JPS61296121A - 改質ポリエステル複合繊維 - Google Patents

改質ポリエステル複合繊維

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JPS61296121A
JPS61296121A JP13779785A JP13779785A JPS61296121A JP S61296121 A JPS61296121 A JP S61296121A JP 13779785 A JP13779785 A JP 13779785A JP 13779785 A JP13779785 A JP 13779785A JP S61296121 A JPS61296121 A JP S61296121A
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JP
Japan
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component
core
polyester
mol
ratio
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JP13779785A
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English (en)
Inventor
Takehiko Mitsuyoshi
三吉 威彦
Futoshi Sasamoto
太 笹本
Masanori Mineo
嶺尾 昌紀
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は常圧染色下で染色性が優れ、染色物の耐光堅牢
性およびアルカリ溶出処理後の発色性が良好で糸強度の
高い塩基性染料可染型改質ポリエステル複合繊維に関す
るものである。
〔従来技術及びその問題点〕
従来から常圧染色下で染色性の良好に塩基性染料可染型
のポリエステル繊維を製造する方法として、ポリエチレ
ンテレフタレートに金属スルホネート基を含有するイソ
フタル酸成分(以下S成分とする)、例えば5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸成分を共重合する方法が知られ
ている(t!!f公昭34−10497号公報)。
しかしながらこの方法では常圧染色条件で染色性を良好
とするには、S成分を得られるポリエステルに対して4
.5モル係以上共重合する必要がある。このように多量
にS成分を共重合したポリエステルはS成分によるポリ
マ間の分子間力が増加するため、同一の紡糸条件下で紡
糸された未延伸糸の適正延伸倍率(残留伸度が35係と
なるように決められる延伸倍率)が同一の極限粘度をも
つS成分を共重合していないポリエステルから得られる
未延伸糸の適正延伸倍率よりも大幅に低下する。それ故
、延伸工程における分子配向度を上げることが出来ず、
得られる延伸糸の強度は大幅に低くなる。すなわち常圧
染色下での染色性を良好とするためにS成分を多く共重
合すればするほど糸強度は低下してしまい糸強度が高々
3g/d程度の糸しか得られない。この問題点を解決す
る方法として、特開昭56−4771号公報に記載され
ているように芯成分としてS成分を共重合していないポ
リエステルを用い、さや成分としてS成分を多量に共重
合したポリエステルを用い、ことにより糸強度を芯成分
でカバーし、常圧染色下における染色性をさや成分でカ
バーさせる方法が考えられる。
しかしながらこの方法で得られたポリエステル複合繊維
は芯成分が塩基性染料に染まらないため、常圧染色下で
染色性を良好とするためにはさや成分中のS成分共重合
率を特公昭34−10497号公報の方法で得られるS
成分共重合ポリエステル繊維中の8成分共重合率より大
幅に高くする必要がある。また、芯成分の比率が高くな
ればなるほどさや成分中のS成分共重合率を高くする必
要がある。
しかしながら前記したようにS成分共重合率を高めると
