成される様、露出が制御される。
鮮明な写真を得るためには、上述のように、被
写体が最小錯乱円を越えてはならない。被写体が
最小錯乱円を越れる時間は重要ではないが、実際
には時間要因も関与する。フイルム感度は、光線
の光学的化学的作用は光の強さと発光時間との積
に依存すると云うブンゼン及びロスコーの法則に
支配されるからである。従つて任意時間の被写体
速度を検知測定することは不可能であり、シヤツ
タが閉成される前にフイルムがブリーチアウする
ことになる。
このような欠点を克服するため、センサ68
(第9図b)を例えば1/100秒のインターバルで走
査する。第7図に示すような光感素子間隔に於い
て、被写体が1走査サイクル中に第1光感素子か
ら次の光感素子へ移動したとすれば、シヤツタ速
度が3/100秒でも鮮明な写真が得られる。なざな
ら運動被写体の速度が一定ならこの時間が過ぎた
後初めて被写体が最小錯乱円の境界を越えるから
である。上述したようなセンサを使用すれば全受
光量を測定することができる(積分測定)。即
ち、フイルム感度が既知ならばシヤツタ速度3/10
0秒に対応する絞り値を計算することができる。
絞り値の計算に要する時間は極めて短いから、第
1走査サイクルの直後に関連値、例えばシヤツタ
速度1/30秒絞り値11が得られる。ここでカメラは
公知の態様で前記値を自動調定できる。
シヤツタ・リリースはセンサ・レバー・リリー
ス64(第10図)が端子71にまたがつて初め
て起動されるのが普通である。生理的理由で、セ
ンサ・レバー・リリース64にタツチしてから端
子71がブリツジされるまでに1/10秒の時間が経
過すると仮定すれば、前記1/10秒以内に1/100秒
の走査を10サイクル行えばよい。
即ち、被写体の運動に関して10のデータが得ら
れ、これに基いて被写体の平均速度及び必要なシ
ヤツタ速度を計算することができる。
高速被写体を認識するには、高級カメラの最高
シヤツタ速度は1/1000秒が普通であるから、1/10
00秒の走査インターバルが好ましい。生理的理由
から指を使つて接点軸72を端子71まで1/100
秒以上の速さで移動させることは不可能である。
即ち、実際にシヤツタ・リリースが行われるまで
に少くとも10走査サイクルを行うことができる。
理論的には通常カメラに関連して以上に述べた
方法を時間可変フイルム送り装置を有する一眼レ
フカメラまたはムービー・カメラにも応用でき
る。
第11図は一眼レフカメラ用の実施例であり、
前記一眼レフカメラ76は断面図で示してあり、
運動検知装置を含んでいる。前記カメラ76はほ
かに公知のフイルム巻上レバー77、フアイン
ダ・プリズム78、アイピースレンズ79及びフ
アインダ用可動ミラー80を含む。但し、ミラー
80は反射率90%、透過率10%のダイクロイツ
ク・ミラー81とその下側に重合配置されたセン
サ82との2層から成る。
第11図に示すカメラの作動は次のように行わ
れる。先ず撮影レンズを回動させることにより距
離を調定し、次いで第11図には図示しないがリ
リース釦を操作する。このリリース釦は必ずしも
センサ・プレートを含まない。リリース釦を押下
することによりミラー80をフイルム面83と平
行な位置まで復帰させる。この位置で、ミラー8
0への入射光の約10%を受光するセンサ82を毎
秒1000サイクルの周期で走査する。センサ82の
走査に必要な信号線はミラー80のサスペンシヨ
ン及びセンサ82に接続している。ミラー80は
約1/10秒の間フイルム面83と平行な位置にとど
まることができる。この時間に既に通常カメラに
関して述べたのと同じ態様で被写体の移動検知が
行われる。ミラー80が公知の態様で上方位置へ
回動する間に、共に装置によつて計算された露出
時間及び絞り値が記憶される。ミラー80が撮影
レンズとフイルム面83を結ぶ光路から逸れる
と、シヤツタは計算された時間に基づいて開放さ
れる。
次に第8図cを参照して、上述の被写体移動の
検出結果に基づくカメラの露出制御の一具体例に
ついて説明する。第8図cにおいて、124〜1
29は前述の第4回目の走査に際し、いずれの同
定オペレータが一致信号を出力したかを記憶する
ために同定オペレータ50〜55のそれぞれに対
応して設けられたR−Sフリツプフロツプで、そ
れぞれ同定オペレータ50〜55の出力をそのセ
ツト入力Sに受けるように為されている。130
はこれらフリツプフロツプ124〜129のQ出
