JPS61290022A - 成形用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 に産業上の利用分野】 本発明は成形用金型に係り、とくにこの金型の内部に形
成されているキャビティ内に溶融した樹脂を注入するこ
とによって所定の形状の合成樹脂成形体を成形するよう
にした成形用金型に関する。

Ｋ発明の概要】 本発明は、内部に形成されているキャビティ内に溶融し
た樹脂を注入することにより所定の形状の合成樹脂成形
体を成形でるだめの金型の一部を型開き方向と交差する
方向に拡張する手段を設け、この拡張する手段によって
アンプカッ１一部を成形体に形成するとともに、拡張す
る手段を元の状態に戻して型開さを行なうようにしたも
のであって、成形体の成形の精度を向上させたりあるい
はパリを処理するための２次加工を不要にしたものであ
る。

Ｋ従来の技術】 各種の形状の合成樹脂成形体を成形するために、従来よ
り成形用金型が広く用いられている。この金型はその内
部にキャビティを備えるようになっており、このキャビ
ティ内に溶融した樹脂を注入することによって、所定の
、形状の合成樹脂成形体を成形するようにしている。

例えば外側が全屈の筒体からなり、この筒体を結合して
テープガイドを合成樹脂によって成形する場合には、第
６図に示すような金型が用いられていた。この金型は一
対の金型１１，２から構成されており、その内部、にキ
ャビティ３が形成されるようになっている。インサート
によって結合される金属製の筒体４は金型２の内部に配
されるようになっており、この状態においてゲート５を
通して溶融した合成樹脂を注入することにより、テープ
ガイドが成形されるようになっていた。すなわち第７図
に示すように、外側の金属製の筒体４に結合された状態
において、合成樹脂成形体６がこの筒体４の内側に成形
されるようになっており、上記金型１の円柱状突部７に
よって中心孔８が同時に形成されるようになってい１と
。

Ｋ発明が解決しようとする問題点】 このような従来の合成樹脂成形体６からなるテープガイ
ドによれば、上記中心孔８の軸線方向の端部に突部９が
形成されるという欠点があった。

すなわら溶融した合成樹脂を冷却する際の冷却速度の差
によって、結晶化度に差が生じることになる。一般に冷
ＩＪ速度が早いと結晶化度が低くなり、これに伴って密
度も低くなる。これに対してゆっくりと冷却された場合
には、結晶化度が高くなって密度も大きくなる。従って
中心孔８の軸線方向の端部のように、金型に直接接触す
る部分は早く冷Ｗすることになり、結晶化度が低く、密
度も低下するようになる。このことは中心孔８の他の部
分よりも、両端の部分の方がその直径が小さくなること
を意味し、これによって結果的に突部９が形成されるこ
とになる。

このようなひけによる突部９は成形体６の中心孔８の成
形の精度を悪化させる原因になる。このような精度の悪
化を防止するために、円柱状突部７のブリホームにより
解決するという対策がとられていた。しかしと（に円柱
状突部７の先端側の部分にブリホームを行なって突部９
をなくすようにすると、型開きの際に成形体６が雌型さ
れなくなるという不都合が生ずることになる。また円柱
状突部７を複数の部分に分割することも考察されるが、
このよう対策を施すと、型が複雑になるばかりでなく、
接合部にパリを生じて成形精度を悪化させることになり
、またこのパリを除去するための２次加工を必要とする
という欠点が生ずるようになる。

本発明はこのような１７！１題点に鑑みてなされたもの
であって、型開ぎの際における成形体の離型を妨げるこ
となく、しかも成形体にアンダカット部を形成すること
によって、ひけに伴う突部を吸収するようにした成形用
金型を提供することを目的とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、この金型の内部に形成されているキャビティ
内に溶融した樹脂を注入することによって所定の形状の
合成樹脂成形体を成形するようにした金型において、こ
の金型の一部を型開きの方向と交差する方向に拡張する
手段を設け、この拡張する手段によってアンダカット部
を成形体に形成するとともに、前記拡張づる手段を元の
状態に戻して型開きザるようにしたものである。

