JPS6128786B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば事務所や家屋の一時的な展示
物又は区画壁として使用するのに適したパネル構
造体及びその構造部材に関する。

パネル構造体は魅力的な外観を有しかつ適当な
強度を具備するものでなければならず、また過度
に高価なものであつてはならない。この種のパネ
ル構造体は容易に移動することができかつ例えば
支柱の如き支持構造体に容易に取付け、取外しが
できるのが望ましい。

そこで、本発明の目的は上述のような改良した
パネル構造体を提供することである。

また、本発明の目的は上述のようなパネル構造
体と共に使用する構造部材を提供することであ
る。

本発明のパネル構造体は、湾曲したコーナ部を
具えた略矩形のパネル状本体から成り、該本体は
その周囲にのびる周囲縁を有し、該周囲縁には本
体の周囲にのびる溝が形成され、金属の縁部材が
該溝内に挿入されか本体の周囲にのびており、該
縁部材は容易に湾曲可能であると共にパネル状本
体の溝内に通路状主要部を有し、該通路状主要部
はベース部と両側壁とを有し、かつ縁部材には両
側壁から横方向へのびたフランジを設けてもよ
く、側壁の互いに対面する内表面にはそれぞれ長
手方向にのびた鋸歯みぞが設けられており、これ
らの鋸歯みぞは縁部材の全長にわたつて側壁に沿
つてのびた谷と背すじから成ることを特徴とす
る。

また、本発明によれば、構造部材として金属材
料から成るＵ字形の通路部材が用いられ、該通路
部材は対面する両側壁と底壁とを有し、両側壁の
少なくとも一方に長手方向にのびる鋸歯みぞが設
けられている。

更にまた、本発明によれば、構造部材として金
属材料から成るＵ字形の通路部材が用いられ、該
通路部材は対面する両側壁と底壁とそれぞの側壁
から互いに反対方向に横方向へのびたフランジと
を有し、両側壁の少なくとも一方に長手方向にの
びる鋸歯みぞが設けられている。

本発明は、少なくともその一部において、適切
な縁部材は押出成形によつて製造し、その後、こ
の縁部材の通路状主要部の対面する内表面上に緻
密な間隔に形成された鋸歯みぞを過度に変形する
ことなく、パネル状本体の湾曲したコーナ部に適
合するようにこの縁部材を湾曲させることができ
る、という発見に基づいているものである。この
ように過度の変形が生じないということは、外観
の美感の点からも、また１つ又は２つ以上の、例
えば緻密な間隔の背すじで係合するねじの如きス
レツド部材によつてこのパネル構造体に支持構造
体を取り付けるのに便利である。かくして、この
ような変形が生じないので、かかる支持構造体を
容易に取り付けることができる。

一連の鋸歯みぞは縁部材の通路状主要部の側壁
の外表面上にも形成することができる。かかる側
壁外表面上の鋸歯みぞはパネル状本体の溝の内表
面にそれぞれ係合する。

パネル状本体は、縁部材の通路状主要部の側壁
の外表面にそれぞれ係合する隔設された一対の壁
構造体と、該壁構造体の間に付着された蜂の巣状
構造体とを含んで成り、該蜂の巣状構造は多数の
蜂の巣状セルから成り、各セルは壁構造体に垂直
な方向にのびている。

各壁構造体は、プラスチツクから成る単一のシ
ート、繊維又は波形板、或いは波形の板紙からな
る少なくとも１つの層を含み、また可撓性の材料
から成る外層を含んでいる。この外層はその縁部
のまわりにのびており、かつ縁部材のそれぞれの
フランジの下面及びそれぞれの側壁の外表面に接
合している。各壁構造体は可撓性材料の外層の下
側にありかつ壁構造体の縁に沿つてのたび気泡材
から成る層を具備している。

以下、添付図面を参照して本発明の実施例につ
き詳細に説明する。

図面において、部屋の区画壁として用いるのに
適したパネル構造体はパネル状本体１２から成
り、このパネル状本体１２は湾曲コーナ部１３と
周囲縁１４を具えた略矩形であり、本体の周囲に
のびた溝１６を有する。

パネル状本体１２は隔設した２つの壁構造体１
８，２０（第２図）から成り、各壁構造体は、内
側から外側にかけて、第一硬直軽量板紙シート２
４、第一波形板紙シート２６、第二平坦板紙シー
ト２８、第二波形板紙シート３０、第三平坦板紙
シート３２、可撓材の中間層３４及び繊維材の外
層３６を有する。各壁構造体１８，２０の各層は
相互に接着により保持されている。可撓性の材料
の層３４と繊維材の外層３６は周囲縁１４のまわ
りから溝１６内へのびており、ここで壁構造体１
８，２０の外側繊維層３６は溝１６の内壁を形成
している。層３６として繊維材を用いたものにつ
いて説明しているが、外観上又は機能上の要望か
ら他の適な材料を用いることもできる。