力の総和をとる加算回路、131は該加算回路1
30の出力を基準電圧Vref.に対して比較する
比較器で、加算回路130の出力をその「+」入
力に、Vrefをその「−」入力に受けるように為
されている。ここで一般にフリツプフロツプの出
力電圧は電源電圧・Vccをとるものであり、従つ
て、今、Vccを5ボルトとすれば、前にも述べた
ように、たとえば、6つの同定オペレータ50〜
55のうち、3つ以上が一致信号を出力した場合
に露出時間の切換えを行おうとするものであれ
ば、Vrefを、5ボルト×2<Vref・<5ボルト
×3としておけば、一致信号を出力した同定オペ
レータが2つ以下の場合には加算回路130の出
力が5ボルト×2以下となるために比較器131
の出力は「低」となるが、一致信号を出力した同
定オペレータが3つ以上になると加算回路130
の出力が5ボルト×3となるために比較器131
の出力は「高」となり、結局比較器131の出力
が「高」であるか「低」であるかにより、3つ以
上の同定オペレータが一致信号を出力したか否か
を判別できるわけである。なお前記フリツプ・フ
ロツプ124〜129はセンサ・リリース64の
第1スイツチ動作によつて生ずるパワーアツプ・
クリア信号(PUC)によつてリセツトされるも
のである。
次に、132はカメラの露出制御システムを示
すもので、133は被写体の輝度を測定して被写
体輝度信号Bvを出力する測光回路、134は使
用するフイルムの感度Svを設定するためのフイ
ルム輝度設定回路、135はシヤツタ秒時Tv
設定するためのシヤツタ秒時設定回路、136は
被写体の移動があつても像ぶれを生ずることにな
いような、例えば1/500秒等の比較的高速の固定
シヤツタ秒時が設定されている固定シヤツタ秒時
設定回路、137は秒時設定回路135,136
を選択するための選択回路で、前記比較器131
の出力によつて制御される。138は測光回路1
33からの輝度信号Bvとフイルム感度設定回路
134からのフイルム感度信号Svと、選択回路
136で選択された秒時設定回路からの秒時信号
vとを入力してBv+Sv−Tvの演算を行つて絞
り値Avを決定する露出演算回路、139は絞
り、140は露出演算回路138の出力にもとづ
いて該絞り139を制御する絞り制御装置、14
1はシヤツタ、142は選択回路137で選択さ
れた秒時設定回路からの秒時信号にもとづいて該
シヤツタ141を制御するシヤツタ制御装置、1
43は選択回路137で選択された秒時設定回路
からの秒時信号と露出演算回路138の出力とを
受けてシヤツタ秒時Tv及び絞り値Avの表示を行
う露出表示装置である。
なお、ここで第8図bに示した制御回路123
はセンサ・リリース64の第1スイツチング動作
によつてトリガされるものである。
以上の構成において、フイルム感度設定回路1
34により使用するフイルム感度Svを、また、
シヤツタ秒時設定回路135により所望のシヤツ
タ秒時Tvをそれぞれ設定した状態でセンサ・リ
リース64に接触すると、このときの該リリース
64の第1スイツチング動作によりすべての回路
系に給電が開始されるとともに、第8図bの制御
回路123がトリガされて被写体移動検出のため
の動作が開始され、またフリツプ・フロツプ12
4〜129はこのときのパワー・アツプ・クリア
信号によつてリセツトされる。ここで、まず、こ
の時点ではフリツプ・フロツプ124〜129の
Q出力がすべて「低」となつているために比較器
131の出力も「低」となつており、したがつて
露出制御システム132にあつては選択回路13
7がa側に切換つていて秒時設定回路135が選
択されている。従つて演算回路138はこのとき
の測光回路133からの被写体輝度信号Bvと、
フイルム感度設定回路134からのフイルム感度
信号Svと、秒時設定回路135からの秒時信号
vとにより適正絞り値Avを演算し、そして該絞
り値Avは表示装置143により前記の秒時値Tv
とともに表示されるようになる。
さてこの状態で被写体移動検出の動作が進んで
第4回目の走査に際し、同定オペレータ50〜5
5のいずれかが一致アドレスを検出して一致信号
を出力すると、これに対応したフリツプフロツプ
がセツトされてそのQ出力が「低」から「高」に
変わるわけであるが、このとき同定オペレータ5
0〜55のうちの少なくともいずれか3つが一致
を検出してフリツプフロツプ124〜129のう
ちの少なくとも3つがセツトされると、この時点
