JPS61284321A - ワイヤ放電加工用電極線 - Google Patents

ワイヤ放電加工用電極線

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JPS61284321A
JPS61284321A JP12335285A JP12335285A JPS61284321A JP S61284321 A JPS61284321 A JP S61284321A JP 12335285 A JP12335285 A JP 12335285A JP 12335285 A JP12335285 A JP 12335285A JP S61284321 A JPS61284321 A JP S61284321A
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wire
zinc
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zinc alloy
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JP12335285A
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Haruo Tominaga
富永 晴夫
Teruyuki Takayama
高山 輝之
Yoshio Ogura
小椋 善夫
Tetsuo Yamaguchi
哲夫 山口
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野」 本発明は、放電による溶融作用により、被加工物(加工
対象物)を加工するワイヤ放電加工に用いられるワイヤ
放電加工用電極線に関りるものである。
1゛従来の技術」 第12図は、一般的なワイヤ放電加工法の概略を説明す
るものである。この加工法は、被加工物1に予め聞けた
スタート穴2に電極I!3を挿通し、この電極線3を挿
通方向(第12図でtよ矢印の方向)に走行させながら
、電極線3とスタート穴2の内壁面との間で放電させ、
かつ、被加工物1を挿通方向と直交する方向に移動させ
ることにより、移動軌跡に沿って被加工物1を溶融させ
て所定の形状に加工する方法である。この図において、
電極線3は例えば供給リール4から連続的に送り出され
、被加工物1の両側のコロ5を通って巻き取りリール6
に巻き取られるとともに、この巻き取りリール6と]口
5との間に配されるテンションローラ7によって張力を
調整されるようになっている。また、図示しないが、放
電加工部分には加工液が供されて、電極線3の冷却およ
び加工屑の除去等を行なうようになっている。
従来、このようなワイヤ放電加工に使用される電極線3
としては、直径0.05〜0.31111程度の銅線、
黄銅線(Cu65%、Zn35%合金)、亜鉛メッキ黄
銅線、あるいは特殊用途としてタングステン線、モリブ
デン線等が用いられている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、これらの電極線3は、放電加工中、約300
℃の高温に熱せられ、電極素材自体に大きな熱的負担が
加わる一方、安定放電に維持して加工精度、加]速度を
Fげるために行われるテンションローラ7の張力調整時
の張力も加わることから高温強度(高温時における引張
強度)が高いことが要求されている。しかしながら、銅
線は電極線としての細線への伸線加工性は良いものの、
引張強度が小さく、使用中に断線して放電加工作業の効
率を著しく低下させるおそれがある。また、黄銅線は、
室温での引張強度が銅線の2倍程度の強さであるが、3
