JPS6134998B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6134998B2
JPS6134998B2 JP1418877A JP1418877A JPS6134998B2 JP S6134998 B2 JPS6134998 B2 JP S6134998B2 JP 1418877 A JP1418877 A JP 1418877A JP 1418877 A JP1418877 A JP 1418877A JP S6134998 B2 JPS6134998 B2 JP S6134998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
water
soluble
plastic sheet
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1418877A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53100227A (en
Inventor
Yoshio Tsuji
Isao Oozuru
Kenji Yonezawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Kogyo KK filed Critical Asahi Kasei Kogyo KK
Priority to JP1418877A priority Critical patent/JPS53100227A/ja
Publication of JPS53100227A publication Critical patent/JPS53100227A/ja
Publication of JPS6134998B2 publication Critical patent/JPS6134998B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Duplication Or Marking (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鉛筆及び水性筆記具に対し優れた筆記
性を示すとともに、透明性に優れたプラスチツク
シートを提供するものである。
従来プラスチツクシートの筆記性を改良したも
のとしては、プラスチツクシートの表面を粗面状
に荒していわゆるマツト加工によつて鉛筆などの
筆記性を与えたり、プラスチツクシートの表面を
コロナ放電処理したり或いは界面活性剤を塗布し
て筆記性を改良したものがある。しかしこれらの
ものは油性筆記具には良好な筆記性を持つている
が水性筆記性に乏しく、しかもマツト加工したも
のは、オーバーヘツドプロジエクター(以下O.
H.P.とする)などに用いられる直線光の透過を
いちじるしく低下させるため投影用フイルムとし
て用いることはできなかつた。
本出願人らはこれらの欠点を解決するために透
明なプラスチツクフイルムの少なくとも一表面に
一次粒子の平均径が1〜100mμで屈折率が、1.4
〜1.7の範囲にある超微細粉体と、結合のめに用
いられる樹脂からなる薄膜層を設けたもので、か
つJIS K6714による光線透過率が少なくとも50%
以上の記録用シートをすでに開発して特許出願し
た。この記録用シート(特開昭49−8273号)に鉛
筆で筆記し、オーバーヘツドプロジエクターで投
映すると、従来からある筆記用シートに較べ鮮明
度においては、非常に優れた像が得られたが水性
筆記については不十分であつた。本発明はこの従
来の記録用シートに対しさらに水性筆記具に対す
る筆記性を向上させたものである。
プラスチツクシートの表面の水性筆記具の筆記
性を向上させるためには、親水性の高い樹脂素材
を用いればよいが、例えばセロハン紙等の親水性
の樹脂素材は水分によつて伸縮するなどの寸法安
定性に問題があり、しかも鉛筆性は得られなかつ
た。
本発明者らは、上記のような問題点を解決すべ
く鋭意研究を行なつたところ、プラスチツクシー
ト表面に超微細粉体を有機溶剤にも可溶の水溶性
樹脂と非水溶性樹脂との混合結合樹脂に分散させ
たものを塗布し筆記用薄膜層を形成することによ
つて透明性、光線透過性、水性筆記具及び鉛筆の
筆記性、安定性などの優れたプラスチツクシート
が得られることを見い出したものである。
すなわち本発明は、プラスチツクシートの表面
に設けられた超微細粉体と結合樹脂とを主成分と
する筆記用薄膜層において、該結合樹脂が60〜90
重量部の非水溶性樹脂と、10〜40重量部の有機溶
媒にも可溶の水溶性樹脂との混合物であることを
特徴とする筆記性に優れたプラスチツクシートで
ある。
本発明に用いられる結合樹脂のうち有機溶媒に
も可溶の水溶性樹脂としては、メチルセルロー
ズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ソジウムカル
