JPS61133323A - 成形性の優れた薄鋼板の製造方法 - Google Patents

成形性の優れた薄鋼板の製造方法

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JPS61133323A
JPS61133323A JP25376784A JP25376784A JPS61133323A JP S61133323 A JPS61133323 A JP S61133323A JP 25376784 A JP25376784 A JP 25376784A JP 25376784 A JP25376784 A JP 25376784A JP S61133323 A JPS61133323 A JP S61133323A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は成形性の優れた薄鋼板の製造方法に関するもの
である。
(従来の技術およびその問題点) 現行の薄鋼板製造プロセスは、約250鋼厚さの鋼鋳片
を鋳造し、熱間圧延によシ数■程度の厚さまで薄<I、
ffi後、冷間圧延、再結晶焼鈍を施すことから成って
いる。甚大なる省エネルギー化による製造コストの著し
い低減という酸点から今後の革新的製造プロセスを考え
九場合、鋳造工程と −それに続く二回の圧延工程を大
幅に簡略化するか、もしくは、これら工程の一部を省略
することがそれ忙応えると言えよう7本発明は、従来の
熱間圧延を省略あるいは極めて大幅に簡略化した革新的
薄板製造プロセスにて、プレス成形性の優れた薄鋼板を
製造する方法を提供するものである。
将来の薄板製造プロセスとして、従来の熱間圧延後に得
られていた厚さの薄肉鋼鋳片を鋳造し、熱間圧延を省略
して鋼鋳片を直接冷間圧延し九後、再結晶焼鈍するプロ
セス、あるいは溶鋼から圧延工程を全く経ずに直接薄鋼
板を鋳造するプロセスが既に報告されている。かかる熱
間ま九は冷間の圧延工程を省略あるいは簡略化し九プロ
セスの場合に蟻も問題になるのは、鋳造組織が十分破壊
されず、鋳造組織の悪影響が最終製品に持ち越され、プ
レス成形に供される用途に対しては加工性、特に伸びが
極めて不足することである。かかる原因により、上記の
圧延工程を全く経ずに直接薄鋼板全鋳造するプロセスで
は良好な加工性は得られない、従って、従来のプレス成
形用鋼板と同等の成形性を得るには、鋳造組織を破壊す
る意味で少なくとも一回の圧延が必要である。
この場合、深絞シ性を付与するためには、再結晶@度板
下で圧延して圧延集合組織を発達させ几後、再結晶焼鈍
することが有効となる。かかる観点に基づいて、上記の
薄肉鋼鋳片を鋳造し、鋼鋳片を直接冷間圧延し九後、再
結晶焼鈍するプロセスが開示されている(例えば、特開
昭59−43823号公報は、鋳造後の900〜700
 CICおける鋼鋳片の平均冷却速度、圧延開始温度、
圧延圧下率を制御することによる方法を開示している)
本発明者らは、実際にこれら従来技術を検討した結果、
その欠点およびその技術レベルの限界を見出し友、そこ
で、薄肉鋼鋳片を冷間圧延、再結晶焼鈍して薄鋼板を製
造するプロセス、あるいに薄肉鋼鋳片を極めて簡略化し
次熱間圧延、冷間圧延、再結晶焼鈍して薄鋼板tm造す
るプロセスにおける材質支配要因について基礎研究を重
ね九。
その結果、素材成分、#同時の冷却速度、鋳片厚さ。
冷間圧延率の各々を複合して制御することが重要である
との新規知見を見出し、これら知見に基づいて、かかる
製造プロセスによってプレス成形性の優れ九薄鋼板の製
造技術上′確立し次ものである。
(問題点を解決するための手段1作用)本発明の要旨は
、 0:0.007X以下、si:o、s%以下、Mn:1
.0%以下、旦:0.10X以下、S:0.10に以下
% sot、ht : o、o h〜0.06%、N:
0.008X以下、および他の不可避的不純物からなシ
、さらにNbとTiとBe複合して含有し、Tiは(4
8/14)INN(%)−0,002%) < Tt(
転)で、かつTi(X) < (4,000(X) +
 (48/14)N (X) ) ’fr−満友す範囲
内、NbはNb (%)>2.000(%)で、かつ0
.003 X以上0.025%未満の範囲内であシ、か
つ(Tj (X) +Nb(X) ) < 0.04%
であり、Bは2 ppm以上3 Q ppm以下であシ
、残部1’eよりなる薄肉鋼鋳片を連続鋳造し、鋳造時
に1550Cから1350cまでの平均冷却速度を1−
 OC/ sec以上とし、該鋳片の厚さを50am以
下とし、再結晶温度以下で圧下″4を60%以上とする
圧延を行つ交後、再結晶焼鈍することを特徴とする成形
性に優れた薄鋼板の製造方法である。
鋳造後の1350cから900℃までの平均冷却速度は
3℃/−以上とすることが好ましい、また、鋳造後に該
鋼鋳片を600℃以上850℃以下の温度で巻き取るか
、あるいは、鋳造後に該鋳片を加熱して600℃以上8
50℃以下の温度域に5分間以上保持した後段圧延を行
うことも好ましい。
鋳造後、冷間圧延前、または゛巻き取り前あるいは熱処
理前に、再結晶温度以上の温度で20%以上の圧下率で
圧延することはさらに好ましい。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、薄肉°の鋼鋳片を熱間圧−を省略あるいは極
めて簡略化して、冷間圧延、再結晶焼鈍を行い、高加工
性O薄鋼板を製造するtめには、(l)薄肉の鋼鋳片を
鋳造する際に凝固組織を微細化すること、(2)凝固後
の冷却時の粒成長を抑制することによる組織の微細化、
(3)凝固後の冷間圧延による鋳造組織の破壊、のすべ
ての条件を満足する必要があるとの知見に基づくもので
ある0本発明を構成する各々の限定理由は主に上記(1
)〜(3)のいずれかに基づくものであシ、これを実施
結果に基づいて説明する。
以下の実験は%O:0.001〜0.10% Si:0
、 I X以下、  Mrl : 0.I C1〜0.
15X# P : 0.01〜0.15%、s:0.2
X以下9人z:o、ot〜0.1X# N : 5〜1
00 ppm* Nb : 0.025%未満、Tj:
0.05%未満mB:11009p以下の範囲の成分の
漆調を、1550〜1350  ’C間及び1350〜
900℃間の平均冷却速度、鋳片厚さを変化させて鋳造
しt後、一部には熱間圧延を施し、種々の巻き取シ相当
又は鋳片の加熱相当処理を行って、冷間圧延(20〜9
0X)を施し、775℃で4Q8eCの再結晶焼鈍、1
%の調質圧延を行つt。
(1)凝固組織の微細化および凝固後の粒成長の抑制 既に述べた如く、本発明の対象とするような圧延工aを
簡略化したプロセスでは、最終夷品の材質におよぼす鋳
造組織の影響が極めて大きくなる。
材質特性のなかでも特に「伸び」が最も劣る傾向が強い
、これは先に述ぺt如く、鋳造組織が十分破壊されない
tめに、割れの起点となプ易いことが根本的な理由であ
る。この鋳造組織の悪影響は、デンドライト(樹枝状晶
)の間隔が大きい場合は   4ど著しいものになる。
■鋳造組織の微細化の九めには、核発生度数を多くする
ことによシ凝固核を微細化することと、凝固核の成長を
抑制することが必要である。前者の観点からは、凝固時
の過冷度を大きくする意味で、凝固時の冷却速度を限定
する必要があり、後者についても冷却速度の影響が大き
い0本発明者らは、発明の第1の構成条件として、鋳造
時に1550Cから1350℃までの平均冷却速度ヲ1
.0c / sec以上とする必要があるとの知見を得
た。
さらに望ましくは5.0℃/ 36C以上であり、最も
望ましくは20℃/sec以上である。これを実験デー