00℃前後の高温強度は銅よりわずかに高い程度であり
、加工速度を上げようとすると、やはり断線する傾向が
ある。
さらに、亜鉛メッキ黄銅線の場合、亜鉛による放電安全
性は、増加されるものの、亜鉛メッキ皮膜が存在する分
だけ高温強度が、低下し、加工速度を上げようとすると
、やはり、断線する領内がある。さらにまた、タングス
テン線、モリブデン線は高温強度は高いが、伸線加工性
が悪く、かつ、消耗品として使用される′11極線とし
ては高価である等の問題点があった。
「問題点を解決するための手段」 本発明のワイヤ放電加工電極線(以下、ワイヤ電極線と
言う。)は、従来のワイヤ電極線における前述の問題点
を解決するためになされたもので、鋼線に10〜70%
の被覆率で銅を被覆してなる銅被覆鋼線が芯材とされ、
この銅被覆鋼線には0゜1〜15μmの厚さの銅−亜鉛
合金層が設けられ、この銅−亜鉛合金層の平均亜鉛濃度
が10重涜%以上50重量%未満であると共にこの銅−
亜鉛合金層に用地から表層に内かって亜鉛開度が高くな
るように濃度勾配がつ番ノられ、さらに最外層が厚さ0
.1〜5μ霧の水酸化物皮膜で被覆され、この水酸化物
皮膜に初期放電にお参ノる局部的集中放電を抑制するピ
ンホール、炭素粒、金属粉のうち一種または二種以上が
分散されたものである。
前記ワイヤ電極線において銅被覆鋼線の銅の被覆率が1
0%未満であると、IJ電電率低くなるため、放電性能
が低下して加工速度が上がらず、70%より大きいと高
温強度が低くなるため、張力を上げた場合に断線しやす
くなる。また、銅−亜鉛合金層が存在しないと用地が露
出しているため放電性能、すなわち、加工速度が著るし
く低下する。さらに、その銅−亜鉛合金層の平均亜鉛濃
度が1otr!s%以上50重量%未満であると共にこ
の銅−亜鉛合金層に用地から表層に向かって亜鉛濃度が
高くなるように濃度勾配がつけられていない場合、十分
な加工速度が得られない。
さらに、銅−指鉛合金層の厚さが、0.1μm未満であ
ると、十分な放電性能が得られず、加工速度の増大効果
が得られないかもしくは、被加工物(主として、鋼鉄材
料の場合)の鉄分と電極線の銅分とがwJIi!反応を
起こして、加工面に付着する傾向が大となり、加工精度
が悪くなる。濃度勾配を有する銅−亜鉛合金層の岸さが
15μmより厚いと強瓜低下が生じて断線しやす(なり
、また熱処理時間が長くなったり設備費が高くつくなど
経流的に不利になる。
さらに、最外層に形成された厚さ0.1〜5μmの水酸
化物皮膜が存在するものでは、初期放電(ワイヤ電極線
が被加工物との間で放電を開始する時)においておだや
かな互選なく分散された放電となり、局部的集中放電が
生じることがなく、断線の恐れがなくなり好都合である
。この水酸化物皮膜の厚さ0.1μm未満ではE記効果
が得られず、5μmを越えると強度低下が大きくなって
不都合を来す。
また、前記ワイヤ電極線において水酸化物皮膜にピンホ
ールが分散されているものでは、初期放電における局部
的集中放電が抑i、IJされ、さらに水酸化物皮膜が初
期放電により速やかに破壊され、放電性能の優れた濃度
勾配のついた銅−亜鉛合金層が露出し結果として加工速
度が向上する。しかしながら、ピンホールの大ぎさが5
0μmを越える場合は、初期放電での局部的集中放電が
生じるので加工速度が低下し、断線頻度も高くなる。
さらに、前記水酸化物皮膜に炭素粒が分散されているも
のでも、初期放電における局部的集中放電が抑制され、
さらに水酸化物皮膜が初期放電により速やかに破壊され
、4放電性能の優れた銅−亜鉛合金層が露出し結果とし
て加工速度が向トする。
しかしながら、炭素粒の大きさが2μmを越える場合、
初期放電での局部的集中放電が生じるので加工速度が低
