JPS6134551A - プリント用紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はゼログラフィ一方式等のプリンターでプリント
ラ行うプリント用紙、詳しく言えば原紙の紙面の所定部
分に自着性接着剤または感圧性接着剤を塗布したプリン
ト用紙に関するものである。

〔従来の技術〕

ゼログラフィ一方式のプリンターとは、電子写真方式に
よって画像ヲプリント用紙に形成するプリンターあるい
は複写機を言う。ま声プリント用紙は、紙面の所定部分
に接着剤層を設けたもので、画像を形成した後に折り合
わせたり、複数枚を重ね合わせて、接着剤層部分同志を
常温で賦活剤を用いることなく加圧のみによって接着し
、封書、葉書、冊子等に仕上げる用途に使用される。

近年、事務処理の機械化に伴い、ゼログラフィ一方式の
プリンターあるいは複写機に上記の性質を有する接着剤
をあらかじめ塗布したプリント用紙を使用したいとの要
求が高まってきた。しかし、従来の低粘着性の感圧接着
剤層を設けた連続伝票用紙な単に断裁して枚葉にした用
紙をゼログラフィ一方式のプリンターに使用する場合に
はミスフィード、重送、紙詰り等の紙送り不良、画像形
成後の熱カールによる排紙トレイ集積性不良が発生する
。また特に加圧ロール転写方式のプリンターで５，００
０〜１０，０００枚をプリントすると感光体上に粘着剤
が付着し、さらにその上にトナーが粘着し、それが用紙
の画像形成面に多数の黒点となって現われ使用できなく
なるトラブルが発生する。

あえて使用する場合も感光体に付着した粘着剤とトナー
の粘着物を溶剤等で拭いて清掃しなければならず、特に
大おの枚数な処理する際には全く実用的でない。また加
圧ロール転写方式以外のゼログラフィープリンターでも
粘着剤が紙送りｉ置のゴムロールやゴムベルト、クリー
ニング装置、定着装置等を汚染し、トラブルの原因とな
る可能性がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明はプリント用紙における前述の問題点を解消し、
走行性、集積性にすぐれ、感光体に付着する粘着剤によ
るトラブルの生じないプリント用紙を提供することを目
的とする。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕本発明者は感
光体への粘着剤の付着は、感圧接着剤の粘着性が基本的
に高いためであると判断し、種々改良の方法を検討した
。その結呆天然ゴム、合成ゴム、その他非結晶性高分子
を主剤とする自着性接着剤または感圧接着剤に充填剤を
含有するものを使用することにより、接右剤の感光体へ
の付着を防止でき、プリント黒点を大１］に減少できる
こと、またプリント後の接着性も実用範囲に維持できる
ことを見出し本発明を完成した。

すなわち、本発明は原紙の紙面の所定部分に自着性接着
剤層または感圧接着剤層を設け、その接着剤層部分同志
以外には接着も粘着もしないよう加圧したことを特徴と
するゼログラフィープリンター適性の改良されたプリン
ト用紙である。

本発明に使用する自着性接着剤は天然ゴム、イソプレン
ゴム、スチレン・ブタジェンゴム、ポリイソブチレン等
の合成ゴム、アクリル樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹
脂、スチレン樹脂等の結晶性の低い高分子に粘着性を感
じるために滑剤としてパラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス、ポリエチレンワックス等のワック
ス類、ステアリン酸、ラウリン酸等の高級脂肪酸、ステ
アリン酸了ミド、バルミチン酸アミド等の脂肪酸を配合
する。この自着性接着剤の配合処方は大きく分けて二タ
イプある。一つは従来のゴム系、アクリル系感圧接着剤
の如くロジン、ポリテルペン樹脂、石油樹脂等の粘着付
与剤樹脂の添加、ガラス転移点（Ｔｇ）の低い、軟い高
粘着性成分の共重合やポリマーブレンド等によっである
程変の粘着性を付与した十で、比較的多い割合で一ヒ記
滑剤を配合するものである。他の一つは感圧接召剤のよ
うに活線付与成分を配合せず、粘着性の低い天然ゴム、
合成ゴム、非結晶性高分子に上記滑剤ケ比較的少ない割
合で配合するものである。また感圧接着剤は上記のよう
に天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジェンゴム
、ポリイソブチレン等の合成ゴム、アクリル樹脂、シリ
コン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹膜等の結晶性の低
い高分子にロジン、ポリテルペン樹脂、石油樹脂等の粘
着付与剤樹脂を添加したり低Ｔｇで軟い高粘着性成分の
共重合やポリマーブレンド等によって粘着性を付与した
ものである。