１作用】 従って本発明によれば、上記型開き方向と交差する方向
に拡張する手段によって成形体にアンダカット部を形成
づることが可能になる。従ってひけによって突部が形成
される部分と対応する位置にこの拡張する手段を配する
ことによって、ひけに伴う突部をアングカット部で吸収
することが可能になり、成形精度を悪化させるひけによ
る突部をなくすことが可能になり、あるいはまた精度向
上、あるいはパリの処理のための２次加工が不要になる
。

Ｋ実施例】 以下本発明を図示の実施例につき説明する。第１図は本
発明の第１の実施例に係る成形用金型を示すものであっ
て、この金型は一対の金型１１．１２から構成されてい
る。そして右側の金型１２はその内部に凹部１３を・備
えている。そしてこの凹部１３の中心部に挿入されるよ
うな円柱状突部１４が左側の金型１１に形成されている
。さらに金型１１にはゲート１５が形成されており、こ
のゲート１５を通してキャビティ１６内に溶融した合成
樹脂を注入するよ“うにしている。

上記金型１２の凹部１３内には、金ｉ製の筒体１７が配
されるようになっている。この筒体１７は、成形体にイ
ンサート成形によって結合するためのものであって、成
形時に筒体１７を一緒に結合するようにしている。また
上記金型１１の円柱状突部１４の先端部の内部には中空
の流体室１８が形成されている。そしてこの流体室１８
は、突部１４を貫通する加圧用小孔１９と連通されるよ
うになっている。

以上のような構成において、金型１１．１２を第１図に
示寸ように組合わせるとともに、凹部１３内に金属製の
筒体１７を配する。そして金型１１の小孔１９を通して
オイルを流体室１８に導くとともに、この流体室１８内
のオイルを加圧することによって、円柱状突部１４の先
端部を外周側へ鎖線で示ずように拡張ザる。この状態に
おいて、ゲート１５を通してキャビティ１６内に溶融し
た樹脂を注入する。そしてこの樹脂を金型１１．１２に
よって成形した後に、小孔１９を通して加えられでいる
流体室１８のオイルの圧力を解除し、突部１４の先端部
を元の寸法に戻した後に金型１１．１２を互いに左右に
分離して開くようにする。

第２図はこのようにして成形されたテープガイド２０を
示しており、このテープガイド２０は外周側の金属製の
筒体１７と、この筒体１７に結合された状態で成形され
ている内側の合成樹脂成形体２１とから構成されるとと
もに、上記金型１１の円柱状突部１４によって中心孔２
２が形成されるようになっている。さらにこの中心孔２
２の先端部には、アンプカッ１一部２３が形成＼される
。このアンダカット部２３は、流体室１８の部分で突部
１４を外周側へ拡張することによって形成されており、
このアンダカツ１〜・部２３によって、ひけに伴う突部
を吸収するようにしている。また中心孔２２の他端側の
開口縁部には湾曲部２４が形成される。この湾曲部２４
は、金型１１の円柱状突部１４の根元部分を曲面２５に
することによりて形成されるものである。

このように本実施例に係る成形用金型１１．１２を用い
ることによって、流体室１８内に加圧したオイルを供給
することによって、テープガイド２０の中心孔２２の間
口端にアンダカット部２３を形成することが可能になり
、このアンダカット部２３にＪ二つてひけに伴う突部を
吸収できるようになる。従ってこのことから、中心孔２
２の精度を向上し、あるいはパリを除去するための２次
加工が不要になる。また型開きが流体室１８内のオイル
の圧力を解除した後に行なわれるようになっているため
に、この拡張手段によってテープガイド２０の中心孔２
２の内周面の精度を悪化させることがな（なる。さらに
オイルの加圧を除去した後に型開きを行なうことによっ
て、金型１１に対する成形体２１の離型が容易に行なわ
れることになる。また金型１１を？！雑な構造にするも
のでないので、パリが発生することがなく、パリ処理の
ための２次加工も不要になる。

つぎに本発明の第２の実施例を第３図につぎ説明する。

なお以降の実施例において、上記第１の実施例と対応づ
る部分には同一の符号を付すとともに、同一の構成の部
分についてはその説明を省略する。この第２の実施例の
特徴は、金型１１の円柱状突部１４の先端側の外周面に
周溝２７を形成するとともに、この周溝２７に形状記憶
合金によって作られた拡張用リング２８を配Ｊるととも
に、このリング２８の内側にヒータ２９を＾ｌけるよう
にしたものである。

