JPS61264135A - 絞り用Alキルド冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
絞り用Alキルド冷延鋼板の製造方法Info
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- JPS61264135A JPS61264135A JP10448085A JP10448085A JPS61264135A JP S61264135 A JPS61264135 A JP S61264135A JP 10448085 A JP10448085 A JP 10448085A JP 10448085 A JP10448085 A JP 10448085A JP S61264135 A JPS61264135 A JP S61264135A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、連続鋳造−直送圧延技術を利用した絞り用
Alキルド冷延鋼板の製造方法に関する。
Alキルド冷延鋼板の製造方法に関する。
[従来の技術]
絞り用Alキルド鋼板は、箱焼鈍法で製造されており、
この場合に連続鋳造された鋳片は、加熱炉にて加熱され
てAINが十分に固溶され、次いで、AINが析出しな
いように熱間圧延し、冷間圧延後の焼鈍処理中にAIN
を析出させて絞り性に好ましい再結晶集合組織を発達さ
せている。
この場合に連続鋳造された鋳片は、加熱炉にて加熱され
てAINが十分に固溶され、次いで、AINが析出しな
いように熱間圧延し、冷間圧延後の焼鈍処理中にAIN
を析出させて絞り性に好ましい再結晶集合組織を発達さ
せている。
[発明が解決しようとする問題点]
しかし、この焼鈍中に析出するAINが選択的な結晶粒
の成長を助長し、しばしば粗大な展伸粒が発生する場合
がある。特に、絞り性が向上する 程この傾向が強く
なる。この粗大な展伸粒により、プレス成形後に肌荒れ
が生じたり、角筒の絞り成形中にコーナー壁部で割れが
発生したりするという問題点がある。このような問題点
を解決すべく、AI、N等の成分のバランスを変更した
り、熱間圧延の加熱温度を低下させてAINを一部未溶
解状態にしたり、また、熱間圧延で高温巻取してAIN
を冷間圧延前に完全に析出させたりして、粗大展伸粒の
形成を防止する手段が採用されている。しかしながら、
Alキルド冷延鋼をその優れた絞り性を損うことなく安
定装造することは、極めて困難であった。
の成長を助長し、しばしば粗大な展伸粒が発生する場合
がある。特に、絞り性が向上する 程この傾向が強く
なる。この粗大な展伸粒により、プレス成形後に肌荒れ
が生じたり、角筒の絞り成形中にコーナー壁部で割れが
発生したりするという問題点がある。このような問題点
を解決すべく、AI、N等の成分のバランスを変更した
り、熱間圧延の加熱温度を低下させてAINを一部未溶
解状態にしたり、また、熱間圧延で高温巻取してAIN
を冷間圧延前に完全に析出させたりして、粗大展伸粒の
形成を防止する手段が採用されている。しかしながら、
Alキルド冷延鋼をその優れた絞り性を損うことなく安
定装造することは、極めて困難であった。
[問題点を解決するための手段]
この発明は、断る事情に鑑みてなされたものであって、
成形後の肌荒れ及び割れが発生することなく、絞り性が
優れた冷延鋼板を安定して製造することができる絞り用
Alキルド冷延鋼板の製造方法を提供することを目的と
する。
成形後の肌荒れ及び割れが発生することなく、絞り性が
優れた冷延鋼板を安定して製造することができる絞り用
Alキルド冷延鋼板の製造方法を提供することを目的と
する。
この発明に係る絞り用Alキルド冷延鋼板の製造方法は
、製品組成が、重量パーセントにて、c:o、i%以下
、Mn:0.5%以下、酸可溶At ;0.020乃至
