JPS6130099Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、窓掛形空気調和機に関するもので、
特に、室等に据付けた場合に外観が良好に保ち、
かつコストを安価に保つようにしたものである。

従来の窓掛形空気調和機においては、ケーシン
グの奥行寸法を空気調和機本体の奥行寸法とほぼ
同一寸法としていた。このため、ケーシングの材
料費は高くつき、また、後縁の補強が困難で中間
部においてそりが生じ、外観を悪くする等の欠点
があつた。

そこで本考案は、空気調和機本体の奥行寸法よ
り小さい奥行寸法のケーシングを用い低コスト化
を図ると共に、前記ケーシングの強度を十分に保
ちつつかつ外観の良好な窓掛形空気調和機を提供
するもので、以下に本考案の一実施例について、
第１図ないし第６図を参考に説明する。

図において、１は空気調和機の上壁及び左右側
壁を形成するケーシングで、２はケーシング１の
前面に設ける前面グリルで、吸入口３と吹出口４
及び制御部５が設けられている。６は室内側熱交
換器、７は室外側熱交換器、８は空気調和機本体
内を室内側と室外側を仕切る仕切板、９は室外側
のクロスフローフアン、１０は室内側のクロスフ
ローフアンである。これら両クロスフローフアン
９，１０は共に空気調和機本体内に軸心を鉛直方
向として設けられ、下端を空気調和機本体下部に
設けられた二つの電動機（図示せず）の回転軸に
それぞれ連結されている。前記両クロスフローフ
アン９，１０により室内側の空気は矢印１１の方
向に流れ、室外側の空気は矢印１２の方向に流れ
る。１３は空気調和機本体を窓枠等に取付ける時
の取付枠である。１４は内外を仕切板８の上端に
固定された天板で、箱状に形成されており両サイ
ドに外箱１の上部を固定する穴１５が設けられて
いる。室外側熱交換器７の上端板１６も天板１４
にねじ１７で固定されている。１８は、空気調和
機本体の基板で、前記室外側熱交換器７や仕切板
８の下端が固定されている。１９は外箱１の下部
を固定する穴で基板１８の両サイドにそれぞれ設
けられている。２０は、外箱１の上部に設けられ
た穴で、前記天板１４の側面に設けられた穴１５
と一致するようねじにより係止される。２１は、
外箱１の下部に設けられた穴で、前記基板１８の
側面に設けられた穴１９と一致させてねじにより
係止される。外箱１の後縁部はほぼクランク状に
折曲形成されており、一部を切起こして係止用の
折曲部２２が形成されている。２３は、Ｌ字状に
形成された側板であり、外箱１の側面後方を補う
板で、上下に固定用の穴２４，２５が設けられ、
その中間に前記折曲部２２に対向するよう係止用
の角穴２６が設けられている。外箱１の折曲部２
２は、側板２３の角穴２６に挿入され、側板２３
を挾持する。また側板２３の穴２４，２５はそれ
ぞれ外箱１の上下の穴２０と２１と一致させられ
ねじ２７にて共締めされ、側板２３は固定され
る。外箱１の奥行寸法D₁は、空気調和機本体の
奥行寸法D₂より短かく形成し、材料を少なく使
用している。本体背面部の吹出部は仕切板８が延
出させているので外箱１の奥行は短かくしても外
観的に異常でないように形成されている。

以上の実施例の説明から明らかなように本考案
の窓掛形空気調和機は、空気調和機本体の背面一
側に室外空気の吸込口を形成し、この吸込口から
吸入され室外側熱交換器と熱交換した空気を室外
に放出する吹出口を前記空気調和機本体の背面他
側に形成し、前記空気調和機本体の左右側面及び
上面を形成するケーシングの奥行寸法を、上記空
気調和機本体の奥行寸法より小さくし、前記ケー
シングの両側面のうち、前記吸込口側の側面の後
縁に係止用の折曲部を形成し、この折曲部に係止
する穴を有する側板を前記ケーシングと共に、前
記空気調和機本体の天板及び基板にねじ止めし、
前記吹出口に風を案内する仕切板を前記ケーシン
グの他側の側面に沿つて延出させ、空気調和機本
体の側面一部を形成したことを特徴とするもので
ある。

従つて、本考案の窓掛式空気調和機によれば、
必要な部分のみケーシング材料を用いて不要な部
分のケーシング材料を省略し、コストの低下をも
たらすことができ、また、ケーシングは上下位置
にて固定するだけであるにもかかわらず、中間位
置にて、側板と係止しているので、ケーシングの
上下方向中間位置でのそり等の変形がなく、外箱
を強固なものとすることができ、しかも外観も変
形による悪化が生せず、品質的に安定したものに
なる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における窓掛形空気
調和機の外観斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線
による断面図、第３図は同窓掛形空気調和機にお
ける外箱を取外したときの背面よりみた外観斜視
図、第４図は外箱の外観斜視図、第５図は側板の
斜視図、第６図は第４図に示すＢ部分の分解斜視
図、第７図は本体に外箱を組込んだ時の第４図に
示すＣ−Ｃ線での要部断面図である。 １……ケーシング、７……室外側熱交換器、８
……仕切板、１４……天板、１８……基板、２２
……折曲部、２３……側板、２６……角穴、２７
……ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気調和機本体の背面一側に室外空気の吸込口
   を形成し、この吸込口から吸入され室外側熱交換
   器と熱交換した空気を室外に放出する吹出口を前
   記空気調和機本体の背面他側に形成し、前記空気
   調和機本体の左右側面及び上面を形成するケーシ
   ングの奥行寸法を前記空気調和機本体の奥行寸法
   より小さくし、前記ケーシングの両側面のうち、
   前記吸込口側の側面の後縁に係止用の折曲部を形
   成し、この折曲部に係止する穴を有する側板を前
   記ケーシングと共に前記空気調和機本体の天板及
   び基板にねじ止めし、前記吹出口に風を案内する
   仕切板を前記ケーシングの他側の側面に沿つて延
   出させ、空気調和機本体の側面一部を形成した窓
   掛空気調和機。