JPS61293937A - フツ素元素を含有する有機化合物の製造方法 - Google Patents
フツ素元素を含有する有機化合物の製造方法Info
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- JPS61293937A JPS61293937A JP60135871A JP13587185A JPS61293937A JP S61293937 A JPS61293937 A JP S61293937A JP 60135871 A JP60135871 A JP 60135871A JP 13587185 A JP13587185 A JP 13587185A JP S61293937 A JPS61293937 A JP S61293937A
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- fluoride
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- compound containing
- organic compound
- sulfonyl
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、フッ素元素を含有する有機化合物の製造方法
に関するものである。
に関するものである。
(従来の技術と問題点)
フッ素元素を含有する有機化合物は、フッ素の単体また
は無機フッ化物と有機化合物を反応させてつくられる。
は無機フッ化物と有機化合物を反応させてつくられる。
しかし、フッ素の単体は酸化力が強く取り扱いが極めて
難しく、反応の選択性がないために希望する位置へのフ
ッ素原子の導入も困難である。また、フッ化水素は有機
フッ素化合物の原料として最も重要な位置を占めている
ものの、フッ素の単体と同様、毒性が高く取り扱いがや
っかいである。これに対して、安定な無機フッ化物と有
機化合物の反応は一般に起こりに<<、特殊な溶媒や高
価な界面活性剤などを用いなければならない。従来法と
しては例えば、活性クロルまたはブロム有機化合物をフ
ッ素化置換する反応において、スプレー乾燥法により合
成した1〜50μの微粒子無水フッ化カリウムを用いる
方法が知られている(特開昭58−65226)。
難しく、反応の選択性がないために希望する位置へのフ
ッ素原子の導入も困難である。また、フッ化水素は有機
フッ素化合物の原料として最も重要な位置を占めている
ものの、フッ素の単体と同様、毒性が高く取り扱いがや
っかいである。これに対して、安定な無機フッ化物と有
機化合物の反応は一般に起こりに<<、特殊な溶媒や高
価な界面活性剤などを用いなければならない。従来法と
しては例えば、活性クロルまたはブロム有機化合物をフ
ッ素化置換する反応において、スプレー乾燥法により合
成した1〜50μの微粒子無水フッ化カリウムを用いる
方法が知られている(特開昭58−65226)。
本発明は、上述のような特殊な溶媒や高価な界面活性剤
を用いることなく、フッ素元素を含有する有機化合物を
、フッ化物イオン(F−)を求核試薬とする求核置換反
応によって、比較的温和な条件下で合成するのが目的で
ある。
を用いることなく、フッ素元素を含有する有機化合物を
、フッ化物イオン(F−)を求核試薬とする求核置換反
応によって、比較的温和な条件下で合成するのが目的で
ある。
(問題点を解決するための手段)
本発明はアルカリ金属のフッ化物と、アルカリ土類金属
のフッ化物の複合作用によって、フッ化物イオンによる
求核置換反応を促進させることを特徴とするフッ素元素
を含有する有機化合物の製造方法にある。
のフッ化物の複合作用によって、フッ化物イオンによる
求核置換反応を促進させることを特徴とするフッ素元素
を含有する有機化合物の製造方法にある。
フッ素元素を含有する有機化合物は、フッ化アルキル、
フッ化アシル、フッ化スルホニルから成る群から選ばれ
る。
フッ化アシル、フッ化スルホニルから成る群から選ばれ
る。
本発明に用いるアルカリ金属のフッ化物およびアルカリ
土類金属のフッ化物は、例えばフッ化カリウム−フッ化
カルシウム、フッ化ナトリウム−フッ化カルシウム、フ
ッ化セシウム−フッ化バリウム等が好ましい結果を与え
る。ここに用いるアルカリ土類金属のフッ化物は表面積
の広い微粉末状のものが望ましい。
土類金属のフッ化物は、例えばフッ化カリウム−フッ化
カルシウム、フッ化ナトリウム−フッ化カルシウム、フ
ッ化セシウム−フッ化バリウム等が好ましい結果を与え
る。ここに用いるアルカリ土類金属のフッ化物は表面積
の広い微粉末状のものが望ましい。
本発明は特に、ハロゲン化アルキルまたはスルホン酸ア