ポキシメチルセルローズ、ヒドロキシプロピルセ
ルローズ、マレイン酸、ビニルピロリドン共重合
体樹脂、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体
樹脂、クロトン酸・酢酸ビニル共重合体樹脂など
普通の水によつて常温或は加熱下で1%以上の水
溶液に成り得るもので、かつアルコール類やケン
ト類など一般の有機溶剤に可溶なものが用いられ
る。特に、常温で水及びアルコール類に1%以上
溶解する樹脂が好ましい。
次に有機溶媒にも可溶の水溶性樹脂と共に用い
られる非水溶性樹脂としては、鉛筆などの筆記性
を高めるため適度の硬さともろさを併せ持つこと
が必要で、塗料一般試験法(JIS、K―5400)に
於ける鉛筆引かき試験法に於いて、鉛筆引かき抵
抗性が鉛筆硬度F〜2Bの範囲にある実質的に透
明な樹脂で、ポリスチレン―スチレン系共重合
体、マレイン酸樹脂、アルキツド樹脂、キシレン
樹脂、フエノール樹脂、スルホンアミド樹脂、ケ
トンレジン、エステルレジンなどの合成樹脂類、
ロジン類、ダンマー、コーパル、セラツク、ギル
ソナイト等の天然樹脂類、これら合成樹脂天然樹
脂の共重合体樹脂類が用いられ。これなの樹脂の
選択は、同時に用いられる有機溶媒にも可溶の水
溶性樹脂との共通溶剤に溶解するものが選ばれ
る。前記列挙した樹脂のうち特に好ましくはアル
コール類に溶解するタイプのスチレン変性マレイ
ン酸樹脂及びフエノール樹脂類、スルホンアミド
樹脂、エステルレジン、ケトンレジンなどであ
る。
本発明に用いられる超微細粉体は、結合樹脂と
共にプラスチツクシートの表面に塗布され筆記性
を与えるもので、アルカリ土金属の炭酸塩、硫酸
塩、微粉珪酸、合成珪酸塩のシリカ類、珪酸カル
シウム、アルミナ、アルミナ水和物などである。
その超微粉体の一次粒子の平均粉径は1〜100
mμ、好ましくは10〜50mμのもので、その屈折
率(ASTM D―542)が1.4〜1.7の範囲にあるも
のが好ましい。
また本発明に用いられるプラスチツクシートと
しては、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、アセテートフイルム
などの厚さ30μ〜300μのフイルムが使用され
る。
これらの超微細粉体、結合樹脂(非水溶性樹脂
及び水溶性樹脂)の配合組成は、結合樹脂100重
量部に対して2〜10重量部の超微細粉体を配す
る。若し超微細粉体の配合量が少ないと鉛筆によ
る筆記性が劣り、多すぎると透明性及び光透過性
が劣る。また結合樹脂に於ける非水溶性樹脂を有
機溶媒にも可溶の水溶性樹脂の配合比は、非水溶
性樹脂60〜90重量部に対して有機溶媒にも可溶の
水溶性樹脂20〜40重量部の範囲が好ましい。この
有機溶媒にも可溶の水溶性樹脂が10重量部以下に
なると墨汁などの水性筆記具の筆記性が劣り、40
重量部以上になると、プラスチツクシート上に設
けられた筆記用薄膜層の強度及び安定性に問題が
でてくる。
また上記の筆記用薄膜層をプラスチツクシート
表面に形成させる方法は、まず使用する非水溶性
樹脂及び有機溶媒にも可溶の水溶性樹脂を共通溶
剤によつて溶解し、さらに適量の超微細粉体を添
加して固形分が30%前後の混合液を作成する。用
いる溶剤としては、芳香族、ケトン類、エーテル
類、脂肪族炭化水素類、アルコール類など一般に
用いられる溶剤が一種または二種以上の混合物と
して使用される。これらの溶剤は、用いられるプ
ラスチツクシートを著しく侵すものを使用する
と、失透或は白化現象を起し透明性を失なうもの
でプラスチツクシートの耐溶剤性との関係も考慮
すべであるが、塗布によつて設けられた筆記用薄
膜とプラスチツクシートとの膜間強度を高めるた
めには、該プラスチツクシートをわずか侵すもの
が好ましく、溶解力の異なる2〜3種の溶剤を含
む混合溶剤として用いることが好ましい。
また上記の溶剤混合液には、必要に応じて分散
剤、界面活性剤などを添加してもよい。
このようにして得られた混合液は、グラビアコ
ーターなど一般に用いられている普通の塗工機に
よつて塗工し、溶剤を蒸発ませて筆記用薄膜を形
成する。この塗工量は、少なすぎると筆記性が劣
り、高すぎると透明性が劣つてくるので、固型分
で0.5〜3.0g/m2が好ましい。
上記の如くして得られた本発明のプラスチツク
シートは、コロナ放電処理などの後処理をほどこ
すことなく、墨汁などの水性筆記具で筆記できる
が、必要に応じてコロナ放電処理等を行なつたり
或いは適当な大きさに断裁し裏面に台紙などを付
けて筆記作業性、取扱い作業性を高めてもよい。
本発明によつて得られたプラスチツクシート
は、通常の油性筆記具、墨汁あるいは水性絵具な
どの水性筆記具、ボールペン、鉛筆などで書くこ
ともできる。しかもプラスチツク表面を機械的に
粗面化などし、筆記性を付与したものと異なり、
O.H,P.などの直線光に対しても光の通過をほと
