JPS6127150B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱交換器のヘツダ、受液器等の金属容
器の成形方法に関する。

従来、素管の開放端をへら絞り成形により内方
へ円弧状に屈曲せしめて断面円弧状端壁を形成す
ることが行われているが、端壁の厚みが素管の壁
厚よりも薄くなり耐圧性に劣る問題があり、端壁
の厚みを大きくすると端壁以外の壁厚を厚くす
る。即ち素管の壁厚を厚くしなければならず、材
料費が増大すると共に成形加工が困難となる問題
がある。

本発明は斯る問題点を解消すべくなされたもの
で、以下に図面に従い一実施例を説明する。１は
銅、アルミ等の金属素管で、(イ)工程で開放端１ａ
をへら絞り成形或いはプレス成形により先端中央
に小孔２を有するように内方へ円弧状に屈曲せし
めて断面円弧状端壁３を形成し、(ロ)工程で円弧状
端壁３の小孔２近傍の内面と少許の間隙４を有す
るように素管１と同一素材の断面円弧状の補強キ
ヤツプ５を圧入し、(ハ)工程で小孔２からロー材を
流込みロー付９して閉鎖し、(ニ)工程でプレス成形
により整形し美観を向上させるものである。６，
７は内型、８は外型である。尚、(ニ)工程は美観向
上の為に行うもので、必ずしも必要ではない。

上述の如く本発明は構成されており、小孔２を
ロー付９により閉鎖する際、ロー材９が円弧状端
壁３とキヤツプ５との間の間隙４に流れ込みロー
付強度を高めることができるもので、キヤツプ５
により実質的に円弧状端壁３の厚みを増したこと
による効果と合せて、素管の壁厚を厚くすること
なく容器の耐圧強度を高めることができるもので
多大なる効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す工程図である。 １……素管、２……小孔、３……円弧状端壁、
５……キヤツプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 金属製素管の開放端を絞り成形或いはプレス
   成形により先端中央に小孔を有するように内方へ
   円弧状に屈曲せしめて断面円弧状端壁を形成し、
   該円弧状端壁の前記小孔近傍の内面と少許の間隙
   を有するように前記素管と同一素材の断面円弧状
   の補強キヤツプを圧入した後前記小孔をロー付に
   て閉鎖することを特徴とする金属容器の成形方
   法。