JPS6131020Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエレベータの乗場に設置される表示
器の改良に関するものである。

複数台のかごが並設されたエレベータの乗場に
は、各かごごとにかごの位置を表示する位置表示
灯が設置されている。また、その階に到着するか
ごを予報する到着予報灯も設けられている。そし
て、これらを乗場の待客に見やすくするため、位
置表示灯と到着予報灯を一体とし、かつ乗場の壁
面から突出させたものが提案されている。これを
第１図〜第３図に示す。

図中、１Ａ〜１Ｃは１号機〜３号機のエレベー
タのかご、２は乗場の壁、３Ａ〜３Ｃは乗場の壁
に設けられた出入口、４，５はそれぞれ出入口３
Ａ，３Ｂの間及び出入口３Ｂ，３Ｃの間に設置さ
れた乗場ボタン、６Ａ〜６Ｃはそれぞれ出入口３
Ａ〜３Ｃの上方の壁２の面から突出して設けられ
た表示器で、前面に位置表示灯７が側面に到着予
報灯の上り灯８及び下り灯９が設けられている。

すなわち、表示器６Ａ〜６Ｃは乗場側に突出さ
せてあり、この乗場に来た乗客に対し、見やすい
ようにしてある。

しかし、位置表示灯７は表示器６Ａ〜６Ｃの前
面に設けられているので、見やすい反面他の号機
の運行状況をも容易に知ることができるので、運
行形態によつては待客に不快感を与える。例え
ば、到着予報灯の上り灯８又は下り灯９が点灯し
ているかごが最も早くサービスするかごであると
思つているのに、到着予報灯の点灯していない他
のかごがこの階の近くを、自分の待つているかご
と同方向へ走行していることを知つた場合等であ
る。

この考案は上記不具合を改良するもので、到着
予報灯は乗場のいずれの位置からも見やすくする
とともに、かご位置表示灯は並設された他のかご
の出入口付近からは容易には見えないようにする
ことを目的とする。

以下、第４図によりこの考案の一実施例を説明
する。

図中、８は乗場の壁２から突出して設けられ点
灯すると緑色に発光する到着予報灯の上り灯、９
は同じく上り灯８の下方に隣接する下り灯、１０
は上り灯８及び下り灯９の前面から若干陥没した
位置に形成され位置表示灯７が配列された陥没面
である。上記以外は第１図及び第２図と同様であ
る。

上り灯８及び下り灯９は乗場の壁２から突出し
ているので、どちらの方向からも見やすい。位置
表示灯７は上り灯８及び下り灯９の陥没面１０に
設けられているので、斜の位置からは見えない。
したがつて、例えば１号機の出入口３Ａの前の待
客には、２号機や３号機の位置表示灯を見ること
はできない。すなわち、どのかごがサービスして
くれるかは上り灯８又は下り灯９の点灯で分かる
ので、待客はその出入口３Ａ〜３Ｃの前で待てば
よい。したがつて、位置表示灯７が陥没面１０に
設置されていても、待客には十分確認可能であ
る。

以上説明したとおりこの考案では、乗場の壁面
から突出して到着予報灯を設置し、この到着予報
灯の前面から陥没し、並設された他のかごの出入
口付近からの斜め方向では容易に見えない位置に
位置表示灯を配置したので、隣接する他のかごの
位置表示灯は見えにくくなり、他のかごの運行形
態を知ることによる待客の不快感を除くことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエレベータの乗場表示器を示す
乗場平面図（一部断面）、第２図は第１図の正面
図、第３図は第２図の表示器の正面図、第４図は
この考案によるエレベータの乗場表示器の一実施
例を示す斜視図である。 １Ａ〜１Ｃ……１号機〜４号機のエレベータの
かご、２……乗場の壁、６Ａ〜６Ｃ……１号機〜
４号機の表示器、７……位置表示灯、８……到着
予報灯の上り灯、９……同左下り灯、１０……陥
没面。なお、図中同一部分又は相当部分は同一符
号により示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数台のかごが並設された乗場に配置されこの
   乗場の壁面から突出して設けられかごの到着を予
   報する複数の到着予報灯と、これらの到着予報灯
   とそれぞれ一体に設けられ上記到着予報灯の前面
   から陥没し、並設された他のかごの出入口付近か
   らは見えない位置に配置され、上記到着予報灯に
   対応するかごの位置を表示する位置表示灯とを備
   えてなるエレベータの乗場表示器。