タによって第1図に示す、該条件を満足する場合にのみ
良好な材質(r値、gl)  が得られているのは明ら
かである。上記1550〜1350℃の冷却速度のうち
高温部が凝固時の冷却速度に相当し、低温部は凝固組織
の成長(δ相域での成長)、およびδ相からγ相への変
態に際してγ相の大きさを叉配する冷却速度である。
■ 鋼中の合金成分は、概して凝固温度区間を広げるこ
とから、樹枝状晶が発達して好ましくなく、特に鋼中○
はかかる傾向が強い、更に、本発明の対象とする製造プ
ロセスで製造される鋼板□は材質特性のうち特に延性が
劣る傾向が強いことから、鋼中C量を低くして延性を高
める必要がある。
ところが、合金元素の低下は凝固後の著しい粒成長を招
き(特に冷却速度の小さい場合)、材質を劣化させる欠
点があり、C量の減少はかかる傾向が極めて強い几め、
上記の凝固温度区間を狭めることや延性の向上を狙って
単に0量を下げることはできない。
本発明者らは、既述の凝固時、δ相域、δ相からγ相へ
の変態時およびγ相高温域の冷却速度(前記1550℃
〜1350℃間の冷却速度)を限定することによる組織
の微細化とTiNによる特にγ相中での粒成長の抑制お
よびNbOによるα相中での粒成長の抑制によってこれ
らの問題点を解決できることを知見した。これを実験デ
ータによって第2図に示す、即ち、T’s Nbを添加
しない場合には極低炭素成分では組織の粗大化によりr
値。
El  が劣る。これに対しTiとNbを複合して添加
しを場合は、前記γ、α相の微細化により極低炭素鋼成
分とする効果が発揮され、El、  r値の良好な鋼板
が得られるのである。Tiの添加量はTiNを微細に析
出させるためにN量とのほぼ当量が望ましく、少なくと
もO,Nの総量に対する当量未・満でなければならない
、O,Nを完全に析出させる量(Ti(%)>(4,0
00(%)+(48/14)N(%)〕)ではTiNが
高温から析出して粗大化し、γ相の粗大化抑制効果が小
さくなる。ま7?−、Nb単独ではTiNによる上記γ
相の微細化が得られず、材質は劣る。更にこの場合には
、Nが冷却中のα相域あるいは圧延後の焼鈍時に微細に
析出することによる材質劣化もおこることになる。
即ち本発明の第2の構成条件は成分にあり、(1)延性
を高めるとの観点から極低炭素鋼(0:0007%以下
)とする、(2)γ相域での粒成長を抑えるためにTi
t添加しTiNヲ析出させる、(3)α相域での粒成長
を抑えるためにNbを添加しNbOi析出させるのであ
る。第2図に示す如<s γ相域での組織微細化の観点
からは、上記TINによる効果に加えて1350℃から
900℃までの平均冷却速度を制限することが有効であ
る。この場合、該温度域の平均冷却速度は3′9/−以
上が好ましい、さらに望ましくは10℃/−以上である
■該鋳片の厚さは50m以下にする必要がある。
第3図に示す如く鋳片厚さが厚くなると、その厚さ方向
中心部位冷却速度が小さくなるために組織が粗大化して
材質が劣化し、厚さ方向の材質均一性が劣ることになる
。従って鋳片の厚さは50■以下とすることが必要であ
る。さらに望ましくは20■以下であシ最も望ましくは
、lO■以下である。
(2)冷間圧延による鋳造組織の破壊と圧延集合組織の
付与 本発明の対象とする如き製造プロセスで最も問題となる
のは、既に述べているように、鋳造組織が十分破壊され
ず、鋳造組織の悪影響が最終製品に持ち越され、プレス
成形に供される用途に対し “″ては加工性、特に伸び
が極めて不足することである。従来のプレス成形用鋼板
と同等の成形性を得るには、鋳造組織−を破壊する意味
で少なくとも一回の圧延が必要である。この場合、深絞
シ性を付与する几めには、再結晶温度以下で圧延して圧
延集合組織を発達させた後、再結晶焼鈍することが有効
