JPS6133897Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、容易且つ確実に中空浮子をロープに
取付固定し得る中空浮子固定具に係るものにし
て、一実施例を示す添付図面を参照にしてその構
成を詳述すると次の通りである。

ゴム等の弾性部材によつて、中心にロープ１外
周面を抱着する抱着孔２を有する抱着筒３を形成
し、この抱着筒３の外周面に締着突壁４ａ，４ｂ
を一体形成し、この締着突壁４ａ，４ｂの中央部
に前記抱着孔２に開穿させて且つ抱着孔２の軸線
方向に締着切欠溝５を形成し、更に前記抱着筒３
内に弾性を有するＣ形状の弾性帯板６を内装し、
中空浮子７の側面に抱着筒３の一方側面を当接さ
せた状態で、両締着突壁４ａ，４ｂをボルト・ナ
ツト、リベツト、ステープル等の固定部材８によ
つて締着固定し、中空浮子７をロープ１に位置固
定する如く設けたことを特徴とするものである。

本図は、抱着筒３の一方端部に、中空浮子７の
側面に当接する係止受鍔９を形成している。

本図の抱着筒３、係止受鍔９、締着突壁４ａ，
４ｂは海水に充分耐え得るゴム材で一体形成され
ている。

また、本図の固定部材８はステープルになつて
いる。

また、弾性帯板６は鋼板等で形成される。

符号１０はステープル孔、１１は切欠溝で、抱
着筒３をロープ１の半径方向から装着するとき
に、係止受鍔９が良好に閉動作するようにしたも
のである。従来、中空浮子の固定は、例えば定置
網漁業・はえ網漁業等の基ロープに中空浮子を挿
通し、基ロープにはまた別な子縄を這わせて添巻
しておき、この子縄を浮子の側面に結着し、そし
て浮子反対側面に這わせ、またその位置で結着
し、この結着作業を１個の浮子に対して２〜３回
行い、また基ロープに子縄を這わせ、次の浮子を
上記結着作業により固定し、この作業を各々の浮
子に施して多数個の浮子を固定するようにしてい
たが、極めて厄介な作業となり、それだけ作業能
率が著しく低下していた。

本考案はこのような欠点を解消するため、上述
のように構成したから、多数個の中空浮子７をロ
ープ１に挿通し、締着突壁４ａ，４ｂ側をロープ
１に対向させ、そのまま又は、締着切欠溝５を少
し手で開かせて、ロープ１の半径方向へ押圧すれ
ば、締着切欠溝５はロープ１によつて開かれて、
抱着筒３はロープ１の中央に位置し、抱着筒３の
抱着孔２はロープ１外周面を抱着し、この状態で
固定部材８によつて両締着突壁４ａ，４ｂを締着
固定すれば、締着切欠溝５間隙が狭つて確実に抱
着筒３はロープ１に固定されることになり、従つ
て中空浮子７の両端に抱着筒３を固定すれば、中
空浮子７は両抱着筒３によつて確実に位置固定さ
れることになると共に、この作業を繰り返すだけ
で、多数個の中空浮子７の位置固定ができ、従来
に比して遥かに作業能率が向上し、極めて有効的
である。特に、抱着筒３内には弾性を有するＣ形
状の弾性帯板６を内装しているから、この弾性帯
板６が抱着筒３の弾性を助長し、よつて抱着筒３
はより一層ロープ１に確実に位置固定されると共
に、抱着筒３を補強することにもなるので、より
確実に位置固定することができ、より一層有効的
である。また、簡素な構成であるから、量産に適
しそれだけ安価に製作し得ることになる。

以上のように本考案によれば、容易且つ確実に
中空浮子をロープに取付固定し得る等の秀れた実
用上の効果を奏する中空浮子固定具を提供するこ
ととなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものにして、第
１図は斜視図、第２図は断面図、第３図は使用状
態図である。 １……ロープ、２……抱着孔、３……抱着筒、
４ａ，４ｂ……締着突壁、５……締着切欠溝、６
……弾性帯板、７……中空浮子、８……固定部
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゴム等の弾性部材によつて、中心にロープ外周
   面を抱着する抱着孔を有する抱着筒を形成し、こ
   の抱着筒の外周面に締着突壁を一体形成し、この
   締着突壁の中央部に前記抱着孔に開穿させて且つ
   抱着孔の軸線方向に締着切欠溝を形成し、更に前
   記抱着筒内に弾性を有するＣ形状の弾性帯板を内
   装し、中空浮子の側面に抱着筒の一方側面を当接
   させた状態で、両締着突壁をボルト・ナツト、リ
   ベツト、ステープル等の固定部材によつて締着固
   定し、中空浮子をロープに位置固定する如く設け
   たことを特徴とする中空浮子固定具。