JPS61268176A - 新規微生物及びその使用方法 - Google Patents

新規微生物及びその使用方法

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JPS61268176A
JPS61268176A JP60259602A JP25960285A JPS61268176A JP S61268176 A JPS61268176 A JP S61268176A JP 60259602 A JP60259602 A JP 60259602A JP 25960285 A JP25960285 A JP 25960285A JP S61268176 A JPS61268176 A JP S61268176A
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micromonospora
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antibiotic
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Yoshimitsu Imai
今井 美光
Kenichi Suzuki
賢一 鈴木
Shigeru Miyazaki
宮崎 繁
Narimasa Tsunoda
角田 成正
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Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はミクロモノスポラ属に属し、抗生物質YS−0
2930K−D及び/又はYS−02930K −E及
び/又はYS−02930K−H生産能を有する新規微
生物、及び該抗生物質の生産方法において該微生物を使
用する方法に関する。
[従来の技術] 本発明によって生産される抗生物質は下記の一般式で式
示されるマクロライド系の抗生物質(式中、Rは水素原
子又は°ホルミル基を1点線はこの間が二重結合又は△
で示される結合を意味する。) YS−02930K−D物質はRがホルミル基で9点線
が二重結合の化合物であり 、 YS−02930K 
−E物質はRがホルミル基で1点線がΔで示される結合
の化合物であり、 YS−02930K−H物質はRが
水素原子で1点線が二重結合で示される結合の化合物で
ある(以下それぞれ単にD物質、E物質、およびH物質
という)。
従来、D物質は特開昭57−28100号公報に。
E物質は特開昭59−33298号公報におよびH物質
は特開昭58−96096号公報にそれぞれ示された発
明に包含され、いずれも公知の物質である。
上記の公報によればD物質は3.23−0−メトキシメ
チル(又はテトラヒドロフラニル)マイカミノシル タ
イロノライド ジエチルアセタールを原料として、その
4′位のヒドロキシ基を脱離させた後、3.23位のヒ
ドロキシ基の保護基。
18位のアルデヒド基の保護基を脱離させる化学的合成
法により製造されている。また、E物質は、4′−デオ
キシ マイカミノシル タイロノライド ジエチルアセ
タールを過酸で処理し。
次いでトリフェニルホスフィンで処理して12゜13位
をエポキシ化し2次いでアルデヒドの保護基を脱離させ
る方法により、H物質は、4′−デオキシ マイカミノ
シル タイロノライドにクロロトリス(トリフェニルホ
スフィン)ロジウムを作用させる方法により化学的に合
成されている。
[発明の解決しようとする課題] しかしながら、化学的合成法によらず9発酵法によって
前記り、E及びH物質を生産することについては従来全
く知られていない。
本発明の目的の一つは、これらD物質及び/又はE物質
及び/又はH物質の生産能を有するミクロモノスポラ属
の新種の微生物を提供することにある。また1本発明の
他の目的は、D物質及び/又はE物質及び/又はH物質
を発酵法により生産する方法において、D物質及び/又
はE物質及び/又はH物質生産能を有するミクロモノス
ポラ属に属する微生物を使用することを特徴とする方法
の提供にある。
[課題解決のための手段コ 本発明者らは、薬理作用物質を生産する微生物を探索し
た結果、土壌から常法によって分離した微生物がその菌
学的性質より判断してミクロモノスポラ属に属する新種
の放線菌であることをつきとめ、その放線菌が抗生物質
り、E及びH物質を産生ずることを知見して1本発明を
完成するに至った。
すなわち9本発明はミクロモノスポラ属に属し、抗生物
質り物質及び/又はE物質及び/又はH物質生産能を有
することを特徴とする微生物、並びに微生物を培養し、
培養液から抗生物質り物質及び/又はE物質及び/又は
H物質を採取する抗生物質り物質及び/又はE物質及び
/又はH物質の生産方法において、ミクロモノスポラ属
に属し、抗生物質り物質及び/又はE物質及び/又はH
物質生産能を有する微生物を使用することを特徴とする
方法である。
(微生物) 本発明のミクロモノスポラ属に属し、抗生物質り物質及
び/又はE物質及び/又はH物質生産能を有する微生物
としては具体的には例えばミクロモノスポラエスピー(
Micromonospora sp、)YS−029
30に株を挙げることができる。
YS−02930に株の菌学的性質は以下の通りである
1、形態学的性質 本菌は、一般に使用されている種々の寒天培地上で真性
気菌糸を形成しない。胞子形成の良好な培地に生育した
菌糸をかきと9.顕微鏡下で観察すると、胞子は塞化菌
糸から分枝した胞子柄(0,2〜0.8μm)の頂点に
1個(まれに2個)着生し、菌糸全体にくまなく形成歯
れる。
ルートマン(Luedemann 、)らの分類[アン
チミクロバイアル・エイジェンッ・アンド・ケモセラピ
ー(Antimicrob、 Ag、Chemoth、
) 1964゜47〜52(1965)]によれば、胞
子柄の分枝方式はモノポジアルタイブ(Monopod
ial type )に属する。
電子顕微鏡的には、胞子は球状(直径約0.8〜1.2
μm)で2表面は平滑である。
液体培地で培養すると、菌糸はほとんど分枝せず、長く
伸長し、菌糸間に球状の構造(長径8〜10μm)が観
察される。電顕的観察により、これらの構造は菌糸の融
合により生じたものであると判断された。
2、各培地における生育状態 各種寒天培地上の生育状態は以下に示すとおりである。
特に記載しない限り、28°Cで21日間培養し、常法
に従って観察したものである。色調の記載は色の標準(
日本色採研究所)によった。
(注) G:生育及び集落表面の菌叢色R:裏面の色相 S:可溶性色素 3、生理的性質 (注)生育温度は各温度(5,10,15,20,25
,28,30,33゜37、40.45.50 C)で
7〜21日までの観察結果ミルクに対する作用は37C
で3〜21日までの観察結果、それ以外は特に指摘のな
い限り28Cで2週間後の観察結果を示す。
4、各炭素源の資化性(プリドハム・ゴドジーブ寒天培
地上、28c培養) (注)+8生育スう       士:わずかに生育す
る壬;はとんど生育しない  −;生育しない5、細胞
壁組成の分析 リチェバリアー(Lechevalier )らの方法
[リチェバリアー、エムピー等:ダイエノツ、ニーPP
227−228等、アクチノマイセテ・タシソノミー・
ニスアイエム スペシャル パラ′リケーシコン(Le
chevalier、 M、 P、et al ;PP
227−228 in Dietz、 A、 et a
t ed、、 ActinomyceteTaxono
my、 S IM  5pecial publica
tion ) N16.1980〕 年〉に従い9本菌株の細胞壁成分及び全菌体の酸加水分
解物の分析を行った結果、特徴酷なアミノ酸として、メ
ソジアミノピメリン酸。
3−ヒドロキシジアミノピメリン酸、及びグリシンを含
み、糖成分としてキシロースとアラビノースを含有する
ことが確認された。
以上の菌学的性質をまとめると、 YS −02930
に株は、各種寒天培地上で、真性の気菌糸を形成せず、
塞化菌糸より生じた胞子柄(Mono−podial 
type )に胞子を単一(まれに2個)形成する。液
体培養において、菌糸は、はとんど分枝せず、長く伸長
し、菌糸が融合して球状の構造が形成される。細胞壁、
及び全細胞酸加水分解物の分析によりメンジアミノピメ
