JPS61275208A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はモルティ・エレラ属に属する糸状菌が産生ずる
中性脂質を配合してなる化粧料に関するものである。

［従来の技術］ 脂質は蛋白質、多糖類、核酸などとともに生体高分子と
して重要な成分であり、医薬品、食品をはじめとする多
くの分野に広く利用されている。

化粧品分野においても基剤の主成分となる油性物質とし
て古くから種々のものが使用きれてきた。

これらの油性物質としては例えば、ヤシ油、オリーブ油
、ヒマシ油、キャンデリラロウ、スフワン等の動植物油
、流動パラフィン、ワセリン、セレシン等の鉱物油、お
よびステアリン酸メチル、リノール酸エチル、ミリスチ
ン酸イソプロピル等の合成エステル油等があげられる。

近年、これらの油性物質の中で、特に、プロスタグラン
ジンの前駆体として知られている　γ−リルン酸が、動
脈硬化、心筋梗塞、アトピー性皮膚炎、リウマチ、癌予
防、その他に効用があるとして、このγ−リルン酸を含
有する植物油である月見草種子油が注目されるようにな
った。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら月見草種子油は、　γ−リルン酸自体がそ
の分子内に不飽和二重結合を３つ持つために安定性が低
いことに加えて、不飽和二重結合を２つ持つリノール酸
を７０％以上含有するため、その安定性は極めて低く、
化粧品へ配合することは困難であった。

［問題点を解決するための手段］ 本発明者らは上記事情に鑑み、皮膚への生理活性を有す
る新たな脂質を得るべく鋭意研究を重ねた結果、特定の
微生物が産生ずる脂質が、上記目的を達成することを見
出し、ざらに該脂質を配合した化粧料が優れた化粧効果
を有し、経日安定性にも優れることを見出し、これらの
知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち本
発明はモルティエレラ属に属する糸状菌が産生ずる中性
脂質を配合することを特徴とする化粧料である。

以下９本発明について詳述する。

本発明に用いられる糸状菌はモルティエレラ属に属する
もので、モルティエレラ・イサベリナ（Ｍ　、　１ｓａ
ｂｅｌｌｉｎａ）、モルティエレラ・ビナセア（Ｍ。

ｖｉｎａｃｅａ）、モルティエレラ◆ラマニアナ（Ｍ、
ｒａｍａｎｎｉａｎａ　Ｌモルティエレラ・ラマニアナ
・アングリスボラ（Ｍ、ｒａａ＋ａｎｎｉａｎａ　ｖａ
ｒ、ａｎｇｕｌｉｓｐｏｒａ）、モルティエレラ・ナナ
（Ｍ、ｎａｎａ）等があげられる。

本発明に用いる中性脂質を得るには、上記したモルティ
エレラ属糸状菌を炭素源である炭水化物として、例えば
グルコース、フラクトース、サッカロース、糖蜜等、窒
素源として、例えば尿素、硫酸アンモニウム、リン酸ア
ンモニウム、ペプトン、酵母エキス、コーン・ステイー
プ・リカー等、無機塩として、例えばリン酸二水素カリ
ウム、リン酸水素二カリウム、塩化ナトリウム、硫酸第
一鉄、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛等、その他微量要素
を栄養源として含有する培地中で培養し、しかる後、菌
体にエタノール、ヘキサン等の有機溶媒を添加しホモジ
ナイザー等で破砕、抽出することにより得られる。

本発明の化粧料に該中性脂質を配合するにあたっての配
合量は特に限定されないが、一般的には化粧料全量中の
０．００１〜３０重量％程度が適当である。゛ 本発明の化粧料には上記した成分に加えて、必要により
化粧料のタイプに応じて、油分、水分、界面活性剤、保
湿剤、低級アルコール、増粘剤、香料、酸化防止剤、キ
レート剤、色素、防腐防黴剤等１通常化粧料に用いられ
る成分を配合することができる。

本発明の化粧料の剤型は任意であり、溶液系、可溶化系
、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油一粉末三
層系等、どのような剤系でも構わない。

また、本発明の化粧料の用途も任意であり、化粧水、乳
液、クリーム、バック等のフエーシャル化粧料は勿論、
ヘアトニック、ヘアクリーム、シャンプー、ヘアリンス
等の頭発化粧料、ファンデーション、口紅、アイシゼド
ー等のメーキャップ化粧料やボディ化粧料、芳香化粧料
等に用いることができる。

［発明の効果］ 本発明の化粧料ｉ皮膚に対してなめらかな使用感を有し
、保湿効果、柔軟効果、皮膚賦活効果にも優れている。

［実施例］ つぎに実施例および比較例をあげて、本発明の効果を具
体的に明らかにするが、本発明はこれにより限定される
ものではない。なお、以下の実施例において配合量は重
量％である。