糸強度は大幅に低下し、かつ芯成分の比率が高くなるほ
どさや成分の糸強度は大幅に低下してしまう。このため
、前記方法では糸強度を高めるために芯成分の比率を毘
めると、さや成分の糸強度が大幅に低下するため、複合
繊維としての糸強度は高くならない。−万、前記方法で
得られる常圧染色下で染色性が良好な複合繊維を塩基性
染料で染色すると芯成分が染まらないため、さや成分中
の染料濃度は特公昭54−10497号公報の方法で得
られるS成分共重合ポリエステル繊維中の染料濃度よシ
茜〈なり、染色状態はいわゆるリング染色となってしま
う。また更に、繊維中の染料含有量が一定の場合、繊維
表層に多量の染料を含有する繊維は繊維全体に均一に染
料を含有する繊維よりも同一の光照射に対して、染料の
破壊される量が多くなるため耐光堅牢性が劣る。この理
田により前記方法で得られた複合繊維からなる染色物は
耐光堅牢性が劣る欠点がある。このため、従来当業界で
は糸強度が高く、常圧染色下で染色性が良好で、かつ染
色物の耐光堅牢性およびアルカリ溶出処理後の発色性が
良好なポリエステル繊維は得られないと考えられてきた
(発明の目的〕 本発明の目的は糸強度が高く常圧染色下で染色性が良好
で、染色物の耐光堅牢性およびアルカリ溶出処理後の発
色性が良好なポリエステル繊維を得ることにある。
〔発明の構成〕
前記した本発明の目的は、芯成分が芯成分のポリエステ
ルの全酸成分に対し金属スルボネート基を含有するイソ
フタル酸成分を1.0モル係以上1,8モル係以下、ジ
カルボン酸成分子:5モル係以上20モル係以下共重合
したポリエステルからなり、さや成分が平均一次粒子径
が100mμ 以下の不活性無機微粒子を0,1重量係
以上5重量係以下含有し、さや成分のポリエステルの全
酸成分に対し金属スルホネート基を含有するイソフタル
酸成分を2,1モル係以上6.5モル係以下、ジカルボ
ン酸成分を5モル係以上20モル係以下またはグリコー
ル成分を1.0重量幅以上15重量係以下共重合したポ
リエステルからなり、かつ芯孔率が下記+11式で表わ
されることを特徴とする改質ポリエステル複合繊維によ
って達成できる。
・・・・・・(1) (ただし、S、は芯成分の金属スルホネート基を含有す
るイソフタル酸成分の共重合率(モル係)、S2はさや
成分の金属スルホネート基を含有するイソフタル酸成分
の共重合率(モルLfI))、A1は芯成分中のジカル
ボン酸成分C以下A成分とする)の共重合率(モル%)
、Bは複合繊維の芯孔率(例とする。) 本発明におけるポリエステルとはエチレングリコールま
たは1.4−ブタンジオールを主たるグリコール成分と
し、テレフタル酸またはそのエステルを主たるジカルボ
ン咳成分とするものである。本発明におけるS成分とは
次式で示される化合物であり、好ましいS成分としては
ジメチル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレート、ビ
ス−2−ヒドロキンエチル(5−ナトリウムスルホ)イ
ンフタレート、ビス−4−ヒドロキシブチル(5−ナト
リウムスルホ)インフタレート等が挙げられる。
803M (但し、MはNa、Li、Kなどのアルカリ金属を示し
、R,R’はアルキル基または−(CH2)nOHを示
し、nは2以上の整数を示す。) 捷た本発明においてA成分とはテレフタル酸成分および
S成分以外のジカルボン酸成分を意味し、具体的には、
イソフタル酸、フタル酸、ナフタリン−2,6−ジカル
ボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セパノ
ン酸、コノ1り酸、グルタ欠酸などの脂肪族ジカルボン
酸またはそのエステル等のうち少なくとも1種が使用さ
れ、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸またはその
エステルが好ましく使用される。
また、グリコール成分(以下G成分とする)とは、ジエ
チレングリコール、トリエチレンクリコール、フロピレ
ンゲIノコール、テトラエチレングリコール、1.4−
シクロヘキサンジメタツール、1.4−シクロヘキサン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール、エチレンクリ
コール(主たるポリエステルのグリコール成分が1.4
−ブタンジオールの場合)、1.4−ブタンジオール(
主たるポリエステルのグリコール成分がエチレングリコ
ールの場合)、ネオペンチルグリコールのEO付加物、
ビスフェノールAのEO付加物等のうち少なくとも1種
が使用され、ジエチレングリコール、テトラエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコールが好ましく使用され、より好まシくハポリ
エチレングリコール、ポリテトラメチレングリコールで
ある。
本発明において、芯成分中のS成分の共重合率は芯成分
のポリエステルの全酸成分に対して1.0モル係以上、
1.8モル係以下とする必要がある。S成分が1.0モ
ル係未満であると、芯成分が塩基性染料に十分に染まら
ないため、染色物の耐光堅牢性が満足できない。S成分
が1.8モル係より萬いと、S成分によるポリマ間の分
子間力の増加作用のため芯成分の糸強度が低下し、複合
繊維の糸′強度が低下する。
本発明においては、さや成分中のS成分共重合率を芯成
分中のS成分共重合率より高くする必要がある。これは
塩基性染料可染型ポリエステル繊維を塩基性染料を用い
て染色する場合において、染料は繊維表面のS成分とま
ず反応し、順次繊維内部のS成分と反応していくので、
全体KS成分を均一に共重合させるより繊維表面近くに
S成分を多量に共重合している繊維の万が染色布帛の色
が濃く見えるためである。
本発明においてはさや成分中のS成分の共重合率はさや
成分のポリエステルの全酸成分に対して2.1モル係以
上6.5モル係以下とする必要があり、2.1モル係以
上6.0モル係以下が好ましい。S成分が2.1モル係
未満であると、共重合するジカルボン酸成分またはグリ
コール成分の共重合率を高くしても常圧染色下で良好な
染色性および発色性が得られない。これは、塩基性染料
と反応する複合繊維中の8成分が不足するためである。
S成分が6.5モル係より高くなると複合繊維の耐熱性
が低下し、強度も十分なものが得られない。
本発明においては芯成分中のA成分は芯成分のポリエス
テルの全酸成分に対して5モル係以上20モル係以下共
重合する必要があり、5モル係以上15モル%以下が好
ましい。A成分の共重合率が5モル%未満であると、ポ
リエステルの構造弛緩が十分に行なわれないため、常圧
染色時においてS成分と塩基性染料との反応率が低くな
り、染色性および発色性が満足できない。また浴融粘度
低下効果が小さいため適正延伸倍率が高くできないので
、得られる複合繊維の糸強度が劣る。A成分の共重合率
が20モル%より高いと、芯成分のポリマを製造する際
のポリマのチップ化時のカッティング性が劣り、工業的
に安定な生産が出来ない。また芯成分のポリマの融点低
下が大きくなり、この複合繊組の耐熱性が劣る。
本発明においてはさや成分中のA成分はさや成分のポリ
エステルの全酸成分に対して5モル係以上、20モル%
以下共重合する必要があり、5モル係以上15モル係以
下が好ましい。A成分の共重合率が5モル係未満である
と、ポリエステルの構造弛緩が十分に行なわれないため
、常圧染色時においてS成分と塩基性染料との反応率が
低くなり染色性および光色性が劣る。又A成分の共重合
率が20モル%を越えると、チップ化時のカッティング
性が低下し、安定にI生産できない。
本発明においてはさや成分中のS成分はさや成分のポリ
エステルに対して1.0重i4以上、15重量幅以下共
重合する必要があり、1.0重量%以上、10重重量%
下が好ましい。S成分の共重合率が1.031i量係未
満であると、ポリエステルの構造弛緩が十分に行なわれ
ないため、常圧染色時においてS成分と塩基性染料との
反応率が低くなり染色性、光色性が満足できない。
S成分の共重合率が15重重量%り高いと、さや成分の
ポリマを製造する際のポリマのチップ化時のカッティン
