JPS6129649Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はそれぞれ帯状折曲げ板から成る筒状
の外殻ケースと内殻ケースとを組合わせて構成し
た照明器具の包装箱に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の包装箱は上部が開放された箱体をなし、
その開口縁に蓋板が一体に付設されており、上部
開口より照明器具を収納した後、蓋板を折曲げて
開口を閉塞していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従つて、従来の包装箱は、上部開口より照明器
具を収納する際開口縁あるいは蓋板に照明器具が
引掛り、収納に手間がかかり、特に自動包装の場
合にこのような不都合が多く発生した。さらにま
た包装箱は照明器具の収納前に既に箱状になつて
いるため運搬に不便であり、かつ保管スペースの
増大にもつながる等の欠点があつた。

この考案は上記のような問題点を解決するため
に成されたものであり、照明器具の収納が容易で
あるとともに、運搬や保管が容易であり、かつ輸
送時に加わる振動や衝撃に対しても内装の照明器
具を堅固に保持することができる照明器具の包装
箱を得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係る照明器具の包装箱は、平板部材
を折曲して筒状の外殻ケースおよび内殻ケースを
形成し、照明器具本体の支持具の鍔部を各ケース
の底板間に挾持するとともに、支持具の筒部を内
殻ケースの底板に設けた穴に嵌挿し、かつ照明器
具セードを係止するセード押えを内殻ケースに設
けたものである。

〔作 用〕

この考案においては、各ケースは不使用時には
平板状に展開することができ、包装箱には照明器
具を底板上に載置した状態で組立てることができ
る。又、照明器具は支持具とセード押えによりし
つかりと支持することができる。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を図面とともに説明す
る。第１図および第２図において、１は段ボール
等の平板からなる帯状折曲げ板で、中央の底板２
を境にその両側に側板３とこれらから延長された
突合わせ蓋板４をそれぞれ有し、かつ各蓋板４の
先端にはコ字状に折曲げられる係止片５が付設さ
れる。又、６は段ボール板より成る帯状折曲げ板
で、中央の底板１２を境にその両側に側板１３と
その両端に長手方向に突出された補強片１３ａお
よび各側板１３から延長された巾のより狭い蓋板
１４を有し、かつ各蓋板１４の先端にはコ字状に
折曲げられる係止片１５が付設される。又、１２
ａは補強片１３ａ間に位置するように底板１２に
突設された折込み緩衝片、１２ｂは底板１２に開
設した器具本体７ａの係止用穴、１３ｂは側板１
３の外側隅角部に位置するように補強片１３ａに
連接されたセード押えである。

又、７は環形けい光ランプを使用した照明器具
で、円形の器具本体７ａとこれを包むように第３
図のように使用される角形のセード７ｂより構成
される。又、８は鍔部８ａを器具本体７ａを係止
する筒部８ｂを有する合成樹脂等より成る内装器
具の支持具である。さらに、９は第２図に示すよ
うに直交状態に重合された各帯状折曲げ板１，６
の各底板２，１２間に支持具８の鍔部８ａを挾持
させ、筒部８ｂを上部の折曲げ板６の底板１２に
設けた係止用穴１２ｂに挿入させた状態でこれら
を固定するステツチである。尚、図中の点線は折
曲げガイド線を示す。