リン酸とグリシンを有し、また糖として、キシロースと
、アラビノースの存在が確認された。
以上の性質から1本菌株はミクロモノスポラ(Micr
omonospora )属に属する放線菌であると判
断される。本菌株に類似の既知菌株をバーギイーズ・マ
ニュアル・オプ・デターミネイティブ・バクテリオロジ
ー第8版、  1974年(Bergey’s Man
ual of Determinative Bact
eriology 8 thEdition(1974
))、および種々の文献などにより検すると、胞子が球
状でその表面が平滑であり、寒天培地での生育の色調が
オレンジル黄茶を呈する菌として、ミクロモノスポラ 
カルセア(Micromo−nospora chal
cea )、ミクロモノスポラ ハロフイテイカ(Mi
cromonospora halophytica 
)およびミクロモノスポラカルボナセア(Microm
onospora carbonaceae )があげ
られる。しかしM、カルセアは後記表1のように、炭素
源として、α−メリビオース、ラフィノース、L−アラ
ビノース、D−グルコース、D−ガラクトース、スター
チ、シュクロース、 D−キシロースヲ資化できるのに
対し、 YS−02930K株は、L−アラビノース、
D−グルコース、シュクロース。
スターチを資化するが、上記のそれ以外の糖を資化でき
ない(α−メリビオースはわずかに資化する)。また、
 YS−02930K株はM。
カルセアにみられる様なセルロース分解能はない。
また1M、ハロフィティ力は、後記表1の様に炭素源と
して、L−アラビノース、D−ガラクトース、D−グル
コース、D−フラクトース、 D −マンノース、α−
メリビオース、ラフィノース。
スターチ、シュクロース、D−キシロースを資化し、 
YS −02930K株とは、炭素源の利用性の点で大
きく異なる。また2M、ハロフィティ力は硝酸塩の還元
性(陽性)、セルロースの分解能(陽性)においてもY
S −02930K株と性質を異にする。
次にミクロモノスポラ 力ルボナセアは胞子が球状で表
面は平滑であり液体培養において、枝分れのない長い菌
糸を形成し、また寒天培地上の生育の色調はオレンジル
黄茶〜黒でYS−02930K株と類似している。しか
し糖の利用性に関しては2表1の様にYS −0293
0K株とはD−キシロース、D−フラクトース、α−L
−7ラビノース   +     ++十〇−キシロー
ス    −     +++D−グルコース    
±     +     +     +D−フラクト
ース   −     +++シェクロース     
+     +++イノシトール     −−−− L−ラムノース    −−−− ラフィノース     −−十十 〇−マンニトール   −−壬     −可溶性スタ
ーチ    +     +++メリビオースの利用性
が異なり、また、硝酸塩の還元能においても性質を異に
する。また。
胞子柄の着生様式がM、カルボナセアではシンポジアル
タイブ(Sympodial type )であるのに
対し、 YS −02930K株ではモノポジアルタイ
ブ(Monopodial type )であり異なる
さらにその他の菌種としてマクロライド抗生物質生産性
の報告をされているMicromonos−pora属
の菌種には、■ミクロモノスポラ ロザリア(Micr
omonospora rosarta )  ■ミク
ロモノスポラ メガロミシア(Micromonosp
ora megalo−miciae )■ミクロモノ
スポラ イノシトラ(Micromonospora 
tnositola )  ■ミクロモノスポラカルセ
アハリエタス イズメンシス(Micr−omonos
pora chalcea var izumensi
s )があるが■はワインレッドカラーの可溶性色素を
生産し、胞子表面が特徴的なとげ状構造を呈する。■は
チロシン寒天培地で良く生育し、メラニン色素の生産が
認められる。■はグルコース・アスパラギン寒天上に生
育しない。また、イノシトールを唯一の炭素源として利
用する。
■はM、カルセアの項で記した様に、炭素源の利用性が
YS−02930株と比べて良好で、特にα−メリビオ
ース、ラフィノースの利用性が特徴的である。以上の点
から、上記4菌種もYS−02930に株とは明らかに
異なっている。
以上の様に、すでに報告されたミクロモノスポラ属の菌
でYS−02930にと一致する菌種はみあたらず、新
菌種であると判断される。よって本菌株をミクロモノス
ポラ エスピー(Micromonospora sp
、) YS −02930K株と命名した。
本菌株は通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所に
微工研菌寄第7961号として寄託されている。
本発明に係る微生物は、上記菌学的性質における特徴の
他、抗生物質り物質及び/又はE物質及び/又はH物質
を生産する点でも特徴づけられる。本発明に用いられる
菌株は。
他の放線菌にも見られるごとく9人工的にまた自然に変
異をおこしやすいが9本発明のいうYS−02930K
株は天然から分離された放線菌、あるいはこれを紫外線
、X線、化学薬剤などで人工的に変異させた菌株及びそ
れらの自然変異株をも包含するものである。
本発明の新菌種に属する微生物は天然の土壌より分離し
て取得したものであるが、前記微生物工業技術研究所に
寄託した菌株の凍結乾燥品を復元することによって容易
に取得することかできる。
(培養法) 本発明に係る微生物の培養は、その微生物が利用する栄
養源を含有する培地を用いて行なわれる。培地は合成、
半合成、又は天然の。
固体又は液体培地のいずれを用いてもよいが。
通常天然の栄養源を含む液体培地が好適である。培地に
添加する栄養源としては、炭素源としては同化可能な炭
素化合物であればよく。
例えばアラビノース、シュクロース、スターチ、グルコ
ース、ブドウ糖、澱粉、デキストリン、ヤシ油、大豆油
、α−メリビオース等が単独または組4合わせて用いら
れる。
さらに、アルコール類2 有機酸なども用いうる場合が
ある。無機及び有機窒素源としては、塩化アンモン、硝
酸ンーダ、硫酸アンモン、硝酸アンモン、尿素などが、
有機窒素源としては、ペプトン、酵母エキス、乾燥酵母
、肉エキス、グルテンミール、コーンスチープリカー、
大豆粉、魚粉、落花生粉、綿実粕、カザミノ酸や各種ア
ミノ酸(例えばグルタミン酸、アラニア、リジン等)な
どが単独又は組み合せて用いられる。
また、培地には必要に応じナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム、カルシウム、亜鉛、鉄、コバルトなどの金属
の硫酸塩、硝酸塩、塩化物。
炭酸塩、リン酸塩などを添加することができる。
培養は好気的条件下に行なうのがよく、静置、振盪1通
気攪拌培養のいずれも可能であるが、振盪あるいは通気
攪拌培養が有利である。培養温度はおよそ25〜33 
Cの範囲内が好ましく、殊に約27〜29 Cが有利で
ある。
また、培地のpHは約5.5〜8,5の中性付近に保持
するのが好適である。培養期間は培地の組成、温度等の
培養条件によって異なるが2通常約2日〜14日程度で
あり、上記り、E及びH物質が最高力価に達する時期を
見計らって適当な時期に培養を終了する。
このよ5Kして培養された培養物中に蓄積された抗生物
質を単離精製するKは2通常用いられる単離精製手段を
適用すればよい。ミクロモノスポラ エスピー YS 
−02930K 株を実施例に記載の培養条件下で培養
すると。
培養液中に少なくとも2種類の抗菌活性物質が蓄積され
る。
抗菌活性物質の単離、精製は培養物を遠心分離又は沢過
して、菌体を除去した後、適当な溶剤に対する溶解性及
び溶解度の差、溶液からの析出性及び析出速度の差、f
fl々の吸着剤に対する吸着親和性の差、2種の液相間
における分配の差などを利用する方法を適用して行なう
のが好ましい。これらの方法は必要に応じて単独に用い
られ、あるいは任意の屓序に組合せ、また反覆して適用
できる。
YS−02930に株の培養による生産物のうち、D物
質とE物質はその混合物のメタノール溶液をメルク社製
シリカゲル60Fzs+薄層プレート上でクロロホルム
:メタノール=28%アンモニア水(40: 10 :
 0.2 )を展開溶媒とする薄層クロマトグラフィー
な行なうと、 Rf値0.58と0.62のスポットに
分かれ。
この性質を利用することにより容易に単離することがで
きる。前者のスポットから単離された精製品がD物質で
あり、後者のスポットから単離された精製品がE物質で
ある。
また、■物質は、上記メタノール溶媒の代わりにクロロ
ホルム−メタノール−28%アンモニア水の混液を用い
、これをシリカゲル薄層プレート(たとえば、メルク社
製シリカゲル60Fzs+)上で、上記混液(混合比1
60:40: 0.5 )を展開溶媒とする薄層クロマ
トグラフィーを行うことによりRf値0.62のスポッ
トから単離することができる。
(生産物) このようにして得られた抗生物質り物質。
E物質及びH物質の理化学的性質は以下のとおりである
(A)  D物質の理化学的性質 (2)赤外線吸収スペクトル:本物質の臭化カリウム錠
剤法による赤外線吸収スペクトルを第1図に示す。
(3)核磁気共鳴スペクトル二本物質の重クロロホルム
中での100MHzの核磁気共鳴スペクトルを第2図に
示す。
(4)質量分析:  EI−YSによる主なフラグメン
ト・ピーク158,407および 581(M”) TYS誘導体のEI−YSによる ビーク797(M+) (5)外観:無色粉末 (6)塩基性・中性・酸性の区別:塩基性物質(力 薄
層クロマトグラフィーのRf値ニジリカゲル60 F2
54(メルク社製)を使用 検出: UV254 nm (B) E物質の理化学的性質 (2)質量分析:EI−YSによる主なフラグメント・
ピーク158,423および 597(M”) TYS誘導体のEI−YSによるビ ーク81’3(M+) (3)外観:無色粉末 (4)塩基性・中性・酸性の区別:塩基性物質(5)溶
解性:メタノール、エタノール、アセトン酢酸エチルお
よびクロロホルムに 可溶 (6)薄層クロマトグラフィーのRf値ニジリカゲル6
0F2S4(メルク社製)を使用 検出: UV254.nm (C) H物質の理化学的性質 (2)赤外線吸収スペクトル二本物質の臭化カリウム錠
剤法による赤外線吸収スペクトルを第3図に示す。
(3)核磁気共鳴スペクトル:本物質の重クロロホルム
中での100MHzの核磁気共鳴スペクトルを第4図に
示す。
(4)質量分析:EI−YSによるフラグメント・ピー
ク158、174.379および553(M+)(5)
分子量および分子式:553C,。Hfi、NO。
(6)外観:無色粉末 (7)塩基性・中性・酸性の区別:塩基性物質(8)薄
層クロマトグラフィーのRf値ニジリカゲル5op2s
4(メルク社製)を使用 検出: UV2B4 nm 上記、D物質、E物質及びH物質はいずれもダラム陽性
菌、ダラム陰性菌及びマイコプラズマなどの病原菌に対
し抗菌活性を有する。
以上の理化学的性質や生物活性などから2本発明の発酵
法によって得られる生産物は、D物質が式 で示される物質、物質Eが式 で示される物質、H物質が式 で示される物質であると同定された。
[発明の効果コ 前記の如く2本発明の方法によって提供される上記抗生
物質り物質、E物質及びH物質は従来のマクロライド抗
生物質に比し、ダラム陽性菌、ダラム陰性菌及びマイコ
プラズマなどの病原菌に対し優れた抗菌活性を有し、こ
れらの細菌感染症の予防、治療に有用な物質である。
E物質及びH物質を、直接発酵法で生産することを可能
にした点で産業上顕著な効果を奏する。
(実施例) 以下に実施例を掲記し本発明を更に詳細に説明する。
実施例 1゜ 白色デキストリン2.0%、グルコース0.5%、ポリ
ヘフトンO:5%、酵母エキス0.5%、プレイン・ハ
ート・インフユジョン0.52%、コーン・ステイープ
・リカー0.5%、肉エキス0.3%、炭酸カルシウム
0.2%を含む培地(pH8,0)を炸裂し、これを5
00 ml三角フラスコに各60 mlずつ分注し、1
20cで20分間滅菌したものにベネット寒天培地上に
生育させたミクロモノスポラ・エスピー YS −02
930K 株の菌糸をかき取って接種し、27cで72
時間振盪培養を行ない種培養液とする。つぎにポテト・
スターチ3.0%、大豆粉1.5%、コーン°ステイー
プ・’) カー 0.5%、酵母エキス0.2%、硫酸
マグネシウム・7水塩0,05%、塩化ナトリウム0.
3%、塩化コバルト・6水塩0.002%、アデヵノー
ル (旭を化製) 0.03%を加えた培地251 (
pH7,1)を含む30を容のステンレス製醗酵槽に種
培養液を3.0%の割合で植菌した。通気量251/分
・攪拌95〜150回転/分、温度28.0〜28.5
 Cで72時間培養を続けるとバチルス・サブチリスA
TCC6633株に対する抗菌活性は最大となる。この
ようにして得られた培養液にラジオライ) #600 
(昭和化学工業製)を加えて攪拌の後、濾過するとデ液
201が得られる。
このr液に0.1規定の水酸化ナトリウムを加えてpH
8,5に調整した後、20tの酢酸エチルを加えてよく
攪拌する。酢酸エチル層を分離した後、これにpH3に
調整した塩酸水5tを加えよく攪拌する。
pH3塩酸水層を分離した後2重曹を添加してpH8,
5に調整した後、酢酸エチル5tを加えよく攪拌する。
酢酸エチル層を分離して、これに無水硫酸ナトリウムを
加えて脱水する。つぎに無水硫酸すトリウムをr別した
後、酢酸エチル層を減圧濃縮すると淡黄色物質が200
 [11g得られる。
実施例 2゜ 実施例11で得られた淡黄色物質200IIIl1gに
少量のメタノールを加え溶解させた後、メルク社製シリ
カゲル60 F、、4薄層プレートに帯状に塗布してク
ロロホルム:メタノール:28%アンモニア水(40:
10:0.2)を展開溶剤とする薄層クロマトグラフィ
ーな行ない、 Rf値0.58を示し、バチリス・サブ
チリスATCC6633株に抗菌活性を示す部分をかき
取り、かき取ったシリカゲル粉末をカラムにつメ、クロ
ロホルム:メタノール=28%アンモニア水(40:1
0:0.2)で抗菌活性物質を溶離させた後、減圧濃縮
すると無色粉末として純粋な抗生物質YS −0293
0K −D物質が15mg得られた。
実施例 3゜ 実施例−41で得られた淡黄色物質200 Ingに少
量のメタノールを加え溶解させた後、メルク社製シ4リ
カゲル60 F254薄層プレートに帯状に塗布してク
ロロホルム:メタノール228%アンモニア水(40:
 10 : 0.2 )を展開溶剤とする薄層クロマト
グラフィーを行ない、 Rf値0.62を示し、バチル
ス・サブチリスATCC6633株に抗菌活性を示す部
分をかき取り、かき取ったシリカゲル粉末なカラムにつ
メ、クロロホルム:メタノール=28%アンモニア水(
40: 10 : 0.2 )で抗菌活性物質を溶離さ
せた後、減圧濃縮すると無色粉末として純粋な抗生物質
YS −02930K −E物質が10■得られた。
実施例 4゜ 白色デキストリン2.0%、グリコース0.5%、ポリ
ヘフトン0.5%、酵母エキス0.5%、プレイン・ハ
ート・インツユ23フ0.52 ー0.5%,肉エキス0.3%,炭酸カルシウム0.2
%を含む培地(p)I8.O)を作製し,これを500
m4三角フラスコに各6 0 mlずつ分注し,120
°Cで20分間滅菌したものにベネット寒天培地上に生
育させたミクロモノスポラ・エスピー YS−0293
0に株の菌糸をかき取って接種し,27°Cで72時間
振盪培養を行ない種培養液とする。つぎにポテト・スタ
ーチ3.0%,大豆粉1.5%,コーン・ステイープ・
リカー0、5%,酵母エキス0.2%,硫酸マグネシウ
ム・7水塩0.05%,塩化ナトリウム0.3%,塩化
コバルト・6水塩0.002%,アデカノール(地竜化
製)0.03%を加えた培地100 A (pH7.1
 )を含む150を容のステンレス製醗酵槽に種培養液
を3.0%の割合で植菌した。通気量1017分・攪拌
95〜150回転/分。
温度28,0〜28.5°Cで72時間培養を続けると
バチルス・サブチリスATCC6633株に対する抗菌
活性は最大となる。このようにして得られた培養液にラ
ジオライト#− 600 (昭和化学工業製)を加えて
攪拌の後,濾過するとf液854が得られる。このr液
に0.1規定の水酸化ナトリウムを加えてpH8.5に
調整した後,85Lの酢酸エチルを加えてよく攪拌する
。酢酸エチル層を分離し,た後,これにpH3に調整し
た塩酸水10tを加えよく攪拌する。pH3塩酸水層を
分離した後9重曹を添加してpH8.5に調整した後,
酢酸エチルIOZを加えよく攪拌する。酢酸エチル層を
分離して,これに無水硫酸す) IJウムを加えて脱水
する。つぎに無水硫酸ナトリウムをf別した後,酢酸エ
チル層を減圧濃縮すると淡黄色物質がsoo mg得ら
れる。
実施例 5。
実施例4で得られた淡黄色物質soo Ingをクロロ
ホルム−メタノール−28%アンモニア水(50 : 
1:0.1)の溶液1 tnlに溶解させる。次にワコ
ーゲルC−200(和光紬薬製)16gをクロロホルム
−メタノール−28%アンモニア水(60:1:0.1
)で充填したカラムに試料を含む溶液1 rnlを乗せ
クロロホルム−メタノール−28%アンモニア水(50
:1:01)を展開溶剤とするカラムクロマトグラフィ
ーを行ない、5mtずつ分画する。溶出された各分画を
クロロホルム−メタノール−28%アンモニア水(16
0:40:0.5)を展開溶剤とするシリカゲル60 
F254 (メルク社製)を用いる薄層クロマトグラフ
ィーを行ないUv254検出器においてRf値0.62
を示し、かつバチルス・サブチリスATCC6633株
に抗菌活性を示す物質を含む分画を集め、減圧濃縮する
と無色粉末として純粋な抗生物質YS −02930K
 −H物質が20[11g得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図はYS−02930K −D物質の赤外線吸収ス
ペクトル、第2図は同物質の核磁気共鳴スペクトル、第
3図はYS−02930K−H物質の赤外線吸収スペク
トル、第4図は同物質の核磁気共鳴スペクトルである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ミクロモノスポラ属に属し、抗生物質YS−02
    930K−D及び/又はYS−02930K−E及び/
    又はYS−02930K−H生産能を有することを特徴
    とする微生物
  2. (2)ミクロモノスポラエスピーYS−02930に株
    である特許請求の範囲第(1)項記載の微生物
  3. (3)微生物を培養し、培養液から抗生物質YS−02
    930K−D及び/又はYS−02930K−E及び/
    又はYS−02930K−Hを採取する抗生物質YS−
    02930K−D及び/又はYS−02930K−E及
    び/又はYS−02930K−Hの生産方法において、
    ミクロモノスポラ属に属し、抗生物質YS−02930
    K−D及び/又はYS−02930K−E及び/又はY
    S−02930K−H生産能を有する微生物を使用する
    ことを特徴とする方法
  4. (4)微生物がミクロモノスポラエスピーYS−029
    30に株である特許請求の範囲第(3)項記載の方法
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