JPS61278550A

JPS61278550A - ポリプロピレン混合物製容器

Info

Publication number: JPS61278550A
Application number: JP60120544A
Authority: JP
Inventors: Koichi Tajima; 田島　功一; Seiji Yago; 矢後　清司
Original assignee: Showa Denko KK
Current assignee: Resonac Holdings Corp
Priority date: 1985-06-05
Filing date: 1985-06-05
Publication date: 1986-12-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】・−の１本発明はシリコンオイルが混合されてなるポリプロピレ
ン混合物製容器に関する。さらにくわしくは　１００重
量部のポリプロピレンに対して０．０５〜１、Ｏｌｉ部
のシリコンオイルが混合されてなるポリプロピレン混合
物製容器に関するものであり、透明性および表面のべた
つきが改良されたポリプロピレン混合物を成形させるこ
とによって得られる容器を提供することを目的とするも
のである。

良１立且遣ポリプロピレンは工業的に生産され、多方面にわたって
利用されている。なかでも、このポリプロピレンに低分
子量成分（たとえば、ポリエチレンワックス、ポリプロ
ピレンワックス）、低結晶性成分（たとえば、アタクチ
ックポリプロピレン）または相溶性がよくない添加剤（
たとえば、帯電防止剤、滑剤などの極性基を有する化合
物）を混合して得られる混合物あるいはそれ自身低分子
量成分、低結晶性成分の多いポリプロピレンを成形し、
得られる各種容器類が市販されている。

しかしながら、これらの容器類を高温状態に放置させる
と、前記低分子量成分、低結晶性成分または相溶性がよ
くない添加剤が容器の表面にいわゆるブリードし、透明
性を低下させるばかりでなく、表面にべたつきを生じ、
商品価値を著しく低下させているのが現状である。とり
わけ１食品容器、医療器具のごとく透明性が要望されて
いる容器ではこれらの問題が特に重要となっている。

が　　　よ−　　　。　占以上のことから、本発明はこれらの欠点（問題点）がな
く、すなわちブリード（浮き出し）の発生がなく、透明
性がすぐれているばかりでなく、表面のべたつきが改善
されたプラスチック容器を提供することである。

ｆｆ１Ｊ　　　　・　　るための　　　よび本発明にし
たがえば、これらの問題点は、１００重量部のポリプロ
ピレンに対して０．０５〜１．０重量部のシリコンオイ
ルが混合されてなるポリプロピレン混合物製容器、によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。

（Ａ）ポリプロピレン本発明において使われるポリプロピレンとしては、プロ
ピレン単独重合体、プロピレンと少量（一般には、多く
とも２０重量％、好ましくは１０重量％以下）のエチレ
ンおよびまたはα−オレフィン（炭素数は通常４〜１２
個）のランダムあるいはブロックの共重合体があげられ
る。これらのポリプロピレンのメルトフローインデック
ス（ＪＩＳＫ−７２１０にもとすき、条件　１４で測定
、以下ｒＭＦＲ」　と云う）は一般には０，０１〜１０
０ｇ７１０分であり、とりわけ０．１〜８０　ｇ　／　
１０分のものが望ましい。ＭＦＲが０．０１　ｇ　／　
１０分未満のポリプロピレンを使うならば、混合性が悪
いのみならず、容器を製造するさいの成形性がよくない
、一方、　１００　ｇ／１０分を越えたポリプロピレン
を用いると、得られた容器の耐衝撃強度、とりわけ低温
における衝撃強度が低い。

本発明を実施するにあたり、以上のプロピレン単独重合
体ならびにプロピレンを主成分とするランダムおよびブ
ロック共重合体のうち、少なくとも一種を使用してもよ
いが、これらの単独重合体または共重合体を有機過酸化
物もしくは酸素で処理されたものまたは加熱処理によっ
ていわゆるビスブレークされたものあるいはこれらのム
ーニー粘度が１０〜１００であるエチレンとプロピレン
とを主成分とするエチレン−プロピレンゴムを混合させ
たものも、前記のＭＦＲの範囲である場合では好んで使
用することができる。