溝１６のベース部は粘着性の泡材３８で構成さ
れ、この泡材はパネル構造体の周囲に完全にのび
ておりかつ各壁構造体１８，２０の第一板紙シー
ト２４に粘着している。

２つの壁構造体１８，２０は例えば板紙の蜂の
巣状構造体４０のような可撓性で、堅固な構造体
によつて隔設されている。この蜂の巣状構造体は
周囲縁１４の近傍の領域を除いて壁構造体の全域
にわたり拡がつている。蜂の巣状構造体４０は壁
構造体１８，２０に対して垂直の方向にのびた六
角形ユニツト４２で構成されている。六角形ユニ
ツト４２は接着によつて相互に保持されかつ壁構
造体１８，２０も接着によつて蜂の巣状構造体４
０に保持されている。

パネル構造体はまたアルミニウム射出成形の縁
部材４４も具えている。縁部材４４はベース部分
４６対向する側壁４８，５０とを具える通路状主
要部を有する。側壁４８，５０はそれぞれフラン
ジ部５２，５４を有し、これらのフランジは自由
端から互いに反対の方向にのびている。側壁４
８，５０の内側及び外側表面はそれぞれ、壁４
８，５０に沿つて縁部材４の全長にわたつてのび
た一連の狭い間隔の鋸歯みぞ５６を有する。

縁部材４４のベース部４６及び側壁４８，５０
はパネル状本体１２の周囲溝１６の中に挿入され
ていて、ベース部４６は泡状体３８に接触しかつ
粘着・保持され、側壁４８，５０は各壁構造体１
８，２０の繊維層３６の内側に湾曲した端部に接
触しかつ粘着・保持され、また縁部材４４のフラ
ンジ部５２，５４はパネル状本体１２の縁部１４
に接合している。

壁４８，５０の外面の鋸歯みぞ５６は各壁構造
体１８，２０の繊維層３６の内側に湾曲した端部
と接合しかつ縁部材４４を所定の位置に保持する
のを補助する。溝１６は縁部材４４をその中に比
較的堅く嵌合できる程度の幅を有する。

縁部材４４の壁４８，５０の内面の鋸歯みぞ５
６は、例えば保持ブラケツトや支持構造体をこの
パネル構造体に組み付ける場合において、スレツ
ド部材をこの縁部材４４の中にスレツド係合によ
つて保持することができる。

上述したパネル構造体は比的安価で、容易に構
成できかつ適切な強度を具備していることが容易
に理解できるであろう。また、外側の繊維層３６
はこのパネル構造体を魅力的な外観や色彩をもつ
た仕上げにすることを可能にする。魅力的な外観
を具備する縁部材４４はパネル構造体に剛性を与
えると共に、前に述べたように、鋸歯みぞ５６に
スレツドのある部材を係合させることによつて縁
部材４４の通路状主要部の中に附属物を保持させ
ることを可能にする。押出成形の縁部材４４は壁
４８，５０及び鋸歯みぞ５６をあまり変形するこ
となく湾曲してコーナ部１３を形成することがで
きるので、外観上の美的感覚が好ましいだけでな
く、１つ或いは２つ以上のスレツド部材によつて
コーナ部１３に品目を容易に付着することが可能
となる。

第３〜第８図は縁部材４４の各種の変形例を示
すものである。

縁部材はフランジを具備する状態はフランジを
具備しない状態のいずれの場合でも構造部材とし
て容易に使用することができるのは明らかであ
る。

鋸歯みぞは第３図の符号６０で示すように幾分
か波形のものであつてもよく、また第４図の符号
６２で示すように互いに反対方向へ突出するよう
に向つておりかつそれらのみぞの谷の部分が共通
の軸線に沿つてのびているような形状であつても
よい。同じく、第５図に示すように、通路４４の
側壁の内面と外面上にそれぞれ異なつた形状の鋸
歯みぞ６４，６６を採用することもできる。ま
た、構造部材は壁の内壁上にのみ鋸歯みぞを形成
し（第６図）、壁の外壁はこの部材を製造加工す
るのに用いる特定の製造プロセスによつて比較的
円滑な面にしておくこともできる。同様に、縁部
材４４は第７図に示すように壁の外側のみに鋸歯
みぞを形成することもできる。第８図に示すよう
に、縁部材は壁の内側及び外側の壁面上に鋸歯み
ぞを形成し、特定の用途又は条件に応じてフラン
ジを設けたり或いはそれを省略したりできるのは
当然である。