実施例１゜ モルティエレラ・ラマニアナ・アングリスポラ菌（ＩＦ
ＯＮｏ、　８１８７）を表１に示す培地２０１に植菌し
、３０℃、５日間、通気攪拌培養後、集菌し、乾燥菌体
重量で１２３０ｇを得た。この菌体からの中性脂質の抽
出は、菌体にエタノールを加えホモジナイズした後菌体
を濾別し、つぎにこの菌体にヘキサンを添加し、再度ホ
モジナイズすることにより、菌体の破砕と抽出を同時に
行った。上記抽出液をＦ　１ｏｃｋの分配洗浄法により
精製した後、溶媒を減圧留去しこれを活性白土吸着法、
蒸留分別法等により、脱色、脱臭して精製脂質５３０ｇ
を得た。この脂質の脂肪酸組成は表２の通りである。得
られた脂質を表３の通り配合し、クリームを得た。

（以下余白） 表１ グルコース　　　　２００ｇ 尿素　　　　　　　　５．０ｇ 硫酸アンモニウム　　　　　　　　　　２．２５ｇリン
酸−カリウム　　　　　　　　　　９６０ｇ硫酸マグネ
シウム　　　　　　　　　　１．０ｇ塩化ナトリウム　
　　　　　　　　　　０．３ｇ麦芽エキス　　　　　０
３６ｇ 酵母エキス　　　　　０．６ｇ ペプトン　　　　　　０．３ｇ 硫酸第二鉄　　　　　１０ｍｇ 塩化カルシウム　　　　　　　　　　　　１．２ｍｇ硫
酸銅　　　　　　　　０゜２＋ａｇ 硫酸亜鉛　　　　　　１．０ｍｇ 塩化マンガン　　　　　　　　　　　　　１．０−ｇ脱
イオン水　　　　　１００１００ Ｏ以下余白） 表２ 脂肪酸　　　　組成（ｘ） Ｃ（１４：Ｏ）　　　　　０．８ Ｃ（１５：Ｏ）　　　　　０．２ Ｃ（１６：Ｏ）　　　　２３．６ Ｃ（１６：１）　　　　　１．９ Ｃ（１７：Ｏ）　　　　　０．３ Ｃ（１７：１）　　　　　０．３ Ｃ（１８：Ｏ）　　　　　５．６ Ｃ（１８：１）　　　　４５゜３ Ｃ（１８：２）　　　　１５．６ Ｃ（１８：３）　　　　　５．８ （以下余白） 表３ （１）　１．３ブチレングリコール　　　　　５．０（
Ｘ）（２）水酸化カリウム　　　　　　　　０．２（３
）中性脂質　　　　　　　　　　　１０．０（４）流動
パラフィン　　　　　　　　　１．０（５）オリーブ油
　　　　　　　　　　１．０（６）ステアリン酸　　　
　　　　　　　３゜０（７）ワセリン　　　　　　　　
　　　　５．０（８）シリコンオイル　　　　　　　　
１．０（９）セチルアルコール　　　　　　　３．０（
１０）ステアリン酸モノグリセリド　　　１．０（１１
）ＰＯＥ　（２０モル）ソルビタンモノステアレート　
　　　　　　　　１．０（１２）エチルパラベン　　　
　　　　　　０．２（１３）ブチルパラベン　　　　　
　　　　０．２（１４）香料　　　　　　　　　　　　
　微量製法 （３）〜（１４）ラフ０００テ混合溶解シ、（１）　（
２）　（１５）　！　７００Ｃで混合溶解した中に攪拌
添加して乳化し、ホモジナイザーにより乳化粒子を整え
、その後熱交換呈障パ ｉ［（テ 比較例１゜ 実施例１の中性脂質をサフラワー油に変えた以外は全て
実施例１と同様にしてクリームを得た。

実施例１および比較例１について、下記の方法により実
使用テストを行い、比較評価した。

（テスト方法） ２０〜４０才の１５名の女性を対象に、顔の右半分には
実施例１のクリームを、左半分には比較例１のクリーム
を、毎日２回洗顔時に２週間にわたり使用きせた後、右
と左の肌の柔軟性（しっとりする）、弾力性（ハリがあ
る）、滑かざ（すべすべする）、艶（ツヤがある）、皮
膚へのなじみ（異和感の少ない使感）、の５項目につき
比較判定した。