となる0本発明では、凝固時およびその後の冷却時にか
いて組織の微細化を図っている仁とから低い圧延率によ
って鋳造組織の破壊、圧延集合組織の付与が可能である
。第4図は冷間(再結晶温度以下)圧延率と材質の関係
を示すものであプ、60X以上の圧延を行うことにより
、従来のプレス成形用鋼板と同等の成形性を得ることが
できる。
最も望ましくは75%以上である。本発明においては、
圧延温度は再結晶温度以下であれば特に限定する必要は
ない。
(3)巻き取り温度あるいは鋳造後熱処理の効果本発明
の対象とする如き製造プロセスで良好な成形性を有する
薄鋼板を製造するには、既に述べた如く凝固時を中心と
しt冷却速度の制御を必要とする。鋼中のO,Nは既述
の如< NbC,TiNとして析出し顕著な効果を発揮
するが、上記冷却速度が大きい九めに析出物の凝集度は
比較的小さい。
鋼板の延性を高め、降伏強度、再結晶温度を下げる観点
からは析出物の凝集度を上げることが望ましい、この意
味で鋳造後の巻き取り温度を高めるか又は鋳造後の鋳片
を加熱することが有効で、具体的には、鋳造後に該鋼鋳
片を500℃以上、好ましくは600C以上850C以
下の温度で巻き取るか、あるいは、鋳造後圧延性に該鋳
片を加熱して600℃以上850℃以下の温度域に5j
Is1以上保持した後該圧延を行うことである。後者の
場合の加熱後の冷却速度は特に限定する必要はない(冷
却速度の小さい程若干良好となる傾向にはある)、巻き
取シ温度あるいは上記加熱温度は、最も望ましくは65
0C以上850℃以下の温度がよい、これを実験データ
によって第5図に示す一650℃以上の巻き取シ温度で
巻き取る場合には、巻き取る前でのコイル長さ方向前、
後端部の注水を抑えて該位置の巻き取シ温度をコイル長
さ方向中心部の巻き取シ温度よプ高くすることが、コイ
ル前、後端部の材質を向上できる九めに、コイル長さ方
向の材質均一性の点で有効である。こういった類の処理
は何等本発明の効果を減するものではなく、本発明と併
用することは可能である。
(4)鋳造後の軽熱間圧延の効果 著しい製造コストの低減という点から今後の革新的製造
プロセスを考えた場合、鋳造工程に続く二回の圧延工程
を大幅に簡略化することが重要であり、本明mgIでは
以上に熱間圧延を省略したプロセスでの製造方法を示し
た。しかしながら、粗圧延、仕上げ圧延より成る従来の
熱間圧延プロセスの粗圧延を省略し、かつ仕上げ圧延を
簡略化するだけでも製造コストの低減は著しい、即ち、
鋳造後に従来の熱間圧延よりは極めて低い圧下率の熱間
圧延を行うプロセスである。この場合には、熱間圧延に
′よって鋳造組織が破壊されるために材質特性は向上す
る 従って、軽度の熱間圧延と以上の技術思想を組み合
わせることで、製造コストはわずかに上昇するものの材
質特性は向上した製造方法が可能であり、極めて有効で
ある。第6図に必要な圧延率(再結晶温度以上)を実験
データによって示す一本発明においては20%以上の圧
延によって十分良好な材質が得られているのは明らかで
、従来の熱間圧延(圧下率:約95%以上、)と比較し
て十分に熱間圧延を簡略化できることが明白である。熱
間圧延時の仕上げ温度は、r→α変態前のr結晶粒度を
小さくする意味から人r3点直上が最も望ましいが、特
に規定する必要はない。
鋳造後に熱間圧延可能温度以下に鋳片温度が低下しt場
合には、加熱しt後熱間圧延を施すことが可能である。
この場合、加熱温度は析出・物(主として炭化物)を溶
解させない意味で低いほど好ましいが、特に限定する必
要はない。
次に成分元素の範囲について記す。
○は、先に述べた如く延性を向上させる観点から0.0
07X以下とする。
Slは、高強度鋼板を製造する場合添加することがある
が、脆性を助長する元素であり、まt化成処理性、亜鉛
めっき性を阻害する元素でもあプ、かかる観点から0.