ルキルエステルからフッ化アルキルの合成、ハロゲン化
アシルからフッ化アシルの合成、ハロゲン化スルホニル
からフッ化スルホニルの合成に使用するとよい結果が得
られる。本発明方法を適用できるフッ素元素を含有する
有機化合物としては、例えばフッ化オクチルやフッ化ベ
ンジルなどのフッ化アルキル類、フッ化ブタノイルやフ
ッ化ベンゾイルなどのフッ化アシル類、フッ化メタンス
ルホニルやフッ化ベンゼンスルホニルなどのフッ化スル
ホニル類などの製品があげられる。
ルキルエステルからフッ化アルキルの合成、ハロゲン化
アシルからフッ化アシルの合成、ハロゲン化スルホニル
からフッ化スルホニルの合成に使用するとよい結果が得
られる。本発明方法を適用できるフッ素元素を含有する
有機化合物としては、例えばフッ化オクチルやフッ化ベ
ンジルなどのフッ化アルキル類、フッ化ブタノイルやフ
ッ化ベンゾイルなどのフッ化アシル類、フッ化メタンス
ルホニルやフッ化ベンゼンスルホニルなどのフッ化スル
ホニル類などの製品があげられる。
以下、本発明を実施例に基づき説明する。
(実施例)
大施■上
あらかじめ加熱乾燥したフッ化カリウム(試薬1級)と
フッ化カルシウム(試薬特級)の混合物(重量比1 :
4) 2.5gに、臭化ベンジル0.690g(4ミ
リモル)およびアセトニトリル3.5mJを加え、攪拌
下15時間還流させた。冷却後、反応混合物にエーテル
を加え、固形物をろ別し、更にこれをエーテルで洗浄し
た後、溶媒を留去して粗生成物0.425gを得た。分
子蒸留により精製し、フッ化ベンジル0.369g (
収率83.0%)を得た。ガスクロマトグラフィーによ
る純度は 97.7%であった。
フッ化カルシウム(試薬特級)の混合物(重量比1 :
4) 2.5gに、臭化ベンジル0.690g(4ミ
リモル)およびアセトニトリル3.5mJを加え、攪拌
下15時間還流させた。冷却後、反応混合物にエーテル
を加え、固形物をろ別し、更にこれをエーテルで洗浄し
た後、溶媒を留去して粗生成物0.425gを得た。分
子蒸留により精製し、フッ化ベンジル0.369g (
収率83.0%)を得た。ガスクロマトグラフィーによ
る純度は 97.7%であった。
尖施五又
上記フッ化カリウム−フッ化カルシウム混合物7.5g
に塩化ベンゾイル1.41g (10ミリモル)とアセ
トニトリル1mlを加え、このスラリー状混合物を密栓
下、室温で15時間攪拌した。実施例1と同様の後処理
を行ない、目的物であるフッ化ベンゾイルを1.04g
(収率84,1%)得た。ガスクロマトグラフィーに
よる純度は98.0%であった。
に塩化ベンゾイル1.41g (10ミリモル)とアセ
トニトリル1mlを加え、このスラリー状混合物を密栓
下、室温で15時間攪拌した。実施例1と同様の後処理
を行ない、目的物であるフッ化ベンゾイルを1.04g
(収率84,1%)得た。ガスクロマトグラフィーに
よる純度は98.0%であった。
尖施■ユ
上記フッ化カリウム−フッ化カルシウム混合物2.5g
に塩化ベンゼンスルホニル0.640g(3,6ミリモ
ル)とアセトニトリル3mlを加え、室温で5時間攪拌
した。実施例1と同様の後処理を行ない、粗生成物0
、568gを得た。分子蒸留により精製し、目的とする
フッ化ベンゼンスルホニル0.504g (収率86.
8%)を得た。ガスクロマトグラフィーによる純度は1
00χであった。
に塩化ベンゼンスルホニル0.640g(3,6ミリモ
ル)とアセトニトリル3mlを加え、室温で5時間攪拌
した。実施例1と同様の後処理を行ない、粗生成物0
、568gを得た。分子蒸留により精製し、目的とする
フッ化ベンゼンスルホニル0.504g (収率86.
8%)を得た。ガスクロマトグラフィーによる純度は1
00χであった。
ル較皿土
本発明方法と他のフッ素化法とを比較した。
アセトニトリルを溶媒とし、フッ化物イオンによる臭化
ベンジルの求核置換反応を行なったところ、次表に示す
通り、フッ素化剤として単にフッ化カリウムあるいはフ
ッ化カルシウムを各々別個に用いた場合、70℃24時
間後も目的とするフッ化ベンジルの生成は殆どみられな
かった。しかし、同じ反応条件下、本発明であるフッ化
カリウムーフフ化カルシウム混合物を用いると目的物の
生成が38%もみられた。本発明方法ではアセトニトリ
ル還流下、10時間後には89%の目的物の生成がみら
れた。この反応性はスプレードライフッ化カリウムを用
いた場合(石川ら、ケミストリー・レター、198’l
、 761 )やフッ化カリウムをクラウンエーテルと
共に用いた場合(シー・エル・リオッタら、ジャーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティ、96.
