JPS6127281B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塵芥収集車における開閉扉のガイド装
置に関するものである。

従来の塵芥収集車における開閉扉のガイド装置
は、塵芥収容器に連接されたパツカ後面に投入口
を形成し、該投入口両端縁には断面コ字状で開口
部を対向させてなる一対のガイド枠を上下方向に
設け、前記ガイド枠内にて開閉扉のガイドローラ
を転動させて開閉扉を上下移動できるようになつ
ている。

ところが前記構造にあつては塵芥投入時やパツ
カ内の塵芥押込装置による塵芥押込時において塵
芥がガイド枠に直接当ることから、ガイド枠が変
形されて開閉扉の上下移動がスムーズに行なえな
くなるという欠点があつた。

本発明は前記の如き欠点を解消するために、作
業時にあつてはガイド枠を保護部材にて覆い、塵
芥がガイド枠に直接当らないようにしたものであ
る。

以下実施例を図面にて説明すると、１は車体２
上に搭載された塵芥収容々器で、該容器１の後部
には、容器１側に塵芥を押込む塵芥押込装置（図
示せず）が内装されたパツカ３を連接してある。

前記パツカ３の後面には塵芥投入口４が形成さ
れ、前記投入口４両端縁には、断面コ字状の一対
のガイド枠５，５を開口部６，６が対向する如く
上下方向に設け、当該ガイド枠５，５にて後述す
る開閉扉７の上下移動をガイドするようになつて
いる。

７は投入口４を開閉する開閉扉で該開閉扉７の
下部裏面には第２図の如く、ブラケツト８を介し
てガイドローラ９が軸支され、前記ガイドローラ
９は開口部６より挿入されてガイド枠５内を転動
するようになつており、また開閉扉７の上側に
は、一端がパツカ３側面に軸支されたロツド１０
の他端を軸支し、前記ロツド１０の途中とパツカ
３との間にスプリング１１を介装し、開閉扉７を
わずかな力にて上下移動できるようになつてい
る。

１２は開閉扉７を投入口４の閉鎖位置及び開放
位置に固定する固定装置で、該固定装置１２は第
３図に示す如く開閉扉７の下部裏面にブラケツト
１３を介してロツクピン１４を支持するとともに
当該ロツクピン１４をスプリング１５にて側方に
付勢してあり、更に前記ロツクピン１４に対応す
る開閉扉７表面に設けられた取手１６に操作レバ
ー１７を軸支し、前記操作レバー１７に一体化さ
せたアーム１８の自由端をロツクピン１４に係合
させ、開閉扉７の閉鎖位置及び開放位置にあつて
はガイド枠５に形成された上下部ピン穴１９，２
０にロツクピン１４が係合して開閉扉７が固定さ
れ、、操作レバー１６を取手１７と共に握ること
により上下部ピン穴１９，２０との係合が解除さ
れて開閉扉７を上下移動させうるようになつてい
る。

２１は断面Ｌ型のガイド枠保護部材で、該保護
部材２１はパツカ３の内面においてガイド枠５の
近接位置で、ガイド枠５と平行に一端が軸支され
ており、前記保護部材２１を回動させると、保護
部材２１の基部がパツカ３内面に当接した位置に
てガイド枠５の開口部６及びガイド枠５の端部を
覆うようになつている。

２２は開閉扉７の下端側面に設けた切欠部で、
該切欠部２２は開閉扉７開放位置にて保護部材２
１を回動させて開口部６等を覆つた際に保護部材
２１上端と係合し、保護部材２１が自重にて戻ら
ないようになつている。

本発明は前記の如き構成で次に作用について説
明すると、まず投入口を開放する場合には取手１
７をと共に操作レバー１６を握つて下部ピン穴よ
りロツクピン１４を外した後開閉扉７を上下移動
させる。

開閉扉７が最上昇した位置で操作レバー１６を
離すと、ロツクピン１４が上部ピン穴１９と係合
し開閉扉７が投入口４開放位置にて固定される。
その後保護部材２１を第２図実線位置から一点鎖
線位置まで回動させると、ガイド枠５の端部及び
開口部６が保護部材２１にて覆われることにな
る。それとともに開閉扉７の切欠部２２が保護部
材２１に係合することから、保護部材２１が自重
等にて戻ろうとするのを規制することができ、更
にロツクピン１４が外れた際の安全装置としての
役目も果す。

この状態で塵芥を投入すれば塵芥投入時や塵芥
押込時において塵芥がガイド枠５に当ろうとする
が、ガイド枠５が保護部材２１にて覆われている
のでガイド枠５に直接当るようなことがなくガイ
ド枠５の変形を防止することができる。

次に投入口を閉鎖する場合には、第４図の状態
より開閉扉７を、大きく形成された上部ピン穴１
９の範囲内において持ち上げ、切欠部２２と保護
部材２１との係合を解除した後、保護部部材２１
を第２図の一点鎖線の位置から実線の位置まで回
動させ、ガイド枠５の開口部６を開く。その後、
取手１７とともに操作レバー１６を握つてロツク
ピン１４を上部ピン穴１９より外し、その状態で
開閉扉７を下げるとガイドローラ９がガイド枠５
に沿つて転動する。

開閉扉７下端が投入口４下縁に当接した時点で
操作レバー１６を離すとロツクピン１４がスプリ
ング１５に付勢されて下部ピン穴２０に係合し、
開閉扉７が投入口４を閉鎖した状態で固定される
ことになる。

以上の如く本発明は投入口を開閉する開閉扉の
上下移動をガイド枠にて案内するとともに開閉扉
の開放時にあつては保護部材にてガイド枠を覆う
ようにしたので、塵芥投入時や塵芥押込時に塵芥
がガイド枠に当接するのを防ぐことができ、従来
のように塵芥がガイド枠に当接してガイド枠が変
形するというようなことがなくなり開閉扉の上下
動を常にスムーズに行なうことができる。

またガイド枠近接位置に保護部材を回動可能に
設けた構造なので、従来の塵芥収集車に何んら改
造することなく容易に実施することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体図、第２図は第１図のＡ―Ａ断面
図、第３図は第１図のＢ―Ｂ断面図、第４図はパ
ツカ後面の部分拡大図である。 ３はパツカ、４は投入口、５はガイド枠、７は
開閉扉、２１はガイド枠保護部材である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 塵芥収容々器後部に塵芥押込装置を内装した
   パツカを連接し、前記パツカ後面には投入口を閉
   鎖する開閉扉を設けてなる塵芥収集車において前
   記投入口両側縁には、前記開閉扉を上下方向にガ
   イドさせるために断面コ字状の一対のガイド枠を
   開口部が対向する如く上下方向に設け、前記パツ
   カ内面にはガイド枠の開口部及びガイド枠の一部
   を覆う方向に回動可能に軸示されたガイド枠保護
   部材をガイド枠と平行に設けてなる塵芥収集車に
   おける開閉扉のガイド装置。