結果を表４に示す。表４から明らかなように本発明に係
る実施例１のクリームの方が顕著に有効であった。

表４ 掌クリーム（１）：実施例１ ＊クリーム（２）：比較例１ 実施例２．　乳液 （１）グリセリン　　　　　　　　　　３．０（Ｘ）・
（２）ジプロピレングリコール　　　　　４．０（３）
水酸化カリウム　　　　　　　　　０．１２（４）スク
ワラン　　　　　　　　　　　１０．０（５）中性脂質
　　　　　　　　　　　　１．０（６）ステアリン酸　
　　　　　　　　　２．０（７）ベヘニルアルコール　
　　　　　　１．０（８）　自己乳化型グリセリンモノ
ステアレート１．２（９）　ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル　　　　　　　　　　　　　　　１．８（１
０）ブチルパラベン　　　　　　　　　０．３（１１）
香料　　　　　　　　　　　　　微量（１２）カルボキ
シビニルポリマー　　　　０．２（１３）エチルアルコ
ール　　　　　　　　３．０（１４）イオン交換水　　
　　　　　　　残余製法 （４）〜（１１）を混合溶解し、同じく混合溶解した（
１）　（２）　（３）　（１４）中へ攪拌添加して乳化
する。これに（１２）　（１３）を混合溶解し、ホモジ
ナイザーにより乳化粒子を整え、その後、熱交換器にて
室温まで冷却して乳液を得た。

実施例３．　口紅 （１）ヒマシ油　　　　　　　　　　　　３０．０（駕
）（２）セチルアルコール　　　　　　　　５．０（３
）ミツロウ　　　　　　　　　　　　５．０（４）キャ
ンデリラロウ　　　　　　　　１０．０（５）Ｈ−アセ
チル−Ｄ−グルコサミン　　　　２．０（６）中性脂質
　　　　　　　　　　　３０．０（７）スクワラン　　
　　　　　　　　　１０．０（８）カルナバロウ　　　
　　　　　　　３．０（９）顔料　　　　　　　　　　
　　　　５．０（１０）香料　　　　　　　　　　　　
　適量製法 （１）〜（１０）を８０°Ｃにて混合溶解し、型に流し
込んで室温まで放冷した後、型から取り出して棒状口紅
を得た。

実施例４．　ヘアクリーム （１）流動パラフィン　　　　　　　　　１０．０　（
Ｘ）（２）中性脂質　　　　　　　　　　　　５．０（
３）セチルアルコール　　　　　　　　５．０（４）ワ
セリン　　　　　　　　　　　　４．０（５）　グリセ
リンステアリン酸エステル　　　　　　　　　　　　　
　　　３．０（６）　　ＰＯＥ（２０（＆）オレイルア
んコール　　　　　　　　　　　　　　１．０（７）ジ
プロピレングリコール　　　　１０．０（８）香料　　
　　　　　　　　　　　　０．５（９）防腐剤　　　　
　　　　　　　　　適量（１０）精製水　　　　　　　
　　　　　残余製法 （１）〜（６）　（８）　（９）を加熱攪拌し、同じく
加熱した（７）　（１０）に添加して乳化し、その後冷
却して、ヘアクリームを得た。

（以下余白） 実施例５．　ファンデーション （１）二酸化チタン　　　　　　　　　　６．０　（Ｘ
）（２）タルク　　　　　　　　　　　　　６．０（３
）カオリン　　　　　　　　　　　３．０（４）ステア
リン酸　　　　　　　　　　２．０（５）セチルアルコ
ール　　　　　　　０．３（６）流動パラフィン　　　
　　　　　１５．０（７）中性脂質　　　　　　　　　
　　　５．０（８）　　ＰＯＥ（１０モん）オレイン酸
エステル　　　　　　　　　　　　１．０（９）　ソル
ビタントリオレイン酸エステル　　　　　　　　　　　
　　　１．０（１０）プロピレングリコール　　　　　
　５．０（１２）トリエタノールアミン　　　　　　１
．０（１３）ビーガム　　　　　　　　　　　　０．５
（１４）顔料　　　　　　　　　　　　　適量（１５）
香料　　　　　　　　　　　　　適量（１６）防腐剤　
　　　　　　　　　　　適量（１７）精製水　　　　　
　　　　　　　残余製法 （１）　（２）　（３）　（１４）を混合し粉砕機で処
理する（粉末部）。（１７）に（１０）　（１１）　（
１２）　（１３）を加え加熱溶解する。これに粉末部を
加え、ホモミキサーで粉末を均一に分散させ７０°Ｃに
保つ（水相）。

ｉ’４）　（５）　（６）　（７）　（８）　（９）　
（１５）　（１６）を混合し加熱溶解して７０６Ｃに保
つ（油相）。水相を油相に加え分散し、乳化後、冷却し
ながら攪拌して、ファンデーションを得た。