0.100%、Ne0.0020乃至0.0100%、
残部鉄及び不可避的不純物からなるように溶製した溶鋼
を連続鋳造鋳型に注入し、得られた鋳片を二次冷却する
に当り、鋳型から二次冷却帯にかけて鋳片の表面温度を
600乃至900℃に5乃至15分間保持し、その後、
連続鋳造機出口まで鋳片の表面温度が950℃を超えな
いようにし、次いで、このようにして鋳造された鋳片を
復熱又は再加熱により、その表面温度を1ooo乃至1
100℃に5分以内保持した後熱間圧延を開始し、Ar
s変態点以上の温度で熱間圧延した後、600℃下の温
度で熱延板を巻取り、次いで、40%以上の冷間圧延を
した後、冷延板を箱焼鈍することを特徴とする。
、製品組成が、重量パーセントにて、c:o、i%以下
、Mn:0.5%以下、酸可溶At ;0.020乃至
0.100%、Ne0.0020乃至0.0100%、
残部鉄及び不可避的不純物からなるように溶製した溶鋼
を連続鋳造鋳型に注入し、得られた鋳片を二次冷却する
に当り、鋳型から二次冷却帯にかけて鋳片の表面温度を
600乃至900℃に5乃至15分間保持し、その後、
連続鋳造機出口まで鋳片の表面温度が950℃を超えな
いようにし、次いで、このようにして鋳造された鋳片を
復熱又は再加熱により、その表面温度を1ooo乃至1
100℃に5分以内保持した後熱間圧延を開始し、Ar
s変態点以上の温度で熱間圧延した後、600℃下の温
度で熱延板を巻取り、次いで、40%以上の冷間圧延を
した後、冷延板を箱焼鈍することを特徴とする。
プレス成形後の鋼板表面に現われる肌荒れ(オレンジビ
ール)は、鋼板表層の粗大粒(一般には粒度No、6以
下)に起因している。一方、箱焼鈍法で製造されるAl
キルド冷延鋼板の絞り性を高めるためには、その組織を
粗大展伸粒を有するものにする必要がある。このような
相反する要求を満足させるためには、鋼板内部は粗大展
伸粒組織とし、鋼板の表面側及び裏面側の表層部を等軸
晶の細粒組織にすることがよい。本願発明者等は、この
ような知見に基いて本願発明を完成させたものであって
、このような組織の鋼板を製造するために種々実験を重
ね、鋭意検討した結果、連続鋳造鋳片を一旦冷却するこ
となく熱間圧延に供給する連続鋳造−直送圧延技術によ
り鋼板を製造することによって、本願目的を実現できる
ことを見出だした。
ール)は、鋼板表層の粗大粒(一般には粒度No、6以
下)に起因している。一方、箱焼鈍法で製造されるAl
キルド冷延鋼板の絞り性を高めるためには、その組織を
粗大展伸粒を有するものにする必要がある。このような
相反する要求を満足させるためには、鋼板内部は粗大展
伸粒組織とし、鋼板の表面側及び裏面側の表層部を等軸
晶の細粒組織にすることがよい。本願発明者等は、この
ような知見に基いて本願発明を完成させたものであって
、このような組織の鋼板を製造するために種々実験を重
ね、鋭意検討した結果、連続鋳造鋳片を一旦冷却するこ
となく熱間圧延に供給する連続鋳造−直送圧延技術によ
り鋼板を製造することによって、本願目的を実現できる
ことを見出だした。
以下、この発明について具体的に説明する。
先ず、組成の限定理由について説明する。
炭素Cは0.1%を超えると、冷延鋼板の材質が硬くな
ると共に延性が低くなる。このため、Cは0.1%以下
に設定する。
ると共に延性が低くなる。このため、Cは0.1%以下
に設定する。
また、同様に、冷延鋼板の延性を確保するためにMn1
1度を0.5%以下に設定する。
1度を0.5%以下に設定する。
酸可溶アルミニウムso1.AI及び窒素Nの濃度は、
夫々0.020乃至09100重量%及び0.0020
乃至0.0100重量 % Ic iQ 定スる。これ
は、このような濃度範囲′で(111)再結晶集合組織
を発達させ、粗大展伸粒を得て絞り性が優れた鋼板を得
ることができるからである。
夫々0.020乃至09100重量%及び0.0020
乃至0.0100重量 % Ic iQ 定スる。これ
は、このような濃度範囲′で(111)再結晶集合組織
を発達させ、粗大展伸粒を得て絞り性が優れた鋼板を得
ることができるからである。
次に、鋳造条件の限定理由について説明する。
製品が前述組成になるように溶製された溶鋼を、第1図
に示すように連続鋳造機のタンプッシュ1から鋳型2に
注入し、鋳型により冷却されて得られた鋳片3を二次冷
W帯4にてスプレー水冷却する。この場合に、鋳型2か
ら二次冷却帯4にかけて鋳片3の表面温度を600乃至
900℃に5乃至15分間保持する。これは、鋳片3の
表層部に窒化アルミニウムAINを析出させるためであ
る。
に示すように連続鋳造機のタンプッシュ1から鋳型2に
注入し、鋳型により冷却されて得られた鋳片3を二次冷
W帯4にてスプレー水冷却する。この場合に、鋳型2か
ら二次冷却帯4にかけて鋳片3の表面温度を600乃至
900℃に5乃至15分間保持する。これは、鋳片3の
表層部に窒化アルミニウムAINを析出させるためであ
る。
900℃以下であるのは、それを超える濃度であると、
AINの析出に長時間かかるため、直送熱間圧延が困難
になるからである。600℃以上であるのは、それより
低い温度であると、凝固殻が厚くなりすぎると共に、A
INの析出領域が鋳片の表面から内部にかけて厚く形成
され、焼鈍後に鋼板の厚み方向中心付近まで細粒化し、
絞り性が劣化する。また、鋳片表面湿度が600℃より
低下すると、その後の熱51!l理で多量の熱量が必要
となり、エネルギー経済上不利である。5分以上保持す
るのは、それより短いと、AINが十分に析出しないか
らであり、15分以上であるのは、15分より長いと、
凝固殻が厚くなり過ぎて、AINが鋳片の表面下に厚く
形成されてしまい、鋼板の絞り性が劣化するからである
。
AINの析出に長時間かかるため、直送熱間圧延が困難
になるからである。600℃以上であるのは、それより
低い温度であると、凝固殻が厚くなりすぎると共に、A
INの析出領域が鋳片の表面から内部にかけて厚く形成
され、焼鈍後に鋼板の厚み方向中心付近まで細粒化し、
絞り性が劣化する。また、鋳片表面湿度が600℃より
低下すると、その後の熱51!l理で多量の熱量が必要
となり、エネルギー経済上不利である。5分以上保持す
るのは、それより短いと、AINが十分に析出しないか
らであり、15分以上であるのは、15分より長いと、
凝固殻が厚くなり過ぎて、AINが鋳片の表面下に厚く
形成されてしまい、鋼板の絞り性が劣化するからである
。
このように、二次冷却における鋳片の表面温度を制御す
るのは、鋳片の表面温度を積極的に低下させて、鋳片の
表層部に多量のAINを析出させるためである。このよ
うな目的を達成するために、好ましくは、鋳片の表面温
度を750乃至850℃の範囲に制御する。これは、約
820℃でAINの析出が最も速くなるからである。
るのは、鋳片の表面温度を積極的に低下させて、鋳片の
表層部に多量のAINを析出させるためである。このよ
うな目的を達成するために、好ましくは、鋳片の表面温
度を750乃至850℃の範囲に制御する。これは、約
820℃でAINの析出が最も速くなるからである。
二次冷却帯を出た鋳片は、断熱帯5を通過した後、切断
されて連続鋳造機を出る。断熱帯5においては、鋳片3
を覆う保温カバー等が設置されており、鋳片3の冷却が
抑制されるようになっている。この場合に、鋳片3の表
面温度が950℃を超えないように制御する。表面温度
が950℃を超えると、ry片の表層部に析出したAI
Nが再固溶してしまい、鋼板の表層部を細粒化すること
ができないからである。また鋳片3を断熱帯5に通すの
は、鋳片の表面温度が過度に低下してしまうのを防止し
、AINの析出領域が鋳片の板厚方向に拡大してしまい
、冷延板の絞り性が低下するのを防止するためである。
されて連続鋳造機を出る。断熱帯5においては、鋳片3
を覆う保温カバー等が設置されており、鋳片3の冷却が
抑制されるようになっている。この場合に、鋳片3の表
面温度が950℃を超えないように制御する。表面温度
が950℃を超えると、ry片の表層部に析出したAI
Nが再固溶してしまい、鋼板の表層部を細粒化すること
ができないからである。また鋳片3を断熱帯5に通すの
は、鋳片の表面温度が過度に低下してしまうのを防止し
、AINの析出領域が鋳片の板厚方向に拡大してしまい
、冷延板の絞り性が低下するのを防止するためである。
連続鋳造機を出た鋳片は、その復熱又は加熱処理により
、表面温度を1000乃至1100℃に5分以内の期間
保持する。鋳片の復熱を起こさせるためには、鋳片の通
過域を設ければ良く、鋳片を積極的に加熱させる必要が
ある場合は、鋳片の通過域に加熱炉を設置すれば良い。
、表面温度を1000乃至1100℃に5分以内の期間
保持する。鋳片の復熱を起こさせるためには、鋳片の通
過域を設ければ良く、鋳片を積極的に加熱させる必要が
ある場合は、鋳片の通過域に加熱炉を設置すれば良い。
この加熱炉としては、電気炉又はガス燃焼炉等を使用す
ることができる。
ることができる。
表面温度が1100℃以下であるのは、その温度を超え
ると鋳片表層部に析出しているAINが再固溶してしま
うからである。また、表面温度がi ooo℃未満であ
る場合は、次工程の熱間圧延が困難になるので、鋳片表
面温度は1000℃以上に設定する。
ると鋳片表層部に析出しているAINが再固溶してしま
うからである。また、表面温度がi ooo℃未満であ
る場合は、次工程の熱間圧延が困難になるので、鋳片表
面温度は1000℃以上に設定する。
更にAIN析出物の再固溶を防止するためには、100
0乃至1100℃への鋳片の復熱又は加熱は5分以内に
することが必要である。このような鋳片の復熱又は加熱
処理は、次工程の熱間圧延をAr3変態点以上で開始す
るために行なうものである。
0乃至1100℃への鋳片の復熱又は加熱は5分以内に
することが必要である。このような鋳片の復熱又は加熱
処理は、次工程の熱間圧延をAr3変態点以上で開始す
るために行なうものである。
熱間圧延はAr3変態点以上の温度で実施する必要があ
る。Ar3変態点より低い温度で熱間圧延すると、冷延
鋼板の絞り性にとって好ましくない集合組織が熱延鋼板
に形成される。この熱間圧延時にAr3変態点以上の温
度を確保するために、鋳片の復熱帯又は再加熱帯から熱
間圧延機まで鋳片を可及的に迅速に搬送する必要がある
。
る。Ar3変態点より低い温度で熱間圧延すると、冷延
鋼板の絞り性にとって好ましくない集合組織が熱延鋼板
に形成される。この熱間圧延時にAr3変態点以上の温
度を確保するために、鋳片の復熱帯又は再加熱帯から熱
間圧延機まで鋳片を可及的に迅速に搬送する必要がある
。
熱延鋼板の巻取り温度は600℃以下にする必要がある
。600℃より高い温度で巻取ると、巻取時に、鋼板内
部でAINが析出してしまい、冷延板の絞り性が劣化す
るからである。
。600℃より高い温度で巻取ると、巻取時に、鋼板内
部でAINが析出してしまい、冷延板の絞り性が劣化す
るからである。
冷間圧延における圧延率は40%以上であることが必要
である。40%未満であると、冷延板の絞り性にとって
好ましい冷延集合組織が得られないからである。
である。40%未満であると、冷延板の絞り性にとって
好ましい冷延集合組織が得られないからである。
[実施例]
次に、この発明の実施例について説明する。
本願発明にて規定した範囲内の組成を有するAlキルド
鋼(第1表にその組成を示す)を溶製し厚さ220 a
rmの鋳片を連続鋳造し、その後表面温度がAr3変態
点を下まわらないように熱間圧延し、AINの析出を防
止すべく560’Cで巻取り、熱間、圧延板を製造した
。