下し、断線頻度が高くなる。
また、前記炭素粒のかわりに、金属粉を用いても、炭素
粒の場合と同様の効果が得られる。金属粉の場合も、大
きさが2μmを越える場合、初期放電での局部的集中放
電が生じるので加工速度が低下し、断線頻度が高くなる
さらにまた、前記水酸化物皮膜にピンホール。
炭素粒、金属粉のうち二種以」−が分散されているもの
でも、ピンホール、炭素粒、金属粉が“各々単独で分散
されている場合と同様の効果が47られる。
「実施例」 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は、本発明の第1発明のワイヤー電極線の一実施
例の構成を示す図であり、このワイヤ電極線は、銅被覆
鋼線11が芯材とされ、その外周面に0.1〜15μl
の厚さの銅−亜鉛合金層12が設けられ、この銅−亜鉛
合金層12の平均亜鉛濃度が10重量%以上50重量%
未満であると共にこの銅−亜鉛合金層12に用地から表
層に向かって亜鉛濃度が高くなるように濃度勾配がつけ
られ、さらにこの銅−亜鉛合金層12上に0.1〜5μ
階の範囲の厚さで水酸化物皮膜13が設けられ、全体の
直径が約0.2111に形成されたものである。前記銅
被覆鋼111はいわゆる鋼線あるいは鉄線、合金鋼線等
の鋼線に10〜70%の被覆率で銅を被覆してなるもの
である。ただし、ここでの被覆率とは、全体の断面積に
対する胴部分の断面積の割合を意味している。
水酸化物皮膜13は、水酸化珪素、水酸化アルミニウム
、水酸化バリウム、水酸化鉛、水酸化チタン、水酸化ジ
ルコニウム、水酸化錫、水酸化銅。
水酸化銅、水酸化亜鉛、水酸化鉄、水酸化ニッケルのう
ち一秤または二種以上の混合物からなるものである。
このようなワイヤ電極線は例えば次のような方法で製造
される。例えば、0.49mの直径を有する銅被WI鋼
線11を塩化亜鉛浴(lJ中に塩化辱鉛42g、塩化ア
ンモニウム210gを含有する水浴液)中に浸漬し、電
気亜鉛メッキ処理を施すことにより、銅被覆鋼線11の
外周面に所定の厚さの亜鉛層を形成する。次いで、これ
ら亜鉛層で被覆された銅被覆鋼111に伸線加工を施し
て全体の直径を例えば0.1984I51としたあと、
金属アルコラードの槽に伸線加工され、かつ亜鉛層で被
覆された銅被TnIJA線11を通過させてその表面に
金属アルコラードを被覆すると共に上記槽に設けられて
いる口径0.203InInのダイスに挿通させること
により、余剰の金属アルコラ−1〜を絞って除去する。
次に、500℃に加熱された管状炉中を通過させて、金
属アルコラードを水酸化物に変化させると同時に、銅被
覆鋼線11と亜鉛層との間に用地から表層に向かって亜
鉛温度が高くなるような濃度勾配がつけられた銅−亜鉛
合金層12を生成させ、亜鉛層を銅−亜鉛合金FB12
に変化させてfl終的に0.2mmに仕上がるようにり
′るものである。なお、電気亜鉛めっき処理の次に伸線
加工を行ない、その後に加熱を行なう順序で製造しても
よい。
このようにして形成されたワイヤ放電加工用電極線は銅
被覆鋼線11を芯材としているため、優れた高温強度お
よび導電率を僑え、また、平均亜鉛濃度が10重酊%以
上50重量%未満であると共にこの銅−亜鉛合金層に銅
層から表層に向かって亜鉛濃度が轟くなるように濃度勾
配がつけられている銅−亜鉛合金層12の存在により優
れた放電性能を発揮する。さらに、銅−亜鉛合金層12
によって放電時における被加工物への銅の付着が防止さ
れる。また、電気亜鉛めっきによって均一な厚さに設け
た亜鉛層を熱処理によって完全に銅−亜鉛合金層に変化
させるので、はぼ均一な厚さの銅−亜鉛合金B12を得
ることができる。
次に、第2図及び第3図は、本発明の第2発明のワイヤ