上記構成において、照明器具７を包装するに
は、まず第２図に示すように器具本体７ａを支持
具８の筒部８ｂに嵌挿係止させる。次に、上部底
板１２の各緩衝片１２ａを内側に折曲げてセード
７ｂを器具本体７ａを囲むように底板１２に載置
する。その後、上下帯状折曲げ板１，６の各側板
３，１３を立ててセード７ｂを囲む。この際、第
４図に示すように一方の側板１３に設けた補強片
１３ａを他方の側方３のセード７ｂとの間に挿入
させ、かつセード押え１３ｂをセード７ｂの隅角
部における柱に係合させてセード７ｂの横方向の
移動を防止する。次に、内殻ケース形成用折曲げ
板６の各蓋板１４を中心部に向けて折曲げる。
尚、この内殻ケース用各蓋板１４は外殻ケース用
各蓋板４よりその巾が狭く設定されているため
に、折曲げ状態でセード７ｂは完全には隠弊され
ない。次に、各蓋板１４の先端に設けたコ字状係
止片１５を内側に折曲げて照明器具７の丸形けい
光ランプの内側に挿入する。次に、外殻ケース形
成用折曲げ板１の側板３、蓋板４およびコ字状係
止片５を折曲げ板６と同様に折曲げて内装の照明
器具全体を隠弊包囲する。こうして、全体を内殻
Ａと外殻Ｂとから成る第５図の箱状に形成した
後、シールテープ等で封緘して包装を完了する。

〔考案の効果〕

この考案の包装箱は以上のように構成している
ので従来のように照明器具の収納時にこれが包装
箱の各構成部片に引掛ることがなく、その自動包
装も容易になる。また包装箱は２枚の帯状折曲げ
板から構成しているため、これらを平板状にして
重ねることによりその運搬費用と保管スペースを
大巾に減らすことができる。また内装照明器具は
その器具本体を係止するために筒部を係止穴に嵌
挿し鍔部を内外殻ケースの底板に挾持した支持具
とセード押えで押えられているので振動や衝撃が
加わつても内部で移動することがなく、これによ
り照明器具の破損が確実に防止することができる
ものである。さらに、本考案のセード押えは内殻
ケースと一体的に設けられているために製作、組
立が容易で安価なものが得られる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の包装箱の一実施例を示し、第１
図は内・外殻形成用の２枚の帯状折曲げ板を示す
平面図、第２図はこの２枚の折曲げ板を直交状態
に重ね中央底板上に器具本体を載置する途中の状
態を示す斜視図、第３図は照明器具のセードを載
置した状態を示す斜視図、第４図は内装照明器具
の係止状態を一部断面で示す斜視図、第５図は本
案包装箱の封緘完了状態を示す斜視図である。 図中Ａは内殻ケース、Ｂは外殻ケース、２，１
２はこれらの底板、１２ｂは係止用穴、３，１３
は側板、４，１４は蓋板、５，１５は係止片、７
は内装照明器具、７ａはその器具本体、７ｂはセ
ード、８は支持具、８ａはその鍔部、８ｂは同じ
くその筒部、１３ａは補強片、１３ｂはセード押
えである。図中同一符号は同一または相当部分を
示すものとする。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 底板２，１２の両側に側板３，１３を形成す
   るとともに側板３，１３の先端に蓋板４，１４
   を形成した平板部材を夫々折曲して筒状の外殻
   ケースＢおよび筒状の内殻ケースＡを形成し、 外殻ケースＢ内に直交状態に挿入された内殻
   ケースＡの底板１２に内装照明器具本７ａの係
   止用穴１２ｂを設けると共に、この係止用穴１
   ２ｂには筒部８ｂと鍔部８ａとから成り、鍔部
   ８ａを内・外殻ケースＡ，Ｂの底板２，１２間
   に挾持された照明器具本体７ａの支持具８の筒
   部８ｂを嵌挿し、照明器具７を囲む内殻ケース
   Ａの両側板１３，１３に設けたその両端の各延
   長補強片１３ａには内装照明器具７のセード７
   ｂを当該内装位置に係止するセード押え１３ｂ
   を付設させたことを特徴とする照明器具の包装
   箱。 (2) 筒状の外殻ケースＢの突合わせ蓋板４，４の
   先端および内殻ケースＡの蓋板１４，１４の先
   端には、それぞれ内方に向つて折曲げられ内装
   照明器具７を当該位置に係止する４個の係止片
   ５，１５をそれぞれ形成させた実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の照明器具の包装箱。