鋼(第1表にその組成を示す)を溶製し厚さ220 a
rmの鋳片を連続鋳造し、その後表面温度がAr3変態
点を下まわらないように熱間圧延し、AINの析出を防
止すべく560’Cで巻取り、熱間、圧延板を製造した
。
第1表
また比較材として、鋳片表面温度の腹歴が本発明にて規
定した範囲から外れる熱間圧延板も用意した。これらの
熱延板は脱スケール処理した後、0.8alIIlの厚
さに冷間圧延した。次いで、箱焼鈍及びスキンバスの通
常の工程で冷延製品にした。第2表に試験に供した鋳片
の表面の熱履歴を示す。
定した範囲から外れる熱間圧延板も用意した。これらの
熱延板は脱スケール処理した後、0.8alIIlの厚
さに冷間圧延した。次いで、箱焼鈍及びスキンバスの通
常の工程で冷延製品にした。第2表に試験に供した鋳片
の表面の熱履歴を示す。
表中A、B、C,は本願発明にて規定した範囲内のもの
、D〜Hはその範囲から外れる比較例である。
、D〜Hはその範囲から外れる比較例である。
第2表
冷延製品からサンプリングし、機械試験値、肌荒れ評点
、角筒絞りによる壁割れ率を調査した結果を第3表に示
す。
、角筒絞りによる壁割れ率を調査した結果を第3表に示
す。
第3表
誉・・・O:肌荒れなし
肌荒れ評点は、張出し成形後、目視により「無し」「軽
い肌荒れ」 「大きな肌荒れ」の3段階で評価した。壁
割れ率は、各サンプルから10枚取出して、成形後、そ
のうち何枚のサンプルに壁割れが生じたかの割合(%)
で評価した。また、細粒率は下記数式にて現わされ、板
厚方向に対する細粒形成領域の割合を示している。
い肌荒れ」 「大きな肌荒れ」の3段階で評価した。壁
割れ率は、各サンプルから10枚取出して、成形後、そ
のうち何枚のサンプルに壁割れが生じたかの割合(%)
で評価した。また、細粒率は下記数式にて現わされ、板
厚方向に対する細粒形成領域の割合を示している。
細粒率−(nx +!;!、2)/ (板厚)xlOO
(%)2工 ;表面の細粒層の深さ !22 ;裏面の細粒層の深さ 第2表及び第3表かられかるように、本願発明方法によ
り製造されたAlキルド冷延鋼板は、優れた絞り性を有
するとともに、プレス後に肌荒れが生ずることなく、か
つ角筒絞り成形中にも壁割れが全く起きていない。第2
図は細粒率r値、肌荒れ評点、壁割れ率との関係を示し
、第3図は冷延鋼板の板厚方向の粒度分布及び展伸度を
示す。
(%)2工 ;表面の細粒層の深さ !22 ;裏面の細粒層の深さ 第2表及び第3表かられかるように、本願発明方法によ
り製造されたAlキルド冷延鋼板は、優れた絞り性を有
するとともに、プレス後に肌荒れが生ずることなく、か
つ角筒絞り成形中にも壁割れが全く起きていない。第2
図は細粒率r値、肌荒れ評点、壁割れ率との関係を示し
、第3図は冷延鋼板の板厚方向の粒度分布及び展伸度を
示す。
実施例日は表層の細粒率が10乃至30%であり、板厚
中央部は粗粒で大きな展伸度を示している。
中央部は粗粒で大きな展伸度を示している。
これに対し、比較例Eは展伸度が低く、比較例Fは表層
部の粒度が粗い。そして、第2図に示すように、本願発
明の実施例による鋼板は10乃至30%の細粒率を有し
ているから、壁割れ率、肌荒れ評点及びr値の全てが極
めて優れている。これに対し、比較例の鋼板は壁割れ率
及び肌荒れ評点又はr値のいずれか一方が劣っている。
部の粒度が粗い。そして、第2図に示すように、本願発
明の実施例による鋼板は10乃至30%の細粒率を有し
ているから、壁割れ率、肌荒れ評点及びr値の全てが極
めて優れている。これに対し、比較例の鋼板は壁割れ率
及び肌荒れ評点又はr値のいずれか一方が劣っている。
[発明の効果]
この発明によれば、鋳片表層部領域にAINを積極的に
析出させて等軸組粒化し、鋳片中央部は粗大展伸粒組織
にすることにより、優れた絞り性を有すると共に、プレ
鋳片中央部は粗大展伸粒組織にすることにより、優れた
絞り性を有すると共に、プレス成形後の肌荒れ及び角筒
絞り成形でのコーナー壁部の割れを防止することができ
る。
析出させて等軸組粒化し、鋳片中央部は粗大展伸粒組織
にすることにより、優れた絞り性を有すると共に、プレ
鋳片中央部は粗大展伸粒組織にすることにより、優れた
絞り性を有すると共に、プレス成形後の肌荒れ及び角筒
絞り成形でのコーナー壁部の割れを防止することができ
る。
第1図は、本発明の実施例に係る方法における鋳片表面
の温度履歴を示す図、第2図は、板厚方向の細粒率と、
r値、肌荒れ評点、及び壁割れ率との関係を示すグラフ
、第3図は板厚方向の粒度及び展伸度を示すグラフ図で
ある。 1・・・タンディツシュ、2・・・鋳型、3・・・鋳片
、4・・・二次冷却帯、5・・・断熱帯、6・・・再加
熱帯。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 細粒型(’/、) 第3図 板厚方向の4L這 (イ)図) 手続中rli正書 昭和 枦O−9・21s 特許庁長官 宇 賀 道 部 殿 1゜事件の表示 特願昭60−104480号 2、発明の名称 絞り用Alキルド冷延鋼板の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 (412) 日本鋼管株式会社 4、代理人 7、補正の内容 (1)明細書第2頁第7乃至9行目に、「絞り用Atギ
ルド鋼板は、箱焼鈍法で製造されており、この場合に連
続鋳造された鋳片は、加熱炉にて加熱されてAINが十
分に固溶され、」とあるのを、[箱焼鈍法で製造される
絞り用Atキルド冷延鋼板は、スラブにおいて十分にA
INを固溶させ、」に訂正する。 (2)明細書第2頁第12目に「させている。」とある
のを、「させる方法で製造されている。」に訂正する。 (3)明細書第3頁第2行目に「圧延の」とあるのを、
「圧延に先立つ」に訂正する。 (4)明細書第3頁第3行目に「熱間圧延で」とあるの
を、「熱間圧延後」に訂正する。 (5)明細書第3頁第5乃至6行目に、[手段が採用さ
れている。しかしながら、」とあるのを、「手段も考え
られるが、」に訂正する。 (6)明細書第3頁第6目に、「冷延鋼」とあるのを、
「冷延鋼板」に訂正する。 (7)明細書第3頁第11行目に、「及び」とあるのを
、「及び角筒絞り成形中の」に訂正する。 (8)明細書第6頁第12行目に「困難」とあるのを、
「非能率」に訂正する。 (9)明細書第6頁第14行目に「なりすぎる」とある
のを、「なる」に訂正する。 (10)明細書第7頁第2行目に「厚くなり過ぎて、A
INが」とあるのを、「厚くなり、AINの析出領域が
」に訂正する。 (11)明細書第7頁第3行目に「鋼板」とあるのを、
「冷延鋼板」に訂正する。 (12)明細書第7頁第7行目に「表層部に」とあるの
を、「表層部のみに」に訂正する。 (13)明細書第7頁第19行目に「鋼板」とあるのを
、「冷延鋼板」に訂正する。 (14)明細書第8頁第15乃至166行目「熱間圧延
が困難になるので」とあるのを、「熱間圧延をAr3点
以上で行なうことができなくなるので」に訂正する。 (15)明細書第9頁第11行目に[鋼板内部で」とあ
るのを、「鋼板内部でも」に訂正する。 (16)明細書第13頁第10行目に「細粒率下値」と
あるのを、「細粒率と、下値」に訂正する。 (17)明細書第13頁第12行目の「展伸度を示す。 」の後に、「なお、第2図において、×は肌荒れが大き
い場合、△は肌荒れが軽い場合、また、Oは肌荒れが無
い場合を示す。」を加入する。 (18)明細書第13頁第19行目、明細書第14頁第
1行目及び明細書第14頁第13行目に「下値」とある
のを、「下値」に訂正する。 (19)明細書第14頁第6乃至8行目に「プレ鋳片中
央部は粗大展伸粒組織にすることにより、優れた絞り性
を有すると共に、」とあるのを削除する。
の温度履歴を示す図、第2図は、板厚方向の細粒率と、
r値、肌荒れ評点、及び壁割れ率との関係を示すグラフ
、第3図は板厚方向の粒度及び展伸度を示すグラフ図で
ある。 1・・・タンディツシュ、2・・・鋳型、3・・・鋳片
、4・・・二次冷却帯、5・・・断熱帯、6・・・再加
熱帯。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 細粒型(’/、) 第3図 板厚方向の4L這 (イ)図) 手続中rli正書 昭和 枦O−9・21s 特許庁長官 宇 賀 道 部 殿 1゜事件の表示 特願昭60−104480号 2、発明の名称 絞り用Alキルド冷延鋼板の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 (412) 日本鋼管株式会社 4、代理人 7、補正の内容 (1)明細書第2頁第7乃至9行目に、「絞り用Atギ
ルド鋼板は、箱焼鈍法で製造されており、この場合に連
続鋳造された鋳片は、加熱炉にて加熱されてAINが十
分に固溶され、」とあるのを、[箱焼鈍法で製造される
絞り用Atキルド冷延鋼板は、スラブにおいて十分にA
INを固溶させ、」に訂正する。 (2)明細書第2頁第12目に「させている。」とある
のを、「させる方法で製造されている。」に訂正する。 (3)明細書第3頁第2行目に「圧延の」とあるのを、
「圧延に先立つ」に訂正する。 (4)明細書第3頁第3行目に「熱間圧延で」とあるの
を、「熱間圧延後」に訂正する。 (5)明細書第3頁第5乃至6行目に、[手段が採用さ
れている。しかしながら、」とあるのを、「手段も考え
られるが、」に訂正する。 (6)明細書第3頁第6目に、「冷延鋼」とあるのを、
「冷延鋼板」に訂正する。 (7)明細書第3頁第11行目に、「及び」とあるのを
、「及び角筒絞り成形中の」に訂正する。 (8)明細書第6頁第12行目に「困難」とあるのを、
「非能率」に訂正する。 (9)明細書第6頁第14行目に「なりすぎる」とある
のを、「なる」に訂正する。 (10)明細書第7頁第2行目に「厚くなり過ぎて、A
INが」とあるのを、「厚くなり、AINの析出領域が
」に訂正する。 (11)明細書第7頁第3行目に「鋼板」とあるのを、
「冷延鋼板」に訂正する。 (12)明細書第7頁第7行目に「表層部に」とあるの
を、「表層部のみに」に訂正する。 (13)明細書第7頁第19行目に「鋼板」とあるのを
、「冷延鋼板」に訂正する。 (14)明細書第8頁第15乃至166行目「熱間圧延
が困難になるので」とあるのを、「熱間圧延をAr3点
以上で行なうことができなくなるので」に訂正する。 (15)明細書第9頁第11行目に[鋼板内部で」とあ
るのを、「鋼板内部でも」に訂正する。 (16)明細書第13頁第10行目に「細粒率下値」と
あるのを、「細粒率と、下値」に訂正する。 (17)明細書第13頁第12行目の「展伸度を示す。 」の後に、「なお、第2図において、×は肌荒れが大き
い場合、△は肌荒れが軽い場合、また、Oは肌荒れが無
い場合を示す。」を加入する。 (18)明細書第13頁第19行目、明細書第14頁第
1行目及び明細書第14頁第13行目に「下値」とある
のを、「下値」に訂正する。 (19)明細書第14頁第6乃至8行目に「プレ鋳片中
央部は粗大展伸粒組織にすることにより、優れた絞り性
を有すると共に、」とあるのを削除する。
Claims (1)
- (1)製品組成が、重量パーセントにて、 C;0.1%以下、Mn;0.5%以下、酸可溶Al;
0.020乃至0.100%、 N:0.0020乃至0.0100%、残部鉄及び不可
避的不純物からなるように溶製した溶鋼を連続鋳造鋳型
に注入し、得られた鋳片を二次冷却するに当り、鋳型か
ら二次冷却帯にかけて鋳片の表面温度を600乃至90
0℃に5乃至15分間保持し、その後、連続鋳造機出口
まで鋳片の表面温度が950℃を超えないようにし、次
いで、このようにして鋳造された鋳片を復熱又は再加熱
により、その表面温度を1000乃至1100℃に5分
以内保持した後熱間圧延を開始し、Ar_3変態点以上
の温度で熱間圧延した後、600℃以下の温度で熱延板
を巻取り、次いで、40%以上の冷間圧延をした後、冷
延板を箱焼鈍することを特徴とする絞り用Alキルド冷
延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10448085A JPS61264135A (ja) | 1985-05-16 | 1985-05-16 | 絞り用Alキルド冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10448085A JPS61264135A (ja) | 1985-05-16 | 1985-05-16 | 絞り用Alキルド冷延鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61264135A true JPS61264135A (ja) | 1986-11-22 |
Family
ID=14381723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10448085A Pending JPS61264135A (ja) | 1985-05-16 | 1985-05-16 | 絞り用Alキルド冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61264135A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008534289A (ja) * | 2005-04-07 | 2008-08-28 | アルベディ,ジョバンニ | 連続鋳造および圧延の間に連続性を分断することなく金属ストリップおよび金属シートを製造するプロセスおよびシステム |
JP2015199116A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 権田金属工業株式会社 | 双ロール鋳造方法、双ロール鋳造装置およびマグネシウム鋳造板材 |
CN114054711A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-02-18 | 马鞍山钢铁股份有限公司 | 一种低碳搪瓷钢铸坯表层夹杂物的控制方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5959831A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-05 | Nippon Steel Corp | 肌荒の生じない冷延鋼板の製造方法 |
-
1985
- 1985-05-16 JP JP10448085A patent/JPS61264135A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5959831A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-05 | Nippon Steel Corp | 肌荒の生じない冷延鋼板の製造方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2008534289A (ja) * | 2005-04-07 | 2008-08-28 | アルベディ,ジョバンニ | 連続鋳造および圧延の間に連続性を分断することなく金属ストリップおよび金属シートを製造するプロセスおよびシステム |
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