電極線の第1実施例の構成を示す図であり、このワイヤ
電極線の構成は、第1図に示した第1発明のワイヤ電極
線の一実施例とほぼ同じ構成であり、同一構成要素には
同一符号を符し、その部分の説明を省略する。
この実施例の構成が第1発明のワイヤ電極線の一実施例
の構成と異なる点は、水酸化物皮g!13にピンホール
14が分散されている点である。ピンホール14は、そ
の径が50μm以下の小孔である。また、ピンホール1
4は、水酸化物皮膜13にピンホール14の径を10μ
mとすると2×104個/n’の割合で分散されている
。ピンホール14が存在すると、初期放電の局部的集中
放電が抑制された上、さらに水酸化物皮wA13が初期
放電で速やかに破壊され、放電性能の優れた濃度勾配の
ついた銅−亜鉛合金層が露出し結束としてワイヤ電極線
の加工速瓜が向上する。
次に、第4図及び第5図は、本発明の第2発明のワイヤ
電極線の第2実施例の構成を示す図である。この第2実
施例の構成が第1実施例の構成と異なる点は、水酸化物
皮It!113に炭素粒15が分散されている点である
。炭素粒15は、その径が2μm以下の小粒である。ま
た、炭素粒15は、水酸化物皮膜13に炭素粒15の大
きさを1μmとすると2×108個/ ysm 3の割
合で分散されている。炭素粒15が存在すると、初期放
電での局部的集中放電を抑制した上、さらに初期放電性
能を高めるのでワイヤ電極線の加工速度が向上する。
なお、上記の実施例では、水酸化物皮Fi13に炭素粒
15が分散されているが、炭素粒15のかわりに金属粒
16が用いられてもよい。金属粒16は、炭素粒15と
同様の効果を得ることができる(2μm以下の小粒)で
あって、M、 Zn、 Fb+Cu、 Sn、 Pb、
 TLの1種または2種以」―の混合物あるいは合金か
らなるものである。
次に、第6図及び第7図は、本発明の第2発明のワイヤ
電極線の第3実施例の構成を丞す図である。この第3実
施例の構成が他の構成と異なる点は、水酸化物皮膜13
にピンホール14及び炭素粒15あるいは金属粒16が
混在した状態で分散されている点である。ピンホール1
4及び炭素粒15あるいは金属粒16が混在すると、そ
れらの長所が生かされて初期放電での局部的集中放電を
抑制した上、さらに初期放電性能を高めるので、ワイヤ
電極線の加工速度を上げる。
次に、銅−亜鉛合金層の平均亜鉛濃度を10重量%以上
50重量%未満とした理由を図表を参照して説明する。
第8図(a)は、熱処理されていないワイヤ電極1i!
17の縦断面図を示す一部を省略した図である。このワ
イヤ電極線17には、鋼線の外周面に1!4wJ18が
設けられ、この銅層18には、外周面に電気亜鉛めっき
により亜鉛層19が均一の厚さに設けられている。第2
図(b)は、第8図(a)の銅WJ18における銅及び
亜鉛層191おける亜鉛の各々の濃度分布状態(銅は実
線、亜鉛は破線で表わ1)を表わす図である。この図の
縦軸には、同及び亜鉛の濃度百分率をとり、同横軸には
、ワイヤ電極線17の軸線方向に対して直角方向の位置
をとっている。これら第8図(a)(b)に示すように
、ワイヤ電極線17は熱処理が施されていないので、熱
拡散が<’C<、ワイヤ電極線17の最外層には銅−亜
鉛合金層が形成されていない。
第9図(a)は、不十分ながら熱処理が施されたワイヤ
電極線20の縦断面を示す一部を省略した図である。こ
のワイヤ電極線20には、鋼線の外周面に銅層18が設
けられ、この銅層18には、外周面に銅−亜鉛合金T4
21が設けられている。
この銅−亜鉛合金層21の銅、亜鉛の濃度分布状態(銅
は実線で亜鉛は破線で表わ?t′)について第9図(b
)を参照して検討すると、BCEで囲まれる面積はA 
