JPS6126759A - 熱間加工性に優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents

熱間加工性に優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼

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JPS6126759A
JPS6126759A JP14819584A JP14819584A JPS6126759A JP S6126759 A JPS6126759 A JP S6126759A JP 14819584 A JP14819584 A JP 14819584A JP 14819584 A JP14819584 A JP 14819584A JP S6126759 A JPS6126759 A JP S6126759A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はオーステナイト系ステンレス鋼に関し、特に
熱間圧延の段階で10〜40%のデルタフェライトを含
有しかつ製品の段階で15%以下のデルタフェライトを
含有するオーステナイト系ステンレス鋼において、熱間
圧延時に耳割れや表面疵(表面微小割れ)の発生を防止
する技術に関するものである。
各種のオーステナイト系ステンレス鋼のうちでも、熱間
圧延の段階でデルタフェライト量がlθ〜40%程度の
ものは、文献(例えば[Defor−mat10n  
under  hot  working  cond
it10ns  J   1 966年%The Ir
on and 5teel In5titute発行:
第142頁)にも示されるように熱間変形能が小さく、
そのため難熱間加工性であって、熱間圧延時に50チ以
上のデルタフェライトを含む二相ステンレス鋼などと比
較して格段に熱間圧延時の耳割れや表面微小割れが発生
し易いことが知られている。
すなわち、例えば17−7pHステンレス鋼はスラブ加
熱段階で15〜40チ程度のデルタフェライトを含有し
ており、またオーステナイト系ステンレス鋼肉盛溶接用
電極材料は肉盛溶接に伴なう成分の希釈を補ない、かつ
溶接時の割れを防ぐためにデルタフェライト量が10〜
30チ程度となるように成分設計されているが、このよ
うにデルタフェライトがIO%程度以上含まれるオース
テナイト系ステンレス鋼においては、高強度のオーステ
ナイト相と低強度のデルタフェライト相との境界で割れ
が発生し易く、そのため熱間圧延に際して耳割れや表面
微小割れが発生し易い。これに対し熱間圧延段階でのデ
ルタフェライト量が50チ以上の所謂二相ステンレス鋼
の場合には、低強度のデルタフェライト相中に高強度の
オーステナイト相が含まれる状態となるため、耳割れや
表面微小割れの発生はデルタフェライト量が40チ程度
以下の場合よシも少なくな9、そのため通常適用されて
いる熱間割れ防止手段、すなわちS含有量を低下させる
手段(但しその場合の低S化はS含有量がo、oot%
以下には達しない程度で、通常は0002〜0.003
%程度)によって実用上支障ない程度まで耳割れや表面
微小割れの発生を抑えることが可能であった。
しかるに、この発明で対象とするオーステナイト系ステ
ンレス鋼の如く、熱間圧延段階でlO〜40チのデルタ
フェライトを含有する鋼においてハ、従来二相ステンレ
ス鋼において適用されていた程度の低S化対策では熱間
圧延時の割れを防ぐことが困難であった。
熱間圧延時における耳割れの発生は、歩留りの著しい低
下を招くのみならず、工程の増加や各種のトラブルを招
く。例えば耳割れの発生に起因して熱間圧延中に銅帯の
破断を引起こしたシ、また熱間圧延中に耳割れの破片が
銅帯中央に飛び込んで押込み疵を付けたシ、さらには穴
をあけてしまうような事態を招くこともある。また熱間