2250(1974)の反応性を上回るものであった。
ベンジルの求核置換反応を行なったところ、次表に示す
通り、フッ素化剤として単にフッ化カリウムあるいはフ
ッ化カルシウムを各々別個に用いた場合、70℃24時
間後も目的とするフッ化ベンジルの生成は殆どみられな
かった。しかし、同じ反応条件下、本発明であるフッ化
カリウムーフフ化カルシウム混合物を用いると目的物の
生成が38%もみられた。本発明方法ではアセトニトリ
ル還流下、10時間後には89%の目的物の生成がみら
れた。この反応性はスプレードライフッ化カリウムを用
いた場合(石川ら、ケミストリー・レター、198’l
、 761 )やフッ化カリウムをクラウンエーテルと
共に用いた場合(シー・エル・リオッタら、ジャーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティ、96.
2250(1974)の反応性を上回るものであった。
−化ベンジルのフッ素化
比較例2
また本発明法では、フッ化カリウム−フッ化カルシウム
混合物の場合だけでなく、例えば下表に示すように、フ
ッ化ナトリウム−フッ化カルシウム混合物、フッ化セシ
ウム−フッ化カルシウム混合物を用いた時にも、各々単
にフッ化ナトリウム。
混合物の場合だけでなく、例えば下表に示すように、フ
ッ化ナトリウム−フッ化カルシウム混合物、フッ化セシ
ウム−フッ化カルシウム混合物を用いた時にも、各々単
にフッ化ナトリウム。
フッ化セシウムを用いるよりもはるかにフッ素化に有効
であることを示した。
であることを示した。
塩化メタンスルホニルのフッ素化
NaF 16.7%CH,1CN
C6H6CH,Br+F−−〉CJ、C)I2F+Br
−C5F 9.6% 31%C
5F−BaFz 55 % 82%
(発明の効果) 本発明によれば、フッ素元素を含有する有機化合物を、
フッ化物イオン(F−)を求核試薬とする求核置換反応
によって、特殊な溶媒や高価な界面活性剤などを用いる
ことなく、比較的温和な条件下で合成することができる
。このような求核置換反応は一般に起こりにくいが、工
業的に安価な物質を加えることによって、反応を起こり
やすくすることができた。この方法によって、生物活性
な性質をもつ有機フッ素化合物を、従来よりも経済的に
有利に製造することができる利点がある。
−C5F 9.6% 31%C
5F−BaFz 55 % 82%
(発明の効果) 本発明によれば、フッ素元素を含有する有機化合物を、
フッ化物イオン(F−)を求核試薬とする求核置換反応
によって、特殊な溶媒や高価な界面活性剤などを用いる
ことなく、比較的温和な条件下で合成することができる
。このような求核置換反応は一般に起こりにくいが、工
業的に安価な物質を加えることによって、反応を起こり
やすくすることができた。この方法によって、生物活性
な性質をもつ有機フッ素化合物を、従来よりも経済的に
有利に製造することができる利点がある。
Claims (1)
- 1、アルカリ金属のフッ化物と、アルカリ土類金属のフ
ッ化物の複合作用によって、フッ化物イオンによる求核
置換反応を促進させることを特徴とするフッ化アルキル
、フッ化アシル、フッ化スルホニルから成る群から選ば
れるフッ素元素を含有する有機化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60135871A JPS61293937A (ja) | 1985-06-24 | 1985-06-24 | フツ素元素を含有する有機化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60135871A JPS61293937A (ja) | 1985-06-24 | 1985-06-24 | フツ素元素を含有する有機化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61293937A true JPS61293937A (ja) | 1986-12-24 |
JPS644495B2 JPS644495B2 (ja) | 1989-01-25 |
Family
ID=15161717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60135871A Granted JPS61293937A (ja) | 1985-06-24 | 1985-06-24 | フツ素元素を含有する有機化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61293937A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6456629A (en) * | 1987-08-26 | 1989-03-03 | Daikin Ind Ltd | Production of fluorine-containing alkane |
US6284933B1 (en) * | 1996-10-23 | 2001-09-04 | William R. Dolbier, Jr. | TFPX synthesis |
-
1985
- 1985-06-24 JP JP60135871A patent/JPS61293937A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6456629A (en) * | 1987-08-26 | 1989-03-03 | Daikin Ind Ltd | Production of fluorine-containing alkane |
US6284933B1 (en) * | 1996-10-23 | 2001-09-04 | William R. Dolbier, Jr. | TFPX synthesis |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS644495B2 (ja) | 1989-01-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |