JPS61296878A - カラ−テレビジヨン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はカラーブラウン管の外部不要磁気対策を講じ
たカラーテレビジョン受像機に関するものである。

［従来の技術］ カラーテレビジョン受像機で使用されるカラーブラウン
管の地磁気等の外部不要磁気対策は、カラーブラウン管
の内部もしくは外部に鉄板や硅素鋼板等で製作した磁気
シールド板を設けることにより磁気じゃへいすることが
一般的である。カラーブラウン管の対角寸法が２８°°
　（インチ）程度以下のものでは上記対策によりカラー
テレビジョン受像機として実用レベルに達している。カ
ラーブラウン管がさらに大型になると、電子ビームの飛
距離が増大し、＃！磁気レベルの外部磁界でも色ずれや
ラスター位置ずれ等のビーム移動の問題が顕著に表われ
てくる。

この対策案として、外部磁界のシールドと共に、さらに
外部磁界をキャンセルさせる方法の併用が考えられる。

その１つの例として第４図で示すようにカラーブラウン
管（１）等を収容するキャビネット（４）（鎖線で示す
）の内部に対向したヘルムホルツ・コイルを設けること
が案出されている。すなわち、外部磁界の３方向成分（
垂直方向成分を矢印ＢＶ　、南北方向成分を矢印Ｎ／Ｓ
、東西方向成分を矢印Ｅ／Ｗでそれぞれ示す）をキャン
セルさせる目的で、それぞれ３方向磁界に対応して、互
に対向した１対を１組とする３組のコイル、すなわちＥ
／Ｗ方向成分に対応するコイル（５ａ）　、　（５ｂ）
、Ｎ／Ｓ方向成分に対応するコイル（８ａ）、　（８ｂ
）　（Ｂνに対応したものは図面の都合で省略）を設け
、外部磁界の強さに応じて直流電流を流し、キャンセル
磁界を発生させ、カラーブラウン管（１）に加わろうと
する外部磁界を打ち消そうとする方法である。

しかし、この方法はキャンセルコイル（５ａ）　、　（
５ｂ）や（８ａ）　、　（８ｂ）の形状が大きくなるこ
とやキャンセルするに必要なアンペアターン数（ＡＴ）
を多く必要とする等の問題がある。ＡＴ数を多く必要と
する理由は、上記キャンセルコイル（５ａ）　、　（５
ｂ）や（Ｂａ）　、　（ｓｂ）がカラーブラウン管（１
）から距離を隔てて配置されている関係上、効率が非常
に悪くなっているからである。

キャンセル効率を上げるために、第５図および第６図に
示すようにカラーブラウン管（１）にキャンセルコイル
（３ａ）　、　（３ｂ）を近接配置させる例がある。第
５図に示すものは内部磁気シールド板（図示せず）（以
下、ＩＭＳと略称する）を内蔵したカラーブラウン管（
１）に管軸方向磁界（第４図のＮ／Ｓ磁界）をキャンセ
ルさせるためにＮ／Ｓキャンセルコイル（３ａ）を設け
た例である。必要に応じてＢマ磁界用キャンセルコイル
やＥ／Ｗ磁界用キャンセルコイルをカラーブラウン管（
１）に近接配置させるが、ここでは省略する。この方式
は第４図の方式に比し効率は良くなるが、カラーブラウ
ン管（１）にＩＭＳを内蔵している関係上未だ効率は十
分とはいえない。

第６図はカラーブラウン管（１）の゛外部に設ける外部
磁気シールド板（２）（以下、ＥＭＳと略称する）の内
側にほぼ平面輪状（はぼ２次元配置）のＮ／Ｓキャンセ
ルコイル（３ｂ）を配置した例である。ここでも図面の
都合上、ＳＶおよびＥ／Ｗ用キャンセルコイルは省略し
ている。このＥＭＳ（２）はＩＭＳ付カラーブラウン管
もしくはＩＭＳないしカラーブラウン管と組合せて使用
できるが、キャンセルコイル（３ｂ）がＥ　Ｍ　Ｓ　（
２）に覆われるため、キャンセル磁界はＥ　Ｍ　Ｓ　（
２）を磁心として効率よくカラーブラウン管（１）に加
えられる。したがって、Ｅ　Ｍ　Ｓ　（２）を使用しな
い第５図の方式よりもキャンセル効率を上げることが可
能である。