圧延時において表面微小割れが発生すれば、熱延板を冷
間圧延するに際して表面をコイルグラインダ等で研削す
る必要を招き、著しい場合は疵を除去し切れずに廃品と
せざるを得ない場合もある。したがって量産的規模で低
コストで製品を得るためには、熱間圧延工程での耳割れ
、や微小割れの発生を防止することが極めて重要である
従来、この発明で対象とする鋼の如く熱間加工性の悪い
材料については、鋼塊に鋳込んだ後、分塊圧延に代えて
著しく非能率な鍛造を適用してスラブとすることによυ
熱間圧延における加工性を向上させる方策を採用するか
、または大幅な歩留り低下やトラブルの発生は避は得な
いこととして、熱間圧延の耳割れ部分を切捨てて製品化
しまた表面微小割れをコイルグラインダ等で研削すると
いった対策しかとり得なかったのが実情である。したが
ってこれらの事実が、この発明で対象とする熱間圧延段
階でのデルタフェライト量10〜40チのオーステナイ
ト系ステンレス鋼のホットストリップミルによる大量生
産を阻害し、この種の材料開発のネックとなっていたの
である。
そこで本発明者等は、このような難熱間加工性材料につ
いて種々研究を進め、既に特願昭57−25437号で
提案しているように鋼の成分バランスを調整して熱間加
工性を改善する方法、ちるいは特願昭57−14550
1号において提案しているように連続鋳造したスラブに
熱間で軽圧下を施し、引続いて高温でのソーキングを行
なって耳割れを防止する方法、さらには特願昭58−6
4589号で提案しているように、熱間圧延に際して割
れの発生し易い1050〜900℃の温度域を避けて圧
延する方法、などを開発している。
しかしながらこれらの方法による場合、耳割れの程度は
相当程度低減し得るものの皆無となるには至っておらず
、また長時間の加熱や圧延温度の制御を容易には行ない
得ない等の問題もあシ、さらに改善の余地が残されてい
たのが実情である。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、従
来一般に熱間加工性が著しく劣るとされていた、熱間圧
延段階でデルタフェライト址が10〜40%のオーステ
ナイト系ステンレス鋼の熱間加工性を改善して、前述の
ような各提案の方法によらずに、通常のスラブ加熱−熱
間圧延においても熱間圧延時の耳割れや表面微小割れの
発生をほぼ完全に防止できるようにした材料を提供する
ことを目的とするものである。
すなわち本発明者等は、この種の熱間圧延段階で10〜
40%のデルタフェライトを含有するオーステナイト系
ステンレス鋼の熱間加工性について詳細に実験・検討を
重ねた結果、鋼中の不純物としてのSの含有量を、従来
の常識をはるかに越えた極低レベルまで低減することに
よって、連続鋳造により得られたスラブでも、特殊な操
作を加えることなく熱間圧延時に耳割れや表面微小割れ
がほぼ完全に防止できることを見出し、この発明をなす
に至ったのである。またその場合、S含有量を極低レベ
ルまで低下させると同時にCaもしくはREMを添加す
ることも有効であることを見出した。
このような本発明者等の新規な知見についてさらに具体
的に説明すると、本発明者等は熱間加工性に及ぼすデル
タフェライト量と鋼中不純物元素(s、p、oなど)の
影響について詳細に検討した結果、熱間加工性に対して
は、鋼中のS量のみが重要な役割を果たしておシ、熱間
圧延中の温度低下によるデルタフェライト量の減少がS
の熱間加工性に対する悪影響を増幅していることが明ら
かとなった。すなわち、鋼中Sの悪影響さえ完全になく
しておけば、熱間圧延の開始段階で10〜40チのデル
タフェライトが存在していても、熱間加工性が良好とな
って熱間圧延工程中での耳割れや表面微小割れの発生を
防止できることが判明した。そしてそのために必要な低
S化の程度は、従来の通常の熱間加工性改善のだめの常
識的な低S化の程度をはるかに下廻り、S含有量を0.