この実施例においては、金型１１．１２を第３図に示ず
ように閉じた後に、ヒータ２９によって拡張用リング２
８を加熱しぐこれによって第３図において鎖線で示ずよ
うに半径方向外方に拡張させるようにしている。そして
このような拡張用リング２８によって、第２図に示すア
ンダカッ１〜部２３を形成するようにしている。そして
成形後にヒータ２９の通電を遮断し、拡張用リング２８
を冷却して元の状態に戻し、この後に金型１１．１２を
開くようにしている。従ってこの実施例においても、テ
ープガイド２０の中心孔２２の内面の精度を悪化させる
ことなく型開きを行なうことが可能になり、また金型１
１からテープガイド２０を容易に離型できるようになる
。

つぎに本発明の第３の実施例を第４図および第５図につ
き説明する。この第３の実施例においては、円柱状突部
１４の先端側に円錐状の凹部、３１を形成するようにし
ている。これに対して金型１２の凹部１３の奥の部分に
は凹部３１に対向するように球体３２を取付けるように
している。

一対の金型１１．１２を第５図に示すように組合わせる
と、球体３２が相対的に凹部３１内に圧入されることに
なり、この球体“３２によって凹部３１が形成されてい
る円柱状突部１４の先端部を半径方向外周側へ拡張する
ことになる。従ってこの実施例においても、テープガイ
ド２０の中心孔２２の端部にアンダカット部２３を形成
することが可能になる。しかも金型１１．１２を開くと
、突部１４の凹部３１と球体３２とが自動的に離れるた
めに、円柱状突部１４の先９を部は元の寸法に復元する
ようになる。

以上本発明を図示の３つの実施例につき説明したが、本
発明は上記プミ施例によつ′Ｃ限定されることなく、本
発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。

例えば上記実施例は、金属製の筒体１７をインサート成
形によって結合して成形される合成樹脂成形体２１のた
めの成形用金型にＩＩＱするものであるが、本発明は必
ずしもインサート成形用の金型に限定されることなく、
通常の合成樹脂成形用金型にも適用可能である。また上
記３つの実施例はいずれもテープガイド２０の成形のた
めの金型に関するものであるが、本発明はその他各種の
合成樹脂成形体の成形のための金型に適用可能である。

Ｋ発明の効果】 以上のように本発明は、金型の一部を型開ぎの方向と交
差する方向に拡張する手段を設け、この拡張する手段に
よってアンダカット部を成形体に形成するとともに、拡
張する手段を元の状態に戻して型開きするようにしたも
のである。従って本発明によれば、上記拡張する手段に
よって成形体にアングカット部を形成することが可能に
なり、このアンダカット部によってひけに伴う突部を吸
収することが可能になる。また上記拡張する手段を元の
状態に戻して型開きを行なうようにしているために、型
開きの際に成形品の表面の精度を悪化させることなく、
しかも容易に成形体を金型から分離することが可能にな
る。さらに本発明によれば、精度を向上させるだの２次
加工やパリ処理のための２次加工が不要になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例に係る成形用金型を示す
縦断面図、第２図はこの金型によって成形されたテープ
ガイドを示す断面図、第３図は本発明の第２の実施例に
係る成形用金型の断面図、第４図は本発明の第３の実施
例に係る成形用金型を聞いた状態の断面図、第５図は間
開じた状態の断面図、第６図は従来の成形用金型を示す
断面図、第７図はこの従来の金型によって成形されたテ
ープガイドの断面図である。 なお図面に用いた符号において、 １１．１２・・・金型 １４・・・円柱状突部 １５・・・ゲート １６・・・キ１？ビテイ １８・・・流体音 １９・・・加圧用小孔 ２１・・・合成樹脂成形体 ２８・・・拡張用リング（形状記憶合金）２９・・・ヒ
ータ ３１・・・円錐状四部 ３２・・°・球体 である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. この金型の内部に形成されているキャビティ内に溶融し
   た樹脂を注入することによって所定の形状の合成樹脂成
   形体を成形するようにした金型において、この金型の一
   部を型開きの方向と交差する方向に拡張する手段を設け
   、この拡張する手段によってアンダカット部を成形体に
   形成するとともに、前記拡張する手段を元の状態に戻し
   て型開きするようにしたことを特徴とする成形用金型。