［発明が解決しようとする問題点］ 第６図の方式のものは、第５図のものに比してキャンセ
ル効率は良くなるが、発生するキャンセル磁界の磁界分
布を地磁気等の外部磁界分布と合致させにくく、したが
って、カラーブラウン管（１）のビーム移動を画面のど
の場戸なでも完全に無くすことは困難である。さらに説
明を加えれば、地磁気等の外部磁界の影響でカラーブラ
ウン管（１）の蛍光面上のビーム位置が本来の位置から
ずれを生ずるが、キャンセルコイルに適当な電流を流し
てキャンセル磁界を発生させても画面のどの位置でてビ
ーム移動を効果的に抑制することは困難であることがわ
かった。

この欠点は能率の悪い第４図のものや第５図のものにお
いても同様のことが言える。

この発明は外部磁界に対してのキャンセル効率が良く、
さらに理想に近い分布のキャンセル磁界を発生させて画
面のどの位置でも外部磁界を効果的に抑制し得る゛カラ
ーテレビジョン受像機を提供することを目的としている
。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係るカラーテレビジョン受像機はＥＭＳを使
用すると共に、磁気キャンセルコイルをＥＭＳの内側に
従来のような２次元に配置（平面輪状）するのではなく
、３次元配置させたものである。

［作用］ この発明においては、カラーブラウン管の画面の各位置
の外部磁界によるビーム移動量に対応して、キャンセル
補正を強くしたい部分に対応したコイル部はキャンセル
コイルをＥＭＳのスクリーン側に配置し、キャンセル補
正を弱くしたい部分に対応したコイル部はキャンセルコ
イルをＥＭＳのネック側へ延在せることにより、キャン
セル磁界分布が所望の形状になる。

［発りＪの実施例］ 第１図はこの発明の一実施例を示すものである。ここで
は、管軸方向の磁界を打ち消すためのＮ／Ｓ　（南北方
向）キャンセルコイル（３）についてのみ示しているが
、Ｂν　（垂直方向）およびＥ／Ｗ（東西方向）磁界用
キャンセルコイルについての考え方も同様であるため、
その説明は省略する。Ｎ／Ｓキャンセルコイル（３）は
、カラーブラウン管（１）とＥ　Ｍ　Ｓ　（２）との間
に３次元配置されている。つまりカラーブラウン管（１
）画面の両サイド（短辺側）およびコーナに相当するコ
イル部（３１ａ）　、　　（３１ｂ）はＥＭＳ（２）（
７）ネック側に沿って配置され、画面の上下部（長辺側
）に相当するコイル部（３２ａ）　、　　（３２ｂ）は
Ｅ　Ｍ　Ｓ　（３）のスクリーン側に沿って配置されて
いる。

上記構成の作用効果を以下に説明する。

周知のようにカラーブラウン管（１）を地磁気が存在す
る場所で北向（Ｎ方向）に設置すると、画面上の蛍光面
ビームに第２図の矢印のような回転移動が生じ、色ずれ
やラスター回転の原因となる。このビーム移動の程度は
カラーブラウン管（１）の偏向角１インチサイズおよび
電子銃構造等に依存するが、画面上の場所によっても移
動量は異なってくる。ビーム移動の具体例として、蛍光
面移動量（ミス・ランディング量）を画面第１象限で第
２図の場所Ｔ　、ＴＴＲ、ＴＲ、ＴＲＲ。

Ｒの各点で代表させてプロットすると、第３図の曲線（
ａ）となる。

この例ではＥ　Ｍ　Ｓ　（２）を設けた３７”（インチ
）１１０’ストライプ蛍光面方式のカラーブラウン管に
管軸方向に０．３ガウスの地磁気を加え、消磁を行なっ
た後の水平方向ビーム移動量をｐｍを単位にプロットし
ている。

