JP4954834B2 - 撮像装置、合焦情報取得装置、撮像方法および合焦情報取得方法 - Google Patents

撮像装置、合焦情報取得装置、撮像方法および合焦情報取得方法 Download PDF

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本発明は、例えばディジタルカメラのように被写界像を撮像光学系を介して撮像素子受光部に結像させ被写界の画像データを得る撮像系にて撮像光学系を被写体に合焦させて被写界像を撮像する撮像装置、合焦のための情報を取得する合焦情報取得装置、そのような合焦を行う撮像方法および合焦のための情報を取得する合焦情報取得方法に関するものである。
従来、例えばディジタルカメラ等のように被写界像を撮像光学系を介して撮像素子受光部に結像させ被写界の画像データを得る撮像系を有する撮像装置においては、一般的に、撮像光学系を自動的に被写体にピント合わせ、すなわち合焦をさせるためのAF機能、つまり自動合焦制御機能を備えている。この自動的なピント合わせ(AF)に用いられるAF(自動合焦制御)方式としては、この種の撮像装置が撮像素子を内蔵していることから、撮像素子の画像データからコントラスト値(合焦評価値)を算出し、撮像レンズの少なくとも一部からなるフォーカシング、つまりピント合わせのためのフォーカシングレンズ(主レンズ)の位置を変えながら取得したコントラスト値が最も高いレンズ位置を最もピントが合っているとして合焦を検出する方式、いわゆる山登り方式、が一般的である。
ところが、この山登り方式は、実際にピント合わせ用の主レンズ(フォーカシングレンズ)を駆動してピントを見つける方式であるので、自動合焦制御に要する時間が長くなる傾向があり、特に長焦点レンズでは、主レンズの駆動量が多くなり自動合焦制御に要する時間が著しく長くなる。
このような山登り方式以外のAF方式としては、三角測距方式や位相差方式が既に知られている。
従来の三角測距方式は、撮像装置の撮像レンズとは別途に設けられた光学系で三角測量を行って測距する方式であり、主レンズを動かすことをせずに、被写体の測距情報から主レンズのピント位置を求めるので、主レンズを合焦位置へ高速に駆動することができる。この三角測距方式は、具体的には、例えば左右別々の光学系で被写体像をそれぞれ、左右の受光センサアレイに結像させ、それら左右像の結像位置のずれを合焦情報として求め、それに基づいて被写体の距離を求めるものである。測距センサについては、このような三角測距方式で撮像視野の複数の領域の測距を行う製品が商品化されている。
このように、三角測距方式においては、実際に撮像レンズを動かすことなく被写体のフォーカス位置を判定することができる。しかしながら、三角測距方式は、原理的に遠距離側で精度が低下するので、望遠レンズやズーム倍率の大きな撮像レンズを用いる撮像装置には向いていない。
そのため、例えば、特許文献1(特開2004−279683号)等には、山登り方式と三角測距方式を組み合わせたAF方式が開示されている。しかしながら、このような、三角測距方式を用いるAF方式は、ピント合わせ用の主レンズを含む撮像用の撮像レンズとは別途の光学系および測定用素子等が必要であり、高価で、しかも撮像装置を小型化することができない。
また、位相差方式は、従来、主として一眼レフ(一眼レフレックス)タイプのカメラで採用されており、ピント合わせ用の主レンズの光束をハーフミラーによって別途に用意したピント検出用の光学系に導き、画像生成用の撮像素子とは別途に設けられたピント検出用の受光素子を用いて主レンズのピントのずれを検出するものである。
このような位相差方式を応用したAF技術としては、例えば特許文献2(特開2002−165126号)等に、主レンズで代表される撮像レンズからの光をマイクロレンズアレイと、各マイクロレンズ下の一対のフォトセンサにより主レンズに対する瞳分割を行い、その瞳分割画像から撮像レンズの焦点を検出する方式が開示されている。
特許文献2(特開2002−165126号)に示されたAF方式は、AF動作時間が短く、省スペースで、しかも部品点数が少ないAF方式ではあるが、主レンズからの所望の瞳位置をマイクロレンズアレイ下のフォトセンサに分割して、それらの画像から焦点検出する必要がある。その点で、特許文献2(特開2002−165126号)に示されたAF方式は、撮像レンズのズーム動作、フォーカス動作によるレンズの位置変化、または主レンズの位置が装置毎に個々にばらついている場合などにおいては、マイクロレンズ下のフォトセンサは、主レンズに代表される撮像レンズの所望の瞳位置からの光を受けることができず、正しく焦点検出できない。
特開2004−279683号公報 特開2002−165126号公報
これらの従来の技術に対して、本出願人は、先に特願2007−214650として、次のような方式を出願している。
すなわち、それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、前記撮像素子の画素から得られる画素データを用いて、被写界画像を生成する画像生成手段とを具備する撮像装置に、前記撮像素子の前記受光部の受光面上に一次元的に配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを設け、各マイクロレンズは、それぞれ前記撮像素子の前記受光部の複数の画素を覆い、該複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く構成とする。そして、前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズ毎に、前記複数の画素のうち、前記撮像光学系の所定の複数の射出瞳位置について、各射出瞳位置に対応する画素を複数のマイクロレンズにわたって選択的に抽出し、抽出された画素の画素データを用いて、異なる複数の射出瞳位置に応じた複数の一次元的な被写界画像を再構成して得られる複数の一次元的な被写界画像を比較して、異なる複数の射出瞳位置についての一次元的な被写界画像のずれに基づく被写体の合焦情報を得る。このようにして得られた前記合焦情報に基づいて前記撮像光学系を被写体に合焦させるとともに、前記画像生成手段が、前記撮像素子の前記マイクロレンズにより覆われていない画素の画素データを用いて、被写界画像を生成する。
この場合、撮像レンズのズーム動作またはフォーカス動作によるレンズの位置または開口の変化、あるいは撮像レンズの位置が装置毎にばらついている場合には、各マイクロレンズに対応する撮像素子の画素から、射出瞳位置に対応して選択的に抽出すべき画素を、上述の変化またはばらつきに応じて変更することが望ましい。
上述の出願においては、このような撮像レンズの位置または開口の変化、あるいは撮像レンズの位置の装置毎のばらつきに対処するためには、各マイクロレンズに対応する撮像素子の画素から、射出瞳位置に対応してどの画素を選択的に抽出するかという情報を、与えられる変化またはばらつきの情報に対応させて、予めシステムにテーブルとして保存しておくか、または計算により求める方法をとっていた。このため、変化またはばらつきの種類の数が多い場合には、膨大な数のテーブルを保存しておくか、または膨大な量の計算を行うかしなければならなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、ズーム動作およびフォーカス動作による撮像光学系の位置の変化に対しても、そして撮像光学系の位置が装置毎に個々にばらついている場合にも、自動的に較正し、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離取得して被写界像として再構成し、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置、合焦情報取得装置、撮像方法および合焦情報取得方法を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項10の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項11の目的は、特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項12の目的は、特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項13の目的は、特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項14の目的は、特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項15の目的は、特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項16の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項17の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項18の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項19の目的は、特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項20の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得装置を提供することにある。
本発明の請求項21の目的は、特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項22の目的は、特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項23の目的は、特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項24の目的は、特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項25の目的は、特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項26の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項27の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項28の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項29の目的は、特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項30の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項31の目的は、特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある。
本発明の請求項32の目的は、特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある。
本発明の請求項33の目的は、特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある。
本発明の請求項34の目的は、特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある。
本発明の請求項35の目的は、特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある。
本発明の請求項36の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある。
本発明の請求項37の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある。
本発明の請求項38の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある。
本発明の請求項39の目的は、特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある。
本発明の請求項40の目的は、特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする合焦情報取得方法を提供することにある
請求項1に記載した本発明に係る撮像装置は、上述した目的を達成するために、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
を具備し、
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く撮像装置であって、
前記各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
前記受光状態判定手段により前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
を備え、
前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記画像生成手段を用いて被写界画像を得ることを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1の撮像装置であって、
前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段である
ことを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1または請求項2の撮像装置であって、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
ことを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項3の撮像装置であって、
前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段である
ことを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、
前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
ことを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る撮像装置は、上述した目的を達成するために、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
を具備し、
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、該複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く
撮像装置であって、
前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
前記受光状態判定手段の判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
を備え、
前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記画像生成手段を用いて被写界画像を得ることを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項6の撮像装置であって、
前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段である
ことを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項6または請求項7の撮像装置であって、
前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
ことを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項8の撮像装置であって、
前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段である
ことを特徴としている。
請求項10に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項6〜請求項9のいずれか1項の撮像装置であって、
前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
ことを特徴としている。
請求項11に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、上述した目的を達成するために、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
を具備し、