で加算回路130の出力がVrefより大となるた
めに比較器131の出力は「低」から「高」に変
わり、これにより選択回路137は秒時設定回路
135に代えて固定秒時設定回路136を選択す
るようになつている。これにより演算回路138
は再度露出演算を行つて、固定秒時設定回路13
6で設定されている固定秒時に対する適正絞り値
vを決定し、そして、これは表示装置143
で、このときの固定秒時とともに再度表示される
ようになる。
従つて、この状態でリリース64を押下すれ
ば、上記の固定秒時とこれに対する適正絞り値と
にもとづいて露出の制御が行われ、被写体の移動
に対しても像ぶれを生ずることなく、かつ、適正
露出の下に撮影が行われるようになるわけであ
る。
なお、被写体の移動検出が終了した時点、すな
わち、第4回目の走査が終了した時点において
も、セツトされたフリツプ・フロツプが2つ以下
である場合には、加算回路130の出力がVref
より小となつて比較器131の出力は「低」のま
まであり、従つて、選択回路137による秒時設
定回路の切換えは行われず、結局、秒時設定回路
135で設定したシヤツタ秒時とこれに対する適
正絞り値とにもとづいて露出制御が行われること
になる。
次に、第12図aは自動焦点調定装置及び本発
明の自動露出装置を含む一眼レフカメラについて
示すものであり、このカメラは、レンズ・マウン
ト85に装着され、光学軸に沿つて移動可能なレ
ンズ・コンビネーシヨン86を含む。レンズ・マ
ウント85とカメラ匡体86との間にばね87を
設け、レンズ・コンビネーシヨン86を、通常
は、無限大距離の被写体に焦点整合されるように
前記ばね87によつて右方へ引く。
レンズ・マウント85と一体にラツク87を形
成し、駆動軸88に取付けた歯車89と咬合さ
せ、前記駆動軸88をモータ90によつて駆動す
る。
絞り制御装置62に依り、絞り91に絞り値を
制御する。作用関係は図中破線93で図示した如
くである。
公知のフオーカル・プレーン・シヤツタ94を
シヤツタ速度制御装置95によつて制御する。両
装置の作用関係は図中破線96で図示した如くで
ある。
第12図aに示すカメラは上述のセンサを有す
る可動ミラー98及びリリース釦100をも含
み、リリース釦100は第10図のリリース釦と
構成が同じであり、破線で図示してある。
第12図aに図示したカメラの作用態様は次の
通りである。カメラを被写体に対して照準させ、
リリース釦100のセンサ・プレートにタツチす
ると、ミラー98はフオーカル・プレーン・シヤ
ツタ94と平行になるまで旋回する。即ち、ミラ
ー98に一体的に設けられているセンサはほぼフ
イルム面97の前面に来る。撮影レンズとミラー
またはフイルムとの距離の差に起因する偏差は自
動焦検出及び被写体移動検出装置99に適当な初
期条件を与えることによつて補正することができ
る。
センサはドイツ特許公開公報第2514230号(第
57頁以降)またはドイツ特許公告公報第2611576
に記載されているような態様で、即ち、ミラー9
8のセンサに結像された後のコントラストを前記
センサを走査することによつて測定するように、
装置99に接続すればよい。モータ90が走査値
に対応する信号によつて作動させられ、最高の鮮
明度に達するまでレンズ系84が光学軸沿いに移
動する。
レンズ系84の調定と平行して、又は、その終
了後、センサの受光量に基づくスポツト測定また
は全面平均測光が行われる。こうして測定された
光量値が、フイルム感度情報が既に書込まれてい
る装置99へ伝送される。
最良鮮明度に調定すれば、センサ上に鮮明に結
像される被写界像を上述した態様で運動被写体に
関してチエツクする。
リリース100の第2スイツチング動作に依り
ミラー98が跳動し、絞り制御装置92及びシヤ
ツタ速度制御装置95が作動する。即ち、絞り9
1が予定の絞り値まで絞り込まれた後、フオーカ
ル・プレーン・シヤツタ94が開放される。
次に第12図bを参照して上記装置92,9
5,99の詳細について説明する。
第12図bにおいて、144は前記除算器33
の出力をサンプル・ホールドするサンプル・ホー
ルド回路、145は走査装置31を通じて得られ
るセンサ23の走査出力の、演算器34への付与
を制御するためのゲート回路、146は減算器3
4の出力をアナログ・デイジタル・コンバータ3
5以後の被写体移動検出システム及び147で示
される自動焦点調節システムに選択的に付与する