縁部材として作用する構造部材は、前述のよう
に、例えば押出成形のような適当な製造・加工工
程によつて形成できることは明らかである。

このような構造部材を製造するための材料はア
ルミニウム又は押出成形能な他の適切な材料であ
る。

既に述べたように、構造部材は前述のようなパ
ネル構造体の輪郭に適合させるために容易に湾曲
することができる。

当該技術分野における熟練者が本発明の範囲内
において他の実施例を構成しうることは明らかで
あり、本発明の範囲は特許請求の範囲の記載によ
つて特定される。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部を破断して示したパネル構造体の
斜視図、第２図は第１図の線２―２におけるパネ
ル構造体の断面図、第３〜第８図は鋸歯みぞの各
種の変形実施例の概略図、並びに第９図はパネル
の外層を縁部材に対して設置する個所の詳細断面
図である。 １２…パネル状本体、１３…コーナ部、１４…
周囲縁、１６…溝、４４…縁部材、４６…ベース
部、４８，５０…側壁、５６…鋸歯みぞ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 湾曲したコーナ部を具えた略矩形のパネル状
   本体から成り、該本体はその周囲にのびる周囲縁
   を有し、該周囲縁には本体の周囲にのびる溝が形
   成され、金属の縁部材が該溝内に挿入されかつ本
   体の周囲にのびており、該縁部材は容易に湾曲可
   能であると共にパネル状本体の溝内に通路状主要
   部を有し、該通路状主要部はベース部と両側壁と
   を有し、該側壁の少なくとも一方には長手方向に
   のびた鋸歯みぞが設けられていることを特徴とす
   るパネル構造体。 ２ 縁部材はパネル状本体の周囲縁に隣接する各
   側壁から互いに反対方向に横方向にのびるフラン
   ジを有する特許請求の範囲第１項記載のパネル構
   造体。 ３ 側壁は外表面を有し、縁部材の通路状主要部
   の側壁の外表面の少なくとも一方に長手方向にの
   びた鋸歯みぞが設けられている特許請求の範囲第
   １又は第２項記載のパネル構造体。 ４ 側壁は互いに向き合う内表面を有し、縁部材
   の通路状主要部の側壁の内表面の少なくとも一方
   に長手方向にのびた鋸歯みぞが設けられている特
   許請求の範囲第１又は第２項記載のパネル構造
   体。 ５ 側壁は互いに向き合う内表面を有し、各内表
   面に長手方向にのびた鋸歯みぞが設けられている
   特許請求の範囲第１又は第２項記載のパネル構造
   体。 ６ 側壁は外表面を有し、各外表面に長手方向に
   のびた鋸歯みぞが設けられている特許請求の範囲
   第１又は第２項記載のパネル構造体。 ７ 側壁は互いに向き合つた内表面を有し各内表
   面に長手方向にのびた鋸歯みぞが設けられ、かつ
   該側壁は外表面を有し各外表面に長手方向にのび
   た鋸歯みぞが設けられている特許請求の範囲第１
   項記載のパネル構造体。 ８ 側壁は互いに向き合つた内表面を有す各内表
   面に長手方向にのびた鋸歯みぞが設けられ、かつ
   該側壁は外表面を有し各外表面に長手方向にのび
   た鋸歯みぞが設けられている特許請求の範囲第２
   項記載のパネル構造体。 ９ パネル状本体は、縁部材の側壁の外表面とフ
   ランジの下面とが係合する隔設した２つの壁構造
   体を具えている特許請求の範囲第８項記載のパネ
   ル構造体。 １０ 壁構造体の間に蜂の巣状構造が保持され、
   該蜂の巣状構造体に垂直な方向にのびた蜂の巣状
   セルから成る特許請求の範囲第９項記載のパネル
   構造体。 １１ 各壁構造体は少なくとも１つの層の波形の
   板紙を具えている特許請求の範囲第９項記載のパ
   ネル構造体。 １２ 各壁構造体はその縁のまわりにのびかつ縁
   部材の各フランジの下面及び各側壁の外面に接触
   する可撓性の材料から成る外層を具えている特許
   請求の範囲第９項記載のパネル構造体。 １３ 各壁構造体は可撓性材料の外層の下側にあ
   りかつ壁構造体の縁のまわりにのびる泡材の層を
   具備する特許請求の範囲第１２項記載のパネル構
   造体。 １４ 鋸歯みぞは交互にかつ互いに反対方向へ突
   出しており、もつて側壁内面の鋸歯みぞの谷は側
   壁外面の鋸歯みぞの背すじと共に共通の軸線上に
   のびている特許請求の範囲第７又は第８項記載の
   パネル構造体。 １５ 鋸歯みぞは互いに反対方向に突出してお
   り、もつて谷及び背すじがそれぞれ共通の軸線を
   有している特許請求の範囲第７又は第８項記載の
   パネル構造体。 １６ 側壁の内表面にある鋸歯みぞと外表面にあ
   る鋸歯みぞはそれぞれ異なる形状を有する特許請
   求の範囲第７又は第８項記載のパネル構造体。