JPH0322692Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈利用分野〉 本考案は床暖房機能、衣類等の乾繰機能を付加
できる開放式石油ストーブ（フアンヒータ）に関
するものである。

〈従来技術〉 近年生活様式の変化から快適性の要求が高まり
床暖房が普及して来た。ところが開放式石油スト
ーブを熱源として床マツト部に温風を送風した場
合、燃焼排気ガスが混入しているため健康上の問
題や、マツト内で熱交換され排ガス中の水分が結
露してドレンが発生するという問題があつた。

〈目的〉 本考案は上述の如き欠点を除去するために成さ
れたものである。

以下本考案の一実施例について説明する。

第１図は本考案による縦断面図である。１は本
体で２はバーナ、３は燃焼室、４は対流フアンで
５は燃焼室３の上部に設けた風向板であり対流フ
アン４の上部からルーバー６迄の送風壁を形成し
ている。

３ａはバーナ２で燃焼した燃焼排気ガスであり
４ａは部屋から対流フアン４により、本体１内に
供給された室内空気であり、３ｂは室内空気４ａ
と燃焼排気ガス３ａが混合した燃焼排気ガス混入
空気である。

７は燃焼室底で、バーナ２と床部へ温風を送風
する風胴管８を設け、風胴管８の他端はカダイ９
に連通している。１０は風向板５と燃焼室底７か
らなる送風路の略中央部に設けた板状のセパレー
タであり、燃焼室３の出口とルーバ６の間を送風
路１０ａと送風路１０ｂに分離している。

１１は本体１の下部に設けた床送風機本体で吸
気口１１ａはカダイ９に開口した風胴管８と連通
し、吹出口１１ｂは被加熱体であるマツト１２に
接続している。

上記構成において動作について説明する。

バーナ２で燃焼した燃焼排気ガス３ａは燃焼室
３を加熱して温風通路１０ａに放出される。一方
対流フアン４により室内空気４ａは、本体１内の
温風通路１０ａ及び１０ｂに供給される。温風通
路１０ａでは室内空気４ａと燃焼排気ガス３ａが
混合され燃焼排気ガス混入空気３ｂとなりルーバ
６から室内に放出される。一方温風通路１０ｂに
供給された室内空気４ａは加熱された燃焼室３の
周囲を通過することにより熱交換されて温風とな
りルーバ６から室内へ放出される。

ここで本体１下部に設けた床送風機本体１１に
通電すると、風胴管８を介して温風通路１０ｂよ
り加熱された室内空気４ａは吸気口１１ａより床
送風機本体１１に吸入され、吹出口１１ｂよりマ
ツト１２に送風されマツトを加熱する。

ここでセパレータ１０は燃焼排気ガス３ａの通
過する温風通路１０ａと燃焼排気ガス３ａの通過
しない温風通路１０ｂに分離するために、床送風
機１１には燃焼排気ガス３ａの混入はなくマツト
１２内で温風が熱交換されて温度が下がつてもド
レンの発生はなく、マツト面に寝ても燃焼排気ガ
スを直接吹い込むことがない等実用価値の大なる
ものである。

尚、本実施例では温風通路を上、下に分離した
が、燃焼方式等の違いにより、左右に分離しても
よく、燃焼排気ガスの混入した温風通路と、燃焼
排気ガスの混入していない温風通路を設け、燃焼
排気ガスの混入していない温風通路から床暖用の
温風を供給するものであればよい。

〈他の実施例〉 第２図は衣類等の乾燥機を用いた場合の縦断面
図を示す。１３は被加熱体である乾燥機本体で温
風入口１３ａと温風出口１３ｂを有し１４は内部
に吊るした衣類であり送風機本体１１とは吹出口
１１ｂと温風入口１３ａの間をフレキシブルダク
ト１５で接続されている。

上記構成において前記本体１内で加熱された室
内空気４ａは前記送風機本体１１の吹出口１１ｂ
よりフレキシブルダクト１５を介して温風入口１
３ａから乾燥機本体１３内へ温風として供給さ
れ、乾燥機本体１３内部に吊るされた衣類１４を
乾燥し、温風出口１３ｂから放出される。

尚本実施例では温風ダクト８を本体カダイ９の
下面に開口しているが、温風ダクトの開口部は本
体の下面に限定するものではなく、本体側面、後
面、天面などでもよく、本体の外観面に開口して
いれば良いのであり設計に応じて考慮すればよ
い。

又本体１と送風機本体１１は一体構造にする必
要は無く、各々ユニツト化しておいてもよい。

上記の如くフアンヒータに温風を外部へ導くこ
とのできる温風ダクトを設け、送風機本体を付加
することで床面暖房や衣類乾燥など目的に応じて
使いわけができる。

〈効果〉 叙上のように、本考案の開放式石油ストーブに
よれば燃焼排ガスを含まない温風をも合せて得る
ことができる。従つて、排気ガス中に含まれる水
分等により悪影響を受ける温風床マツト、乾燥機
本体等の被加熱体に、排気ガスを含まない温風の
みを導入することが可能となり、石油ストーブを
用いて発生させた温風を有効に利用することが出
来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の床面暖房の縦断面図、第２図
は他の実施例の縦断面図を示す。 １……本体、２……バーナ、４……対流用送風
機、８……温風ダクト、１０……セパレータ、１
１……送風機本体、１２……マツト、１３……乾
燥機本体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 対流送風機から温風吹出口であるルーバに至る
   温風送風路内に、燃焼部を有し、燃焼後の排気ガ
   スを上記送風路内に排出する石油ストーブにおい
   て、 上記対流送風機からルーバ吹出口に至る温風送
   風路を上記排気ガスの混入している温風通路と上
   記排気ガスの混入していない温風通路に分離する
   セパレータを設け、 上記排気ガスの混入していない温風通路から当
   該温風のみを導入されて加熱される被加熱体を連
   結出来るようにした開放式石油ストーブ。