んど妨げないので、投影用シートとしての使用の
ほか、製図用シート、ジアゾコピーの第二原図用
シートなど多くの用途に用いることができるもの
である。次に本発明の一例を実施例に基づいて説
明する。
実施例 1 厚さ75μの二軸延伸ポリスチレンフイルム(光
透過率(JIS K6714:以下同じ>96%)の片面
に、通常のグラビアロール塗工機にて下記組成の
混合液を塗工した。なお塗工に使用したグラビア
ロールは180線45μで塗工速度は30m/分であつ
た。また乾燥後の塗工量(筆記用薄膜層)は1.7
g/m2であつた。
<塗工用混合液組成> 微粉珪酸(粒子径;15〜18mμ) 5重量部 ロジン変性マレイン酸レジン 80 〃 酢酸ビニル・ビニルピロリドン 20 〃 共重合体樹脂 キシレン 25 〃 イソプロピルアルコール 200 〃 得られたプラスチツクシートを25cm×25cmに切断
し、O.H.P.投影用シートとして用いたところ、
光透過率は82%で透明性が高く、鉛筆、墨汁、油
性ペンに対しても優れた筆記性があり、O.H,P.
による投影画像も極めてコントラストが強く鮮明
であつた。
実施例 2 厚さ100μの二軸延伸ポリ塩化ビニルシート
(光透過率92%)の片面に実施例1と同様に下記
の混合液を塗布し、筆記用薄膜層を設けた。乾燥
後の塗布量は1.6g/m2で、光投過率は79%であ
つた。
<塗工用混合液組成> 炭酸カルシウム 4重量部 (粒子径20〜25mμ) アルコール溶性フエノール樹脂 65 〃 ヒドロキシプロピルセルローズ 30 〃 エチルセルローズ 5 〃 キシレン 50 〃 イソプロピルアルコール 200 〃 得られたプラスチツクシートをB4サイズに切断
し、製図用紙として用いたところ筆記及び墨汁な
どに優れた筆記性があり、極めて良好であつた。
また、O.H.P.投影用シートとして用いたところ
実施例1と同様良好であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチツクシートの表面に設けられた超微
    細粉体と結合樹脂とを主成分とする筆記用薄膜層
    において、該結合樹脂が60〜90重量部の非水溶性
    樹脂と、10〜40重量部の有機溶媒にも可溶の水溶
    性樹脂とからなることを特徴とする筆記性の優れ
    たプラスチツクシート。 2 非水溶性樹脂はアルコール可溶性樹脂である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の筆
    記性の優れたプラスチツクシート。 3 有機溶媒にも可溶の水溶性樹脂は、メチルセ
    ルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ソジウ
    ムカルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシプロ
    ピルセルローズ、マレイン酸・ビニルピロリドン
    共重合体樹脂、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共
    重合体樹脂、クロトン酸・酢酸ビニル共重合体樹
    脂であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の筆記性の優れたプラスチツクシート。
JP1418877A 1977-02-14 1977-02-14 Plastic sheet superior for writing Granted JPS53100227A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1418877A JPS53100227A (en) 1977-02-14 1977-02-14 Plastic sheet superior for writing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1418877A JPS53100227A (en) 1977-02-14 1977-02-14 Plastic sheet superior for writing

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53100227A JPS53100227A (en) 1978-09-01
JPS6134998B2 true JPS6134998B2 (ja) 1986-08-11

Family

ID=11854139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1418877A Granted JPS53100227A (en) 1977-02-14 1977-02-14 Plastic sheet superior for writing

