JPS6126981A - 磁気ヘツド移動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、磁気記録再生装置、特に高密度記録再生が行
なわれるようになされている磁気記録再生装置で用いら
れる磁気ヘッド移動装置に関する。

（従来技術） 情報信号の記録、再−生′装置としては、従来から各種
の構成形態の記録媒体を用い、各種の記録再生方式に従
って構成されたものが知られているが。

円盤状あるいは円筒状の形態の記録媒体を回転させた状
態で、情報信号の記録再生が行なわれるようになされた
回転型記録媒体を用いた情報信号の記録、再生装置は、
記録媒体の形態がテープ状、あるいはシート状の記録媒
体を用いた情報信号の記録、再生装置に比較して、記録
媒体の駆動機構や記録再生素子の駆動機構などを簡単な
ものにすることができ、また、記録媒体として回転型記
録媒体が用いられている記録、再生装置においては、回
転型記録媒体が無溝形式のもめであったり、あるいは回
転型記録媒体からの情報信号の再生が回転型記録媒体に
対して無接触の状態で行なわれるようになされている場
合に１回転型記録媒体からの情報信号の再生に当ってラ
ンダムアクセスが容易であるし、さらに記録再生の対象
とされている情報信号が複合映像信号の場合には、静止
画再生、スローモーション再生、高速再生などの特種再
生モードによるトリックプレイも容易であるなどの諸利
点が・得られるので、従来から回転型記録媒体を用いた
各種の記録再生方式（例えば、磁気記録再生方式、光磁
気記録再生方式、熱磁気記録再生方式、光学的記録再生
方式、静電゛容量値の変化検出型の再生方式、機械的再
生方式、その他）による情報信号の記録、再生装置が広
く実用化されていることは周知のとおりである。

ところで、近年になって記録媒体に対する高密度記録の
要望が高まるのにつれて、例えば磁気記録再生装置にお
い゛ては、各構成部分の機械精度を上げるとともに、磁
気記録再生素子（磁気ヘッド）としてトラック巾の狭い
ものを用いるようにして、高密度記録が実現されるよう
にするなどの色々の手段が実施されて来ていることは周
知のとおりである。

しかし、より一層の高密度記録を行なうためには、磁気
記録媒体上の記録線巾（トラック巾）をより一層小さく
することが必要とされるが、従来の一般的な磁気記録再
生装置においては、磁気ヘッドによる記録跡の形成時な
らびに記録跡からの情報信号の再生時に、磁気ヘッドが
トラッキング制御の施こされていない状履で磁気記録媒
体に対する情報信号の記録や磁気記録媒体からの情報信
号の再生が行なわれるようになされていたから、これで
は磁気記録再生装置における各構成部分の機械的精度か
らもたらされる制限によって、磁気記録媒体に対する高
密度記録再生は行なわれ得なかった・ それで、近年になって磁気ヘッドがトラッキング制御の
下に磁気記録媒体の記録跡を追跡しながら情報信号の再
生を行なうようになされた磁気記録再生装置が試みられ
るようになり、また、高密度記録のために記録時におい
ても磁気ヘッドをトラッキング制御して、磁気記録媒体
に情報信号を記録するようにした磁気記録再生装置も提
案されるようになったが、特殊な場合を除いて、再生時
だけにトラッキング制御系による磁気ヘッドへのトラッ
キング制御が実施されるようにし、記録時における記録
跡の形成は専ら機構の機械的精度に頼って行なわれる、
というような構成態様のものとして磁気記録再生装置が
構成されているのが一般的である。

さて、最近、ビデオテープレコーダ（Ｖ　Ｔ　Ｒ）の超
小型化を図かるとともに、各種形式の固体撮像素子と集
積回路の使用によるテレビジョンカメラ（以下、テレビ
ジョンをＴＶと略記する）の超小型化を図かり、前記の
超小型化ＴＶカメラと超小型化ＶＴＲとを一体化した構
成の超小型化軽量のカメラ一体化ＶＴＲ（いわゆる電子
８ミリ装置）についての開発研究が盛んに行なわれるよ
うになり、また、写真フィルムを使うスチルカメラに代
わって、電気的に静止画像を記録する、いわゆる、電子
式カメラについても開発研究が行なわれて来ており、写
真フィルムの代わりに超小型のフレキシ　゛プル磁気デ
ィスクを用いて複合映像信号を記録する形式の電子カメ
ラに？いては、３５ミリの一眼レフカメラ並みの大きさ
にまで小型化されたものが、既に実用化段階に達したと
して公表されるに至っている。

そして、本出願人会社においても、例えば特願昭５６−
１７１８６８号（特開昭５８−７３０７２号公報参照）
、特願昭５８−８６９４６号その他の特許出願などによ
って、３５ミリの写真フィルムのパトローネ程度の大き
さの円筒状の磁気記録媒体を用いて、駒取り記録や短時
間の連続記録の可能な超小型の撮像録画装置についての
提案を行なって来ている。

円筒状の磁気記録媒体は、それの磁性膜と記録再生素子
との相対的な線速度が、磁気記録媒体の全周面にわたっ
て一定であるから、磁気記録媒体の全周面が記録再生の
領域として有効に利用できるという可能性があり、また
、それが例えば、３５ミリフイルムのパトローネ（全長
４７ｍｍ、直径２５ｍ’ｍ）あるいは、前記のパトロー
ネを収納するケース（全長５３ｍｍ、直径３１ｍｍ）と
同程度の大きさとなされた場合でも、世界で最も普及し
ている型式によるホームＶＴＲにおける磁気ヘッドと磁
気テープ間の相対線速度５．８ｍ／ｓと同程度の相対線
速度が得られるから、今、例えば、直径が３１ｍｍで長
さが５０ｍｍの円筒状の磁気記録媒体を毎分３６００回
転させて、それの周速度を５．８ｍ／ｓとし、それの−
回転毎にＴＶ映像信号の１フイ一ルド分を記録させると
し、記録跡巾が３μｍ、ガートバンドが１．５μ■、記
録跡間隔（トラックピッチ）が４．５μｍとして記録し
た場合に、前記したような形状寸法の円筒状の磁気記録
媒体には、１０８０Ｇ駒の静止画像が記録でき、また、
通常の複合映像信号の３分間にわたる連続記録や、フィ
ールドスキップ方式の採用による６分間の記録が可能で
あるというように、小さな形状寸法で大きな記録容量が
得られ、かつ、磁気記録媒体における中空の内部空間に
、磁気記録媒体の駆動用のモータを設置することにより
、磁気記録動作あるいは磁気記録再生動作が可能な磁気
記録再生装置を小型化することも容易であり、撮像型録
画装置やその他の用途のための磁気記録媒体を小型軽量
なものとして構成する上で有効であるとして注目されて
いる。

そして、上記に例示した磁気記録再生装置、その他の磁
気記録再生装置では、それの磁気ヘッドがトラッキング
制御の下に回転型磁気記録媒体の記録跡を正しく辿るよ
うにされることにより、例えば５ミクロン以下というよ
うな・極めて狭い記録跡巾の記録跡からの情蛙信号の再
生も容易に行なうことができるのである。

（発明が解決ルようとする問題点） ところで、前記のように高密度記録再生を行なうことが
できるような磁気記録再生装置において、情報信号の記
録再生のために使用される磁気ヘッドは、それの摺接面
に形成される磁気空隙のトラック巾が極めて微小な寸法
のものとされているから、磁気ヘッドにおける摺接面と
回転型磁気記録媒体との接触状態（ヘッドタッチの状態
）の変動によって、再生信号のエンベロープが大巾に変
化してしまうという現象を起こす。

一方、磁気記録再生装置によって情報信号の記録再生動
作が行なわれる場合に、回転型磁気記録媒体の交換が行
なわれることが多く、前記の回転型磁気記録媒体の交換
時における磁気記録再生装置と回転型磁気記録媒体との
着脱動作に際しては、回転型磁気記録媒体からの磁気ヘ
ッドの待避動作ｉ、回転型磁気記録媒体への磁気ヘッド
の接近動作とが付随して行なわれるが、前記の原因など
に基づいて回転型磁気記録媒体に対する磁気ヘッド′の
接離動作が繰返し行なわれたとしても、回転磁気記録媒
体に対する磁気ヘッドの接触の状態が常に安定なものに
なされていないと、回転型磁気記録媒体に対する磁気ヘ
ッドの接離の都度に、既述゛のように再生信号のエンベ
ロープに変動が生じて、品質の良好な再生信号を得るこ
とができない、という点が問題になり、それの解決策が
求められた。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、精密に仕上げられた直線状の主案内棒と、前
記した主案内棒に、がたの無い状態において摺動と回動
とが自在なように挿通されており、かつ、磁気ヘッド組
立体の取付部が構成されているとともに、基準のカム面
に対する接触子とを備えて構成されている第１の部材と
、前記した第１の部材の一部に、がたの無い状態で回動
自在に支持されているとともに、移送用ねじとの係合部
を備えて構成されている第２の部材と、前記した第１の
部材に設けられている接触子を案内して、回転型磁気記
録媒体における所定の記録再生領域については磁気ヘッ
ドが磁気記録媒体面に接触する状態になされるように、
かつ、前記の領域外においては磁気ヘッドが回転型磁気
記録媒体から離隔した状態になされるようにするための
精密に加工されている基準のカム面を備えている第３の
部材と、前記した第１の部材と第２の部材との間に。

前記第１．第２の部材を互に離隔する方向に付勢するば
ね部材とを備えてなる磁気ヘッド移動装置を提供するも
のである。

（実施例） 以下、添付図面を参照して本発明の磁気ヘッド移動装置
の具体的な内容について詳細に説明する。

第１図は、本発明の磁気ヘッド移動装置の一実施例の概
略構成を示す斜視図であり、この第１図において、１は
架台の底板、２，３は架台の側板、各一端部が固着され
ており、また、前記した架台ψ側板２，３には、精密に
加工されたカム面を備えている案内部材（第３の部材）
６の各一端部が固着されている。

７は移送ねじてあって、この移送ねじ７はそれの一端部
７ａが、架台の側板２に回転自在に軸支されているとと
もに、それの他端部がカップリング８を介してギアーヘ
ッド９の出力軸１０に連結されている。

前記したギアーヘッド９の入力軸には移送用モータ１１
の回転軸が結合されているから、前記した移送用モータ
１１が駆動回転したときに、移送ねじ７は高い減速比を
有するギアーヘッド９によって所定の低い回転数に減速
された回転数で回転される。

前記した精密に仕上げられた主案内棒５には、第１の部
材Ａががたの無い状態において摺動と回動とが自在なよ
うに挿通されており、前記の第１の部材Ａの一部に、が
たの無い状態で第２の部材Ｂが回動自在に支持されてい
る。そして、前記した第１の部材Ａと第２の部材Ｂとの
間には、第１の部材Ａと第２の部材Ｂとを互に離隔させ
る方向に付勢するばね部材１２．１３が設けられている
。

第２図は前記した第１の部材Ａと、第２の部材Ｂと、ば
ね部材１２，１３とからなる構成部分を、第１図中の主
案内棒５の中心位置で示す平断面図であって、この第２
図において、１４は第１の部材Ａの構成部分の一部をな
しているスライドブツシュであり、このスライドブツシ
ュ１４は精密加工されている主案内棒５に対して、がた
の無い状態で摺動と回動とが行なわれう、５ルようなも
のとして作られており、スライドブツシュ１４にはアク
チュエータベース１５が一体的に固着されている。

アクチュエータベース１５には、磁気ヘッドアセンブリ
１７を駆動変位させるためのアクチュエータ１６が固着
され、また、前記のアクチュエータベース１５には、精
密に加工されたカム面を備えている案内部材（第３の部
材）６のカム面と接触する接触子１８が固着されている
（第３図及び第４図参照）。

前記の接触子１８は、耐摩耗性を有する高硬度材料で作
られている。

前記した第１の部材Ａにおけるスライドブツシュ１４の
両端部に装着されている軸受１９．２０によって回動自
在に設けられている第２の部材Ｂにおける背板２２には
、移送ねじ７との係合部２３が取付けられている。なお
１図中において符号２１で示されるものはウェービング
ワッシャーである。

前記した第２の部ＭＢにおける背板２２に取付けられる
べき係合部２３としては、移送ねじ７として大きなピッ
チのねじが用いられる場合には、第５図に例示されてい
るようにピン状の構成形態のものが使用されてよく、ま
た、移送ねじ７として小さなピッチのねじが用いられる
場合には、第６図に例示されているようにハーフナツト
状の構成形態のものが使用されるのが望ましい。

前記した第１の部材Ａと第２の部材Ｂとの間に装着され
て、第１の部材Ａと第２の部材Ｂとを互に離隔させる方
向に付勢するために用いられるばね部材１２．１３は、
第１の部材１におけるアクチュエータベース１５に植設
されているピン２５．２６と、第２の部材Ｂにおける基
板２４に植設されているピン２７．−２８との間に介装
されるのである。

そして、前記のようにして第１の部材Ａと、第２の部材
Ｂと、ばね部材１２．１３とによってキャリッジが構成
される。

第１図において、２９は第１のリミットスイッチ。

３０は第２のリミットスイッチ、３１は第３のリミット
スイッチであり、これらの各リミットスイッチ２９〜３
１は、図示の構成例では第２の部材の基板２４の端部が
接触することによって動作するものとして示されている
。

前記のように構成されている本発明の磁気ヘッド移動装
置は、キャリッジにおける第１の部材Ａと第２の部材Ｂ
との間に介装されたばね部材１２，１３によって、第１
の部材Ａと第２の部材Ｂとが互に離隔する方向に回動さ
れることによって、第１の部材Ａのアクチュエータベー
ス１５に設けられている接触子１８が、精密に加工され
たカム面を備えている案内部材（第３の部材）６のカム
面に強く接されることにより、第１．第２の部材Ａ、Ｂ
と、ばね部材１２．１３とよりなるキャリッジは、常に
安定な姿態を保持した状態で主案内棒５に沿って移送さ
れるようになされるのである。

主案内棒５に沿って移動するキャリッジは、それの構成
部分の第１．第２の部材Ａ、Ｂが互に回動自在な係合状
態になされているから、仮に、第芝の部材Ｂに設けられ
ている係合部２３が係合している移送ねじ７に偏心があ
ったとしても、移送ねじ７の偏心の影響は、第１．第２
の部材Ａ、Ｂ間における回動自在な係合関係によって吸
収されてしまい、第１の部材Ａには伝わらないから、第
１の部材Ａにおけるアクチュエータベース１５に取付け
られているアクチュエータ１６によって変位される磁気
へラドアッセンブリ１７と回転型磁気記録媒体りとの接
触の状態は、移送ねじ７に偏心があったとしても変化す
るようなことがない。

すなわち、本発明の磁気ヘッド移動装置においては、磁
気ヘッドアセンブリ七と回転型磁気記録媒体との接触状
態が、主案内棒５に摺動ならびに回動自在に挿通されて
いる第１の部材Ａと主案内棒５との係合関係、及び第１
の部材Ａと案内部材（第３の部材）６との係合関係によ
って決まるような構成になされており、かつ、第１の部
材Ａは精密に仕上げられている直線状の主案内棒５に対
してがたの無い状態で挿通され、また、第１の部材Ａに
取付けられている接触子１８が精密に加工されたカム面
を備えている案内部材（第３の部材）６のカム面に接触
するようになされているから、本発明の磁気ヘッド移動
装置においては、回転型磁気記録媒体における所定の記
録再生領域での磁気ヘッドのへラドタッチの状態が常に
一定の安定な状態になされるのである。

第１図示の例において、精密に加工されたカム面を備え
ている案内部材（第３の部材）６は″、大径の部分６ａ
と、小径の部分６ｂと、前記した２部９６ａ、６ｂを連
結している傾斜部分６Ｃとを備えている如き構成形態の
ものになされているが、このような構成形態のものは、
他の形状として加工する場合に比べて、精密加工を施こ
す二とが容易であるために、望ましい実施の態様とｂｌ
える。

キャリッジは、それを構成している第１．第２７′ｐ部
材Ａ、Ｂにおける第２の部材Ｂの係合部２３が′移送ね
じ７に係合していることにより、移送ねじ７の正逆回転
につれて主案内棒５に沿って往復運動を行なうが、前記
した第２の部材Ｂに対して回動自在に結合されている第
１の部材Ａは、それ番二設けられている接触子１８が、
精密に加工されたカム面を備えている案内部材（第３の
部材）６のカム面に接触するようになされているから、
第１の部材Ａの接触子１８が案内部材６（第３の部材）
における大径の部分６ａに接触しながら移動している状
態において、第１の部材Ａに取付けられているアクチュ
エータ１６によって変位駆動される磁気ヘッドアセンブ
リ１７の磁気ヘッドは、それの磁気空隙部が回転型磁気
記録媒体ｐの記録面に正しい摺接姿態で摺接している状
態となされ（第３図参照）、また′、第１の部材Ａの接
−触ヨ」８が案内部材６（第３の部材）における小径の
部分６ｂに接触しながら移動している状態において、第
１の部材Ａに取付けられているアクチュエータ１６によ
って変位駆動される磁気ヘッドアセンブリ１７の磁気ヘ
ッドは、第４図に示されているように、回転型磁気記録
媒体りの記録面から遠く離れた状態となるようにされる
。

さらに、第１の部材Ａの接触子１８が案内部材６（第３
の部材）における大径の部分６ａと小径の部分６ｂとの
間の連絡部分６Ｃに接触しながら移動している状態←お
いて、−第１の部材Ａに取付けられているアクチュエー
タ１６によって変位駆動される磁気ヘッドアッセンブリ
１７における磁気ヘッドは、第３図に示されている状態
から第４図に示されている状態（または、第４図に示さ
れている状態から第３図に示されている状態）へと変化
する。

回転型磁気記録媒体りの交換時、及び電源の遮断時には
、第４図示の状態のように磁気ヘッドアッセンブリ１７
が回転型磁気記録媒体りの記録面から遠く離隔された状
態になされ、また、回転型磁気記録媒体りに対する記録
再生動作時には、第３図示の状態のように磁気ヘッドア
ッセンブリ１７の磁気ヘッドが回転型磁気記録媒体りの
記録面に摺−接している状態になされるのである。

第７図は、本発明の磁気ヘッド移動装置を、円筒状の回
転型磁気記録媒体りが用いられる磁気記。

録再主装置に適用した場合の構成の一部を示す斜視図で
あって、第７図において３５は回転型磁気記録媒体りの
駆動部の支持部であり、また、３６は回転型磁気記録媒
体りの駆動用モータ、３２は回転型磁気記録媒体りの駆
動用モータに回転型磁気記録媒体りを結合させるための
結合部材、３３は回転型磁気記録媒体りを収納している
カートリッジケース、３４は前記したカートリッジケー
ス３３に穿設した長孔で、前記の長孔３４は磁気ヘッド
アッセンブリ１７をカートリッジケース３３内部の円筒
状の回転型磁気記録媒体りの記録面に到達させることが
できるようにするためのものである（カートリッジ化さ
れた回転型磁気記録媒体に対する記録再生動作について
は、例えば、特開昭５８−１１８０３２号公報を参照さ
れるとよい）。

′　本発明の磁気ヘッド移動装置を適用した磁気記録再
生装置において、回転型磁気記録媒体りの着脱時、及び
電源の遮断時には、キャリッジはホームポジションに位
置して、このときにキャリッジにおける第１の部材Ａに
設けられている接触子１８は、案内部材６の小径の部分
６ｂに接触するようになされており、また、電源を供給
してから円盤状の回転型磁気記録媒体りを装着した後に
、スタンバイモードになされたときは、キャリッジは記
録再生の開始位置まで移動して、記録再生を°開始すべ
き記録跡に磁気ヘッドが摺接している状態で待機してい
る状態になされる。この状態において、キャリッジにお
ける第１の部材Ａに設けられている接触子１８は、案内
部材６の大径の部分６ａに接触するようになされている
。第１図においては、この状態は第２のリミットスイッ
チ３０が解除された状態のときに得られる。

記録再生モードにおいて、キャリッジは第２のリミット
スイッチ３０と第３のリミットスイッチ３１間を移動し
うるようになされる。そして、キャリッジが第３のリミ
ットスイッチ３１を動作させるとキャリッジが戻り動作
を開始し、キャリッジが前記した開始記録跡の位置に達
すると停止する。この状態において、イジェクトモード
にされたり、あるいは電源が遮断されるとキャリッジは
ホームポジションに達して停止する。

（効果） 以上、詳細に説明したところから明らかなように、本発
明の磁気ヘッド移動装置は、精密に仕上げられた直線状
の主案内棒と、前記した主案内棒に、がたの無い状態に
おいて摺動と回動とが自在なように挿通されており、か
つ、磁気ヘッド組立体の取付部が構成されているととも
に、基準のカム面に対する接触子とを備えて構成されて
いる第１の部材と、前記した第１の部材の一部に、がた
の無い状態で回動自在に支持されているとともに、移送
用ねじとの係合部を備えて構成されている第２の部材と
、前記した第１の部材に設けられている接触子を案内し
て、回転型磁気記録媒体における所定の記録再生領域に
ついては磁気ヘッドが磁気記録媒体面に接触する状態に
なされるように、かつ、前記の領域外においては磁気ヘ
ッドが回転型磁気記録媒体から離隔した状態になされる
ようにするための精密に加工されている基準のカム面を
備えている第３の部材と、前記した第１の部材と第２の
部材との間に、前記第１．第２の部材を互に離隔する方
向に付勢するばね部材とを備えてなる磁気ヘッド移動装
置で−あるから、仮に移送ねじに偏心があっても、キャ
リッジを構成している第２の部材Ｂと第１の部材Ａとの
回動自在な結合態様によって、前記した偏心の影響が吸
収されてしまうので、第１の部材Ａは移送ねじに偏心が
あっても安定な状態を保持し続けることができる。

したがって、第１の部材Ａに取付けられている磁気ヘッ
ドと、回転型磁気記録媒体りとの接触状態は常に正確な
状態に安定に保たれるのであり、また、その安定な状態
は磁気ヘッドと回転型磁気記録媒体との接離が繰返えさ
れても変わらない。

また、本発明の磁気ヘッド移動装置では、第１の部材に
設けられた接触子が案内部材（第３の部材）に案内され
て、磁気ヘッドが回転型磁気記録媒体りの記録面に接触
する状態になされたり、あるいは１回転型磁気記録媒体
りの記録面から遠くに離隔するようになされたりするよ
うに構成しているので、従来、例えば、磁気ヘッドの取
付けられているカンチレバーに磁性吸着部を設け、その
付近に設置した電磁石に電流を供給したり、遮断したり
して、磁気ヘッドを磁気記録媒体の記録面に接離させる
ようにしたり、あるいは例えば、磁気ヘッドの取付けら
れているカンチレバーをプランジャーにより機械的に動
かして、磁気ヘッドを磁気記録媒体の記録面に接離させ
るようにしていた場合に問題になっていた動作の不確実
さもなく、また、従来構成のものに比べて、磁気記録媒
体に対する磁気ヘッドの接離機構を少ない部品点数で構
成できるという利点も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の磁気ヘッド移動装置の一実施例の斜
視図、第２図はキャリッジの部分の平断面図、第３図及
び第４図は回転型磁気記録媒体に対する磁気ヘッドアッ
センブリの接離動作を説明するための側断面図、第５図
及び第６図は移送ねじとの係合部の構成態様例を示す斜
視図、第７図は円筒状の回転型磁気記録媒体を用いる磁
気記録再生装置に本発明の磁気ヘッド移動装置を適用し
た場合の一部の斜視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 精密に仕上げられた直線状の主案内棒と、前記した主案
   内棒に、がたの無い状態において摺動と回動とが自在な
   ように挿通されており、かつ、磁気ヘッド組立体の取付
   部が構成されているとともに、基準のカム面に対する接
   触子とを備えて構成されている第１の部材と、前記した
   第１の部材の一部に、がたの無い状態で回動自在に支持
   されているとともに、移送用ねじとの係合部を備えて構
   成されている第２の部材と、前記した第１の部材に設け
   られている接触子を案内して、回転型磁気記録媒体にお
   ける所定の記録再生領域については磁気ヘッドが磁気記
   録媒体面に接触する状態になされるように、かつ、前記
   の領域外においては磁気ヘッドが回転型磁気記録媒体か
   ら離隔した状態になされるようにするための精密に加工
   されている基準のカム面を備えている第３の部材と、前
   記した第１の部材と第２の部材との間に、前記第１、第
   ２の部材を互に離隔する方向に付勢するばね部材とを備
   えてなる磁気ヘッド移動装置