ための切換え回路である。
つぎに、自動焦点調節システム147におい
て、148は切換れ回路146を通じて付与され
る減算器34の出力の絶対値を求める絶対値演算
回路、149は該絶対値演算回路148の出力の
総和をとる加算回路、150は該加算回路149
の出力のピークを順次ホールドしていくピーク・
ホールド回路、151は加算回路149の出力を
サンプル・ホールドするサンプル・ホールド回
路、152はピーク・ホールド回路150の出力
とサンプル・ホールド回路151の出力とを比較
する比較器で、ここではピーク・ホールド回路1
50の出力を「+」入力に、また、サンプル・ホ
ールド回路151の出力を「−」入力に受けて、
ピーク・ホールド回路の出力がサンプル・ホール
ド回路151の出力に等しいか或いは小になつた
場合に「低」信号を出力し、ピーク・ホールド回
路150の出力がサンプル・ホールド回路151
の出力より大である場合には「高」信号を出力す
る。153は電磁マグネツト等を含むレンズ停止
機構、154は前記比較器152の出力にもとづ
いて該レンズ停止機構を制御するレンズ停止機構
制御回路、155はモータ90を制約するための
モータ制御回路、156は前記比較器152の出
力にもとづいて合焦表示を行う合焦表示装置であ
る。
つぎに、露出制御システム132において、1
57は第8図cにおける測光回路133に代えて
設けられた、前記除算器33の出力をホールドす
るホールド回路で、ここでは該ホールド回路15
7の出力が測光信号Bvとして露出演算回路13
8に付与されるようになつている。その他は第8
図cに示した露出制御システムと同様の構成であ
る。158はカメラの全体のシーケンス制御をつ
かさどるシーケンス制御回路で、センサ・リリー
ス100からのリリース信号と比較器152の出
力とを受けて32,144,145,146,1
49,150,151,155及び157で示さ
れる回路ならびに第6図におけるパルス発生器3
8及び第8図bにおける制御回路123を制御す
るものである。
以上の構成においてセンサ・リリース100の
第1スイツチング動作によつてトリガ信号がシー
ケンス制御回路158に付与されると、該シーケ
ンス制御回路158はまず自動焦点調節を行うべ
く切換え回路146を「a」側に設定するととも
に、ゲート回路145を開(オフ)に設定し、さ
らに、モータ制御回路155を作動させてモータ
90によりレンズ86の繰り出しを開始させると
ともにパルス発生器38をトリガしてセンサ23
の第1回目の走査を開始させる。そしてこの第1
回目の走査が終了するとパルス発生器を停止させ
るとともに、サンプル・ホールド回路144にホ
ールド信号を付与して、このときの除算器33の
出力すなち平均輝度値をホールドさせ、さらに、
加算回路32をクリアとするとともにゲート回路
145を閉(オン)に設定した後、パルス発生器
38を再びトリガして第2回目の走査を行わせ
る。この第2回目の走査に際して得られる走査出
力は、減算器34で平均輝度値に対する差が求め
られ、そしてこれは、切換え回路146を通じて
絶対値演算回路148に付与されてここで絶対値
が求められた後、加算回路149でその総和が求
められる。そして第2回目の走査が終了すると、
シーケンス制御回路158はパルス発生器38を
停止させるとともに、ピーク・ホールド回路15
0及びサンプル・ホールド回路151にホールド
信号を付与してこの時の加算回路149の出力を
ホールドさせる一方で、サンプル・ホールド回路
144に対してもホールド信号を付与してこのと
きの除算器33の出力をホールドさせた後、加算
回路149及び32をクリアし、そして、その
後、パルス発生器38を再度トリガして第3回目
の走査を開始させる。
以下、同様の動作がレンズ86を繰り出してい
く過程で何度も繰り返されることになるわけであ
るが、ここで今、レンズ86がその繰り出しによ
つて被写体に対する合焦位置に次第に近づいてい
くものとすれば、センサ32上での像の鮮明度が
次第に向上するために、加算回路149の出力も
次第に増大することになる。従つて、レンズ86
が合焦位置に達するまでは、ピーク・ホールド回
路150及びサンプル・ホールド回路151のホ
ールド値は第12図cに示すように、同じ値で増
大するために、この間は比較器152の出力は第
12図cの下方に示すように「低」になつている
わけであるが、レンズ86が合焦位置に達してこ
