JPH1181048A - ポリエステル複合繊維 - Google Patents

ポリエステル複合繊維

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JPH1181048A
JPH1181048A JP24424197A JP24424197A JPH1181048A JP H1181048 A JPH1181048 A JP H1181048A JP 24424197 A JP24424197 A JP 24424197A JP 24424197 A JP24424197 A JP 24424197A JP H1181048 A JPH1181048 A JP H1181048A
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JP
Japan
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polyester
core
light
sheath
fiber
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JP24424197A
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Jinichiro Kato
仁一郎 加藤
Katsuhiro Fujimoto
克宏 藤本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に水着、レオタード、インナーウエア、カ
ーテン等の用途に適しており、発色性、遮光性、ドレー
プ性、ソフトな風合い、耐光性に優れ、紡糸性の良好な
ポリエステル複合繊維を提供する。 【解決手段】 金属酸化物(例えば、酸化チタン)を2
〜40重量%含有するポリエステルAを芯部に、少なく
とも90重量%がポリトリメチレンテレフタレートから
構成されたポリエステルBを鞘部に配し、鞘芯の重量比
が1/4〜4/1であることを特徴とするポリエステル
複合繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル複合
繊維に関するものである。更に詳しくは、発色性、遮光
性、ドレープ性、ソフトな風合い、耐光性に優れ、紡糸
性の良好なポリエステル複合繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紫外線遮蔽、あるいは、白い水着が水に
濡れた時に透けない性質を付与するために、芯部に酸化
チタン等の金属酸化物を入れた光遮蔽性能を有するポリ
エステル複合繊維が知られている(例えば、特開昭55
−158331号公報、特開平5−93343号公報、
実開平6−37380号公報)。しかしながら、このよ
うなポリエステル複合繊維は、芯部の金属酸化物が多い
ために染色しても色が濁ったり、パステル調になったり
して発色性が悪いという欠点があった。また、芯部に大
量の金属酸化物を含有するために、糸切れが起こりやす
いという欠点があった。
【0003】遮光性のあるポリエステル繊維の発色性を
向上させる方法として、例えば、アルカリ水溶液に溶解
性のある微粒子を配合させたポリマーを鞘部に用いた遮
光性複合糸を、アルカリ減量して繊維表面に微細孔を生
成させる方法が開示されている(特開昭62−5792
0号公報)。しかしながら、このような繊維は表面に凹
凸が出ているために、水着等に代表されるスポーツ用途
等の激しい動きを伴う用途には繊維表面が擦れるため
に、毛羽が発生し、引き裂き強度が低下したり、退色し
たりする問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、公知
の遮光性のあるポリエステル複合繊維の発色性が低いと
いう問題を解決すると同時に、ドレープ性、ソフトな風
合い、耐光性に優れ、紡糸性が良好なポリエステル複合
繊維を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために鋭意研究を行った結果、ポリトリメ
チレンテレフタレートを用いることが極めて有効である
ことを見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は
下記の通りである。
【0006】1)金属酸化物を2〜40重量%(以下、
wt%という)含有するポリエステルAを芯部に、少な
くとも90wt%がポリトリメチレンテレフタレートか
ら構成されたポリエステルBを鞘部に配し、鞘芯の重量
比が1/4〜4/1であることを特徴とするポリエステ
ル複合繊維。 2)ポリエステルBが、スルホイソフタル酸塩を1〜1
0wt%共重合させたポリトリメチレンテレフタレート
から構成されていることを特徴とする上記1記載のポリ
エステル複合繊維。
【0007】以下、本発明につき詳述する。本発明にお
いて、芯部を構成するポリエステルAは、テレフタル
酸、または、2,6−ナフタレンジカルボン酸を主たる
酸成分とし、少なくとも一種のグリコール、好ましくは
エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、
テトラメチレングリコールから選ばれた少なくとも1種
のアルキレングリコールを主たるグリコール成分とする
ポリエステルである。
【0008】また、ポリエステルAには、イソフタル
酸、スルホイソフタル酸塩、コハク酸、アジピン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸等の酸成分や、1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール等のグリコール成分、ε−カプロ
ラクトン、4−ヒドロキシ安息香酸、ポリオキシエチレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が共重
合されていてもよい。また、必要に応じて、各種の添加
剤、例えば、熱安定剤、消泡剤、整色剤、難燃剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、蛍光
増白剤等を共重合、または混合してもよい。
【0009】ポリエステルAに含有される金属酸化物と
しては、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、タルク、カ
オリン、シリカ、炭酸カルシウム等が挙げられ、これら
の酸化物は単独で用いても、2種以上混合して用いても
よい。金属酸化物の平均粒径は、強度発現、紡糸の安定
性、濾過フィルターへの詰まりによる圧力上昇を考える
と、0.5μm以下が好ましく、特に好ましくは、0.