0010重景チ以下とする必要があることが判明した。
また極低S化に併せて、Sを固定する作用を有するCa
 −? REMを添加することが熱間加工性の改善に有
効であり、その場合Sの許容範囲はこれらの元素を添加
しないものより若干拡大し、S含有量が0.00150
15重量%以下ば熱間圧延開始時のデルタ7エ2イト量
が10〜40%の鋼でも耳割れや表面微小割れが発生し
ないことが判明した。なお製品におけるデルタフェライ
ト量が15%を越える場合には、熱間圧延段階で40%
を越えるデルタフェライト量となっておシ、そのため熱
間圧延時の変形能が向上しているから、従来の一般的な
低S化の程度で熱間圧延時における耳割れや表面微小割
れの発生は防止できることが判った。
したがって本願の第1発明は、重量%でco、iチ未満
、Si 1%以下、Mn 3 %以下、Ni5〜16条
、Cr15〜30%、Mo 3 %以下、AJ 1.5
 %以下、Nb1.5%以下の各成分を含有し、かつ熱
間圧延を開始する段階でゾルタフエラ′イトを10%以
上、40チ未満の範囲内で含有し、しかも製品段階でデ
ルタフェライト量が15%以下のデルタフェライト含有
オーステナイト系ステンレス鋼において、S含有量が0
.0010重量%以下であることを特徴とするものであ
る。
また本願の第2発明は、第1発明と同様にC284、M
n 、 Ni  、 Cr 、 Mo 、 AI 、 
Nbを含有しかつ第1発明と同様に熱間圧延開始段階で
のデルタフェライト量が10%以上、40%未満で、し
かも製品段階でのデルタフェライト量が15%以下のデ
ルタフェライト含有オーステナイト系ステンレス鋼にお
いて、S含有量が0.0015重量%以下であり、しか
もS含有量の2倍以上、001重量%以下のCaと、S
含有量の4倍以上、0.08重量%以下のREV (希
土類元素)とのうち1種以上を含有することを特徴とす
るものである。
以下この発明についてさらに詳細に説明する。
先ずこの発明の鋼の基本成分の限定理由は次の通シであ
る。
C: Cはステンレス鋼本来の耐食性ft阻害し1、冷
間での成型性を阻害するが、O,l*程度まではSi 
、 Crのバランスによシ本来の特性を発揮させ得る。
Cが011%を越えれば、特性を維持するだめのSi、
Cr肴が多くなシすぎ、製造工程中のσ脆化等を招くた
め、0.1チ未満に限定される。好ましくは08チ以下
である。
Sl:  Siはオーステナイトとデルタフェライトの
バランスを決定するのに有効な元素であるが、1%を越
えるとデルタフェライトのσ脆化を促進し、かつフェラ
イト量をコントロールするために必要なNiiが多大と
なり、素材のコストアップを招くから、1%以下に限定
される。
Mn :  Mnはオーステナイト−デルタフェライト
のバランスを調整するために必要な元素であるが、3チ
を越えれば、製鋼上の問題、特に耐火物の損傷が増えて
製造コストの上昇の問題を招くため、上限を3チとされ
る。
Ni:Niはオーステナイト系ステンレス鋼を構成する
主要成分であるが、5%未満ではステンレス鋼本来の耐
食性を維持できず、また16%を越えるとオーステナイ
ト−デルタフェライトバランスを保つためのCr 、 
Si量が過大となって経済的に問題が生じ、かつ製造工
程でのσ脆化を生じやすくするため、5〜16チの範囲
に限定される。
Cr:CrはNiとともにステンレス鋼を構成する主要
成分であるが、15チ以下ではステンレス鋼本来の耐食
性が不足し、30チ以上では製造工程でのσ脆化が生じ
やすく、またオーステナイ)−デルタフェライトのバラ
ンスを保つためのNi量やC、Mn量を増やす必要が生
じ、経済的問題及び特性上の問題が生ずるため、15〜
30%の範囲に限定される。
Mo:Moはステンレス鋼の耐食性を高めるために必要
な元素であるが、同時にフェライト形成力及びσ相の形
成力が強く、そのため多大の添加は必要Ni量の増加を
招いて経済的でなく、シかもσ脆化が起こヤやすくなる
ため、上限は3チとされる。
AIl:AIlは脱酸及び析出硬化性を付与するために
必須の元素であるが、同時にフェライト形成能は各成分
中最も強力であり、1.5%を越えると必要Ni1(が
増加し、コスト高となる。また高Alでのオーステナイ
ト−デルタフェライトバランスをCで行なうと本来の耐
食性、機械的性質が損なわれるため、上限は1.5チに
限定される。
Nb:NbはCを固定し、耐食性を確保するのに必要な
元素であるが、過剰の添加はコスト高と窒化物による介
在物の増加を招くため、15チ以下に限定される。