実施例６．　パック （１）酢酸ビニル樹脂エマルジョン　　１５．０（Ｘ）
（２）ポリビニルアルコール　　　　　　１０．０（３
）中性脂質　　　　　　　　　　　　３．０（４）グリ
セリン　　　　　　　　　　　５．０（５）亜鉛華　　
　　　　　　　　　　　８．０（６）カオリン　　　　
　　　　　　　　７．０（７）エチルアルコール　　　
　　　　　Ｓ、０（８）香料　　　　　　　　　　　　
　適量（９）防腐剤　　　　　　　　　　　　適量（１
０）精製水　　　　　　　　　　　　残余製法 （７）の一部で（２）を湿潤し、（５）（６）を分散さ
せた（１０）に加え７０°Ｃに加熱し、ときどきかきま
ぜながら−昼夜放置する。翌日、（１）　（４）と（７
）の残部に溶解させた（３）　（８）　（９）を加え、
か営まぜて均一なペースト状のバックを得た。

実施例７．　プレストパウダー （１）タルク　　　　　　　　　　　　　９３．０　（
Ｘ）（２）スクワラン　　　　　　　　　　　１．０（
３）中性脂質　　　　　　　　　　　　０．５（４）　
ソんビタンｔスキオレイン酸エステル　　　　　　　　
　　　　　　０．５（５）　カルボキシメチルセルロー
ス＜ｕ水ｔｖｅ＞　　　　　　　　　　ｓ、。

（６）顔料　　　　　　　　　　　　　適量（７）香料
　　　　　　　　　　　　　　適量製法 （１）　（６）をブレンダーでよくかきまぜながら、（
３）　（４）　（７）を　（２）に溶かしたものをこれ
に均一に加えた後、粉砕機で処理し圧縮成型してプレス
トパウダーを得た。

実施例８．　リンス （１）　ステアリルトリメチんアンモニウムクロリド　
　　　　　　　　　　　２．０　（Ｘ）（２）セチルア
ルコール　　　　　　　　２．０（３）シリコン油　　
　　　　　　　　　２．０（４）中性脂質　　　　　　
　　　　　　１．０（５）　ポリオキシエチレン（１０
モル）オレイんアルコールエーテル　　　　１．０（６
）グリセリン　　　　　　　　　　　５．０（７）蛋白
質誘導体　　　　　　　　　　２．０（８）香料　　　
　　　　　　　　　　適量（９）染料　　　　　　　　
　　　　　適量（１０）紫外線吸収剤　　　　　　　　
　適量（１１）防腐剤　　　　　　　　　　　　適量（
１２）精製水　　　　　　　　　　　　残余製法 （１２）に（６）　（７）　（９）を加え加熱溶解して
７０’Ｃに保つ（水相）。（１）　（２）　（３）　（
４）　（５）　（８）　（１０）　（１１）を混合し加
熱融解して７０°Ｃに保つ（油相）。油相に水相を加え
よくかきまぜる。その後冷却しながら、ざらにかきまぜ
てリンスを得た。

実施例９．　ヘアトニック （１）エチルアルコール　　　　　　　５５．０（Ｘ）
（２）　ポリオキシエチレン（８モル）オレイルアルコ
ールエーテル　　　　　２．０（３）中性脂質　　　　
　　　　　　　　０．５（４）ヒノキチオール　　　　
　　　　　適量（５）香料　　　　　　　　　　　　　
　適量（６）染料　　　　　　　　　　　　　　適量（
７）紫外線吸収剤　　　　　　　　　適量（８）精製水
　　　　　　　　　　　　残余製法 （１）に（２）　（３）　（４）　（５）　（７）を加
え溶解したのち、（８）を加え可溶化を行う。（６）で
着色した後、濾過してヘアトニックを得た。

実施例１０．　　ヘアリキッド （１）　ポリオキシプロピレン（４０モル）ブチルエー
テル　　　　　　　　２０．０（χ）（２）中性脂質　
　　　　　　　　　　　１．０（３）エチルアルコール
　　　　　　　５５．０（４）香料　　　　　　　　　
　　　　　適量（５）染料　　　　　　　　　　　　　
　適量（６）紫外線吸収剤　　　　　　　　　適量（７
）防腐剤　　　　　　　　　　　　　適量（８）精製水
　　　　　　　　　　　　残余製法 （３）に（１）　（２）　（４）　（６）　（７）を加
え溶解する。これに（８）を加えて、（５）で着色した
後、濾過してヘアリキッドを得た。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. モルティエレラ（Ｍｏｒｔｉｅｒｅｌｌａ）属に属する
   糸状菌が産生する中性脂質を配合することを特徴とする
   化粧料。