3μmである。また、1.5μm以上の凝集物が存在し
ないことが好ましい。
【0010】ポリエステルAに含有される金属酸化物の
量としては、2〜40wt%であることが必要である。
2wt%未満では遮光性が著しく悪くなる。また、40
wt%を越えると紡糸性が極端に悪くなり、実質工業的
な生産は不可能になる。遮光性、紡糸性、強度発現の観
点から、好ましくは、比重を高めドレープ性を上げる観
点から5〜20wt%、更に好ましくは、5〜15wt
%である。
【0011】本発明において、鞘部を構成するポリエス
テルBは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、1,3−
プロピレングリコールを主たるグリコール成分とする、
少なくとも90wt%以上がポリトリメチレングリコー
ルであることが、発色性、耐光性、紡糸性を向上させる
ために必要である。すなわち、鞘部に90wt%ポリト
リメチレンテレフタレートを用いているために、例え
ば、ポリエチレンテレフタレートと比較して、堅牢性を
あまり低下させることなく発色性をよくすることができ
るからである。発色性は繊維に使用するポリマーの屈折
率が低いほどよくなるが、ポリトリメチレンテレフタレ
ートは、ポリエチレンテレフタレートに比べて屈折率が
低くなるために、本発明の複合繊維の発色性は高くな
る。
【0012】また、鞘部に用いたポリトリメチレンテレ
フタレートが、芯部のポリエステルよりも速く配向、結
晶化するために、芯部のポリエステルが配向、結晶化が
不十分な状態で繊維化され、大量の金属酸化物を含有し
ていても芯部がやわらかい状態を保つために、糸切れ、
毛羽に代表される欠点が生じにくくなる。その結果、本
発明のポリエステル複合繊維は紡糸収率の高いものとな
る。更に、芯部に弾性率の低いポリトリメチレンテレフ
タレートを配し、芯部のポリエステルの配向、結晶化が
低いために、複合繊維全体の弾性率が低くなる結果、非
常にソフトな風合いを発現することが可能となる。
【0013】ポリエステルBには、イソフタル酸、スル
ホイソフタル酸塩、コハク酸、アジピン酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、スルホナフタレンジカルボン酸
塩等の酸成分や、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のグリ
コール成分、ε−カプロラクトン、4−ヒドロキシ安息
香酸、ポリオキシエチレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール等が、1〜10wt%の範囲で共重合さ
れていてもよい。
【0014】これらの共重合成分の中で、特に、カチオ
ン染料可染性の付与、鮮明発色性、堅牢性の向上の観点
からスルホイソフタル酸塩を共重合することが好まし
い。このようなスルホイソフタル酸塩を例示するなら
ば、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウム
スルホイソフタル酸、5−リチウムイソフタル酸、5−
テトラブチルホスホニウムイソフタル酸、5−テトラメ
チルホスホニウムイソフタル酸、5−トリブチルメチル
ホスホニウムイソフタル酸等が挙げられる。これらのイ
ソフタル酸金属塩の内、強度が高いという点において、
5−テトラブチルホスホニウムイソフタル酸が好まし
い。
【0015】また、必要に応じて、各種の添加剤、例え
ば、艶消し剤、熱安定剤、消泡剤、整色剤、難燃剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、蛍
光増白剤等を共重合、または混合してもよい。鞘部を構
成するポリエステルBは、公知の方法を用いて重合する
ことができる。例えば、テレフタル酸またはテレフタル
酸の低級アルコールエステルと過剰の1,3−プロパン
ジオールを、テトラブチルチタネート等の触媒存在下、
エステル交換反応させ、次いで、得られた反応物にテト
ラブチルチタネート等の触媒を加えて、0.5torr
以下の真空下、240〜280℃で重縮合反応を行うこ
とにより、当該ポリマーを得ることができる。共重合を
行う場合には、上記重合の任意の段階でコモノマーを添
加できる。スルホイソフタル酸塩に代表されるカルボン
酸および、その誘導体を共重合する場合は、重合の最初
にコモノマーを添加することが好ましく、アルコールを
共重合する場合は、エステル交換反応が終了した時点で
添加するのが好ましい。
【0016】本発明のポリエステル複合繊維において、
鞘芯の重量比は1/4〜4/1であることが必要であ
る。鞘芯の重量比が1/4より小さいと、強度が低下し
てしまう。また、4/1を越えると遮光性が低下してし
まう。繊維の強度と遮光性のバランスから1/3〜3/
1が好ましい。また、芯部と鞘部は同心的に複合されて
いても、芯部を意図的に偏心的に複合されていてもよ
い。芯部を意図的に偏心的に複合させる場合は、潜在捲