またこの発明において対象とするデルタフェライト含有
オーステナイト系ステンレス鋼は、そのデルタフェライ
ト量が熱間圧延開始段階で10%以上、40%未満のも
のとするが、そのように限定した理由は次の通りである
。すなわち、熱間圧延開始時のデルタフェライト量が1
0%未満の場合には、熱間圧延工程において耳割れや表
面微小割れが実質的に発生せず、したがってこの発明の
如くS含有Jl最を極端に低減させる必要がない。一方
熱間圧延開始時のデルタフェライト量が40−以上の場
合にも、フェライト量の増加に伴なって熱間加工性が向
上するため、極端にS含有量を低減させる必要がなく、
従来から知られている程度の低S化で充分である。した
がって熱間圧延開始段階のデルタフェライト量は10%
以上、46%未満の範囲内とした。
また製品段階でのデルタフェライト量が15%を越える
場合、前述の如く熱間圧延開始段階でのデルタフェライ
ト量が40%以上となるのが通常であり、したがって極
低S化の必要がなくなるから、製品段階でのデルタフェ
ライト量を15%以下と規定した。
上述のように熱間圧延開始段階でのデルタフェライト量
が10〜40%の範囲内にあるオーステナイト系ステン
レス鋼においては、従来の一般的な鋼中S含有量あるい
は従来の熱間加工性向上のための常識的な低S化の程度
では熱間加工性が極めて劣9、S含有量をo、oo10
s以下とすることによってはじめて熱間圧延時における
耳割れや表面微小割れの発生をほぼ完全に防止すること
ができ、したがってS含有量は0.0010%以下とし
た。ここでS含有量は0.0010*以下のうちでも特
に脱硫技術の進歩によシ最近実用に供され始めた0、 
OO08%以下のレベルとすることが好ましく、この場
合にはよシ一層確実に熱間圧延での耳割れ等の発生を防
止することができる。
さらに第2発明の鋼においては、S含有量を低減すると
同時に、Ca 、 REMの1種以上を添加する。
この場合の成分限定理由について説明すると、CaはS
を固定して無害化するのに有効な元素であり、重量%で
S含有量の2倍以上でその効果を発揮する。一方Caの
過剰な添加は、かえって銅帯の表面疵、微小割れの原因
となるが、0.01%までは支障ないから、S添加量の
上限を0.01%とする。
REMもCaと同じ効果を有するが、その効果は重量%
でS含有量の4倍以上で発揮される。またREMの過剰
添加は表面疵の原因となるが、O,OS%までは実質上
影響がなく、シたがってREM添加量の上限をO,OS
%とする。ここで、Ca 、 REMは通常はいずれか
一方を単独添加すれば良いが、場合によっては両者を複
合添加しても良い。
このようにSを固定するCaもしくはREMが添加され
る場合には、Sの許容量上限は若干拡がり、80.00
15%まではCaもしくはREMの存在と相俟って耳割
れが完全に防止される。Sが0.0015チを越える場
合には、それに対応してCaをS含有量の2倍以上ある
いはREMをS含有量の4倍以上添加しても、耳割れの
発生を完全には防止できずにIwm程度の耳割れが発生
するのみならず、Ca。
REM @が増加して鋳片製造に支障を来たすようにな
るから、CaもしくはREMを添加する場合のSiの上
限をO,0O15%とした。但しCaもしくはREMを
添加する場合も、S量を0.0010s以下とすること
が望ましい。
以上のように、S含有量を0.001%以下という極少
量に抑制するか、またはS含有量を0.0015%以下
に抑制すると同時に微量のCaもしくはREMを添加す
ることによって、熱間圧延開始段階でのデルタフェライ
ト量が10〜40チのオーステナイト系ステンレス鋼の
熱間圧延工程における耳割れや表面微小割れの発生を有
効に防止することができる。すなわち、鋳込んだままの
スラブ(例えば連続鋳造スラブ)から、通常のスラブ加
熱−熱間圧延によって全く耳割れや表面微小割れのない
銅帯を得ることができ、圧延に際して鍛造やサイジング
等の予備処理や、熱間圧延温度の厳密な管理などの一切
の操作が不要となる。
なおここで熱間圧延開始段階におけるデルタフェライト
−!@−(%δ)は、その熱間圧延開始温度と成分組成
(オーステナイト生成元素およびフェライト生成元素の
含有量)によって定まシ、例えば代表的な熱間圧延ライ
ンである1250℃では、次式によって求めることがで
きる。
(チδ)=3.2Cr−2,5Nie、24.7q ここで Creq =(%Cr)+1−5 X (%Si)+2
X(%Wb)+0.5X(%Nb)+6X(%Al?)