本発明の用途には粘着付与剤樹脂や尚粘着性成分の配合
は通常の粘着剤より少なくなければならない。前述した
ようにこの接着剤は圧力を加えて智着させると接右剤同
志のみが接着し、接着剤のない部分には接１打シにくい
件質が望まれる。この点で天然ゴム、インブレンゴムは
１盾性が高く、粘着性が低い点から最も好ましい。

さらに本発明では以上の感圧接着剤には必須成分として
充填剤を含有することを特徴とする。自着性接着剤には
改良の目的で充填剤を含有させることもある。これらの
充填剤としてはシリカ、カオリン、タルク、炭酸カルシ
ウム、ゼオライト等の無機顔料および尿素樹脂粉末、ポ
リエチレン粉末、フェノール樹脂粉末、サラン樹脂粉末
、セルロースパウダー、でんぷん粒子等有機顔料が使用
できる。これら顔料の粒度は平均粒径が５〜１８μ程度
のものが好ましい。５μ以下であると多量に配合しない
と感光体付着防止効果がなく１８μ以上であると接着剤
塗布時に接着剤層？＋１−５〜１８μに調整しなければ
ならないので塗布の厚さムラが起きうまく紙の上に定着
されず、脱落する。これが遊離接着剤となって紙の上に
残留し、感光体に付着する。これら充填剤の自着性接着
剤または感圧接着剤へお配合量は１０重量％以下が望ま
しい。１０重量％以上であると自着性接着剤層または感
圧接着剤層が弱くなり、かえって感光体への接着剤の付
着が増加したり、十分な強度が得られなくなる。

これらの処方は感光体への接着剤の付着画像定着時にプ
リンター、複写機の定着ロールに供給されている離型剤
のシリコンオイルによる接着強度低下有無、接着後の使
用方法から要求される接着強度等使用条件により適宜調
整される。

本発明の特徴はこれら接着剤層ｉ５μ〜１８μの厚さで
設けることにある。５μ以下であると十分な接着強度が
得られない。また１８μ以上であると感光体への接着剤
の付着によるプリント黒点が急増する。

またこれらの接着剤を原紙に塗布するための塗料は水系
および有機酸剤系が製造条件によって選択される。原紙
の塗布に除してはバーコーター、ロールコータ−、エア
ナイフコーター寺の塗工装置やフレキソ、グラビア、シ
ルクスクリーン等の印刷装置が使用できる。

本発明のプリント用紙の原紙は原料のパルプのうち８０
重量％以上が広葉樹晒クラフトパルプであり、パルプの
叩解度（Ｃ，Ｓ、　Ｆ、　）が４１０　ｃｃ以上であり
、かつでんぷん添加量が２１／ｒｒｌ以下であることが
望ましい。

すなわち、本発明に用いる原紙はパルプのうち８０重量
％以上が広葉樹晒クラフトパルプであることが望ましい
。広葉樹晒クラフトハル１５８０重量％未満であると、
プリンターや複写機で加熱された時に不適性なカール形
状になりやすい。

また、これらパルプの叩解度（Ｃ，Ｓ、　Ｆ、　）は４
１０　ｃｃ以上であることが望ましい。一般上質紙、連
続伝票用紙は強度を得るためにパルプ叩解度’ｒ４００
ｃｃ以下にすることが多いが用紙の温度による伸縮性が
増加しカールが大きくなるので望ましくない。

抄紙はｐＨ７未満の酸性系で行われる場合が多いが、本
発明で使用する原紙はｐＨ７以上の中性系でも抄紙可能
である。さらに内添およびサイズプレスで強度改善のた
めに付与されるでんぷんは２１１／ぜ以下が望ましい。

でんぷんはパルプより吸湿性であり、連続伝票用紙のよ
うに２１／は以上添加されるとカール性が悪化する。ま
たカールの形状や大きさを安定化させるために紙の抄造
工程でワイヤパートでの繊維配向やプレスパートの脱水
条件のコントロール、ドライパートの上、下段ドライシ
リンダの表面温度差およびカレンダのニップ数またはニ
ップ圧のコントロールのような微妙なコントロールが実
施される。

また巻取、断裁工程でデカーラ−により、物理的なカー
ルの矯正を行うことがある。またカール性の安定化のた
め製造工程で水分コントロールを実施し、製品水分を適
正に調整し、更に防湿包装でそれを維持することが実施
される。