縮性能を付与することができ、精練、熱セット、染色等
の後加工段階で微細な捲縮により織編物に応用した場
合、ふくらみを与えることができる。単糸断面について
も特に制限はなく、丸、三角、四角、五角、あるいは、
扁平糸であってもよい。また、芯部の断面構造について
も特に制限はなく、丸、三角、四角、五角、Y型、T
型、X型、星形であってもよい。
【0017】本発明のポリエステル複合繊維は、紡口よ
り押出した後に巻き取り、次いで延伸を行うことにより
得ることができる。ここで巻き取った後に延伸を行うと
は、紡糸を行った後にボビン等に巻き取り、この糸を別
の装置を用いて延伸する、いわゆる通常法や、紡口より
押し出されたポリマーが完全に冷却固化した後、一定の
速度で回転している第一ロールに数回以上巻き付けられ
ることにより、ロール前後での張力が全く伝わらないよ
うにし、第一ロールと第一ロールの次に設置してある第
二ロールとの間で延伸を行うような、紡糸−延撚工程を
直結したいわゆる直延法を指す。
【0018】溶融紡糸する際の紡糸温度は230〜32
0℃、好ましくは235〜300℃、更に好ましくは2
40〜280℃の範囲が適当である。紡糸温度が230
℃未満では、温度が低過ぎて安定した溶融状態になり難
く、得られた繊維の斑が大きくなり、また満足し得る強
度、伸度を示さなくなる場合があり、また、紡糸温度が
320℃を越えると熱分解が激しくなり、得られた糸は
着色し、また満足し得る強度、伸度を示さなくなる場合
がある。
【0019】糸の巻き取り速度については、特に制限は
ないが、通常3500m/min以下、好ましくは25
00m/min以下、更に好ましくは2000m/mi
n以下で巻き取る。巻取速度が3500m/minを越
えると、巻き取る前に結晶化が進み過ぎ、延伸行程で延
伸倍率を上げにくいために分子を必ずしも十分に配向さ
せることができず、十分な強度を得ることができなかっ
たり、捲き締まりが起こり、ボビン等が巻取機より抜け
なくなってしまったりする場合がある。
【0020】延伸時の延伸倍率は2〜4倍、好ましくは
2.2〜3.7倍、更に好ましくは、2.5〜3.5倍
がよい。延伸倍率が2倍未満では、延伸により十分にポ
リマーを配向させることができず、得られた糸の強度が
低下する傾向があり、また、4倍を越えると糸切れが生
じ、安定した延伸が難しくなる傾向がある。延伸の際の
温度は、延伸ゾーンでは30〜80℃、好ましくは35
〜70℃、更に好ましくは40℃〜65℃が良い。延伸
ゾーンの温度が30℃未満では延伸の際に糸切れが多発
し、連続して繊維を得ることが難しくなる傾向があり、
また、80℃を越えると延伸ロールなどの加熱ゾーン対
する繊維の滑り性が低下するため単糸切れが多発し、毛
羽の多い糸になる傾向がある。
【0021】また、延伸直後の熱処理を行う必要があ
る。この熱処理は90〜200℃であり、好ましくは1
00〜190℃、更に好ましくは110〜190℃で行
うのがよい。熱処理温度が90℃未満では繊維の結晶化
が十分に起こらず、耐久性が低下し、また、200℃よ
り高い温度では繊維が熱処理ゾーンで切れてしまい延伸
が難しくなる傾向があり、また、熱処理温度が160〜
200℃であっても弛緩状態では毛羽や糸切れが生じる
場合がある。
【0022】こうして得られるポリエステル複合糸の物
性としては、特に制限されないが、例示するならば、強
度は2.5〜4.5g/d程度、伸度25〜45%、弾
性率20〜50g/d、20%伸長時の弾性回復率70
〜90%、融点220〜240℃となり、ソフトな風合
いを示す繊維となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明するが、本発明は実施例などにより何ら限
定されるものではない。尚、実施例中の主な測定値は以
下の方法で測定した。 (1)極限粘度 極限粘度[η]は、次の定義式に基づいて求められる値
である。
【0024】
【数1】
【0025】定義式のηr は、純度98%以上のo−ク
ロロフェノールで溶解したポリエステルポリマーの希釈
溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶剤
自体の粘度で割った値であり、相対粘度と定義されてい
るものである。またCは、上記溶液100ml中のグラ
ム単位による溶質重量値である。 (2)発色性 得られた複合繊維の一口編地を用い、スコアロール40
0を2g/で含む温水を用いて、70℃、20分間精練
処理し、タンブラー乾燥機で乾燥させ、次いで、ピンテ
ンターを用いて、180℃、30秒の熱セットを行った
ものを使用した。染料は、カヤロンポリエステルブルー
3RSF(日本化薬社製)を使用し、6%owf、浴比
1:50で130℃、60分染色した。尚、分散剤はニ
ッカサンソルト7000(日華化学社製)を0.5g/
リットル使用し、酢酸0.25ml/リットルと酢酸ナ
トリウム1g/リットルを加え、染液のpHを5に調整