グ性が劣り、工業的に安定な生産が出来ない。寸たさや
成分のポリマの融点低下が大きくなり、この複合繊維の
耐熱性が劣る。この人成分またはS成分を8成分共重合
ポリエステルに共重合するとポリエステルの構造が弛緩
されるため、S成分と塩基性染料の反応率が直重り染色
性が向上する。井たS成分共重合率が1.8モル係以下
の場合にはポリマ間の分子間力(溶融粘度)が低下する
ため、適正延伸倍率が高くなり糸強度も置くなる。
なお、S成分共重合率が1.8モル係より高い場合はA
またはS成分共重合による溶融粘度の低下は認められる
が、AまたはS成分共重合による適正延伸倍率の向上お
よび糸強度の向上は認められない。これはS成分共重合
率が高くなると、浴融粘度は指数関数的に増大するため
、S成分共重合率が高い場合にはAまたはS成分共重合
による溶融粘度低下割合が小さくなり、それ故適正延伸
倍率がほとんど変化せず、糸強度も変化しないためであ
る。さらに本発明においてはアルカリ溶出処理を行なっ
た後の繊維のする必要がある。
本発明におけるさや成分に含有させる不活性無機微粒子
としては、例えばシリカゾル、シリカ、アルキルコート
シリカ、アルミナゾル、微粒子状アルミナ、酸化チタン
、炭酸カル7ウム等がある。これらの中では得られるポ
リエステル中での凝集防止、発色性向上効果などの面で
シリカゾル、アルキルコードンリカが好ましく、アルキ
ルコートシリカ力が特に好ましい。なおアルキルコート
7す力とは、たとえば乾式性酸化ケイ素とジアルキルジ
クロルシランを反応させることにより、粒子表面のシラ
ノール基を30%以上アルキル基で封鎖したものである
。アルキルコードンリカのアルキル基としてはメチル基
およびエチル基が好ましく、粒子表面のンラノール基封
鎖率は6o循以上が好オしい。
本発明における不活性無機微粒子の平均一次杓子径は1
00mμり下とする必要があり、好捷しくけ40mμ以
下、更に好捷しくけ20mμ以下である。平均一次粒子
径が100mμを越えると得られるポリエステル繊維の
アルカリ溶出処理後の発色性が満足できない。
本発明における不活性無機微粒子の含有率はさや成分ポ
リエステルに対し0.1〜5重量係とする必要があり、
好ましくは06〜1.5重量%である。微粒子含有率が
01重重量%満であると得られるポリエステル繊維のア
ルカリ溶出処理後の発色性が満足できない。また含有率
が5重量%を越えるとポリエステル中の粗大粒子が増加
し、得られるポリエステル繊維のアルカリ浴出処理後の
発色性が満足できない。
本発明における複合繊維の芯比率は(O,aS。
(0,5S2 1 ) )/((1+2A’3− ex
p(−Sマ) )s、、−o、ss、) x 1o 。
(係)以上で((s、、−1,9)/I!32−s、)
) xlo o (嘲以下とする必要がある。ここで8
1は芯成分中のS成分共重合率(モル% ) 、s2は
さや成分中の8成分共重合率(モル循)、A1は芯成分
中のジヵルホ7 ft 成分の共重合率(モル係)を表
わす。芯比率とに1R維を繊維軸と直角方向に切断した
時の芯の部分の面積の全繊維断面積に対する割合を意味
する。芯比率が本発明で規制する下限未満であると複合
繊維の糸強度が劣り、本発明で規制する上限より高いと
複合繊維の染色性が劣る。々ぜなら、前記したようにS
成分共重合率が低いほど糸強度は高くなり、染色性は低
下する。従ってさや成分中のS成分共重合率(S2)を
一定とした場合、芯成分中のS成分共重合率(Sl)が
低いほど糸強度の点からは芯比率を高くした万が良いが
、染色性の点からは芯比率を低くする必要がある。
才だ前記したようにAまたはG成分を共重合するとS成
分共重合率が低い場合(1,8モル係以下)には糸強度
が高くなる。それ故意成分中のAまたはG成分共重合率
も糸強度から定められる芯比率の下限に寄与し、その寄
与割合は糸強度向上理由からも明らかなようにS成分共
重合率によって変化する。
以上述べたように糸強度、染色性の両者を満足させるた
めには芯成分中のA成分共重合率、芯成分およびさや成