（Ｂ）シリコンオイルまた１本発明において用いられるシリコンオイルは、そ
の構造単位が下式で示されるものが好んで使用される。

ただし、ＲおよびＲ′は同一でも異種でもよく、フェニ
ル基またはメチル基である。

さらに、このシリコンオイルの粘度（２５℃）は一般に
は１０〜ｔｏ、ｏｏｏセンチストークスである。

（Ｃ）混合割合１００重量部のポリプロピレンに対するシリコンオイル
の混合割合は０．０５〜１．０重量部であり、０．１〜
１．０重量部が望ましく、とりわけ０．２〜０．８重量
部が好適である。１００重量部のポリプロピレンに対す
るシリコンオイルの混合割合が０．０５重量部未満では
、前記のべたつき防止効果を改善することができない、
一方、　１．０重量部を越えて混合すると、コストアッ
プの要因となるのみならず、容器の表面に存在するシリ
コンオイルの量が多くなり、非常に滑り易くなるために
好ましくない。

（Ｄ）混合物の製造本発明の混合物を製造するにあたり、前記ポリプロピレ
ン（前記ビスブレーク生成物およびエチレン−プロピレ
ンゴムを混合させたものも含む）およびシリコンオイル
を均一に混合させることによって達成することができる
。これらにさらに。

ポリオレフィンの分野において一般に使用されている光
、熱および酸素に対する安定剤、界面活性剤、透明性改
良剤（核剤）などの添加剤を本発明の混合物の前記特性
をそこなわない範囲ならば配合してもよい。

本発明の混合物は以上のポリプロピレンおよびシリコン
オイルまたはこれらと添加剤とを合成樹脂の業界におい
て広く用いられているヘンシェルミキサーのごとき混合
機を使ってトライブレンドしてもよく、またニーダ−、
スクリュ一式押出機、ロールミルおよびバンバリーミキ
サ−のごとき混合機を使用して溶融混練させることによ
って得ることができる。このさい、あらかじめトライブ
レンドし、得られる混合物を溶融混練させることによっ
て一層均一状の混合物を得ることができる。

（Ｅ）容器の製造以上のようにして得られたポリプロピレン混合物を一般
に実施されている射出成形法、圧空成形法、スタンピン
グ成形法および中空成形法のごとき成形法によって所望
の形状を有する容器を製造することによって本発明の容
器を製造することができる。

成形温度は使われるポリプロピレンの種類によって異な
るが、用いられるポリプロピレンの融点よりも高い温度
であるが、ポリプロピレンが熱劣化しない温度である。

これらのことから１通常１８０〜３００℃である。

以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
。

なお、実施例および比較例において、ヘイズ（曇り度）
は、反射透過率計（村上色彩技術研究所社製、形式　）
ＩＱ−１０（１）を使用し、ＡＳ’ｒｌｌ　　Ｄ−１０
０３に準拠して測定した。また、ブリードは試料として
平板（厚さ　２ｍａ＋）を６０℃に調整したオーブン中
に２週間放置した後、へ・ｆズを測定し、成形直後の試
料のヘイズとの差で判定した。さらに、試料表面を乾い
た布でこすり、こすった跡を肉眼で観察し目立ち易さを
判定した。