れをすこしでも過ぎると、センサ23上での像の
鮮明度が最高鮮明度からやや低下するために、加
算回路149の出力はレンズ86が合焦位置にあ
つた場合のピーク値(これはピーク・ホールド回
路150にホールドされている)よりも低くな
り、従つて、この時点で第12図cから理解され
るようにサンプル・ホールド回路151の出力が
ピーク・ホールド回路150の出力よりも小とな
るために比較器152の出力は第12図cの下方
に示すように「低」から「高」に変わるようにな
る。これによりレンズ停止機構制御回路154は
レンズ停止機構153を作動させて、レンズマウ
ント85を停止させることによりレンズ86を停
止せしめ、また、合焦表示装置156はレンズ8
6が合焦位置に調定された旨の表示を行うように
なる。尚、第12図cにおいてAはピーク・ホー
ルド回路150の出力を、Bはサンプル・ホール
ド回路151の出力をあらわす。
以上でレンズ96の自動焦点が終了したわけで
あるが、一方、シーケンス制御回路158は比較
器152からの「高」出力を受けると、直ちにモ
ータ制御回路155の作動を停止させてモータ9
0を停止させるとともに、今度は被写体移動検出
及び露出制御を行うべく切換え回路146を
「a」側から「b」側に切換えるとともに、制御
回路123及びパルス発生器38をトリガする。
これにより前述したように被写体移動検出が行わ
れるわけであるが、ここでシーケンス制御回路1
58は被写体移動検出のための第1回目の走査が
終了すると、サンプル・ホールド回路144にホ
ールド信号を付与して除算器33の出力をホール
ドさせる際に、ホールド回路157に対しても同
時にホールド信号を付与してこのときの除算器3
3の出力を、以後、撮影が終了するまでホールド
させる。そして該ホールド回路157に除算器3
3の出力がホールドされると、これは、被写体輝
度信号Bvとして露出演算回路138に付与さ
れ、これにより該演算回路138は適正絞り値A
vを決定する。
以下、被写体移動レンズに際して第8図cに図
示される比較器131から「高」信号が出力され
れば、選択回路137により秒時の切換えが行わ
れ、「高」信号が出力されなければ秒時設定回路
135に設定した秒時がそのまま採用されること
になる。その他は第8図cで説明したのと全く同
様である。
次に、第13図は本発明を一眼レフカメラに適
用する場合の他の方法を示す説明図である。
第13図aに於いて、94はシヤツタ、97は
フイルムである。シヤツタ94の前にはダイクロ
イツク・ミラー101及びセンサ102の2層か
ら成る旋回ミラー98が配置されている。
前記ミラー98のすぐ後方にはレンズから少く
とも部分的に入射して来る光を反射する第2旋回
ミラー103を配置する。第11図の旋回ミラー
80と異なり、第13図aのミラー98のセンサ
102はレンズ12ではなくミラー103に向け
てある。
距離調定後カメラのリリース釦を操作すると、
ミラー98が跳動して第13図aの水平位置を保
つ。シヤツタ94も開放され、光がフイルム97
に入射できる。ミラー103は光の90%を透過
し、10%をセンサ102へ反射するから、前記光
はレンズを通つて入射する光よりも弱い。
即ち、センサ102はシヤツタ開放開始時点に
於ける被写界光量及び運動被写体に関する情報を
受ける。既に述べた態様で前記センサ102を走
査すれば、鮮明な写真を得るのに最も好適なシヤ
ツタ速度を調定できる。フイルム97の露出開始
時点は既知であるから、シヤツタ94の開放開始
時にそれぞれの情報を装置99へ伝送することに
よつてシヤツタ94の閉成までに残つている時間
を計算することができる。この残り時間が経過す
るとシヤツタ94が閉じる。この過程で総光量及
びフイルム感度を考慮することによつて絞りを制
御することも可能である。撮影開始時に絞り値が
小さ過ぎたり大き過ぎたりすることもあり得るか
ら、絞り値が完全な静止状態下の値と異なること
は云うまでもない。絞り値が大き過ぎれば調定プ
ロセスに於いて静止値よりも小さい値に調定す
る。従つて、撮影開始時に絞り値が小さ過ぎた場
合には絞りをもつと大きい値に調定する。本発明
のカメラに使用されるシヤツタ及び絞りが高速調
定式でなければならないことは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は被写界の結像を示す説明図であり、第
2図は被写体像の端部を光感素子と共に示す説明