分中のS成分共重合率、さや成分中のA成分捷たはG成
分共重合率によって芯比率を定めなければならないので
ある。本発明においては芯成分およびさや成分の極限粘
度に規制はないが、糸強度およびポリマのチップ化時の
カッティング性の点から0.50以上0.70以下が好
ましい。本発明におけるポリエステルには本発明の目的
を損なわない範囲で、通常のエステル交換触媒、リン化
合物、アルカリ金属塩などの副反応防止剤、通常用いら
れている平均粒径0.5〜1.0μの二酸化チタンなど
のつや消し剤、着色防止剤、難燃剤、制電剤、酸化分解
防止剤、耐熱剤を含んでいてもよい。
本発明における芯成分、さや成分のポリエステルの製造
方法には特に限定はないが、S成分、A成分はポリエス
テル鎖中に充分に共重合されることが好ましいので、重
縮合反応初期以前の段階で添加するのが好ましく、G成
分はG成分の耐熱性が劣るのでエステル交換反応又はエ
ステル化反応終了後から重縮合反応初期以前の段階で添
加するのが好捷しい。不活性無機微粒子は脂肪族グリコ
ール、脂肪族アルコールあるいは水などにすでに公知の
方法で分散させ、エステル化反応、エステル交換反応捷
たは重縮合反応の任意の段階で添加することが出来るが
、ポリエステル中での分散性を良好とするためにエステ
ル化反応またはエステル交換反応開始直前に添加するの
が好ましい。1だ不活性無機微粒子のポリエステルへの
分散性を良好とするために水酸化テトラアルキルアンモ
ニウム化合物、例えば水酸化テトラエチルアンモニウム
、水酸化テトラブチルアンモニウム等の分散剤を用いる
ことが好ましい。
本発明の改質ポリエステル複合繊維はたとえば特公昭4
5−30011号公報、特公昭47−35724号公報
などに示されるような通常の芯さや複合紡糸方法により
得られるもので、複合糸断面形状は丸断面、5〜8葉断
面のいずれでも良い。
本発明の改質ポリエステル複合繊維は公知の方法でアル
カリ溶出処理を行なうことが出来る。
アルカリ溶出処理は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などのアルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩
等の水溶液中で繊維または織編物を加熱するか、捷たけ
塩基性アルカリ金属化合物の水溶液を織編物にパッド/
スチーム処理することなどによって達成される。
〔発明の効果〕
本発明で得られる改質ポリエステル複合繊維は、芯成分
として金属スルホネート基を含有するイソフタル酸成分
およびジカルボン酸成分を特定量共重合したポリエステ
ルを用い、さや成分として特定の粒子径をもつ不活性無
機微粒子を特定量含有し、金属スルホネート基を含有す
るイソフタル酸成分およびジカルボン酸成分またはグリ
コール成分を特定量共重合したポリエステルを用い、か
つ芯の比率を特定化することにより始めて以下の効果が
発現している。
1、 常圧染色下で染色性が良好であり、糸強度が高い
。それ故天然繊維との混繊・交編織用に適した衣料用塩
基性染料可染型ポリエステル繊維である。
2、 染色物の耐光堅牢性が良好である。それ故衣料用
ポリエステル繊維として有用である。
3、 本発明の複合繊維および該複合繊維をアルカリ溶
出処理した繊維から得られる織編物の染色物の発色性が
良好である。
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明する。々お
実施例における特性値の測定法は次の通りである。
〔極限粘度〕
ポリエステルをオルソクロロフェノール中ニ溶解し、2
5℃での測定値で表示する。
〔筒編作成方法〕
評価すべきフィラメントを27ゲージの靴下編機により
筒編地を作成する。
〔精練方法〕
筒編地を常法により0.2係の通常の衣料用ポリエステ
ル繊維の精練に用いられる非イオン活性剤と0.2係の
ソーダ灰を含む沸騰水中で5分間精練し、次いで水洗、
乾燥する。
〔染色性〕
評価すべきフィラメントから得られた精練後の筒編地を
マラカイトグリーン染料54 owf s 酢酸0. 