F3 CDで囲まれる面積より大きいことがわかる。す
なわち、このことは平均亜鉛濃度が50%重景以上であ
ることを意味している。
第10図(a)は、十分に熱処理がされたワイヤ電極線
22の縦断面を示す一部を省略した図である。このワイ
ヤ電極線22には、鋼線の外周面に銅層18が設けられ
、この銅層18には、外周面に銅−亜鉛合金層12が設
けられている。この銅−亜鉛合金層12の銅、亜鉛の濃
度分布状態(銅は実線で亜鉛は破線で表わす)について
第10図(b)を参照して検討すると、G HJで囲ま
れる面積はFGHIで囲まれる面積より小さいことがわ
かる。すなわち、このことは平均亜鉛濃度が50%未満
であることを意味している。
ここで第8図(a)(b)、第9図(a>(b)、第1
0図(a)(b)の各々の場合ら含めて、銅−亜鉛合金
層の平均亜鉛濃度が種々の値をとるように熱処理温度お
よび時間を変えて製造したワイヤ電極線の加工速度につ
いて比較紙面を行なった。この比較試験の結果を第11
図に示す。第11図の横軸には、銅−亜鉛合金層中の平
均亜鉛濃度をとり、縦軸には、銅−亜鉛合金層厚1μm
の50重量%銅被覆鋼線のものを熱処][度および時間
を変えて製造したワイヤ電極線のる!銅線に対する加工
速度比をとった。なお、亜鉛めっき黄銅線(対黄銅線加
工速度比1.4であり、第11図では破線で表わす)を
比較例とした。
第11図から明らかなように、銅−亜鉛合金層の平均亜
鉛11度が10重開気以上50重量%未満の範囲にある
場合、この銅−亜鉛合金層厚1μmの50重量%銅被覆
鋼線は、比較例の亜鉛めっき黄銅線より対黄銅線加工速
度が大ぎいことがわかる。
次に、実験例を示してワイヤ電極線の作用効果を明確に
する。
第1発明の実験例では、銅被覆鋼111の銅の被覆率、
平均亜鉛濃度が10重階%以ト50重針%未満であると
共に銅層から表層に向かって亜鉛濃度が高くなるように
濃度勾配がつけられている銅−亜鉛合金層12の厚さお
よび水酸化物皮膜13の厚さを種々の値に設定した直径
0.211111のワイヤ電極線と、同じく直径0.2
mlの通常の銅線、黄銅線(Cu65%、7035%)
、亜鉛めっき黄銅線、および濃度勾配のついていない銅
−亜鉛合金層の銅被覆鋼線についで加工中における加工
速度、加工精度、断線頻度(a潰強度、放電安定性)お
よび経流性を計価する比較試験を行なった。
この比較試験の結果を第1表に示す。ただし、放電加工
としては、厚さ2011I11の被加工物(SKD−1
1)から30+u+角の板材を切り取る加工を行なった
。このときの加工条件は次のとうりである。
印加電圧   :110V パルス時間  二〇N→5μ5 OFF−→5μs ピーク電流  :10A コンデンサ容&):0.8μF 加工液    :純水 電極線張力  ニア50of また、加工速度は、銅線の加工速度(0,8mmZ分)
を基準として、これを1としたときの比率で表わした。
加工精度は、切り取った板材の寸法誤差の範囲の広さく
最大値と最小値の差)を狭い順に、A (0,Olm−
未満)、[3(0,01〜0゜03mm) 、C(0,
03mn+より大)ひ表わした。
断線頻度は、断線回数の少ない順にA(flli線なく
安定)、B(1)(加工速度を上げると断線あり、)、
B(2>(張力を750ofより大きくすると断線あり
)、B(3)(放電初期−ワイヤ電極線が被加工物との
間で放電を開始する時に断線することがある。)C(断
線頻発)で表わした。さらに、軽済性は黄銅線の製造コ
ストを基準としてそれより安価にできる場合をO,高価
になる場合を×で表わした。
第1表から明らかなように、ワイヤ電極線のうち、銅被
覆率が10〜70%、かつ上記銅−亜鉛合金層12(平
