JPS6126517Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上方に開放された断面形状に形成さ
れ部屋２の床寸法に合せて裁断されて部屋２の床
の各周辺に沿つてそれぞれ埋設される排水樋１
と、排水樋１とは別体に形成され部屋２の床寸法
に合せて裁断された床材３とを有し、排水樋１
は、幅方向の一方の開口縁より床材３の周縁が載
置される突片４が外側方に延設されるとともに、
他方の開口縁より壁材７の下端縁を受ける受け片
９が外側方に延設され、床面に露出する排水樋１
の開口面に排水ネツト５が被嵌されて成る浴室乾
式工法防水床材に係るものである。

本考案の目的とするところは、部屋の大きさに
関係なく施工でき、防水性が高く、しかも工期、
工数を大巾に短縮できる浴室防水床材を提供する
ことにある。

従来の浴室防水床材は、タイル、モルタル、石
材等を使用して形成したものがある。タイル、モ
ルタル、石材等で形成したものにあつては、湿式
工法であるため、長期の工期を必要とする上、長
期間使用した場合にはタイルの接合面等よりひび
割れが生じて漏水するという欠点を有しており、
又、成型品で形成したユニツト床材にあつては、
乾式工法により工期が短縮でき、防水性がすぐれ
ているが、寸法が固定で、使用個所に制限を受け
るという欠点を有していた。

本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、以
下実施例により詳細に説明する。

図に示すように、断面形状が上方に開放された
略コ字形となつた排水樋１が浴室等の部屋２の床
寸法に合せて裁断され、床の各周辺に浴つてそれ
ぞれ配設される。排水樋１の幅方向の一方の開口
縁からは側方に向かつて突片４が延設され、また
他方の開口縁からは外側方に向かつて受け片９が
延設される。床材３は、排水樋１と同様に床寸法
に合せて裁断され、その周縁が排水樋１の突片４
上に載置されるように配設される。このとき、排
水樋１は床材３とは必要あれば接着しておく。５
は排水ネツトで、排水樋１上に設け、床材３上で
使用した水を排水樋１に集水できるようにしてお
く。６は石骨材、７は壁材であり、８は浴槽であ
る。ここで、壁材７の下端縁は受け片７上に載置
され、壁材７に付着した水滴が排水樋１に直ちに
導入されるようになつている。したがつて、乾式
工法で形成でき、工期、工数が短縮でき、しか
も、フリーサイズのため、如何なる浴室にも施工
できる。

本考案は上述のように、上方に開放された断面
形状に形成され部屋の床寸法に合せて裁断されて
部屋の床の各周辺に沿つてそれぞれ埋設される排
水樋と、排水樋とは別体に形成され部屋の床寸法
に合せて裁断された床材とを有し、排水樋は、幅
方向の一方の開口縁より床材の周縁が載置される
突片が外側方に延設されるとともに、他方の開口
縁より壁材の下端縁を受ける受け片が外側方に延
設され、床面に露出する排水樋の開口面に排水ネ
ツトが被嵌されているので、排水樋と床材とが別
体であつて、かつ排水樋が部屋の周部に配置され
ていることにより、排水樋と床材とをそれぞれ部
屋の大きさに合せて適宜寸法に裁断してから施工
でき、どのような大きさの部室でも乾式工法によ
り施工できるのであり、その結果、工期、工数を
大幅に削減できるという利点を有する。又、排水
樋の開口面に排水ネツトを被嵌しているので、床
材上で使用した水を排水樋に集水できるととも
に、壁材の下端縁を排水樋の受け片上に載置した
ことにより、壁材に付着した水滴も排水樋に直接
集水できるのであり、優れた防水性が発揮される
という利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案浴室乾式工法防水床材の一実施例の
縦断面図である。 １……排水樋、２……部屋、３……床材、４…
…突片、５……排水ネツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方に開放された断面形状に形成され部屋の床
   寸法に合せて裁断されて部屋の床の各周辺に沿つ
   てそれぞれ埋設される排水樋と、排水樋とは別体
   に形成され部屋の床寸法に合せて裁断された床材
   とを有し、排水樋は、幅方向の一方の開口縁より
   床材の周縁が載置される突片が外側方に延設され
   るとともに、他方の開口縁より壁材の下端縁を受
   ける受け片が外側方に延設され、床面に露出する
   排水樋の開口面に排水ネツトが被嵌されて成る浴
   室乾式工法防水床材。