更に適当なコピーｉｉ！ｉｌ像濃度を維持し、バックグ
ランドＣ白紙部分）の汚れを防ぐために、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、スチレン−マレイン酸コポリマー、
第四級アンモニウム塩等の導電剤を抄紙機のサイズプレ
スで表面塗布して転写紙の表面電気抵抗（ＪＩＳ　　Ｃ
−２１１１による）を１０９〜１０１０Ω（湿度（Ｒ，
Ｈ，）　６５％、温度２０℃）にしている。また、コピ
ー画像部の鮮鋭度を向上させるために表面の凹凸を少な
くして転写紙の平滑度ＣＪＩＳ　Ｐ−８１１９による）
７２０秒以上にしている。また本発明のプリント用紙は
その用途によってミシン目加工、穴あけ加工および印刷
が実施される。

〔実施例〕

次に実施例および比較例により本発明のプリント用紙に
ついて説明する。

実施例１〜ｉｏ、比較例１〜１１ Ｌ−ＢＫＰ（広葉樹晒クラフトパルプ）９０重量部とＮ
−ＢＫＰ（針葉樹晒クラフトパルプ）１０重量部を適宜
叩解して、内添薬品Ｃタルク、ロジンサイズ、硫酸パン
士）を使用して長網式抄紙機にて４３０〜４５０ｍ／分
で抄造した。また抄紙機のサイズプレスで導電剤（塩化
す）　ＩＪウム）とともにでんぷんＶ２ｆ／−塗布した
。この原紙を使用して表１．２に示すような接着剤をフ
レキソ方式の印刷機を使用して綿状に塗布し、さらにＡ
４サイズに断裁して実施例１〜１０、比較例１〜１０の
プリント用紙を得た。また接着剤塗布厚の調整ハアニレ
ツクスロールのメツシュと塗料娘度で調整した。また市
販の連続伝票用紙’ａ’Ａ４サイズに断裁して比較例１
１のプリント用紙を得た。

これら２１種類のプリント用紙についてゼログラフィ一
方式のレーザープリンターであるＦＸ９７００機で走行
テストを実施し、接布剤への感光体付着によるコピー黒
点の発生状況、ミスフィード、重送、紙詰り、排紙トレ
イ集積性不良等の走行性を評価した。またシーリングマ
シンにより１２０＃＄の加圧で接着剤同志を接着させ、
剥離テストによりその強度を評価した。これらの結果を
表１及び表２に示す。

（１）　　コピー黒点発生時点の走行枚数走行前に感光
体等を清掃し、プリント用紙を走行、１，０００枚走行
毎に２０枚サンプリングする。

そのサンプル紙−中掘に０．２　ｍｍ径以上のプリント
黒点の数を測定する。黒点はコールドシール紙走行枚数
を増すにつれて増加して行く。０，２ｍ径以上の黒点数
が３０枚以下のサンプル紙が２０枚中種８枚以下になっ
た最初の走行枚数を黒点発生時点とする。

（２）走行性 ○：はとんどトラブルがなく実用可能。

×：重送、ミスフィード、ジャム、排紙トレイ集積性が
多発して実用不可。

（３）接着強度 ○：用紙部分が破壊。

△：はとんど用紙部分が破壊するが一部分接着剤部分で
剥離する。実用可。

×：はとんど接着剤部分で剥離する。実用不可。

（４）接着剤層厚さ ＪＩＳ　　Ｐ−８１１８の方法に準じて接着剤層の部分
の厚さとそれに隣接する接着剤のない部分の紙厚を求め
、その差を接着剤層厚さとした。

〔発明の効果〕

本発明は原紙の紙面の所定部分に平均粒径が５〜１８μ
の充填剤を含有する自看性接着剤層または感圧接着剤層
を５〜１８μの厚さで設けたプリント用紙であり、接着
剤層部分同志は賦活剤を用いることなく加圧のみによっ
て充分な強度で接着し、接着剤のない部分は接着または
粘着することがなく、従って接着剤の感光体付者による
コピー黒点の発生がなく、走行性にもすぐれている。

（ほか３名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 接着剤層部分同志は賦活剤を用いることなく加圧のみに
   よつて接着し、接着剤層と接着剤を塗布しない部分とは
   接着または粘着しない、前記接着剤を原紙の紙面の所定
   部分に５〜１８μの厚さに塗布してなることを特徴とす
   るプリント用紙。