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く撮像装置における合焦情報取得装置であって、
前記各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
前記受光状態判定手段により前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項12に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、請求項11の合焦情報取得装置であって、
前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段である
ことを特徴としている。
請求項13に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、請求項11または請求項12の合焦情報取得装置であって、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
ことを特徴としている。
請求項14に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、請求項13の合焦情報取得装置であって、
前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段である
ことを特徴としている。
請求項15に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、請求項11〜請求項14のいずれか1項の合焦情報取得装置であって、
前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
ことを特徴としている。
請求項16に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、上述した目的を達成するために、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
を具備し、
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、該複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く
撮像装置における合焦情報取得装置であって、
前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
前記受光状態判定手段の判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項17に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、請求項16の合焦情報取得装置であって、
前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段である
ことを特徴としている。
請求項18に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、請求項16または請求項17の合焦情報取得装置であって、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
ことを特徴としている。
請求項19に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、請求項18の合焦情報取得装置であって、
前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段である
ことを特徴としている。
請求項20に記載した本発明に係る合焦情報取得装置は、請求項16〜請求項19のいずれか1項の合焦情報取得装置であって、
前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
ことを特徴としている。
請求項21に記載した本発明に係る撮像方法は、上述した目的を達成するために、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
を具備する撮像装置における撮像方法において、
前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くよう構成し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
前記受光状態判定ステップにより前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成ステップと、
を有し、
前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記前記撮像素子の前記マイクロレンズにより覆われていない画素の画素データを用いて被写界画像を得ることを特徴としている。
請求項22に記載した本発明に係る撮像方法は、請求項21の撮像方法であって、
前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップである
ことを特徴としている。
請求項23に記載した本発明に係る撮像方法は、請求項21または請求項22の撮像方法であって、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
ことを特徴としている。
請求項24に記載した本発明に係る撮像方法は、請求項23の撮像方法であって、
前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップである
ことを特徴としている。
請求項25に記載した本発明に係る撮像方法は、請求項21〜請求項24のいずれか1項の撮像方法であって、
前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
ことを特徴としている。
請求項26に記載した本発明に係る撮像方法は、上述した目的を達成するために、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
を具備する撮像装置における撮像方法において、
前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くとともに、
前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
前記受光状態判定ステップによる判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成ステップと、
を有し、
前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記前記撮像素子の前記マイクロレンズにより覆われていない画素の画素データを用いて被写界画像を得ることを特徴としている。
請求項27に記載した本発明に係る撮像方法は、請求項26の撮像方法であって、
前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップである
ことを特徴としている。
請求項28に記載した本発明に係る撮像方法は、請求項26または請求項27の撮像方法であって、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
ことを特徴としている。
請求項29に記載した本発明に係る撮像方法は、請求項28の撮像方法であって、
前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップである
ことを特徴としている。
請求項30に記載した本発明に係る撮像方法は、請求項26〜請求項29のいずれか1項の撮像方法であって、
前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
ことを特徴としている。
請求項31に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、上述した目的を達成するために、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
を具備する撮像装置における合焦情報を得るための合焦情報取得方法において、
前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くよう構成し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
前記受光状態判定ステップにより前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
を有することを特徴としている。
請求項32に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、請求項31の合焦情報取得方法であって、
前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップである
ことを特徴としている。
請求項33に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、請求項31または請求項32の合焦情報取得方法であって、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
ことを特徴としている。
請求項34に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、請求項33の合焦情報取得方法であって、
前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップである
ことを特徴としている。
請求項35に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、請求項31〜請求項34のいずれか1項の合焦情報取得方法であって、
前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
ことを特徴としている。
請求項36に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、上述した目的を達成するために、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
を具備する撮像装置における合焦情報を得るための合焦情報取得方法において、
前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くとともに、
前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
前記受光状態判定ステップによる判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
を有することを特徴としている。
請求項37に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、請求項36の合焦情報取得方法であって、
前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップである
ことを特徴としている。
請求項38に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、請求項36または請求項37の合焦情報取得方法であって、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
ことを特徴としている。
請求項39に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、請求項38の合焦情報取得方法であって、
前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップである
ことを特徴としている。
請求項40に記載した本発明に係る合焦情報取得方法は、請求項36〜請求項39のいずれか1項の合焦情報取得方法であって、
前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
ことを特徴としている
本発明によれば、ズーム動作およびフォーカス動作による撮像光学系の位置の変化に対しても、そして撮像光学系の位置が装置毎に個々にばらついている場合にも、自動的に較正し、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離取得して被写界像として再構成し、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことを可能とする撮像装置、合焦情報取得装置、撮像方法および合焦情報取得方法を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1の撮像装置によれば、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
を具備し、
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く撮像装置であって、
前記各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
前記受光状態判定手段により前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
を備え、
前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記画像生成手段を用いて被写界画像を得ることにより、
特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項2の撮像装置によれば、請求項1の撮像装置において、
前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段であることにより、
特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項3の撮像装置によれば、請求項1または請求項2の撮像装置において、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導くことにより、
特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項4の撮像装置によれば、請求項3の撮像装置において、
前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段であることにより、
特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項5の撮像装置によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置において、
前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っていることにより、
特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項6の撮像装置によれば、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
を具備し、
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、該複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く
撮像装置であって、
前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
前記受光状態判定手段の判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
を備え、
前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記画像生成手段を用いて被写界画像を得ることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項7の撮像装置によれば、請求項6の撮像装置において、
前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段であることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項8の撮像装置によれば、請求項6または請求項7の撮像装置において、
前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導くことにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項9の撮像装置によれば、請求項8の撮像装置において、