N+e、=3ox ((%C)+(%N))+(%Ni
 ) +〇、5 X (%Mn)以下にこの発明の実施
例および比較例について説明する。
製鋼時のスラブ塩基度とスラグ中のアルミナの比を適当
とすることにより、種々の低S鋼を溶製した。具体的に
は、100ton電気炉において、スラグ塩基度を16
とし、かつCab/CaF2を。3.0とした。溶鋼の
温度を1650℃以上とし、上下吹転炉において強攪拌
を行ない、Al添加(17−’7州の場合)あるいはA
Il脱酸を行ない、溶鋼中の酸素をo、 o o s以
下とした後、スラグ組成をCaO/S i02. AA
!203−t 1 : 0.3とすることによシ脱硫を
行なった。脱硫条件を調整することにより、以下に述べ
る実施例での低S鋼を溶製した。
第1表に示す成分組成の厚さ200囮の連続鋳造スラブ
を、1250℃に加熱して、通常の熱間圧延ラインで粗
圧延および仕上圧延を施して4鰭厚の熱延鋼帯とした。
得られた熱延銅帯について耳割れの発生状況および表面
疵(表面微小割れ等)の発生状況を調べた結果を第1表
中に併せて示す。
なおいずれの鋼も熱間圧延開始段階(約1240℃)で
のデルタフェライト量が10〜40%の範囲内にあシ、
また製品段階でのデルタフェライトが15チ以下のもの
である。また耳割れの判定については、熱延鋼帯に対す
るトリミングなしで冷間圧延工程へ流し得るか否かを判
断の基準として耳割れの皆無のものを合格とし、さらに
トリミ゛ングを要する耳割れが発生したものについては
その耳割れ長さを調べた。一方表面疵の判定については
、コイルグラインダ一工程の要・不要により合否を判定
した。
第1表から明らかなように、この発明の範囲外のオース
テナイト系ステンレス鋼の場合には、耳割れ、表面疵の
少くとも一方または双方が発生しているのに対し、この
発明のオーステナイト鋼の場合にはいずれも耳割れおよ
び表面疵の発生が皆無であっだ〇 以上のようにこの発明のオーステナイト系ステンレス鋼
は、従来は通常のスラブ加熱−熱間圧延方法では耳割れ
や表面微小割れの発生が不可避とされていた、熱間圧延
開始段階でのデルタフェライト:tl 0〜40%のオ
ーステナイト系ステンレス鋼において、特別の加熱方法
、圧延方法を適用することなく、通常のスラブ加熱−圧
延でも耳割れ、表面微小割れの発生を完全に防止するこ
とができるものであり、したがってこの発明のオーステ
ナイト系ステンレス鋼は、その熱間圧延工程における歩
留りを従来よりも格段に向上させることができるととも
に、耳割れ、表面微小割れ発生防止のだめの特殊な工程
を採用したりあるいは発生した割れの除去・修正のだめ
の作業を施すことも不要となシ、その結果大幅な製造コ
ストの低減をもたらすことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量パーセントでC0.1%未満、Si1%以下
    、Mn3%以下、Ni5〜16%、Cr15〜30%、
    Mo3%以下、Al1.5%以下、Nb1.5%以下の
    成分を含有し、かつ熱間圧延を開始する段階でデルタフ
    ェライトを10%以上、40%未満の範囲で含有し、し
    かも製品でデルタフェライト量が15%以下のオーステ
    ナイト系ステンレス鋼において、S含有量が0.001
    0%以下であることを特徴とする熱間加工性に優れたオ
    ーステナイト系ステンレス鋼。
  2. (2)重量パーセントでC0.1%未満、Si1%以下
    、Mn3%以下、Ni5〜16%、Cr15〜30%、
    Mo3%以下、Al1.5%以下、Nb1.5%以下の
    成分を含有し、かつ熱間圧延を開始する段階でデルタフ
    ェライトを10%以上、40%未満の範囲で含有し、し
    かも製品でデルタフェライト量が15%以下のオーステ
    ナイト系ステンレス鋼において、S含有量が0.001
    5%以下であり、かつS含有量の2倍以上、0.01%
    以下のCaと、S含有量の4倍以上、0.08%以下の
    REMとのうち少なくとも1種を含有することを特徴と
    する熱間加工性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼
JP14819584A 1984-07-17 1984-07-17 熱間加工性に優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼 Granted JPS6126759A (ja)

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