均亜鉛濃度が10重w%以上50重M%未満であると共
に用地から表層に向かって亜鉛a度が高くなるように濃
度勾配がつけられた)の厚さが0.1〜15μm、かつ
水酸化物皮膜の厚さが0.1〜5μmという本発明の条
件を満たずものは、銅線、黄銅線、亜鉛めっき黄銅線お
よびm度勾配をもたない亜鉛−銅合金層層で被覆された
銅被覆鋼線を含む他の電極線に比べて、加工速度、加工
精度、耐断線性および経済性ともに優れでいることがわ
かる。
次に、第2発明の第1実験例では、銅被覆鋼線11の銅
の被覆率が10%、70%の場合、各々水酸化物皮膜1
3に分散せしめるピンホール14の径を種々の値に設定
して、加工中における加工速度、加工精度、断線頻度お
よび経済性を評価する比較試験を行なった。
この比較試験の結果を第2表(a)、(b)、に示す。
ただし、放電加工およびその加工条件は、第1表の比較
試験と同様である。従って、加工速度、加工精度、断線
頻度および経済性の評価評価方法、またその表わし方も
第1表と同様である。
第2表(a)、(b)から明らかなように、水酸化物皮
膜に50μm以下のピンホールを分散ゼしめることによ
って加工速度は、第1表の結果よりもさらに向上するこ
とがわかる。
次に、第2発明の第2実験例では、銅被覆鋼線11の銅
の被覆率が10%、70%の場合、各々水酸化物皮膜1
3に分散せしめる炭素粒15の大きさを種々の値に設定
して、加工中における加工速度、加工精度、断線頻度お
よび経済性を評価する比較試験を行なった。
この比較試験の結果を第3表(a)、(b)に示す。た
だし、放電加工およびその加工条件は、第1表の比較試
験と同様である。従って、加工速度、加工精度、断線頻
度および経済性の評価評価方法、またその表わし方も第
1表と同様である。
第3表(a)、(b)から明らかなように、水酸化物皮
膜13に2μm以下の炭素粒15を分散せしめることに
よって、加工速度は、第1表の結果よりもさらに向上す
ることがわかる。ここには示さないが、水酸化物皮膜1
3に2μm以下の金属粒16 (All、 In、 M
g、 Cu、 Sn、 Pb、 TL)の1秤または2
種以上の混合物あるいは合金を分散せしめる試験を行な
った結果、第3表(a)(b)と同様の結果である。
第2発明の第3実験例では、銅被覆鋼線11の銅の被覆
率が10%、70%の場合、各々水酸化物皮膜13に混
在せしめるピンホール14.炭素粒15あるいはfI属
粉16の大きさを変化さ1tて、加工中における加工速
度、加工精瓜、断線頻度および経済性を評価する比較試
験を行なった。
この比較試験の結果を第4表(a)、(b)に示す。た
だし、放電加工およびその加工条件は、第1表の比較試
験と同様である。従って、加工速度、加工精度、断線頻
度おJ:び経済性の評価評価方法、またその表わし方も
第1表と同様である。
第4表(a)、(b)から明らかなように、水酸化物皮
膜13にピンホール14と炭素粒15あるいは金属粉1
6とが混在することによってそれらの長所が共に生かさ
れて加工速度は、前記の結果よりもさらに向−ヒするこ
とがわかる。
[発明の効果1 以上説明したように、本発明によれば次のような優れた
効果を得ることができる。
■ 10〜70%の被覆率で銅を被覆した銅被覆鋼線を
芯材としたので、高い導電率を維持しながら、かつ高温
強度を高めることができる。すなわち、81流が流れ【
も、ジュール熱によるライ1ア電極線の昇温が少ないの
で、さらに加工速度を早めるために、高電流を流してワ
イヤ電極線が胃に1しても、高温強度が高いので断線を
防止し、放電加工作業の効率を高めることができる。
■ 導電率の良好な銅被覆鋼線の外周面に厚さ0゜1以
上15μ園以下であると共に平均亜鉛濃度が10ff!