図であり、第3図aは光感素子から成るイメー
ジ・センサの正面図であり、第3図bはオプチカ
ル・フアイバーを利用するセンサの正面図であ
り、第4図は移動被写体を含む結像面の正面図で
あり、第5図はいずれも複数の列及び行から成る
センサ及びメモリを示す説明図であり、第6図は
被写体移動検知装置を示す回路図であり、第7図
は最小錯乱円径に対応するセンサ領域部分であ
り、第8図aは被写体運動を検知する論理回路の
回路図であり、第8図bは第8図aに含まれる計
算装置の回路図であり、第8図cは第8図aの回
路の出力を利用する露出制御装置の実施例の回路
図であり、第9図aは被写体移動検知装置を含む
カメラの正面図であり、第9図bは第9図aに示
すカメラの一部断面図で示す側面図であり、第1
0図はリリース釦の説明図であり、第11図は一
眼レフカメラの部分図であり、第12図aは一眼
レフカメラの断面図であり、第12図bは第12
図aに示したカメラに応用される回路系の1例を
示す回路図であり、第12図cは第12図bに示
した回路の要部の出力波形図であり、第13図a
は露出動作中に被写体の移動を測定する複式ミラ
ー・システムを示す説明図であり、第13bは第
13図aのミラー・システムを一方のミラーが旋
回した状態で示す説明図である。 (符号の説明)、1……被写体、3……レン
ズ・コンビネーシヨン、2……結像面、4……被
写体像、8……被写体像下限、9〜19……光感
素子、20……センサ、21……光感素子、F1
〜F3……第1〜第3色フイルタ、S1〜S3……第
1〜第3センサ、23……センサ、a〜l……ラ
イン、m〜t……コラム、24……メモリ、2
5,26……信号ライン、27……被写体移動検
出回路、28……メモリ制御回路、29……パル
ス発生器、31……走査装置、32……加算器、
33……除算器、34……減算器、35……アナ
ログ・デイジタル・コンバータ、36……不一致
検出回路、37……走査装置、38……パルス発
生器、39……メモリ制御回路、40……評価装
置、41……リング・カウンタ、42……ゲート
回路、43……計算装置、44〜46……水平方
向移動メモリ、47〜49……垂直方向移動メモ
リ、50〜55……同定オペレータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の光電変換素子から成る2次元センサ、 該2次元センサの各光電変換素子に対応する複
    数のメモリ部を有するメモリ回路、 該2次元センサ上に被写体像を結像させる結像
    光学系、 該2次元センサの結像状態での各光電変換素子
    出力をそれぞれ対応するメモリ部に入力する入力
    制御回路、 該入力制御回路によるメモリ部への各光電変換
    素子出力の入力後所定時間の遅延をもつて各メモ
    リ部に入力された各光電変換素子出力と該2次元
    センサの各メモリ部に対応する光電変換素子出力
    とを比較する比較回路、および、 該比較回路による比較結果を検知し、該比較結
    果が所定の複数以上一致を示していないことを検
    知した際に画像ブレを表わす信号を出力する判別
    回路、を有し画像ブレの検知を行なう画像ブレ検
    知部;および、 該2次元センサの光電変換素子出力にて被写体
    像の合焦状態を検知し該結像光学系を合焦状態へ
    移行させる焦点調節部;を具備し、 該画像ブレ検知部による画像ブレ検知動作が行
    なわれる前に該2次元センサの光電変換素子出力
    により被写体像の合焦状態が検知され該結像光学
    系が合焦状態に移行させられ、該焦点調節部によ
    る焦点調節動作の完了後該2次元センサの光電変
    換素子出力により画像ブレ検知動作が行なわれる
    ようになつていることを特徴とする画像ブレ検知
    装置を有するカメラ。
JP10449578A 1977-08-29 1978-08-29 Exposure control system for camera Granted JPS5445128A (en)

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JPS6136211B2 true JPS6136211B2 (ja) 1986-08-16

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