なお、実施例および比較例において使ったポリプロピレ
ンおよびシリコンオイルの物性などを下記に示す。

〔（Ａ）ポリプロピレン〕

ポリプロピレンとして、エチレン含有量が７．１重量％
のエチレン−プロピレンランダム［ｉ合体（ＭＦＲ０，
０５ｇ／’１０分）とジー第三級−ブチルパーオキサイ
ド（有機過酸化物、該共重合体１（１０重量部に対して
０．０７１１重量部）とをあらかじめヘンシェルミキサ
ーを使って混合（トライブレンド）シ、得られた混合物
を２３０℃において押出機を用いて溶融させることによ
って得られたＭＦＲが４１ｇ／！ｏ分のポリプロピレン
〔以下ｒＰＰ（Ａ）　Ｊと云う〕および９５．０重量部
のエチレン含有量が４．０ｔｔｉ％であるエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体（ＭＦＲ８，２ｇ／１０分）
、３．５重量部のプロピレン含有量が２５重量％であり
、ムーニー粘度が４０でアルエチレン−プロピレン共重
合ゴムと　１．５重量部の密度が０．９１８０　ｇ　／
　ｃ　ｒｎ”である直鎖状低密度エチレン系重合体（Ｍ
ＦＲ５，２ｇ／１０分）との混合物〔以下ｒＰＰ（Ｂ）
　Ｊと云う〕を用いた。

〔（Ｂ）シリコンオイル〕

シリコンオイルとして、２５℃における粘度が１２５セ
ンチストークスであるフェニル・メチルポリシロキサン
を使用した。

実施例　１．２　比較例　１〜４１００重量部のポリプロピレン（種類を第１表に示す）
、添加剤として０．１重量部の２．６−ジー第三級−ブ
チル−ｐ−クレゾール、０．１重量部のステアリン酸カ
ルシウムおよび０．２重量部のビス（ｐ−メチルベンジ
リデン）ソルビトールならびにシリコンオイル（配合量
を第１表に示す）をそれぞれヘンシェルミキサーを使っ
て約３分間トライブレンドを行なった。得られた各混合
物を中軸押出機（径　５０＋ａｍ）を用いて２４０℃に
おいて混練させてペレット（混合物）を製造した。

得られた各混合物を射出成形機（５オンス）を使用し、
射出圧力が７５０Ｋｇ／　ｃ　ｍ”および射出温度が２
３０℃の条件で平板（厚さ　２Ｉｌ■、１３０■菖×１
３０　ｔｓ）を成形した。このようにして得られた平板
よりヘイズおよびブリードを測定するための試片を作成
し、これらを測定した。得られた結果を第１表に示す。

第　　　１　　　表実施例１および２によって得られた試片の表面にブリー
ドを認めることができなかったが、比較例１．３および
４によって得られた試片では。

いずれもその試片の表面にブリードが認めた。また、比
較例２によって得られた試片の表面よりシリコンオイル
が存在するために非常に滑り易くなったいた。

実施例１および比較例３において使用した混合物を射出
成形機（８オンス）を使って射出圧力が９００Ｋｇ／　
ｃ　ｒｎ’および射出温度が２４０℃の条件で平均肉厚
が０．７ｍｍの薄肉容器（２００ｃｃコツプ）を成形し
た。各薄肉容器を成形するさいの離型性およびオーブン
（８０℃）によるブリードテスト（肉眼観察）を行なっ
た。

実施例１の混合物を使って成形したさい、離型が非常に
良好であり、問題なく成形することができ、ブリードテ
ストについてもまったくブリード物を認められなかった
。一方、比較例３の混合物を用いて成形したさい、混合
物自体が非常に柔軟なために側壁のまくれなどが生じて
離型が非常に困難であった。さらに、ブリードテストに
ついても非常に激しく認められた。

１１立皇」本発明のポリプロピレン混合物製容器はその製造工程も
含めて下記のごとき効果（特＠）を発揮する。

（１）該容器を製造するさいに離型性が非常に良好であ
る。

（２）この混合物は非常に柔軟であり、薄肉かつ深絞り
の容器を製造することができる。

（３）該容器を比較的高温に放置したとしても、べたつ
きの原因となる低分子量成分、低結晶性成分、添加剤な
どのブリードによる透明性の低下がほとんど認められな
い。

本発明のポリプロピレン混合物製容器は以上のごとき効
果を有するために種々の容器として利用することができ
る０代表的な容器を下記に示す。

（１）注射器、注射針のカバー、点滴筒などと医療用容
器（２）密閉容器

Claims

【特許請求の範囲】

１００重量部のポリプロピレンに対して０．０５〜１．
０重量部のシリコンオイルが混合されてなるポリプロピ
レン混合物製容器。