同図において、曲線（ｂ−ｔ）、（ｂ−２）はそれぞれ
第６図の従来例に対応するキャンセル補正量および補正
量を示すものである。つまり第６図で示すキャンセルコ
イル（３ｂ）に画面コーナのＴＲ点のビーム移動が零に
補正されるように電流を流した場合、画面Ｔ　、ＴＴＲ
点では、曲線（ｂ−１）から明らかなように大幅な補正
不足が生じ、ＴＲＲ点では曲線（ｂ−２）から明らかな
ように大幅な補正過多になってしまっていることがわか
る。但し、この場合のキャンセル補正量の曲線（ｂ−１
）は曲線（ａ）と極性が逆（マイナス）であることに注
意すべきである。

これに対し、この発明の第１図の実施例では、キャンセ
ル補正量は曲線（ｃ−１）で、またキャンセル補正量は
曲線（ｃ−２）となり、従来のものの曲線（ｂ−２）に
比し大幅に補正量が減少し、理想に近い状態にキャンセ
ルされていることがわかる。この理由はつぎのとおりで
ある。つまりキャンセルコイル（３）をネツ久側、すな
わち、偏向ヨーク（図示せず）側へ延在させると、ラス
ター移動は補正できてもビームランディングの補正感度
が大幅に低下し、逆にスクリーン側へ延在せると、ビー
ムランディングの補正感度が大幅に向上する傾向にある
。したがってこの性質を利用して、キャンセルコイル（
３）を上記のようにＥ　Ｍ　Ｓ　（２）を磁心に３次元
配置させることにより、理想的なキャンセル磁界分布を
得ることができる。なお、この実施例では、管軸方向磁
界のキャンセルを例に１本のキャンセルコイル（３）を
使用したキャンセル方法について説明したが、キャンセ
ルコイル（３）の本数はこれに限らず何本でも良く、ま
た、他の磁界方向についても同様のことが適用できるこ
とは勿論である。また、この例ではストライプ蛍光面を
もったカラーブラウン管（１）で説明を行なったが、ド
ツト構造蛍光面のカラーブラウン管についても適用でき
る。

外部不要磁界が交番磁界（Ａ　Ｃ）の場合は、それに対
応した交流キャンセル電流を通電することにより達成さ
れる。

また、Ｅ　Ｍ　Ｓ　（２）の内部にキャンセルコイル（
３）を巻回する方法は上下左右非対称でも良く、要は外
部磁界をキャンセルするに足りる所望の磁界分布をＥ　
Ｍ　Ｓ　（２）の磁心効果を利用して発生させるような
配置であればよい。

以上の説明では消磁用コイルについては言及しなかった
が、必要に応じて設けてもよく、その場合、消磁用コイ
ル左キャンセルコイル（３）を共用させる構成であって
もよい。

［発明の効果コ 以上説明したようにこの発明によれば、ＥＭＳと、この
ＥＭＳに３次元配置して巻回されたキャンセルコイルと
の組み合せ使用により、キャンセル磁界分布を得るよう
に構成したので、能率の良い状態で理想に近い磁気キャ
ンセル効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

ｆｆ１１図はこの発明に係るカラーテレビジョン受像機
の磁気キャンセル手段の例を示す分解斜視図、第２図は
カラーブラウン管の管軸方向磁界に影響によるビーム移
動の例を示す図、第３図はこの発明の実施例の効果をビ
ーム移動量で説明するためのグラフ、第４図は従来のこ
の種磁気キャンセル手段を示す斜視図、第５図および第
６図は従来の他の磁気キャンセル手段の説明図である。 （１）・・・カラーブラウン管、（２）・・・磁気シー
ルド板（ＥＭＳ）、（３）・・・磁気キャンセルコイル
。 なお、図中、同符号は同もしくは相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）カラーブラウン管の外側に外部磁気シールド板を
   設け、前記カラーブラウン管と前記外部磁気シールド板
   との間に３次元配置された磁気キャンセルコイルを介在
   させたことを特徴とするカラーテレビジョン受像機。