JPS6129030Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、タンク内部に設けた二重の筒型多孔
板の内部及び外部を通風部とし、その間を乾燥室
としたラジアル通風乾燥機に関する。

ラジアル交互通風機として、第１図に示すよう
にタンク１内に多孔体である二つの円筒型の金網
すなわち、内側の金網２と外側の金網３が設けら
れ、該金網２及び３の間には、穀類の乾燥室４が
形成され、そして、内側の金網２は上部が閉鎖さ
れ、その内部には中央通風胴５が形成されてお
り、外側の金網３の外部とタンク１胴部の間には
周囲通風胴６が形成され、外側の金網３の上部は
タンク屋根部７と所定間隔をおいて円錐形に構成
され、円錐形をした金網３の外部とタンク屋根部
７との間には空気または他の断熱材８よりなる断
熱層を付設し、前記中央通風胴５及び周囲通風胴
６は通風路１０，１１を介して送風機１２及び排
気口１３，１４に通じているものが提案されてい
る。

１７は切換弁、１９及び２０は開閉弁である。

上記の構成のものは、タンク屋根７部分の結露
は防止されているが、タンク側壁は直接外気に接
しているため結露し、この結露が穀類の品質を低
下させたり、乾燥性能を悪化させたり、タンク側
壁を腐蝕する等の悪影響を及ぼすばかりでなく、
高温の排風を直接外気中に排出してしまうので、
エネルギーを有効に利用しようとする昨今の社会
的情勢に対応しきれないという欠点があつた。

本考案は、上記の従来技術の欠点を解消し、排
気を利用してタンクと外気との間に断熱層を設け
ることにより、タンクの結露を防止し、かつ、排
気を有効に利用した省エネルギー型のラジアル通
風乾燥機を提供することを目的とする。

本考案の実施例について、図面に基づいて説明
する。

第２図において、第１図のものと同様な構成に
よる通風乾燥機の周囲に、一定の間隙をおいて円
筒形の外壁１５を巡らせてあり、送風機１２より
導かれた排気口１３，１４は、前記タンクとの間
隙に開口している。

上記構成において、作用を説明すると、エレベ
ータ９によつて乾燥室４内に穀類が供給されタン
クの外部に設置されたバーナー（図は省略）にて
発生した火炎の熱風を熱風筒１８より送風機１２
によつて乾燥機内に導き、穀類は乾燥を受けた
後、排出用スクリユーコンベア１６内に導かれ、
ふたたびエレベータ９で運ばれ循環する。一方、
排気口１３または１４より排出された温排気は、
外壁１５とタンクとの間隙内に流入，充満した後
上部より外部に排出され、タンクが外気に直接接
することを阻止する。

本考案によれば、上記のように温排気がタンク
全体を保護するので、結露が防止されれ、結露に
よる穀類への被害や乾燥性能の低下を防止すると
ともに、温排気の断熱効果によつて、タンクの放
熱損失を軽減することができるという効果をもた
らすものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のラジアル交互通風乾燥機を示
す概略正断面図、第２図は、本考案の実施例を示
す概略正断面図である。 １……タンク、２……内側の金網、３……外側
の金網、４……乾燥室、５……中央通風胴、６…
…周囲通風胴、７……タンク屋根部、８……断熱
材、９……エレベーター、１０，１１……通風
路、１２……送風機、１３，１４……排気口、１
５……外壁、１６……スクリユーコンベア、１７
……切換弁、１８……熱風筒、１９，２０……開
閉弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タンク内部に設けた二重の筒型多孔板の内部及
   び外部を通風胴とし、その間を乾燥室としたラジ
   アル通風乾燥機において、タンクの周囲に一定の
   間隙をおいて筒型の外壁を設置し、排風筒を該間
   隙に開口したことを特徴とするラジアル通風乾燥
   機。