前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段であることにより、
特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項10の撮像装置によれば、請求項6〜請求項9のいずれか1項の撮像装置において、
前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っていることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
そして、本発明の請求項11の合焦情報取得装置によれば、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
を具備し、
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く撮像装置における合焦情報取得装置であって、
前記各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
前記受光状態判定手段により前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
を備えることにより、
特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項12の合焦情報取得装置によれば、請求項11の合焦情報取得装置において、
前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段であることにより、
特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項13の合焦情報取得装置によれば、請求項11または請求項12の合焦情報取得装置において、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導くことにより、
特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項14の合焦情報取得装置によれば、請求項13の合焦情報取得装置において、
前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段であることにより、
特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項15の合焦情報取得装置によれば、請求項11〜請求項14のいずれか1項の合焦情報取得装置において、
前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っていることにより、
特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項16の合焦情報取得装置によれば、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
を具備し、
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、該複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く
撮像装置における合焦情報取得装置であって、
前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
前記受光状態判定手段の判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
を備えることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項17の合焦情報取得装置によれば、請求項16の合焦情報取得装置において、
前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段であることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項18の合焦情報取得装置によれば、請求項16または請求項17の合焦情報取得装置において、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導くことにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項19の合焦情報取得装置によれば、請求項18の合焦情報取得装置において、
前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段であることにより、
特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項20の合焦情報取得装置によれば、請求項16〜請求項19のいずれか1項の合焦情報取得装置において、
前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っていることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
さらに、本発明の請求項21の撮像方法によれば、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
を具備する撮像装置における撮像方法において、
前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くよう構成し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
前記受光状態判定ステップにより前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成ステップと、
を有し、
前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記前記撮像素子の前記マイクロレンズにより覆われていない画素の画素データを用いて被写界画像を得ることにより、
特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項22の撮像方法によれば、請求項21の撮像方法において、
前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップであることにより、
特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項23の撮像方法によれば、請求項21または請求項22の撮像方法において、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導くことにより、
特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項24の撮像方法によれば、請求項23の撮像方法において、
前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップであることにより、
特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項25の撮像方法によれば、請求項21〜請求項24のいずれか1項の撮像方法において、
前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っていることにより、
特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項26の撮像方法によれば、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
前記撮像素子の画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
を具備する撮像装置における撮像方法において、
前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くとともに、
前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
前記受光状態判定ステップによる判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成ステップと、
を有し、
前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記前記撮像素子の前記マイクロレンズにより覆われていない画素の画素データを用いて被写界画像を得ることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項27の撮像方法によれば、請求項26の撮像方法において、
前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップであることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項28の撮像方法によれば、請求項26または請求項27の撮像方法において、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導くことにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項29の撮像方法によれば、請求項28の撮像方法において、
前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップであることにより、
特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項30の撮像方法によれば、請求項26〜請求項29のいずれか1項の撮像方法において、
前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っていることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項31の合焦情報取得方法によれば、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
を具備する撮像装置における合焦情報を得るための合焦情報取得方法において、
前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くよう構成し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
前記受光状態判定ステップにより前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
を有することにより、
特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項32の合焦情報取得方法によれば、請求項31の合焦情報取得方法において、
前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップであることにより、
特に、効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項33の合焦情報取得方法によれば、請求項31または請求項32の合焦情報取得方法において、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導くことにより、
特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項34の合焦情報取得方法によれば、請求項33の合焦情報取得方法において、
前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップであることにより、
特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項35の合焦情報取得方法によれば、請求項31〜請求項34のいずれか1項の合焦情報取得方法において、
前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っていることにより、
特に、より効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項36の合焦情報取得方法によれば、
それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
を具備する撮像装置における合焦情報を得るための合焦情報取得方法において、
前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くとともに、
前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
前記受光状態判定ステップによる判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
を有することにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項37の合焦情報取得方法によれば、請求項36の合焦情報取得方法において、
前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップであることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項38の合焦情報取得方法によれば、請求項36または請求項37の合焦情報取得方法において、
前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導くことにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項39の合焦情報取得方法によれば、請求項38の合焦情報取得方法において、
前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップであることにより、
特に、撮像光学系の位置や開口径にかかわらず、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、より一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる。
本発明の請求項40の合焦情報取得方法によれば、請求項36〜請求項39のいずれか1項の合焦情報取得方法において、
前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っていることにより、
特に、さらに効果的に且つ適確に撮像光学系の所望の瞳位置に対応する画素の出力を分離再構成して、さらに一層簡易に且つ正確に合焦検出を行うことが可能となる
以下、本発明の実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の撮像装置および合焦情報取得装置、ならびにこれらの装置にそれぞれ適用される撮像方法および合焦情報取得方法について詳細に説明する。
まず、本発明の第一の実施の形態が適用されるディジタルカメラ等の撮像装置について説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態に係る撮像装置としてのディジタルカメラのシステム構成を示している。
図1に示すディジタルカメラは、撮像レンズ1、絞り−シャッタユニット2、マイクロレンズアレイ付き撮像素子3、CDS(相関二重サンプリング)−AD(A/D(アナログ−ディジタル)変換)部4、DSP(ディジタル信号処理)部5、メカニカルドライバ部6、撮像素子駆動回路7、CPU(中央処理部)8、メモリ部9、通信ドライバ10、メモリカード11、表示部12、操作部13、AF(自動合焦制御)処理部14、ストロボ発光部15、ストロボ電源部16およびストロボ受光部17を具備している。
図1のディジタルカメラにおいて、撮像レンズ1は、具体的には、例えば、図2に示すような多数のレンズから構成される撮像光学系であり、図1においては、理解を容易にするために、図2のような複数のレンズを代表する1つのメインレンズからなる撮像レンズ1として示している。図2に示す撮像レンズ1は、例えば焦点距離を所望に応じて変更し得るズームレンズとして構成されており、その詳細については、後に説明する。絞り−シャッタユニット2は、機械的な絞りおよびシャッタを備えている。
マイクロレンズアレイ付き撮像素子3は、例えば図3に示すように、CMOS撮像素子またはCCD撮像素子等のような固体撮像素子を用いて構成した撮像素子本体31の受光面側に、本発明に係るAF用のマイクロレンズアレイ32を備えている。
CDS−AD部4は、マイクロレンズアレイ付き撮像素子3から得られる画像信号を相関二重サンプリングし、さらにA/D変換してディジタルデータに変換する。DSP部5は、A/D変換されだディジタル信号を処理するディジタル信号処理装置であり、例えばRGBから、輝度Y、色差Uおよび色差VのYUVデータに変換したり、そのYUVデータを、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式により圧縮したりするなどのディジタル信号処理を行う。
メカニカルドライバ部6は、機械的作動部を駆動するドライバであって、フォーカシングやズーミングに際して撮像レンズ1を駆動するレンズ駆動部および絞り−シャッタユニット2のシャッタ開閉動作を行うシャッタ駆動部等を含んでいる。なお、レンズ駆動部には、レンズを正確に駆動制御するためにレンズ位置を検出するレンズ位置検出部も含んでいる。撮像素子駆動回路7は、撮像素子3を作動させ、撮像レンズ1により撮像素子3の受光面に結像された被写界像を画像信号として撮像素子3から取り出す。CPU(中央処理部)8は、上述したDSP部5、メカニカルドライバ部6および撮像素子駆動回路7、ならびにメモリ部9、通信ドライバ10、メモリカード11、操作部13、ストロボ発光部15、ストロボ電源部16およびストロボ受光部17等と信号の授受を行って、このディジタルカメラシステム全体を制御する。
メモリ部9は、例えば撮像した画像データおよびファイルから読み出した画像データを一時保持すると共に、DSP部5およびCPU8の作動に関連してワークメモリとして使用されるメモリである。通信ドライバ10は、本ディジタルカメラの外部との通信を行わせるための通信駆動部である。メモリカード11は、このディジタルカメラに対して着脱可能に設けられ、撮像素子などで得られた画像データ等を記録するためのメモリカードである。表示部12は、LCD(液晶ディスプレイ)等の表示器と、DSP部5からの映像出力信号を、LCD等を用いた表示器で表示可能な信号に変換する表示コントローラとを含んでおり、DSP部5からの映像出力信号を表示器で表示可能な信号に変換し、そしてその画像を表示器にて表示する。
操作部13は、種々の操作情報をシステムに入力するための各種スイッチ等の操作ボタンまたはレバー等を含み、これら操作ボタンまたはレバーをユーザが操作することにより、各種操作情報をシステムに入力することを可能としている。レリーズボタン、電源ボタン、およびズームボタン等もこの操作部13に含まれる。AF処理部14は、必要に応じて設けられ、本発明に係るAF操作と併用されて粗い非TTL方式にてAF操作、例えば、三角測距方式によるAF操作、を行うための処理を行う。
ストロボ発光部15は、ストロボ光の発光部であり、CPU8から、ストロボ光の発光開始/発光停止を制御することが可能である。ストロボ電源部16は、例えばストロボ発光用のメインコンデンサ等を含むストロボ発光用の電源であり、その充電電圧をCPU8から検出することが可能である。ストロボ受光部17は、ストロボ発光部15によるストロボ光の被写体による反射光を受光する受光光学系および光センサを含んでおり、CPU8からの受光開始指示を受けて、受光を開始し、受光量を積分する。CPU8は、ストロボ発光部15を制御してストロボ発光を開始させると同時にストロボ受光部17に受光開始指示を与える。ストロボ受光部17は、それ以後の受光積分量が、CPU8により予め設定された設定値に達したらストロボ発光部15に発光停止信号を与えて、発光を停止させる。
ここで、図2〜図6を参照して、本発明に係るディジタルカメラにおけるAF方式についての概略を説明する。このAF方式は、撮像用、つまり画像を撮像するための撮像素子本体およびマイクロレンズアレイのみを用いて、コンパクトでありながら、TTL方式で、ピントのずれ量を判定することが可能な方式である。さらに補足すると、従来と同様の撮像レンズと画像用の撮像素子の構成に、撮像素子本体の前面側にマイクロレンズを配置するだけで、単一の撮像素子からピント用情報と画像生成用画素データを得ることを可能とする方法である。
図2は、撮像用の光学系である撮像レンズ1の具体的な構成の一例を示す模式的な断面図、図3は、撮像素子3の受光面に設けられるマイクロレンズアレイの具体的な構成の一例を示す模式的な斜視図、図4は、図1のディジタルカメラに係る撮像原理に係る要部の構成を模式的に示す概念図、図5は、図3のマイクロレンズアレイを構成する個々のマイクロレンズの仕様の一例を説明するための模式図、そして図6は、この構成における撮像レンズと、マイクロレンズアレイのマイクロレンズと、撮像素子の画素群との関係を説明するための模式図である。
図2〜図6に示す撮像系は、図4に示すように、撮像レンズ1、絞り2およびマイクロレンズアレイ付き撮像素子3を具備している。
図4の撮像系において、撮像レンズ1は、具体的には、例えば、図2に示すような多数のレンズから構成される撮像光学系であり、図4等においては、理解を容易にするために、図2のような複数のレンズを代表する1つのメインレンズからなる撮像レンズ1として示している。
図2に示す撮像レンズ1は、例えば焦点距離を所望に応じて変更し得るズームレンズとして構成され、図示のように物体側から、順次、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3および第4レンズ群G4を配置して構成されている。第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズおよび物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズを互いに密着させてなる接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとを物体側から順次配置して構成され、第1のズーム群として機能する。第2レンズ群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、像面側に凸面を向けた平凸レンズからなる正レンズおよび像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズを互いに密着させてなる接合レンズとを物体側から順次配置して構成され、第2のズーム群として機能する。第3レンズ群G3は、両凸レンズからなる正レンズと、両凸レンズからなる正レンズおよび両凹レンズからなる負レンズを互いに密着させてなる接合レンズとを物体側から順次配置して構成され、フォーカス調整用のフォーカス群として機能する。第4レンズ群G4は、物体側に強い曲率の凸面を向けた単一の両凸レンズからなる1枚の正レンズで構成される。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に絞り2が介挿配置され、第4レンズ群G4の物体から遠い面側に像面、すなわち撮像素子による撮像面が形成される。
図2の撮像レンズは、第1および第2のズーム群である第1レンズ群G1および第2レンズ群G2を移動させてズーミングを行い、フォーカス群である第3レンズ群G3を移動させてピント合わせを行う。
図4においては、絞り2は、撮像レンズ1の光軸(主光軸)とほぼ平行な絞りターレット軸を中心として回転可能に設けられる円盤状の遮光板に口径の異なる開口を同一円周上に複数個配置しており、回転操作により撮像レンズ1の光軸(主光軸)上に所要の口径の開口を挿入することによって絞り開口をターレット形式で選択する方式の、いわゆる絞りターレットとして模式的に示している。ここでは、絞り2は、模式的に、絞りターレットとして示したが、もちろん、絞り2は、複数の絞り羽根の開閉操作により絞り開口を調整する一般的な絞り機構によって構成しても良い。
マイクロレンズアレイ付き撮像素子3は、CMOS(相補型金属酸化物半導体)およびCCD(電荷結合素子)等からなるイメージセンサとしての固体撮像素子からなる撮像素子本体31と、その撮像素子本体31の前面側に配置されるマイクロレンズアレイ32とを有して構成される。
マイクロレンズアレイ32は、先に述べた通り、例えば、図3に示すように、撮像素子本体31の受光面の入射面側に配置され、撮像素子本体31の受光面を覆うカバーガラスとほぼ同様に形成された光を透過する平板状の板体に、撮像素子本体31の特定の直線状の画素列に対応して、例えば画面の垂直方向についてのほぼ中央部に水平方向に沿って複数の等寸法で且つ等形状のマイクロレンズを、例えば直線状に配列して形成する。この場合、各マイクロレンズは、配列方向と直交する方向を軸方向とするかまぼこ状の部分円柱レンズを水平方向に稠密に配列して極めて短寸の細長いレンティキュラーレンズのように形成される。マイクロレンズアレイ32の各マイクロレンズは、各部分円柱レンズの軸方向については例えば1列または数列の画素列に対応する短い寸法に形成され、配列方向については数個以上の画素に対応する寸法に形成されている。また、マイクロレンズアレイ32の各かまぼこ状のマイクロレンズは、部分円柱状の両端面、すなわちマイクロレンズの列の図示上下面に適宜遮光を施して、各マイクロレンズに対応する画素列にマイクロレンズ部分以外からの光が入射することがないようにする。上記複数のマイクロレンズは、撮像素子本体31の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている。これを換言すれば、前記マイクロレンズに覆われた画素は、一つのレンズのみに覆われている(複数のマイクロレンズには覆われていない。)本発明に係るAF動作には、この直線状に配列されたマイクロレンズの列に対応する画素列を用い、撮像素子本体31のそれ以外の画素は、本来の撮像における画像生成用に使用する。
マイクロレンズアレイ32の各マイクロレンズに関連する部分の具体的な仕様の一例を、図5に示す模式図を参照して説明する。図5において、マイクロレンズアレイ32については、撮像レンズ1の光軸上に位置するマイクロレンズのみを模式的に楕円として示しており、撮像素子本体31についても、当該マイクロレンズに対応する画素群のみを模式的に長方形として示している。
仮に、撮像素子本体31の画素ピッチを2μmとし、マイクロレンズアレイ32の1つのマイクロレンズに対応する画素を10画素とする。また、撮像レンズ1のF値はF2.8とする。
1つのマイクロレンズに対応する撮像素子3の画素数が10画素であるので、対応する画素列の長さは、
2μm×10=20μm
となる。1つのマイクロレンズの焦点距離をfとすれば、
f/20μ=2.8
であるから、
f=56μm
となる。
したがって、マイクロレンズアレイ32の1つのマイクロレンズは、長手方向、つまりマイクロレンズの配列方向についてのレンズ径が20μmで焦点距離が56μmとなる。
なお、AF処理に際しては、撮像レンズ1のF値は、F2.8であっても、撮像レンズ1の外周近傍の両端は像性能があまり良好でない場合があるので、AF処理に供される撮像素子本体31の画素群としては、より内側のF4程度に相当する範囲を見込む領域に対応する画素を使用することが望ましい。
次に、このような構成における本発明の第1の実施の形態に係るディジタルカメラにおけるAF方式の原理について説明する。
まず、図6を参照して、この実施の形態のディジタルカメラにおけるAFシステムの基本的な構成について説明する。
図6には、メインレンズとして代表して示される撮像レンズ1と、マイクロレンズアレイ32のうちの1つのマイクロレンズMLαおよび他の1つのマイクロレンズMLβと、撮像素子本体31のうちのマイクロレンズMLαおよびマイクロレンズMLβにそれぞれ対応する一部の画素部分とを模式的に示している。この場合、図6のように、レンズ系を模式的に示す場合には、その断面形状にかかわらず、複数のレンズからなる撮像レンズ1もマイクロレンズアレイ32を構成する個々の平凸レンズ状のマイクロレンズも、それぞれ楕円として示している。
図6において、1つのマイクロレンズMLαに対応する画素部分内に位置するn番目の画素および他の1つのマイクロレンズMLβに対応する画素部分内に位置するm番目の画素は、それぞれマイクロレンズMLαおよびMLβによって、撮像レンズ1の点aからの光を受光するようになっている。
マイクロレンズMLαおよびMLβ以外のマイクロレンズについても、点aからの光を受光する画素があるので、それらの画素データを適切に選択して配列すれば、撮像レンズ1の点aを通る光による被写界の像を構成することができる。同様に、各マイクロレンズに対応して、撮像レンズ1の該当位置を通る光を受光する各画素の画素データを選択して配列することによって、撮像レンズの各位置を通る光による被写界の像を構成することができる。
このように、撮像レンズ1からの光をマイクロレンズアレイ4の各マイクロレンズに対応して受光する画素の画素データから撮像レンズ1の射出瞳位置に応じた被写界の像を作り出すことを、像の再構成と表現することにする。
このようなシステムにより、本発明に係るAF処理が行われる。このAF方式は、基本的に、被写界の画像を撮像するための撮像素子本体31とマイクロレンズを配列してなるマイクロレンズアレイ32のみを用いるコンパクトな構成でありながら、TTL(Through the Lens)方式で、ピントのずれ量を判定することができるAF方式である。さらに補足すると、従来の撮像レンズと被写界像撮像用の撮像素子との構成に、さらに撮像素子本体の前面にマイクロレンズアレイを配置するだけで、単一の撮像素子からピント合わせ用の情報と被写界画像生成用の画素データを得ることができるものである。
次に、このAF方式の原理について、一般的な被写体における合焦判定を示す図7、図8および図9を参照して、詳細に説明する。
図7は、ちょうどマイクロレンズアレイ32上で被写体にピントが合っている場合を示している。
被写体のX点からの光のうち、撮像レンズ(メインレンズ)1の点aおよび点bを通る光をそれぞれaX光線およびbX光線とする。同様に、Y点ならびにZ点からの光のうちの点aおよび点bを通る光もそれぞれaY光線およびbY光線ならびにaZ光線およびbZ光線とする。また、X点、Y点およびZ点からの主光線をそれぞれX主光線、Y主光線およびZ主光線とし、これらX主光線、Y主光線およびZ主光線は、それぞれマイクロレンズアレイ32の異なるマイクロレンズに入射する。
ここで、被写体はマイクロレンズアレイ32上でピントが合っている状態であるので、X主光線が入射したマイクロレンズには、aX光線およびbX光線も入射し、このマイクロレンズ下の異なった画素で受光される。なお、点aおよび点bからの光を受光するこれらの画素は、撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32との距離がfmである場合において、点aおよび点bからの光を受光するものとして、予め装置のシステムに認知されている。同様に、Y主光線ならびにZ主光線が入射するマイクロレンズについても、点aおよび点bからの光が入射して、それぞれ異なる画素で受光される。
システムが認知している撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32の距離fmにおける各マイクロレンズ下の点aからの光線の受光画素および点bからの光線の受光画素の明るさ、つまり輝度、を抽出してそれぞれ並べると、点aから見た被写体のコントラストのプロファイルを示すコントラスト像および点bから見た被写体のコントラスト像が得られる。これらを点a像および点b像とする。点a像および点b像において、黒く塗りつぶされている箇所が被写体像の画素であり、その図示横方向の位置、すなわち各ベースライン「0」からの偏倚、が各マイクロレンズ下の抽出された画素における輝度を示している。マイクロレンズアレイ4上で被写体のピントが合っている場合には、図示のように、点a像および点b像の位置は同じになる。
以上のようにして、点a像および点b像の位置で撮像レンズ1がマイクロレンズアレイ4上にピントが合っていることを知ることができる。
図8は、撮像レンズ1により被写体のピントが、マイクロレンズアレイ32よりも後方(すなわち撮像素子31側)にずれている場合を示している。
この場合、aX光線とbX光線、aY光線とbY光線およびaZ光線とbZ光線は、それぞれ交差する前に異なる別々のマイクロレンズに入射する。その結果として、点a像と点b像は、相互間に像ずれを発生する。
また、図9は、被写体のピントが、マイクロレンズアレイ32よりも前方(すなわち物体側)にずれている場合を示している。
この場合、aX光線とbX光線、aY光線とbY光線およびaZ光線とbZ光線は、それぞれ交差した後に異なる別々のマイクロレンズに入射する。その結果として、点a像と点b像は、相互間に像ずれを発生する。
なお、図8の場合と、図9の場合とで、像ずれの方向は互いに逆の方向であり、このことによって、撮像レンズ1によるピントが、マイクロレンズアレイ32の後方および前方のいずれにあるかをも知ることができる。したがって、この像ずれを、合焦状態およびピントずれ状況等を示す合焦情報として利用することができる。
また、撮像レンズ1の中央から射出されるX主光線、Y主光線およびZ主光線などのような主光線を受けるマイクロレンズの像を点c像とすると、図7、図8および図9における点c像は、撮像レンズ1により結像される被写体像のピント面が、マイクロレンズアレイ32上に位置しているか、マイクロレンズアレイ32の後方に位置しているか、マイクロレンズアレイ32の前方に位置しているかにかかわらず、同じ位置に結像される。このため、この点c像を基準として用いると、ピントずれの方向および量の判別が容易になる。
次に図10および図11を参照して、具体的な合焦判定の例について説明する。
図10(a)に示すように、撮像レンズ1の点a、点bおよび点cを通る光による像は、合焦被写界点にある被写体が、マイクロレンズアレイ32上に結像され、合焦被写界点よりも近いニア被写界点(Near被写界点)にある被写体は、撮像レンズ1からマイクロレンズアレイ32よりも遠い箇所に結像され、そして合焦被写界点よりも遠いファー被写界点(Far被写界点)にある被写体は、撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32との中間位置に結像される。
すなわち、上述のようにして、点a、点bおよび点cを通る光による像、すなわち、点a像、点b像および点c像を再構成により形成すれば、それぞれ、ニア被写界点については、図10(b)、合焦被写界点については、図10(c)、そしてファー被写界点については、図10(d)に示すような点a像、点b像および点c像が形成される。ここで、点c像の中央部近傍で相関評価ウィンドウを定義する。点c像の中央領域であるので、その像は、撮影レンズ1が垂直に真っ直ぐに貫かれる主光軸上の被写体像である。この相関評価ウィンドウ内のコントラスト像と強い相関を示す、つまりほぼ一致する、像の像位置を、点a像および点b像内で検索する。
すなわち、求め方は、点c像で設定した相関を評価するための相関評価ウィンドウ内の像と、点a像または点b像とを同じウィンドウ幅で像位置をシフトしながら比較し、相関つまり一致度の高い像位置を求める。一致度は、比較するウィンドウ同士の画素データの差分の積算を計算し、その値が小さければ、一致度が高いということになる。
もしも、点c像、点a像および点b像で一致する像が、図10(b)のように、点c像の像位置を中央に、左側の位置に点a像、右側の位置に点b像があったとすると、対象被写体よりも近い被写界点(ニア被写界点)にピントが合っている、いわゆる前ピン状態と判定することができる。そして、点c像、点a像および点b像で一致する像が、図10(c)のように、点c像と点a像と点b像の像位置が全て一致していれば、合焦状態と判定することができる。また、もしも、点c像、点a像および点b像で一致する像が、図10(d)のように、点c像の位置を中央に、右側の位置に点a像、左側の位置に点b像があったとすると、対象被写体よりも遠い被写界点(ファー被写界点)にピントが合っている、いわゆる後ピン状態と判定することができる。
なお、図10(b)〜図10(d)に示した、点a像および点b像のみを用いて、各像の中央から相関評価ウィンドウを逆方向にずらしながら、逐次ウィンドウ内の像の一致度を評価して、相関の高い像位置を求めるようにしても、ピントずれを検出することができる。しかしながら、図示のように点c像を加えることによって、3つの像の相関を評価し、より正確な像一致を検出することができる。
図11は、点c像の相関評価ウィンドウを、中央近傍以外にした場合の一例を示している。図11(a)は、撮像レンズ1、撮像素子31の画素列およびマイクロレンズアレイ32、ならびに被写界における合焦被写界点にある被写体、ニア被写界点にある被写体およびファー被写界点にある被写体の光学的幾何学的な関係を示している。図11(b)はニア被写界点について、図11(c)は合焦被写界点について、そして図11(d)はファー被写界点について、それぞれ形成される点a像、点b像および点c像を示している。
この場合も、点c像で設定した相関評価ウィンドウ内の像と、点a像または点b像とを同じウィンドウ幅で像位置をシフトしながら比較し、一致度の高い像位置を求める。もしも、図11(b)のように、この場合やや右寄りに位置する点c像の像位置に対して、左側の位置に点a像、右側の位置に点b像があったとすると、対象被写体よりも近い被写界点(ニア被写界点)にピントが合っている前ピン状態と判定することができる。
そして、図11(c)のように、やや右寄りの位置において、点c像と点a像と点b像の像位置が全て一致していれば、合焦状態と判定することができる。また、もしも、図11(d)のように、やや右寄りに位置する点c像の位置を中央に、右側の位置に点a像、左側の位置に点b像があれば、対象被写体よりも遠い被写界点(ファー被写界点)にピントが合っている後ピン状態と判定することができる。
なお、図11(b)〜図11(d)に示した、点a像および点b像のみを用いて、各像の中央から相関評価ウィンドウを逆方向にずらしながら、逐次ウィンドウ内の像の一致度を評価して、相関の高い像位置を求めるようにしても、ピントずれを検出することができる。しかしながら、図示のように点c像を加えることによって、3つの像の相関を評価し、より正確な像一致を検出することができる。
このように、撮像レンズ1の主光軸以外の被写体に対する合焦状態を検出することができるばかりでなく、後ピンおよび前ピンの各ピントずれ状態をも検出することができ、後ピンと前ピンにおける点a像および点b像のずれ方向が逆であることから、ピントのずれ方向も判別することができる。このようなピントずれ状態が、検出された場合には、ピントずれの方向とは逆に撮像レンズ(メインレンズ)1を動かすなどして、合焦状態が得られるまで制御すればピントが合った状態とすることができる。
以上において、撮像レンズ1の所定の射出瞳位置に対応する各マイクロレンズ下の所定の画素の出力より、複数の射出瞳位置に対応する視差のある像を再構成して、撮像レンズ1の合焦検出を行う方法を説明したが、実際には、ディジタルカメラ等の撮像装置の撮像レンズは、ズーム変倍により有効位置や有効開口径が変化し、また焦点合わせのためにも有効位置が変化する。さらには、同一モデルであってもディジタルカメラ(撮像装置)毎に、製造工程における各部材の取り付け誤差等によって、撮像レンズ1の位置にばらつきが生じることもある。
すなわち、図12を参照して、上述のように撮像レンズ1の位置が前後に変化した場合を例にとって説明する。
図12は、例えばズーミングやフォーカシングによって、撮像レンズ1の位置が移動した場合を示している。撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32との間の距離が所定距離fmの状態のときに、各マイクロレンズから撮像レンズ1の点aおよび点bを見ていた画素は、図12に示すように撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32との間の距離が変化すると、それぞれ撮像レンズ1の点aおよび点bとは異なる点からの光を受光することになり、正しく点a像、点b像、および点c像を構成することができなくなる。
撮像レンズ1は、CPU8によって位置制御されているので、その距離fmからの位置変化情報をもとに、像を再構成する際の選択画素を変更することも可能ではある。しかしながら、撮像レンズ1の位置検出誤差や光学系の温度変化などの影響も受けるため、煩雑な処理が必要となってしまう。
そこで、その対策として、本発明に係るディジタルカメラの第一の実施の形態においては、図13に示すように、予めマイクロレンズにより覆われる画素列が、撮像レンズ1の有効開口径内の光と有効開口径外の光との両方を受光できるように、各マイクロレンズおよび画素を配置構成している。具体的には、例えば撮像レンズ1のF値よりもマイクロレンズのF値を小さく構成し、マイクロレンズが撮像レンズ1の有効開口よりも広い範囲からの光を受光するようにしておく。
図13においては、各マイクロレンズにより覆われる画素列に撮像レンズ1の有効開口内の光を受光する領域と、有効開口外の光を受光する領域がある。マイクロレンズ下の各画素が有効開口内に対応しているか、有効開口外に対応しているかの判定については、被写界がある程度明るい場合にも、有効開口外に対応する画素には被写界からの光が入射せず、画素出力が暗黒かまたは暗黒に近い画素データとなるので、各マイクロレンズ下の画素出力が暗い部分の画素を、有効開口外に対応する画素と判定する。
尚、ここで、有効開口径とは、一般には、入射瞳の直径のことを指すが、開口径は、円とは限らないので面積に近似する円を描いたときの直径をいう。
実際には、レンズを無限遠にセットし、ピント面に点光源を置き、レンズの前方に置いたスクリーンに投影された像の平均直径を測る。
図13に示す通り、撮像レンズ1の有効開口径をDとし、合焦検出に使用する点aおよび点bを、開口径Dよりも20%内側とする。この場合、各マイクロレンズ下の画素列について、開口内と判定したエリアの両側20%の位置の画素を、選択して像を再構成すれば、点a像および点b像を形成することができる。
そして、図14には、図13の撮像レンズ1が物体方向に移動した状態が示されている。図14においては、撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32との間の距離が図13の場合よりも長くなるため、撮像レンズ1が移動せずに撮像レンズ1の開口径が小さくなった場合と同様に、マイクロレンズ下の各画素は、有効口径外に対応する画素が増加し、有効口径内に対応する画素が減少する。この場合も撮像レンズ1の有効開口径をDとし、合焦検出に使用する点aおよび点bを、開口径Dよりも例えば10%内側とすれば、各マイクロレンズ下の画素列について、開口内と判定したエリアの両側10%の位置の画素を、選択して像を再構成して、点a像および点b像を形成することができる。
これが、本発明の第一の実施の形態に係るディジタルカメラのAF方式である。このようにすれば、マクロレンズアレイ32に対する撮像レンズ1の有効開口径または距離が変化しても、有効開口径の変化を検出し、それに応じて合焦検出に使用する射出瞳位置に対応する画素を適切に選択することができる。したがって、撮像レンズ1の有効開口径または距離の変動にも対応して、適切なAF動作を行うことができる。
ちなみに、マイクロレンズアレイ32におけるマイクロレンズのピッチは、再構成する点a像および点b像の空間のサンプリング間隔になるので、短いほうがAF動作の精度が高くなる。図15は、撮像レンズ1の有効開口径D1、マイクロレンズの有効径(有効幅)D2、撮像レンズ1の焦点距離(撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32との間の距離)f1、およびマイクロレンズの焦点距離(マイクロレンズアレイ32と撮像素子31との間の距離)f2の関係を説明するためのものである。マイクロレンズのピッチは、図15におけるマイクロレンズの有効径D2に相当する。
ここで、撮像レンズ1のF値(==f1/D1)と、マイクロレンズのF値(==f2/D2)とが等しいと、図15に示すように、各マイクロレンズが、撮像レンズ1の開口部のどの点を受光しても、隣接するマイクロレンズの光線と干渉せずに、撮像素子31でとらえることができる。
したがって、本発明に係る撮像素子(ディジタルカメラ)で用いているAF方式においては、本来、撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32の各マイクロレンズのF値を等しくすることが理想的である。
これに対して、本発明の上述した第一の実施の形態においては、図16に示すように、マイクロレンズアレイ32の各マイクロレンズで、撮像レンズ1の有効開口径の内外からの光線を受光し得るようにする。その場合における各マクロレンズの有効径(有効幅)D3は、撮像レンズ1と各マイクロレンズとのF値が等しくなるようにした場合のマイクロレンズ有効径(有効幅)D2よりも大きくなるように構成する。すなわち、マイクロレンズのF値(==f2/D3)は、前述の図15におけるF値(==f1/D1==f2/D2)よりも小さくなるようにする。
次に、上述したような構成のディジタルカメラにおける各部の動作について、図17に示すフローチャートを参照して説明する。
図17は、ディジタルカメラにおける撮像記録時の制御を行うメイン処理を示している。なお、明確には図示していないが、操作部13の状態の読み込みなどは、このメイン処理の起動中にメイン処理と並行して行われる並行処理によって処理される。この並行処理は、メイン処理の状態にかかわらず、例えば定期的なタイマ割り込みによって起動され処理される。ここでは、静止画を記録する場合を例にとって詳細に説明する。
撮像記録モードにおいては、カメラの電源がオンとされると、図17には示していないが、カメラ内部のハードウェアの初期化や、メモリカード11内のファイル情報を、メモリ9内に作成するなどの初期処理を行う。その後に、図17の撮像記録のメイン処理が開始される。
メイン処理においては、まずモニタリング状態をチェックし(ステップS11)、モニタリングが停止状態であれば、モニタリング開始処理を行う(ステップS12)。また、ストロボ発光を必要とする撮像モードが選択されているか否かおよびストロボ電源部16のメインコンデンサが充分に充電されているか否かに応じて、ストロボ電源部16のメインコンデンサの充電が必要であるか否かをチェックし(ステップS13)、ストロボ発光を必要とする撮像モードが選択されていて、ストロボ電源部16のメインコンデンサが充分に充電されておらず、ストロボ電源部16の充電が必要であれば充電処理を開始する(ステップS14)。
ステップS13において、ストロボ発光を必要とする撮像モードが選択されていない場合、またはストロボ発光を必要とする撮像モードが選択されていて、ストロボ電源部16のメインコンデンサが充分に充電されている場合、には、ストロボ電源部16の充電が必要でないので、何もしない(次のステップS15へ進む)。
ステップS12のモニタリング開始処置においては、撮像素子駆動回路7による撮像素子3(すなわち撮像素子本体31)の駆動を開始し、また並行処理のモニタリング処理を起動する。なお、初めてメイン処理に入った場合にも、上述したステップS12のモニタリング開始処理が実行されることになる。
上述した並行処理におけるモニタリング処理は、カメラのスルー画像を表示している際のAE(自動露出)およびAWB(自動ホワイトバランス)の追尾処理を実行させるものであり、このようにすることにより、カメラの表示装置に表示している画像を、いつも適正な明るさ、自然な色合いに保つことができる。
具体的には、撮像素子3からCDS−AD部4を介して得られる画像データからDSP部5においてAEおよびAWBそれぞれに対する評価値をCPU8で取得し、その値が所定値となるように、撮像素子駆動回路7に電子シャッタ秒時をセットする。撮像素子3の電子シャッタには、設定可能な最長秒時および最短時間の限界があり、被写体の輝度に応じて、限界以上の露光アンダーまたは露光オーバーがある場合には、CPU8は絞り−シャッタユニット2の絞り開口径、つまりF値、を変更したり、撮像信号の撮像素子3部分における増幅率を変更したりする。また、DSP部5における画像処理色パラメータを調節したりするためのフィードバック制御も行う。
以上のモニタリング処理や、先に述べた操作部13の状態の読み込み処理の並行処理は、例えば20msの定期タイマ割り込みで実行される。
メイン処理におけるステップS11においてモニタリング状態がオンであると判定された場合、ステップS13において充電が不要であると判定された場合、そしてステップS14で充電が開始された場合には、操作部13のスイッチ等の操作状態を判定する操作判定処理が行われる(ステップS15)。
メイン処理のステップS15の操作判定処理は、上述した20ms毎の定期タイマ割り込み処理で、入力されるスイッチ等の操作情報を確定して、操作されたスイッチ等に対応する処理を行う。
ステップS15において、有効な操作情報が検知されなければ、何もせずにステップS11に戻り、再びステップS15の操作判定処理に戻るループを繰り返す。先に述べた通り、この例では、静止画のみについて述べている。
図17における操作情報に応じたメイン処理動作を、図1を参照しながら説明する。図1に示す構成において、操作部13には、シャッタのレリーズ操作を行うためのシャッタボタンが含まれている。
静止画の撮像時は、シャッタボタンの半押し、つまり第1段を押下したときに作動する第一スイッチがオンとなると、モニタリングを停止して(ステップS16)、AE処理を行う(ステップS17)。ステップS17のAE処理においては、撮像データをDSP部5で評価し、撮影露出時に対応して撮像素子駆動回路7に設定する撮像素子の露光時間値および撮像素子3の増幅率を決定する。
次にAF処理を行う(ステップS18)。ここでは、先に述べた本発明に係る第一の実施の形態におけるAF方式によるAF操作を含むAF操作を行うが、一般的な山登り方式によるAF操作と組み合わせた場合を例にとって説明する。
CPU8は、まず、撮像素子駆動回路7を介して撮像素子3(撮像素子本体31)を駆動して、マイクロレンズアレイ32の各マイクロレンズにより覆われる画素列から各画素が有効開口内に対応しているか、有効開口外に対応しているかを判定し、その判定結果に基づいて合焦検知用の少なくとも2つの異なる所定の射出瞳位置に対応する画素を選択して、それらの出力を各マイクロレンズ毎に取り出して、像を再構成し、各射出瞳位置に対応する像を形成する。そして、これらの像の位置ずれを判別し、合焦状態/ピントずれ状態を判定する。このようにして判定される合焦情報/ピントずれ情報に基づいて、ピントずれの方向とは逆に撮像レンズ1のフォーカス位置を移動するなどして、合焦状態が得られるまで制御してほぼピントのあった状態とする。
さらに、このような合焦操作の後、それに組み合わせて、さらに山登り方式によるさらに精細なAF操作を行う。すなわち、CPU8は、メカニカルドライバ部6により撮像レンズ1のフォーカス位置を移動させながら、合焦評価値として撮像データの先鋭度(鮮明度)を検出し、その検出量がピークとなるフォーカス位置に撮像レンズ1を移動させて停止させる山登り方式によるAF操作を行い、ステップS11に戻る。
そして、第一スイッチがオンとなっている状態で、シャッタボタンを全押し、つまり第2段を押下したときに作動する第二スイッチがオンとなると、モニタリングを停止して(ステップS19)、静止画記録処理を行う(ステップS20)。ステップS20の静止画記録処理においては、撮像データをメモリ部9に取り込み、DSP部5において、輝度および色差信号に変換するなどの所要の映像信号処理、またはJPEG圧縮処理等の処理を行い、そのような処理が施された画像データをファイルとしてメモリカード11に書き込む。その後、処理は、ステップS11に戻る。
なお、操作部13において、その他の操作が行われ、それがステップS15において検出判定されたときは、当該操作に対応する処理が行われて(ステップS21)、ステップS11に戻る。
上述においては、ステップS18におけるAF処理について、山登り方式を例にとって説明したが、この実施の形態のディジタルカメラにおいては、本発明の第一の実施の形態に係るAF操作を含むAF処理を行う。
本発明の第一の実施の形態に係るAF方式は、既に説明したように、画像撮像用の撮像素子として、マイクロレンズアレイ付きの撮像素子3を用い、コンパクトでありながら、TTL方式で、ピントのずれ量を判定することが可能なAF方式である。補足すると、従来、一般的に用いられていた撮像レンズと画像撮像用の撮像素子の構成に加えて、撮像素子の前面に複数のマイクロレンズを配列したマイクロレンズアレイを配置することにより、単一の撮像素子を用いてピントずれ情報と画像生成用の画素データを得ることができる。
このようにして、撮像レンズの主光軸以外の被写体に対する合焦状態を検出することができるばかりでなく、ならびに後ピンおよび前ピンの各ピントずれ状態をも検出することができ、後ピンと前ピンにおける点a像および点b像のずれ方向が逆であることから、ピントのずれ方向も判別することができる。このようなピントずれ状態が、検出された場合には、ピントずれの方向とは逆に撮像レンズを動かすなどして、合焦状態が得られるまで制御すればピントのあった状態とすることができる。
なお、上述から明らかなように、点c像についての相関評価ウィンドウの設定位置によって、撮像レンズ1の異なる軸外光線上に存在する被写体のピント情報を得られるので、画面の中央だけでなく、画面端の被写体の合焦制御を行うことも可能である。
図17のステップS18におけるAF処理においては、上述した本発明に係るAF方式に従ったAF処理に加えて、上述した山登り方式によるいわゆるコントラスト情報を用いたAF処理を併用してもよく、上述したこの実施の形態のAF方式に従ったAF処理のみを行うようにしてもよい。
また、図1に示すように三角測距方式によるAF処理部14を別途に設けている場合には、上述した図17のステップS18の本発明方式を含むAF処理に先立ってまたは定常的にタイマ割り込みによる並行処理として、アクティブまたはパッシブの三角測距方式のAF操作を行って、図17のステップS18の本発明方式を含むAF処理の前に、撮像レンズ1を一般的な中央部等の被写体における合焦位置近傍に合わせておけば、ステップS18のAF処理の際の撮像レンズ18の移動距離が短くて済み、より高速に且つ高精度にAF操作を行うことが可能となる。
しかしながら、図13、図14および図16に示す通りに、マイクロレンズ下の各画素において有効開口内からの光線および有効開口外からの光線を受光し得るようにすると、マイクロレンズのF値が小さく、つまりマイクロレンズの有効径(有効幅)Dが大きくなり、マイクロレンズアレイ32におけるマイクロレンズのピッチが大きくなる。
一方、先に述べた通り、マイクロレンズアレイ32におけるマイクロレンズのピッチは、点a像や点b像の再構成のための空間上のピッチにも相当する。本発明で用いているAF方式においては、それら点a像および点b像の相関から合焦検出をしているので、マイクロレンズアレイ32におけるマイクロレンズのピッチが大きくなると、合焦検出性能が低下する。
本発明に係る第二の実施の形態のディジタルカメラ(撮像装置)においては、上述したマイクロレンズピッチに係る合焦検出性能の低下のための対策として、マイクロレンズアレイ32に、図18に示すように、各々が撮像レンズ1のF値より小さなF値を有し、撮像レンズ1の有効開口内と有効開口外とを検知するための複数の開口検知用マイクロレンズにより構成する第一のマイクロレンズ群32aと、図19に示すように、各々が前記開口検知用マイクロレンズのF値よりも大きなF値を有する、すなわち前記開口検知用マイクロレンズよりも小さな、複数の焦点検出用マイクロレンズにより構成する第二のマイクロレンズ群32bとを設ける構成とする。
これら第一のマイクロレンズ群32aおよび第二のマイクロレンズ群32bは、例えば図20に示すように、光を透過する平板状の板体に、撮像素子本体31の特定の直線状の画素列に対応して、例えば画面の垂直方向についてのほぼ中央部上段に水平方向に沿って複数の等寸法で且つ等形状の開口検知用マイクロレンズからなる第一のマイクロレンズ群32aを、例えば直線状に配列し、画面の垂直方向についてのほぼ中央部下段に水平方向に沿って複数の等寸法で且つ等形状の合焦検出用マイクロレンズからなる第二のマイクロレンズ群32bを、例えば直線状に配列して構成する。すなわち、第一のマイクロレンズ群32aと第二のマイクロレンズ群32bは、上述した平板状の板体上に互いに平行に列をなして配列されている。
この場合も、第一のマイクロレンズ群32aおよび第二のマイクロレンズ群32bを、それぞれ構成する各マイクロレンズは、配列方向と直交する方向を軸方向とするかまぼこ状の部分円柱レンズを水平方向に稠密に配列して極めて短寸の細長いレンティキュラーレンズのように形成される。マイクロレンズアレイ32を構成する第一のマイクロレンズ群32aおよび第二のマイクロレンズ群32bの各マイクロレンズは、各部分円柱レンズの軸方向については、例えば1列または数列の画素列に対応する短い寸法に形成され、配列方向については数個以上の画素に対応する寸法に形成されている。また、マイクロレンズアレイ32の各かまぼこ状のマイクロレンズは、部分円柱状の両端面、すなわちマイクロレンズの列の図示上下面に適宜遮光を施して、各マイクロレンズに対応する画素列にマイクロレンズ部分以外からの光が入射することがないようにする。
本発明に係るこの第二の実施の形態に係るディジタルカメラにおけるAF動作には、これらの平行直線状に配列された複数のマイクロレンズの列に対応する画素列を用い、撮像素子本体31のそれ以外の画素は、本来の撮像における画像生成用に使用する。
このような構成においては、第一のマイクロレンズ群32aの開口検知用の複数のマイクロレンズで検知される有効開口内と有効開口外の情報と、これら開口検知用の第一のマイクロレンズ群32aと合焦検出用の第二のマイクロレンズ群32bとの静的な関係とに基づいて、第二のマイクロレンズ群32bの焦点検出用の各マイクロレンズ下の画素を選択して像の再構成を行う。
次に、本発明に係る第三の実施の形態のディジタルカメラ(撮像装置)においては、有効開口径の開口縁部が、AF処理で使用しようとする点aおよび点bの射出瞳位置の近傍に達するまで、絞り−シャッタユニット2の絞りを一旦絞りこみ、それによってマイクロレンズ下の画素列で検知される有効開口内および有効開口外の情報に基づいて、点a像および点b像の再構成用の画素を選択するようにする。このようにすれば、撮像レンズ1の交換、ズーミング、および絞り変更による開口F値の変動、ならびに撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32との間の距離の変動およびばらつきのいずれにも柔軟に対応することができる。
すなわち、図21に示すように、AF処理に先立って、絞り−シャッタユニット2の絞りを、絞りによる有効開口径の開口縁部が、AF処理で使用したい点aおよび点bの射出瞳位置に、おおよそ近くなるまで、一旦絞り込む。そして、それによってマイクロレンズ下の画素列で検知される有効開口内および有効開口外の情報に基づいて、AF処理における点a像および点b像の再構成用の画素を選択する。そして、AF動作時には、図22に示すように、絞り−シャッタユニット2の絞りを開放してAF処理を行う。
このようにして、撮像レンズ1とマイクロレンズアレイ32の相対位置関係が変わった場合にも、あるいは温度変化等に起因して光学系の位置関係が多少変動した場合にも、点a像および点b像等の再構成用の画素を適正に選択することが可能となる。
この第三の実施の形態に係るディジタルカメラの場合にも、メイン処理は、第一の実施の形態の場合と同様に、図17に示したフローチャートに従って行われる。
すなわち、図17は、ディジタルカメラにおける撮像記録時の制御を行うメイン処理を示している。操作部13の状態の読み込みなどは、このメイン処理の起動中にメイン処理と並行して行われる並行処理によって処理される。この並行処理は、メイン処理の状態にかかわらず、例えば定期的なタイマ割り込みによって起動され処理される。ここでは、静止画を記録する場合を例にとって説明している。
撮像記録モードにおいては、操作部13の操作によって、カメラの電源がオンとされると、カメラ内部のハードウェアの初期化や、メモリカード11内のファイル情報を、メモリ9内に作成するなどの初期処理を行う。その後に、図17の撮像記録のメイン処理が開始される。
メイン処理においては、まずモニタリング状態をチェックし(ステップS11)、モニタリングが停止状態であれば、モニタリング開始処理を行う(ステップS12)。次に、ストロボ電源部16のメインコンデンサの充電が必要であるか否かをチェックし(ステップS13)、ストロボ電源部16の充電が必要であれば充電処理を開始する(ステップS14)。ステップS13において、ストロボ電源部16の充電が必要でない場合には、何もせずに、次のステップS15へ進む。
ステップS12のモニタリング開始処置は、撮像素子駆動回路7による撮像素子3(撮像素子本体31)の駆動を開始し、並行処理のモニタリング処理を起動する。初めてメイン処理に入った場合にも、上述したステップS12のモニタリング開始処理が実行されることになる。
上述した並行処理におけるモニタリング処理は、カメラのスルー画像を表示している際のAE(自動露出)およびAWB(自動ホワイトバランス)の追尾処理を実行させるものであり、このようにすることにより、カメラの表示装置に表示している画像を、いつも 適正な明るさ、自然な色合いに保つことができる。
以上のモニタリング処理や、先に述べた操作部13の状態の読み込み処理の並行処理は、例えば20ms毎の定期タイマ割り込みで実行される。
メイン処理におけるステップS11においてモニタリング状態がオンであると判定された場合、ステップS13において充電が不要であると判定された場合、そしてステップS14で充電が開始された場合には、操作部13のスイッチ等の操作状態を判定する操作判定処理が行われる(ステップS15)。
メイン処理のステップS15の操作判定処理は、上述した定期タイマ割り込み処理で、入力されるスイッチ等の操作情報を確定して、操作されたスイッチ等に対応する処理を行う。
ステップS15において、有効な操作情報が検知されなければ、何もせずにステップS11に戻り、再びステップS15の操作判定処理に戻るループを繰り返す。
図17における操作情報に応じたメイン処理動作を、図1を参照しながら説明する。図1に示す構成において、操作部13には、シャッタのレリーズ操作を行うためのシャッタボタンも含まれている。
静止画の撮像時は、シャッタボタンの半押し、つまり第1段を押下したときに作動する第一スイッチがオンとなると、モニタリングを停止して(ステップS16)、AE処理を行う(ステップS17)。ステップS17のAE処理においては、撮像データをDSP部5で評価し、撮影露出時に対応して撮像素子駆動回路7に設定する撮像素子の露光時間値および撮像素子3の増幅率を決定する。
次にAF処理を行う(ステップS18)。この場合には、本発明に係る第三の実施の形態におけるAF方式に従って、絞りを一旦AF用絞り開口程度に絞り込んでAF操作を行う。このとき、所望に応じて一般的な山登り方式等による他のAF操作と組み合わせるようにしてもよい。
このステップS18におけるAF処理の一例の詳細を図23および図24を参照して説明する。図23は、AF処理を詳細に示すフローチャートであり、図24は、各状態における絞りの変化を模式的に示す図である。
ステップS18に先立つステップS17のAE処理において、撮影用露出値が、Evo(=Avo+Tvo)に決定されたものとする。このとき、図24に示すように、絞り−シャッタユニット2の絞りは、絞り値Avoに設定され、シャッタ速度値Tvoでスルー表示が行われている。
第一スイッチのみがオンとなっている状態でのAF処理においては、CPU8は、絞り−シャッタユニット2の絞りを駆動して絞り込み、図24に示すAF用絞り値Avafに設定する(ステップS31。図23、図24において※1)。しかしながら、このとき、AEに基づく絞り値AvoからAF用絞り値Avafに変更するので、スルー表示において、明るさが変化しないように、シャッタ速度のTv値Tvafを、
Tvaf=Tvo+Avo−Avaf
なる値に変更する(ステップS32)。そして、撮像データを取り込み(ステップS33)、マイクロレンズ下の画素列からAF用開口内外のエリアを検出する開口内外判定を行い、そのエリアから点a像および点b像、ならびに(所望により)点c像を再構成する画素位置を決定しておく(ステップS34)。
次に、絞りを、AF用の絞り開口に駆動する(ステップS35。図23、図24において※2)。この場合、AF用絞り値Avafからの光を受光するので、絞り値Avafより小さなAv値にする(例えば図24に示すように、絞りを開放とする)必要がある。
ステップS35においては、一般的に絞りを開放にすればよい。しかしながら、この場合、AE時で測定した適正な露出量になるように、シャッタ速度TvをTvo+Avo−Av開放=Tvにセットする(ステップS36)。この状態で、AF用撮像を行い、各画素から出力される画素データを取り込む(ステップS37)。
ステップS37で取り込んだ画素データから、点a像および点b像、ならびに(所望する場合には)点c像、を再構成する画素データを抽出して各点に対応するプロファイル像の再構成を行う(ステップS38)。これら点a像および点b像から評価ウインドウで、一致度の高い像部分を検索し、像ずれの方向および量に基づいて、ピントずれの方向および量を計算する(ステップS39)。ステップS39で点a像と点b像における像の一致が検知されて、像ずれの方向および量が求められたか否かを判定し(ステップS40)、像ずれの方向および量が求められた場合に、AF結果がOK(オーケー〜成功)であるとする。もしも、点a像と点b像において像の一致がなく、像ずれの方向および量が求められない場合には、AF結果はNG(エヌジー〜不良)とする。
ステップS40において、AF結果がOKと判定された場合には、フォーカス駆動して(ステップS41)、LCDモニタ等の表示部12に図示していないが、例えば緑色のAF枠によりAF結果がOKであったことを表示する(ステップS42)。また、ステップS40において、AF結果がNGと判定された場合には、LCDモニタ等の表示部12に、AF結果がNGであったことを表示する(ステップS43)。以上のAF操作が終わったら、図24に示すように、露出パラメータを、図17のステップ17のAE処理で決定した絞り値Avoおよびシャッタ速度値Tvoに戻し(ステップS44。図23、図24において※3)、AF処理を終了する。
すなわち、図23に示すAF処理は、次のように行われる。CPU8は、まず、一旦、メカニカルドライバ部6を介して絞り−シャッタユニット2を駆動し、絞りを所定の絞り値に絞り込み、撮像素子駆動回路7を介して撮像素子3(撮像素子本体31)を駆動して、マイクロレンズアレイ32の各マイクロレンズにより覆われる画素列から各画素が有効開口内に対応しているか、有効開口外に対応しているかを判定し、その判定結果に基づいて合焦検知用の少なくとも2つの異なる所定の射出瞳位置に対応する画素を選択し、絞りを開いて、それらの出力を各マイクロレンズ毎に取り出して、像を再構成し、各射出瞳位置に対応する像を形成する。そして、これらの像の位置ずれを判別し、合焦状態/ピントずれ状態を判定する。このようにして判定される合焦情報/ピントずれ情報に基づいて、ピントずれの方向とは逆に撮像レンズ1のフォーカス位置を移動するなどして、合焦状態が得られるまで制御して、ピントのあった状態として絞りを戻す。これらの絞り操作に対応させてシャッタ速度値を適宜修正する。
そして、図17のフローチャートに戻り、第一スイッチがオンとなっている状態で、シャッタボタンを全押し、つまり第2段を押下したときに作動する第二スイッチがオンとなると、モニタリングを停止して(ステップS19)、静止画記録処理を行う(ステップS20)。ステップS20の静止画記録処理においては、撮像データをメモリ部9に取り込み、DSP部5において、輝度および色差信号に変換するなどの所要の映像信号処理、またはJPEG圧縮処理等の処理を行い、そのような処理が施された画像データをファイルとしてメモリカード11に書き込む。その後、処理は、ステップS11に戻る。
なお、操作部13において、その他の操作が行われ、それがステップS15において検出判定されたときは、当該操作に対応する処理が行われて(ステップS21)、ステップS11に戻る。
また、スルー表示中や第二スイッチがオンとなることによる静止画記録においては、AF用の光学系であるマイクロレンズに覆われたもの以外の画素が、静止画生成に使用される。この実施の形態においては、撮像素子本体31の1ラインの画素列をAF用に使用するものとして説明しているが、このライン部分については、上下周辺ラインから補間演算によって求めたデータを用いればよい。
なお、AF用のマイクロレンズ列によって覆われる画素はR(赤)、G(緑)およびB(青)などの色フィルタのないものがよい。AF用の像の再構成に際し、異なった色フィルタの画素が並ぶと、像の一致検出が困難となるためである。しかしながら、汎用撮像素子は、多くの場合ベイヤ配列等の配列パターンで既に色フィルタが設けられているものが多い。
そのような場合には、色による影響を受けないようにするために、同一色の画素データ、または同一の組み合わせの複数色の画素データを用いるようにする。すなわち、このようなカラー撮像素子において、マイクロレンズを通した画素データを抽出して点a像や点b像を再構成する場合には、同一色の画素データを抽出する必要がある。
このため、複数の色情報が分布配置される通常のカラー撮像素子をそのまま使う場合には、特定の色情報の画素データを抽出することになり、全画素数をAF用に利用することができず、高い分解能が得られない。このような場合には、AF用のマイクロレンズアレイ4の各マイクロレンズに対応する画素については、色フィルタを除去するなどして、モノクローム化すれば、全画素を抽出対象とすることができるため、高い分解能が得られる。
あるいは、R、BおよびGの画素が、いわゆるベイヤ配列で分布されたカラー撮像素子において、AF用のマイクロレンズアレイ32の各マイクロレンズで、カラー撮像素子の1段(1列)分の画素列を覆う場合には、図25に示すように、例えばR+Gの画素データを単位としてAFのための抽出対象とし、像再構成を行うようにしてもよい。
また、図26に示すように、R(赤)、G(緑)およびB(青)の画素が、いわゆるベイヤ配列で分布されたカラー撮像素子において、AF用のマイクロレンズアレイ4の各マイクロレンズで、カラー撮像素子の2段(2列)分の画素列を覆い、例えば上下2段のGの画素データをAFのための抽出対象とすることによって、像再構成の分解能を確保するようにしてもよい。
上述した、本発明に係る撮像装置および撮像方法で用いている合焦情報取得装置および合焦情報取得方法は、上述した撮像装置および撮像方法に限らず、2次元撮像素子を用いて撮像を行うものであれば、どのようなシステムにおいても、合焦情報を取得するために用いることができる。
本発明の第一の実施の形態に係る合焦制御方式が適用される撮像装置としてのディジタルカメラの要部の構成を模式的に示すブロック図である。 図1の撮像装置に用いられる撮像レンズの具体的な構成の一例を模式的に示す断面図である。 図1の撮像装置に用いられるマイクロレンズアレイの具体的な形状および撮像素子の受光面に対する配置構成の一例を模式的に示す斜視図である。 図1の撮像装置の合焦制御の原理を説明するためにその要部の構成を模式的に示す斜視図である。 図1の撮像装置に用いられるマイクロレンズアレイの各マイクロレンズの仕様の一例を説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理を説明するために、撮像レンズ、各マイクロレンズおよび各マイクロレンズに対応する画素の関係を説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理をさらに詳細に説明するために、被写界、撮像レンズ、各マイクロレンズおよび各マイクロレンズに対応する画素の関係を、合焦時の、被写界におけるX点、Y点およびZ点から撮像レンズ内の点a、点bおよび点cを通る光、ならびに点a像、点b像および点c像について説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理をさらに詳細に説明するために、撮像レンズ、各マイクロレンズおよび各マイクロレンズに対応する画素の関係を、前ピン時の被写界におけるX点、Y点およびZ点から撮像レンズ内の点a、点bおよび点cを通る光、ならびに点a像、点b像および点c像について説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理をさらに詳細に説明するために、撮像レンズ、各マイクロレンズおよび各マイクロレンズに対応する画素の関係を、後ピン時の被写界におけるX点、Y点およびZ点から撮像レンズ内の点a、点bおよび点cを通る光、ならびに点a像、点b像および点c像について説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理を詳細に説明するために、被写界、撮像レンズ、各マイクロレンズおよび各マイクロレンズに対応する画素の関係を、被写界の中央部近傍の点から撮像レンズ内の点a、点bおよび点cを通る光、ならびに点a像、点b像および点c像について説明するための模式図であり、(a)これらの幾何学的位置関係を模式的に示す図、(b)ニア(Near)被写界点に対する点a像、点b像および点c像の位置関係を示す図、(c)合焦被写界点に対する点a像、点b像および点c像の位置関係を示す図、(d)ファー(Far)ニア被写界点に対する点a像、点b像および点c像の位置関係を示す図、である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理を詳細に説明するために、被写界、撮像レンズ、各マイクロレンズおよび各マイクロレンズに対応する画素の関係を、被写界の左方寄りの点から撮像レンズ内の点a、点bおよび点cを通る光、ならびに点a像、点b像および点c像について説明するための模式図であり、(a)これらの幾何学的位置関係を模式的に示す図、(b)ニア(Near)被写界点に対する点a像、点b像および点c像の位置関係を示す図、(c)合焦被写界点に対する点a像、点b像および点c像の位置関係を示す図、(d)ファー(Far)ニア被写界点に対する点a像、点b像および点c像の位置関係を示す図、である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理を説明するために、撮像レンズ、各マイクロレンズおよび各マイクロレンズに対応する画素の関係を、撮像レンズの位置が移動した場合について説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理、特に本発明の第一の実施の形態について一層詳細に説明するために、撮像レンズ、各マイクロレンズおよび各マイクロレンズに対応する画素の関係における撮像レンズの有効開口内外の判定について説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理、特に図13に示した本発明の第一の実施の形態について一層詳細に説明するために、撮像レンズ、各マイクロレンズおよび各マイクロレンズに対応する画素の関係における撮像レンズが図13の場合よりもマイクロレンズから離れた場合における有効開口内外の判定について説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理、特に本発明の第一の実施の形態についてさらに一層詳細に説明するために、撮像レンズと各マイクロレンズのF値および各マイクロレンズに対応する画素の関係における撮像レンズの有効開口内外の判定について説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理、特に本発明の第一の実施の形態についてさらに一層詳細に説明するために、撮像レンズと各マイクロレンズのF値および各マイクロレンズに対応する画素の関係における撮像レンズの有効開口内外の判定について説明するための模式図である。 図1のディジタルカメラにおける撮像記録処理動作を説明するための模式的なフローチャートである。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理、特に本発明の第二の実施の形態についての合焦原理を説明するための第一のマイクロレンズ群を示す模式図である。 図18の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理、特に本発明の第二の実施の形態についての合焦原理を説明するための第二のマイクロレンズ群を示す模式図である。 図18の撮像装置に用いられるマイクロレンズアレイの具体的な形状および撮像素子の受光面に対する配置構成の一例を模式的に示す斜視図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理、特に本発明の第三の実施の形態についての合焦原理を説明するための模式図である。 図21の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理、特に本発明の第三の実施の形態についての合焦原理を説明するための模式図である。 図21のディジタルカメラの撮像記録処理動作におけるAF処理を具体的に説明するための模式的なフローチャートである。 図21のディジタルカメラの撮像記録処理動作におけるAF処理を具体的に説明するための絞りの動作を説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理を詳細に説明するために、マイクロレンズと、マイクロレンズに対応する画素との関係の一例を説明するための模式図である。 図1の撮像装置におけるマイクロレンズアレイを用いた合焦制御方式の原理を詳細に説明するために、マイクロレンズと、マイクロレンズに対応する画素との関係の他の例を説明するための模式図である。
符号の説明
1 撮像レンズ(撮像光学系)
2 絞り−シャッタユニット
3 マイクロレンズアレイ付き撮像素子
31 撮像素子本体
32 マイクロレンズアレイ
32a 第一のマイクロレンズ群
32b 第二のマイクロレンズ群
4 CDS(相関二重サンプリング)−AD(A/D変換)部
5 DSP(ディジタル信号処理)部
6 メカニカルドライバ部
7 撮像素子駆動回路
8 CPU(中央処理部)
9 メモリ部
10 通信ドライバ
11 メモリカード
12 表示部
13 操作部
14 AF(自動合焦制御)処理部
15 ストロボ発光部
16 ストロボ電源部
17 ストロボ受光部
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
MLα,MLβ,M1〜Mx マイクロレンズ
fm 撮像レンズとマイクロレンズアレイとの間の距離
Na1〜Nax,Nb1〜Nbx,Nc1〜Ncx 撮像素子の画素

Claims (40)

  1. それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
    被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
    前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
    を具備し、
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く撮像装置であって、
    前記各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
    前記受光状態判定手段により前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
    前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
    前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
    を備え、
    前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記画像生成手段を用いて被写界画像を得ることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
    前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段である
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
    前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段である
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
    被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
    前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
    を具備し、
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、該複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く
    撮像装置であって、
    前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
    前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
    前記受光状態判定手段の判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
    前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
    前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
    を備え、
    前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記画像生成手段を用いて被写界画像を得ることを特徴とする撮像装置。
  7. 前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
    前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段である
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
    前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
    前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段である
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
    前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
    ことを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
    被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
    前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
    を具備し、
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く撮像装置における合焦情報取得装置であって、
    前記各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