量%以上50重量%未満であり、なおかつ銅層から表層
に向かって亜鉛濃度が高くなるように濃度勾配がつけら
れた銅−亜鉛合金層を設番)たので、放電性能が向上し
、かつ銅層の表面露出による被加工物への銅の付着が防
止されて、加工精度が高められるとともに、加工速度の
低下を防止することがCきる。
■ 最外層に0.1以上5μm以下の厚さにわたって、
水酸化物皮膜を設けたので、初期放電において集中放電
とならず、おだやかな互選なく分散された放電となり断
線を防止することができる。
■ 最外層の水酸化物皮膜にピンホール、炭素粒。
金属粉のうら一種または二秤以上を分散ざけたので、初
期放電の局部的集中放電を抑制した上、さらに水酸化物
皮膜が初期放電で速やかに破壊され、放電性能の優れた
a度勾配のついた銅−亜鉛合金層が露出し結果として加
工速度を向上させることができる。
■ 素材的に伸線加工性が良好でかつ安価に製造するこ
とができる。つまり、本発明のワイヤ電極線は鋼、銅、
濃度勾配を有する銅−亜鉛合金層。
水酸化物皮膜および水酸化物皮膜に分散させたピンホー
ル、炭素粒、金属粉の特性が極めて良好に利用、調整さ
れ、これらの相乗作用によって前記■■O■の効果をも
得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1発明のワイヤ電極線の一実施例を
示す横断面図、第2図は、本発明の第2発明のワイヤ電
極線の第1実施例の構成を示す横断面図、第3図は、同
正面図、第4図は、第2発明のワイヤ電極線の第2実施
例の構成を示す横断面図、第5図は同部分拡大横断面図
、第6図は、第2発明のワイヤ電極線の第3実施例の構
成を示す横断面図、第7図は同部分拡大横断面図、第8
図(a)は、本発明の詳細な説明する際の一例として示
したワイヤ電極線の縦断面を示ず一部を省略した図、第
8図(b)は同ワイヤ電極線の銅。 亜鉛の濃度分布を示す図、第9図(a ’)は、本発明
の詳細な説明する際の一例として示したワイヤ電極線の
縦断面を示す一部を省略した図、第9図(b)は、同ワ
イヤ電極線の銅、亜鉛濃度分布を示す図、第10図(a
)は、本発明の詳細な説明する際の一例として示したワ
イヤ電極線の縦断面を示す一部を省略した図、第10図
(b)は、同ワイヤ電極線の銅、亜鉛濃度分布を示す図
、第11図は銅−亜鉛合金f’! 1μmの50@江%
銅被覆鋼線の最外層に形成されている銅−亜鉛合金層の
平均亜鉛濃度を種々の値に設定した際の対黄銅線加工速
度比を示す図、第12図は、一般的なワイV放電加工法
の概略を説明する概略斜視図である。 11・・・・・・銅被覆鋼線、12・・・・・・銅−亜
鉛合金層、13・・・・・・水酸化物皮膜、1/I・・
・・・・ピンホール、15・・・・・・炭素粒、16・
・・・・・金属粉。 第1図 第2図    第3図 第4図  第5図 第6図  第7図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼線に10〜70%の被覆率で銅を被覆してなる
    銅被覆鋼線が芯材とされ、この銅被覆鋼線には0.1〜
    15μmの厚さの銅−亜鉛合金層が設けられ、この銅−
    亜鉛合金層の平均亜鉛濃度が10重量%以上50重量%
    未満であると共にこの銅−亜鉛合金層に銅地から表層に
    向かつて亜鉛濃度が高くなるように濃度勾配がつけられ
    、さらに最外層が、厚さ0.1〜5μmの水酸化物皮膜
    で被覆されていることを特徴とするワイヤ放電加工用電
    極線。
  2. (2)鋼線に10〜70%の被覆率で銅を被覆してなる
    銅被覆鋼線が芯材とされ、この銅被覆鋼線には0.1〜
    15μmの厚さの銅−亜鉛合金層が設けられ、この銅−
    亜鉛合金層の平均亜鉛濃度が10重量%以上50重量%
    未満であると共にこの銅−亜鉛合金層に銅地から表層に
    向かって亜鉛濃度が高くなるように濃度勾配がつけられ
    、さらに最外層が厚さ0.1〜5μmの水酸化物皮膜で
    被覆され、この水酸化物皮膜に初期放電における局部的
    集中放電を抑制するピンホール、炭素粒、金属粉のうち
    一種または二種以上が分散されていることを特徴とする
    ワイヤ放電加工用電極線。
JP12335285A 1985-06-06 1985-06-06 ワイヤ放電加工用電極線 Pending JPS61284321A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989012523A1 (en) * 1988-06-17 1989-12-28 Tomalin Dandridge S Electrical discharge machining electrode
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JP2020040171A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 日鉄Sgワイヤ株式会社 ワイヤ放電加工用電極線

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