JPS61293233A - 未加硫ゴム用粘着防止剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は未加硫ゴム生地の粘着を防止できるゴム生地の
粘着防止剤に関するものである。

〔従来技術〕

ゴム製造工業では、二次製品であるゴム製品の製造°用
原料として各種の未加硫ゴム生地を製造し、これらを貯
蔵及び搬送して加硫工程に供している。

この未加硫ゴム生地は粘着性が高いため、そのままの状
態ではゴム生地相互が密着し、貯蔵、取扱いに困難をき
たしていた。

そのため、従来は未加硫ゴム練り生地の粘着防止を目的
として、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、
タルク等の無機粉体或は粉末状金属石鹸類をそのまま、
或は水に懸濁させたものをゴムに吹き付けたり、それら
の中にゴムを通過させる等の方法が行われていた。この
方法では粉塵が飛散し、環境衛生性や作業性で好ましく
ない。

これに対して、非粉体性ゴム粘着防止剤、即ち動植油脂
、鉱物油を界面活性剤によって乳化させた粘着防止剤を
水に希釈分散させて防着処理する方法が行われるように
なった。しかしこの方法でも、前記の粉塵問題はかなり
改善できるようになったものの、粉体の特性であるスベ
リ性が不十分で、粘着防止性も粉体に匹敵するものがな
い、このためスベリ性及び高い粘着防止性能が要求され
る工程では、無機粉体類と前記非粉体粘着防止剤とを併
用する方法が特公昭５３−３１１８５号で提案されてい
る。しかしながら、この方法においても防着液中での粉
体の分散性、防着液処理後のゴム表面への粉乗りの均−
性及び付着性の点で十分に満足し得るものではない。

〔発明の目的〕

本発明は、防着液中での無機粉体の分散性、防着液処理
後のゴム表面への均一な粉乗り及び粉体の付着性に優れ
、かつ未加硫ゴム生地の粘着防止に優れた効果を有する
粘着防止剤の提供を目的とする。

〔発明の構成〕

本発明者らは、前述のような現状をふまえ、防着液中で
の無機粉体の分散性、防着液処理後のゴム表面への均一
な粉乗り及び粉体の付着性が優れ、未加硫ゴム生地に対
し、優れた粘着防止効果を示す粘着防止剤を鋭意研究を
進めた結果、今まで粘着防止剤としては使用されていな
い酸化ワックスを界面活性剤によって乳化させたエマル
ジョン組成物がこれらの性能を有することを見出し１本
発明に至った。

即ち、本発明は、酸化ワックスを３〜１５重量％好まし
くは５〜ｌＯ重量％を界面活性剤５〜２０重量％好まし
くは８〜１５重量％により水中油型に乳化してなること
を特徴とする未加硫ゴム用粘着防止剤にかかるものであ
る。

本発明に使用される酸化ワックスは動植物系ワックス、
鉱物系ワックス、石油系ワックス或は合成ワックスを酸
化処理したもの及びそのエステル化物であり、それらの
単独または混合物が使用できる。

界面活性剤としては、脂肪酸のアルカリ金属塩等のイオ
ン性界面活性剤、脂肪酸アミド系、ポリエチレングリコ
ール系または多価アルコール系の非イオン性界面活性剤
等の単独またはそれらの混合物が使用できる。

更に、本発明の前記未加硫ゴム用粘着防止剤にポリビニ
ルアルコール、カルボキシメチルセルロース、でん粉或
はその誘導体等の展着剤を加えることもできる。

本発明になる前未加硫ゴム用粘着防止剤は、それ自体で
有効なる粘着防止機能を有するが、さらに当業界におい
て防着のために通常使用されている無機粉体を使用する
ことも好ましい。即ち、前記未加硫ゴム用粘着防と剤と
無機粉体とを水に希釈分散した防着液の形のものは、特
にスベリ性と高い粘着防止性能が要求される工程で有利
に適用される。

無機粉体としては、炭酸カルシウム、クレー。

タルク等が使用できるが、特に前二者が効果的である。

本発明に係る防着液を調製する際にしては、前記酸化ワ
ックスを乳化した粘着防止剤１〜５重量％、好ましくは
２〜３重量％および炭酸カルシウム、クレー等の無機粉
体３〜１０重量％、好ましくは４〜７重景％を水に希釈
分散させることにより、前記目的を満足する防着液を調
製することができる。

以下実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明す
る。

〔実施例〕

第１表に示す組成割合で以下の方法により実施例１〜６
及び比較例１の水中油型エマルジョン組成物（粘着防止
剤）を得た。

すなわち、攪拌機付きの四つロフラスコに第１表に示す
原料を仕込み、１００℃に加熱溶融し攪拌しながら、８
０℃以上に保った１５％水酸化カリウム水溶液８０子を
徐々に加えた。その後、８０〜８５℃で３０分攪拌した
後、攪拌しながら冷却し、目的の粘着止剤を得た。

このようにして得た粘着防止剤と無機粉体とを第２〜３
表に示す組成割合にそれぞれ希釈分散させ実施例７〜２
０及び比較例２〜７の防着液を得た。

ついで第４表に示す配合割合で得た各種ゴム試験片（厚
さ３ｍ、大きさ５０ｍｍＸ６０＋ｍの未加硫ゴム）を上
記防着液に浸漬し風乾した。

粉の分散性は１００−メスシリンダーに入れ振どう後、
ｒｆｐ置し３時間後の粉の分散状態を比較した。

粉乗りの均−性及び付着は防着液処理後のゴム表面を見
て肉眼で判定した。

ゴム粘着防止性は防着液処理後のゴム試験片を２枚重ね
てｉｔ／ｒｒｒの荷重で４０℃、２４時間保持した後、
その剥離強度（単位：ｉ／ｃｓＩ＋）をシボパー型引張
試験機で測定した。

粉塵性は防着液処理後のゴム試験片を指で擦り、指に付
着した粉の状態を肉眼で判定した。

その試験結果を第２〜３表に示す。

（以下余白） 第３表　クレー使用の場合 結果の判定は第２表の判定基準に準する。

第４表 以上の実施例および比較例の結果から判るように、未加
硫ゴム用粘着防止剤の主要成分として酸化ワックスを用
いると、通常のワックス（未変性ワックス）と比較して
格段に優れた防着能を有する未加硫ゴム用粘着防止剤を
調製することができる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の粘着防止剤を用いれば下記の
如き種々の優れた効果を発揮する。

■　防着液中での無機粉体の分散性が優れているので強
制的攪拌を必要としない。

■　分散した無機粉体がゴム表面に均一に付着し。

ムラ乗りによる密着が防止される。

■　ゴム表面への粉体の展着性が優れているので防着液
処理後の粉塵の飛散が少なく、粉塵問題が著しく改善さ
れる。

に）　ゴム生地に対する防着性が優れているので未加硫
ゴム生地の積み重ね量が増大でき、単位重量当りの占有
面積が小さくなる。従って貯蔵及び輸送の際の効率が向
上する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、酸化ワックス３〜１５重量％を界面活性剤５〜２０
   重量％により水中油型に乳化させてなる未加硫ゴム用粘
   着防止剤。 ２、酸化ワックス３〜１５重量％を界面活性剤５〜２０
   重量％により水中油型に乳化させてなる乳化物の１〜５
   重量％と、無機粉体の３〜１０重量％とを水に希釈分散
   させてなる未加硫ゴム用粘着防止剤。 ３、無機粉体が炭酸カルシウム、クレーである特許請求
   の範囲第２項記載の未加硫ゴム用粘着防止剤。