    前記受光状態判定手段により前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
    前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
    を備えることを特徴とする合焦情報取得装置。
  12. 前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
    前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段である
    ことを特徴とする請求項11に記載の合焦情報取得装置。
  13. 前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
    ことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の合焦情報取得装置。
  14. 前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
    前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段である
    ことを特徴とする請求項13に記載の合焦情報取得装置。
  15. 前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
    ことを特徴とする請求項11〜請求項14のいずれか1項に記載の合焦情報取得装置。
  16. それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
    被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
    前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、
    を具備し、
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、該複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導く
    撮像装置における合焦情報取得装置であって、
    前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
    前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定手段と、
    前記受光状態判定手段の判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択手段と、
    前記画素選択手段により選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得手段と、
    を備えることを特徴とする合焦情報取得装置。
  17. 前記画素選択手段は、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する手段であり、且つ
    前記合焦情報取得手段は、前記画素選択手段により選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得る手段である
    ことを特徴とする請求項16に記載の合焦情報取得装置。
  18. 前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
    前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
    ことを特徴とする請求項16または請求項17に記載の合焦情報取得装置。
  19. 前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御手段を備え、且つ
    前記受光状態判定手段は、前記絞り制御手段により前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定する手段である
    ことを特徴とする請求項18に記載の合焦情報取得装置。
  20. 前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
    前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
    ことを特徴とする請求項16〜請求項19のいずれか1項に記載の合焦情報取得装置。
  21. それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
    被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
    前記撮像素子の画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
    を具備する撮像装置における撮像方法において、
    前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くよう構成し、且つ
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
    前記受光状態判定ステップにより前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
    前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
    前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成ステップと、
    を有し、
    前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記前記撮像素子の前記マイクロレンズにより覆われていない画素の画素データを用いて被写界画像を得ることを特徴とする撮像方法。
  22. 前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
    前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップである
    ことを特徴とする請求項21に記載の撮像方法。
  23. 前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
    ことを特徴とする請求項21または請求項22に記載の撮像方法。
  24. 前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
    前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップである
    ことを特徴とする請求項23に記載の撮像方法。
  25. 前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
    ことを特徴とする請求項21〜請求項24のいずれか1項に記載の撮像方法。
  26. それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
    被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
    前記撮像素子の画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成手段と、
    を具備する撮像装置における撮像方法において、
    前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くとともに、
    前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
    前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
    前記受光状態判定ステップによる判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
    前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
    前記撮像素子の前記複数のマイクロレンズにより覆われていない画素の出力を用いて、被写界画像を生成する画像生成ステップと、
    を有し、
    前記合焦情報を用いて前記撮像光学系を被写体に合焦させ、前記前記撮像素子の前記マイクロレンズにより覆われていない画素の画素データを用いて被写界画像を得ることを特徴とする撮像方法。
  27. 前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
    前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップである
    ことを特徴とする請求項26に記載の撮像方法。
  28. 前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
    前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
    ことを特徴とする請求項26または請求項27に記載の撮像方法。
  29. 前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
    前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップである
    ことを特徴とする請求項28に記載の撮像方法。
  30. 前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
    前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
    ことを特徴とする請求項26〜請求項29のいずれか1項に記載の撮像方法。
  31. それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
    被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
    を具備する撮像装置における合焦情報を得るための合焦情報取得方法において、
    前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くよう構成し、且つ
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
    前記受光状態判定ステップにより前記撮像光学系からの光を受光していると判定された画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を前記各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
    前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
    を有することを特徴とする合焦情報取得方法。
  32. 前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
    前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップである
    ことを特徴とする請求項31に記載の合焦情報取得方法。
  33. 前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
    前記マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
    ことを特徴とする請求項31または請求項32に記載の合焦情報取得方法。
  34. 前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
    前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップである
    ことを特徴とする請求項33に記載の合焦情報取得方法。
  35. 前記複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つ前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
    ことを特徴とする請求項31〜請求項34のいずれか1項に記載の合焦情報取得方法。
  36. それぞれ光電変換を行う複数の画素を有してなる受光部を備える撮像素子と、
    被写界像を前記撮像素子の前記受光部に結像させる撮像光学系と、
    を具備する撮像装置における合焦情報を得るための合焦情報取得方法において、
    前記撮像装置は、前記撮像素子の前記受光部の被写体側に配置され、前記撮像素子の前記受光部の一部の領域のみを覆って配列される複数のマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイを備え、各マイクロレンズは、それぞれ、前記一部の領域内の複数の画素を覆い、これら複数の画素に前記撮像光学系の射出瞳位置に応じて光を導くとともに、
    前記マイクロレンズアレイは、第一のマイクロレンズ群と第二のマイクロレンズ群とを含み、前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、それぞれに覆われる複数の画素のうちの一部の画素のみが前記撮像光学系からの光に対応する第一のマイクロレンズで構成され、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記第一のマイクロレンズとは異なり、それぞれ前記第一のマイクロレンズが覆う画素よりも少ない画素を覆い、所定の画素に前記撮像光学系からの光を導く第二のマイクロレンズで構成され、且つ
    前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた前記複数の画素が、それぞれ、前記撮像光学系からの光を受光しているか否かを判定する受光状態判定ステップと、
    前記受光状態判定ステップによる判定結果に基づき、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズに覆われた画素のうち、所定の射出瞳位置に対応する画素を、前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択する画素選択ステップと、
    前記画素選択ステップにより選択された画素の出力を用いて、前記被写界像の合焦情報を得る合焦情報取得ステップと、
    を有することを特徴とする合焦情報取得方法。
  37. 前記画素選択ステップは、異なる複数の射出瞳位置に対応する画素を前記第二のマイクロレンズ群の各マイクロレンズ毎に選択するステップであり、且つ
    前記合焦情報取得ステップは、前記画素選択ステップにより選択された画素の出力のうち、第一の射出瞳位置に対応する画素の出力と、第二の射出瞳位置に対応する画素の出力との比較に基づいて、前記被写界像の合焦情報を得るステップである
    ことを特徴とする請求項36に記載の合焦情報取得方法。
  38. 前記撮像装置は、前記撮像光学系の開口径を制限して通過光量を制御する絞り手段を有し、且つ
    前記第一のマイクロレンズ群の各マイクロレンズは、前記撮像光学系および前記絞り手段により形成される開口径に対応する一部の画素のみに、前記撮像光学系からの光を導く
    ことを特徴とする請求項36または請求項37に記載の合焦情報取得方法。
  39. 前記受光状態判定ステップの前に、前記絞り手段を、所定の開口径に絞り込む絞り制御ステップを有し、且つ
    前記受光状態判定ステップは、前記絞り制御ステップにより前記所定の開口径まで前記絞り手段を絞り込んだ状態で、受光状態を判定するステップである
    ことを特徴とする請求項38に記載の合焦情報取得方法。
  40. 前記第一のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っており、
    前記第二のマイクロレンズ群の複数のマイクロレンズは、前記撮像素子の受光部の受光面上に一次元的に配列され、且つこれら一次元的に配列された前記各マイクロレンズは、連接する複数の画素を排他的に覆っている
    ことを特徴とする請求項36〜請求項39のいずれか1項に記載の合焦情報取得方法
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