した。こうして得られた染色物を用いて、発色性を評価
した。
【0026】発色性は、K/Sを用いて評価した。この
値は、染色後のサンプル布の分光反射率Rを測定し、以
下に示すクベルカ−ムンク(Kubelka−Mun
k)の式から求めた。この値が大きい程、深色効果が大
きいこと、すなわち、よく発色されていることを示す。
Rは、当該染料の最大吸収波長での値を採用した。 K/S=(1−R)2/2R (3)耐光堅牢性 耐光堅牢性JIS−L−0842に準じて行った。
【0027】(4)遮光性 経糸に75d/36fの艶消し剤を全く含まないポリエ
チレンテレフタレート繊維、緯糸に試験糸を用い、経緯
糸密度130本/吋のタフタを試験布とした。試験布を
4枚重ねて黒線の引いた紙の上に置き、照度約80ルッ
クスの明るさの中で、試験布上部から黒線の見え具合を
肉眼で判定した。
【0028】判定基準を以下に示す。 遮光効果が著しくよい:◎ 遮光効果がよい :○ 遮光効果がやや悪い :△ 遮光効果が悪い :× (5)糸切れ率 7日間紡糸を行い、1日当たりの糸切れ回数を糸切れ率
とした。
【0029】(6)毛羽率 7日間の紡糸において、糸を1kg巻きのパーンを巻き
取り、外観検査を行って、全パーン数に対する毛羽が発
生したパーン数の割合を毛羽率とした。
【0030】
【実施例1】芯部に最大粒子径3μmで平均粒径0.2
μmの酸化チタンを含有する極限粘度0.63のポリエ
チレンテレフタレートを用い、鞘部に極限粘度0.9の
ポリトリメチレンテレフタレートを用い、鞘芯比1/1
で吐出し、紡糸温度270℃、紡糸速度1300m/m
inで未延伸糸を作成した。巻き取り後、ホットロール
60℃、ホットプレート140℃で延伸倍率3.1倍で
延伸を行い、75d/36fの延伸糸を得た。延伸糸の
物性は、強度3.9g/d、伸度35%、弾性率40g
/dであった。
【0031】得られた繊維は、発色性、遮光性、ドレー
プ性、ソフトな風合い、耐光性に優れていた。結果を表
1に示す。
【0032】
【実施例2、3】鞘芯比を変えて、実施例1と同様に行
った。得られた繊維は、発色性、遮光性、ドレープ性、
ソフトな風合い、耐光性に優れていた。結果を表1に示
す。
【0033】
【比較例1、2】鞘部に、極限粘度0.63の艶消し剤
を含まないポリエチレンテレフタレートを用いた以外
は、実施例1、2と同様に行った。発色性、紡糸性が悪
くなっていた。結果を表1に示す。
【0034】
【実施例4】芯部に、5−テトラブチルホスホニウムイ
ソフタル酸を5wt%共重合した、極限粘度0.60の
ポリトリメチレンテレフタレートを用いた以外は、実施
例1と同様に行った。得られた繊維は、分散染料にもカ
チオン染料にも良好に染色できた。カチオン染料である
カヤクリルブルーGSL−EDを4%owf用い、12
0℃で30分間染色を行ったところ、染料の吸尽率は8
7%と良好であった。得られた繊維は、発色性、遮光
性、ドレープ性、ソフトな風合い、耐光性に優れてい
た。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明のポリエステル複合繊維は、発色
性、遮光性、ドレープ性、ソフトな風合い、耐光性に優
れ、紡糸性の良好なポリエステル複合繊維であり、特に
水着、レオタード、インナーウエア、カーテン等の用途
に適している。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物を2〜40重量%含有するポ
    リエステルAを芯部に、少なくとも90重量%がポリト
    リメチレンテレフタレートから構成されたポリエステル
    Bを鞘部に配し、鞘芯の重量比が1/4〜4/1である
    ことを特徴とするポリエステル複合繊維。
  2. 【請求項2】 ポリエステルBが、スルホイソフタル酸
    塩を1〜10重量%共重合させたポリトリメチレンテレ
    フタレートから構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のポリエステル複合繊維。
JP24424197A 1997-09-09 1997-09-09 ポリエステル複合繊維 Pending JPH1181048A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105796A (ja) * 2000-09-25 2002-04-10 Asahi Kasei Corp 遮光性織物
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CN105463686A (zh) * 2014-09-02 2016-04-06 东丽纤维研究所(中国)有限公司 一种防透抗紫外经编面料及用途
JP2021050462A (ja) * 2020-12-23 2021-04-01 伊澤タオル株式会社 タオル地

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