s ml / l s  酢酸ソーダ0.2 g / 
lからなる浴比1:100の98℃の熱水溶液中で60
分間染色を行なう。次いで、この筒編地を引き上げた後
の染色残液中の染料濃度を測定し、筒編地の染料吸尽率
を求める。
〔耐光性〕
評価すべきフィラメントから得られた筒編地を精練後F
、qtrol Blue N −3RL  (商標名住
友化学製)1.5%owf 、酢eo、5ml/l*酢
酸ソーダ0.15g/Jからなる浴比1:100の98
℃の水溶液で60分間染色を行なった後、常法に従い、
ハイドロサルファイド2g / l 、水酸化ナトリウ
ム2 g / l 1通常の衣料用のポリエステル繊維
の還元洗浄に用いられる非イオン活性剤2 g / l
から表る80℃の水溶液中で20分間還元洗浄を行ない
水洗乾燥する。この染色した筒編地をフェードメータを
用いてJxs −r、 1o 44に準じて光退色させ
、ブルースケール基準で測定する。
〔平均の一次粒子径〕
不活性無機微粒子の粉末を電子顕微鏡で1o万倍に拡大
した写真を撮影し、得られた像から各−欠粒子の最長径
を測定し、1000個の平均として求めた値をいう。
〔アルカリ溶出条件〕
筒編地1重量部を3重量係の水酸化ナトリウムの沸騰水
浴液50重量部中に浸漬し、攪拌しながら所定時間処理
したのち水洗し、次いで1係酢酸水溶液で中和し、さら
に水洗および乾燥した。アルカリ溶出処理時間は、あら
かじめ予備検討し、所定の減量率になるように設定した
なお、減量率の算出は処理前の筒編地を100℃の熱風
中で20分間乾燥し、重量を測定〔この時の重量を+A
Iとする〕シ、減量加工後の筒編地を同様に100℃で
20分間乾燥し重量を測定〔この時の重量をCB+とす
る〕して式(A−B)/AX100−減量率(循)より
求めた。
〔発色性〕
評価すべきフィラメントから得られた精練後の筒編地を
アルカリ溶出条件で15重重量子ルカリ溶出処理をした
次に180℃に調整したベーキング試験装置を用いて3
0秒間無緊張状態で乾熱処理を行ない筒編地をセットし
た。次いでCathilon Black CD−BL
H(住友化学■製) 14 %owf、酢酸0.5 m
l!/ls酢酸ソーダ0.2 g / I!からなる浴
比1:100の98℃の水溶液中で60分間染色し、水
洗乾燥した。この染色された筒編地を6枚以上重ね、デ
ジタル測定色差計算機で照射光が透過しない状態でL値
を測定した。L値は濃色はど値が小さく、淡色はど値が
大きくなる。
実施例1 〔芯成分ポリエステルの製造方法〕 表1に示すようなポリマ組成となるようにジメチル(5
−ナトリウムスルホ)イソフタレート(S成分)および
ジメチルインフタレートをジメチルテレフタレート、エ
チレングリコール、酢酸リチウム2水塩、三酸化アンチ
モンの混合物に添加し、常法によりエステル交換反応を
行なった後、トリメチルホスフェイトを加えて常法によ
り、重縮合反応を行なって共重合ポリエステルを得た。
〔さや成分ポリエステルの・製造方法〕表1に示すよう
なポリマ組成となるように平均の一次粒子径が16mμ
であり、粒子表面のシラノール基が75qbメチル基で
封鎖されたメチルコートシリカ、ジメチル(5−ナトリ
ウムスルホ)インフタレート(S成分)、ジメチルイソ
フタレートを用いて上記方法と同様な方法で共重合ポリ
エステルを得た。
〔改質ポリエステル複合繊維の製造方法〕上記した方法
で得られた芯成分ポリエステルとさや成分ポリエステル
を用いて、表1に示すような芯比率となるように紡糸温
度300℃、紡糸速度1100m/minにて複合紡糸
し、未延伸糸を得た。この未延伸糸を延伸温度87℃、
熱処理温度140℃、延伸速度400m/min 、5