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS53100227A (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5543528A (en) * 1978-09-21 1980-03-27 Mitsubishi Paper Mills Ltd Both side resin coated photographic support
JPS622617Y2 (ja) * 1980-05-30 1987-01-21
JPS57107878A (en) * 1980-12-25 1982-07-05 Mitsubishi Paper Mills Ltd Recording paper
EP0065329B1 (en) * 1981-05-18 1985-05-02 Agfa-Gevaert N.V. Surface-treated vinyl chloride polymer material including an adhering hydrophilic layer
JPS5815077U (ja) * 1981-07-23 1983-01-29 大日本印刷株式会社 収納具付帳票
JPS5831169U (ja) * 1981-08-24 1983-03-01 大日本印刷株式会社 収納具付帳票
JPS5982775U (ja) * 1982-11-22 1984-06-04 成田 房夫 筆記等が容易なプラスチツクフイルム製袋体
JPS60119578U (ja) * 1984-10-12 1985-08-13 大日本印刷株式会社 収納具付帳票
JPS61107573U (ja) * 1984-12-19 1986-07-08
JPS61107572U (ja) * 1984-12-19 1986-07-08
JPS61140864U (ja) * 1985-02-22 1986-09-01
JPS61237680A (ja) * 1985-04-15 1986-10-22 Dynic Corp 記録用透明材
JPS6237185A (ja) * 1985-08-13 1987-02-18 Tomoegawa Paper Co Ltd オ−バ−ヘッドプロジェクタ−用トランスペアレンシ−フィルム
JP2014223783A (ja) * 2013-04-26 2014-12-04 積水成型工業株式会社 筆記用シート
JP6657567B2 (ja) * 2015-02-24 2020-03-04 味の素株式会社 樹脂シートの製造方法
JP6548331B2 (ja) * 2015-10-01 2019-07-24 株式会社教育同人社 書き込みシート

Also Published As

Publication number Publication date
JPS53100227A (en) 1978-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6134998B2 (ja)
JPS60214989A (ja) インキ印刷可能シート,その製法,およびそれを含む画像付き透明体
EP1049585A1 (en) Coating composition containing beads of high refractive index
JPH01502805A (ja) 記録用透明シート及び方法
JPS6119389A (ja) 記録用シ−ト
JPS61280983A (ja) 記録シ−ト
JP3625218B2 (ja) インクジェット記録シート
JPS6056587A (ja) 記録用シ−ト
US6166122A (en) Alumina hydrate coating fluid, recording sheet and recorded product
JPS5850343B2 (ja) 筆記性に優れた投影用シ−ト
JPS6042320B2 (ja) 筆記性の改善方法
JP4414031B2 (ja) 積層体
JP3197286B2 (ja) 記録媒体用塗工液および記録媒体
JP7359678B2 (ja) 筆記板用マーキングインク組成物
JP3002230B2 (ja) 記録用シート
JPS61287782A (ja) オーバーヘッドプロシェクター用のインクジエツト記録用シート
JPH0533150B2 (ja)
JP3446365B2 (ja) インクジェットプリンタ用記録媒体および記録物
JPS6032059A (ja) 転写シ−ト
JP4018811B2 (ja) 水性インク用記録材
JPH03295682A (ja) 記録媒体
JP2003266922A (ja) インクジェット記録材料
JPS6041559Y2 (ja) 写真用印画紙
JPH03143678A (ja) 記録用材料
JPH0632075A (ja) 記録シート