JPS624194Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ハンガー等を係止する掛吊具付の
扉に関するものである。

従来、タンスの引手或はその他の箇所にハンガ
ーのフツクを係止することがある。

この場合、フツクにより引手が破損したり、扉
の表面を傷付ける等の欠点があつた。

また、引手以外の部分にハンガーを掛吊する場
合、扉を若干開いて、上記扉の上縁にフツクを係
止するので、扉が開いたままになる欠点もあつ
た。

この考案は、引手を破損したり、或は扉の表面
を傷付けないようにして、上述の欠点を解消する
ことを目的としている。

この考案は、洋服タンス等の扉に表裏面が貫通
する透孔を設けると共に、この透孔に軸材をスラ
イド可能に貫通させ、また軸材の両端に透孔から
軸材が抜けるのを防止すると共に、撮み用の頭部
を設け、扉の表面にハンガーを掛吊する場合、軸
材を引き出し、軸材が不要な場合、押し込むと共
に、扉の裏面に突出する軸材にハンガーが掛吊で
きるようにした扉を提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図において、Ａは扉で、この扉Ａの所定の位置
には、上記扉Ａの表裏面が貫通する透孔１が設け
られている。

また、透孔１にスライド可能な軸材２を貫通さ
せると共に、この軸材２の両端には、透孔１から
軸材２が抜けるのを防止すると共に、撮み用の頭
部３，３が設けられている。

上記の軸材２は、図示の場合洋服タンスＢに於
ける両開き扉Ａの上縁部の左右に配置したが、物
入れ等の片開き扉に配置してもよい。

なお、図中４は末端の鍔５が扉Ａの表面に当接
するよう透孔１に嵌入した筒体で、この筒体４に
は、前記軸材２が貫通すると共に、筒体４の前端
にナツト６をねじ込んで、ナツト６と鍔５とで扉
Ａを挾着するようになつている。７は軸材２の両
端面に設けたネジ孔で、このネジ孔７には、頭部
３，３′から突出するネジ軸８がねじ込まれてい
る。

この考案に係る掛吊具付扉は、以上の構成であ
つて、頭部３を撮んで扉Ａの表面側に軸材２の一
端を引き出しておくことにより、この突出してい
る軸材２の一端にハンガーのフツク等を係止する
ことができる。

このため、扉の引手或は扉の上縁にフツクを係
止する必要がなく、また、引手が破損したり、扉
の表面が傷付くという不都合をなくすることがで
きる。

また、扉の裏面にも頭部を有する軸材の他端が
突出しているので、扉の裏面にハンガー等を掛吊
することができる。

さらに、扉の表面にハンガー等を掛吊しないと
き、軸材を押し込んでおくことにより、扉の表面
から軸材が突出して邪魔になるような不都合をな
くすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る扉の斜視図、第２図は
同上の要部を示す縦断拡大側面図である。 Ａ……扉、１……透孔、２……軸材、３，３…
…頭部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉に表裏面が貫通する透孔を設けると共に、こ
   の透孔に軸材をスライド可能に貫通させ、また上
   記軸材の両端に軸材の抜止めをかねる撮み用の頭
   部を設けた掛吊具付扉。