JPS6127551B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は金庫固定装置に関するものである。
金庫を埋込型の収納部内に設置する場合、その重
量が一般に大であるため位置決めが難しくまた単
に設置するのみでは盗難のおそれがあり、これを
所定の位置に固定するには非常に手数がかかると
いう問題があつた。

したがつて、この発明の目的は、金庫の設置時
の位置決めが容易で、かつ盗難を防止することが
できる金庫固定装置を提供することである。

この発明の一実施例を第１図ないし第５図に示
す。すなわち、この金庫固定装置は、第１図ない
し第３図に示すように、金庫７の扉９が、閉じ状
態において金庫本体よりも前方に突出した金庫７
を固定する金庫固定装置であつて、建物の壁面１
に開口をもつ収納部２と、その収納部２の床面３
に設置されてその収納部２の前後方向に延びる溝
（移動案内部）４と手前側に位置するねじ孔５と
を有する固定台６と、金庫本体の下面に突設され
て溝４に係合する突条（被案内部）８を有しかつ
閉じ状態における扉９の金庫本体よりも前方に突
出した部分の下方に位置する固定孔１０を有する
脚１１と、前記両孔５，１０にわたつて設けられ
て脚１１を固定台６に固定したねじ部材１３とを
備えたものである。また、固定台６と脚１１との
係合時における溝４および突条８の前端を隠蔽す
るカバー１２を設けてある。

このように構成したため、金庫７を設置するに
当つては、あらかじめ収納部２の床面３の定位置
に固定台６を配置して金庫の下となる部分でねじ
止めなどにより固定し、脚１１を付設した金庫７
を収納部２の開口側に仮置きし、その脚１１の突
条８を固定台６の溝４に係合させて収納部２の奥
の方へ金庫７を滑らせるように押し込むことによ
つて前後方向の位置決めが簡単に行える。そして
ねじ孔５および固定孔１０の位置合せを行つてそ
の上をカバー１２で覆い金庫７の扉９を開いた状
態で第４図および第５図のようにねじ部材１３で
固定台６と脚１１とカバー１２とを固定すること
により金庫７の設置が完了するのである。

すなわち、金庫７の左右の位置決めを固定台６
により行うようにしたため、埋込型の作業スペー
スの狭い収納部２内でも位置決め作業が簡単にで
き、また、前後方向の位置決めは固定台６の溝４
と脚１１に形成した突条８を係合してその溝４に
沿つて突条８を摺動させることにより行うように
したため、重量の大きい金庫７を難なく移動して
正しい位置に設置できる。

さらに、金庫７の扉９は閉じた状態において、
金庫本体よりも前方へ突出したものであり、また
金庫本体の脚１１を固定台６へねじ固定する固定
孔１０が、扉９の金庫本体よりも突出した部分の
下方に位置しているため、扉９を閉じた状態では
ねじ部材１３を緩めることができず、金庫７ごと
持ち去ることができない。そのため、盗難防止が
確実である。また、扉９を開けると、ねじ部材１
３の着脱が簡単に行なえ、金庫７の設置や取り外
しが簡単である。

また、固定台６および脚１１の前端をカバー１
２で隠蔽するようにしたため外観を納まりよく仕
上げることができる。なお、前記溝４と突条８と
の係合面には硬質テープなどを貼着して摺動しや
すくしたり、また、溝４と突条８との設置位置を
逆にして固定台６に突条８を、脚１１に溝４を設
置してもよく、さらにまた、その一方に車輪を設
けてもよい。

以上のように、この発明の金庫固定装置は、金
庫の扉が、閉じ状態において金庫本体よりも前方
に突出した金庫を固定する金庫固定装置であつ
て、建物の壁面に開口をもつ収納部と、その収納
部の床面に設置されてその収納部の前後方向に延
びる移動案内部と手前側に位置する孔とを有する
固定台と、前記金庫本体の下面に突設されて前記
移動案内部に係合する被案内部を有しかつ前記閉
じ状態における前記扉の前記金庫本体よりも前方
に突出した部分の下方に位置する孔を有する脚
と、前記両孔にわたつて設けられて前記脚を前記
固定台に固定したねじ部材とを備えたものである
ため、金庫の設置時の位置決めが容易に行なえ
る。しかも、金庫の扉は閉じた状態において金庫
本体よりも前方へ突出したものであり、また金庫
本体の脚も固定台へねじ固定する孔が、扉の金庫
本体よりも突出した部分の下方に位置しているた
め、扉を閉じた状態ではねじ部材を緩めることが
できず、金庫ごと持ち去ることができない。その
ため、盗難防止が確実である。また、扉を開ける
と、ねじ部材の着脱が簡単に行なえ、金庫の設置
や取外しが簡単に行なえる。このように、盗難防
止の確実を得ながら、設置や取り外しが簡単に行
なえるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の断面図、第２図
はその正面図、第３図はその要部の分解斜視図、
第４図はその要部の組立状態を示す切欠正面図、
第５図は第１図の要部拡大図である。 １……壁面、２……収納部、４……溝（移動案
内部）、５……ねじ孔、６……固定台、７……金
庫、８……突条（被案内部）、９……扉、１０…
…固定孔、１１……脚、１３……ねじ部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 金庫の扉が、閉じ状態において金庫本体より
   も前方に突出した金庫を固定する金庫固定装置で
   あつて、建物の壁面に開口をもつ収納部と、その
   収納部の床面に設置されてその収納部の前後方向
   に延びる移動案内部と手前側に位置する孔とを有
   する固定台と、前記金庫本体の下面に突設されて
   前記移動案内部に係合する被案内部を有しかつ前
   記閉じ状態における前記扉の前記金庫本体よりも
   前方に突出した部分の下方に位置する孔を有する
   脚と、前記両孔にわたつて設けられて前記脚を前
   記固定台に固定したねじ部材とを備えたことを特
   徴とする金庫固定装置。