5チ伸度となる適正延伸倍率でホットロール延伸を行な
い、75デニール、24フイラメントの延伸糸を得だ。
得られた延伸糸の物性、および染色性、発色性、耐光性
の評価結果を表1に示す。なお芯成分、さや成分各々の
ポリエステルの極限粘度は上記紡糸条件下で紡糸中に片
成分の吐出を止めて得られた延伸糸の極限粘度で示す。
表1から明らか々ように実験例&1は芯成分中のS成分
共重合率が低いため、耐光性が劣っていた。また実験飼
鳥3は芯成分中のジメチルイソフタレート共重合率が低
いため染色性、発色性、強度が劣っていた。また実験飼
鳥4は芯成分中のS成分共重合率が高いため強度が劣っ
ていた。また実験例A5はさや成分中のS成分共重合率
が低いため染色性、発色性が劣っていた。また実験飼鳥
6′はさや成分中のジメチルイソフタレート共重合率が
低いため染色性、発色性が劣っていた。また実験例A7
はさや成分中にメチルコートシリカが含有されていない
ため発色性が劣っていた。捷た実験例A8はさや成分中
のメチルコートシリカ含有量が高すぎるため発色性が劣
っていた。−万実験飼鳥2は芯成分中のS成分ジメチル
イソフタレート共重合率、さや成分中のメチルコートシ
リカ含有量、S成分およびジメチルイソフタレート共重
合率、芯比率が本発明の範囲内であったので強度、染色
性、耐光性、発色性共に満足できるものであつた。
にしたこ狸以外は実施例1の実験例A2と同様な方法で
改質ポリエステル複合繊維を得た。得られた延伸糸の物
性、および染色性、耐光性、発色性の評価結果を表2に
示す。なお、さや成分のポリエステルの極限粘度は実施
例1に記載した方法で求めた。
表2から明らかなように実験飼鳥11.13゜16は平
均一次粒子径が100mμより大きいため発色性が劣っ
ていた。一方実験例A 9.10,12゜14、15は
平均一次粒子径が本発明の範囲内であったので強度、染
色性、耐光性、発色性共に良好であった。
実施例3 共重合しださや成分に含有する不活性無機微粒子を平均
1次粒子径が16mμのシリカゾルを0.5重量%とし
、ポリエチレンテレフタレートを用いて表3に示すよう
な芯比率となるようにしたこと以外は実施例1、実験例
A2と同様な方法で75デニール24フイラメントの複
合繊維を得た。得られた複合繊維の物性、染色性、発色
性の評価結果を表5に示す。
表3から明らかなように実験例A 17は芯比率が低い
ため強度が劣っていた。また実験例届19は芯比率が高
いため発色性、染色性が劣っていた。
一万、実験例A 18は芯比率が本発明の範囲内であっ
たので強度、発色性、染色性共に満足できるものであっ
た。
実施例4 さや成分ポリエステル中のジメチルイソフタレートを平
均分子量1000のポリエチレングリコールにし、かつ
表4に示す様な共重合率、芯比率とすること以外は実施
例1と同様に改質ポリエステル複合繊維を得た。得られ
た延伸糸の物性、および染色性、発色性、耐光性の評価
結果を表4に示す。なお芯成分、さや成分各々のポリエ
ステルの極限粘度は実施例1に記載した方法で求めた。
表4から明らかなように実験例A 20は芯成分中のS
成分共重合率が低いため耐光性が劣っていた。また実験
飼鳥22は芯成分中のジメチルイソフタレ−1・共重合
率が低いため染色性、発色性、強度が劣っていた。また
実験飼鳥25は芯成分中のS成分共重合率が高いため強
度が劣っていた。また実験飼鳥24はさや成分中のS成
分共重合率が低いため染色性、発色性が劣っていた。ま
た実験例A 25はさや成分中のポリエチレングυ“コ
ール共重合率が低いため染色性、発色性が劣っていた。
−1だ実験飼鳥26はさや成分中にメチルコードンリカ
が含有されていないため発色性が劣っていた。また実験
飼鳥27はさや成分中のメチルコードンリカ含有量が高
すぎるため発色性が劣っていた。−万、実験例A、 Z
’1は芯成分中のS成分、ジメチルイソフタレート共重
合率、さや成分中のメチルコードンリカ含有量、S成分
およびポリエチレングリコール共重合率、芯比率が本発
明の範囲内であったので強度、染色性、耐光性、発色性
共に満足できるものであった。
実施例5 さや成分中の不活性無機v1.粒子を表5の通り変えた
以外は実施例4、実験例屋21と同様な方法で改質ポリ
エステル複合繊維を得た。得られた延伸糸の物性および
染色性、耐光性、発色性の評価結果を表5に示す。なお
さや成分のポリエステルの極限粘度は実施例1に記載し
た方法で求めた。
表5から明らかなように実験例篇30.32゜55は平
均一次粒子径が100mμより大きいため発色性が劣っ
ていた。−万、実験飼鳥28゜29、31.33.34
は平均一次粒−子径が本発明の範囲内であったので強度
、染色性、耐光性、発色性共に良好であった。
実施例6 共重合しださや成分に含有する不活性無機微粒子を平均
一次粒子径が16mμのシリカゾルを0.5重量%とし
、ポリエチレンテレフタレーi・を用いて表6に示すよ
うな芯比率となるようにしたこと以外は実施例4、実験
例42・1と同様な方法で75デニール24フイラメン
トの複合繊維を得た。得られた複合繊維の物性、染色性
、発色性の評価結果を表6に示す。
表6から明らかなように実験例A、 36は芯比率が低
いため強度が劣っていた。壕だ実験飼鳥38は芯比率が
高いため発色性、染色性が劣っていた。−万、実験飼鳥
57は芯比率が本発明の範囲内であったので強度、発色
性、染色性共に満足できるものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 芯成分が芯成分のポリエステルの全酸成分に対し、金属
    スルホネート基を含有するイソフタル酸成分を1.0モ
    ル%以上1.8モル%以下、ジカルボン酸成分を5モル
    %以上20モル%以下共重合したポリエステルからなり
    、さや成分が平均一次粒子径が100mμ以下の不活性
    無機微粒子を0.1重量%以上5重量%以下含有し、さ
    や成分のポリエステルの全酸成分に対し金属スルホネー
    ト基を含有するイソフタル酸成分を2.1モル%以上6
    .5モル以下、ジカルボン酸成分を5モル%以上20モ
    ル%以下またはグリコール成分を1.0重量%以上15
    重量%以下共重合したポリエステルからなり、かつ、芯
    比率が(1)式で表わされることを特徴とする改質ポリ
    エステル複合繊維。 0.8S_1(0.5S_2−1)/〔1+2A^1^
    /^4_1・exp(−S^2_1)〕×S_2−0.
    8S_1×100≦B≦(S_2−1.9)/(S_2
    −S_1)×100(%)・・・・・・(1) (ただし、S_1は芯成分の金属スルホネート基を含有
    するイソフタル酸成分の共重合率(モル%)S_2はさ
    や成分の金属スルホネート基を含有するイソフタル酸成
    分の共重合率(モル%)、A_1は芯成分中のジカルボ
    ン酸成分の共重合率(モル%)、Bは複合繊維の芯比率
    (%)とする。)
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013213293A (ja) * 2012-03-31 2013-10-17 Kb Seiren Ltd カチオン易染ポリエステル繊維およびその製造方法、ならびにその繊維を用いた繊維製品

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