8X以下にすべきである。軟鋼板を製造する場合には0
.1%以下がよい、Mnも高強度化するに際して使用す
ることができる。しかしr値を劣化させる働きがあるこ
とと、合金鉄のコストが高いことから1.0%以下にす
べきである。軟鋼板をg造する場合には0.3%以下が
よい。
Pは最も強化能の大きな元素であり高強度化する場合添
加されるが、多量に含まれると粒界偏析量か多くなって
脆化すなわち二次加工脆性をひきおこすので上限は0.
10%とする。軟鋼板を製造する場合には0.03%以
下がよい。
N量の増加に伴い硫化物を形成する鋼中の合金元素の必
要量は増加する。従ってSの上限は0.10%とする。
AtはTllNb添加前の溶鋼脱酸剤として加えるが、
T;、 Nbの歩留をよくする友めには0.01%以上
の添加が必要であシ、加え過ぎはコストアップになるこ
とから上限を0.06Xとする。   NはTiNとし
てT1に大部分は回遊されるが%N含有量が多いと’p
iJl−も多く必要にELこの場合TiNは高温から析
出して粗大化し、r相の微細化効果が小さくなる。従っ
て上限を0.008  %とする。微細化効果を発揮せ
しめる九めのTiN1llを得るにはi o ppm以
・上のN量が望ましい。
TiはTiNを形成してr相を微細化する効果と、鋼中
NがAINとして析出することによる悪影*1−排除す
る役割を果たす、かかる効果を発揮するには(48/1
4)(N(%)−0,002%〕<Ti(%)で、かつ
Ti (%) < C4,000(%)+(48/14
)N(%)〕を満たす範囲内に添加することが必要であ
る。
Nbは 0の一部をNb0として析出させることによシ
α相を微細化する効果、および実質的に0による時効性
を無くす役割を果たす。かかる効果を発揮するにはNb
 (%)>2.000(%)で、かつ0、003 X以
上o、o25X禾満の範囲内とすることが必要である。
0.025X以上では再結晶温度が高くなってしまう、
さらに車装下地処理として行われるリン酸塩処理(ゼン
デ処理)性を良好なものにするために(Ti (X)+
 Nb (%)〕<0.04%とすることが必要であふ
Bは二次加工性の向上と、BH性鋼板を製造する場合に
常温時効性を劣化させずにBHIkを高める目的で添加
する。かかるB添加の効果は鋼中に固溶状態で存在する
Bによるものである。一方、Bは析出物、固溶状態いず
れとして存在しても鋼板の延性を劣化させ、再結晶温度
を高めてしまう大きな欠点を有する。そこで、微量の添
加量でも上記Bの効果を発揮せしめかつ該欠点の生じな
いことが必要である。これを実現するには、鋼中成分と
してNb、 ’I’tを複合して含有することが必須条
件である。即ち、鋼中のTiは鋼中Nを前述のようにT
lNとして析出せしめているため、添加し7?:Bを固
溶状態で存在させる役割を果危し、極微量のB添加量で
も上記効果を発揮できることになる。
Nbは鋼中0の一部を析出固定し、一部のcを固溶状態
で存在させる。かかる状態でBが共存した場合にのみB
のBH性向上効果が発揮されることになる。これに対し
てTiで0. Nとも析出固定した場合にはB(2)B
H性にかんする効果は発揮されず。
ま*、 Ttで00一部を析出させ残部を固溶0として
存在させ念場合には、常温時効性が大きくなって好まし
くない、Bの添加量下限はかかる効果を発揮する固溶B
量で決まり、上限は固溶B量が増大して該欠点が出現す
る量で決まる。具体的には、適正なりの添加量は2 p
pm以上30 ppm以下である− 次に製造条件について記す、鋳造条件についてはすでに
述べた。fs造後、圧延を行うまでの間に脱スケール処
理を行うことは何等本発明の主旨に反するものではなく
、機械的処理、化学的処理を始めとしていかなる方法を
適用することも可能である。圧延条件についてはすでに
記し几、圧延温度によっては圧延後にスケールが厚く成
長することがあるが、この場合にも脱スケール処理を行
うことは可能である。焼鈍条件については、次のようで
ある。まず、焼鈍方法は冷間圧延された鋼板の焼鈍方法
としであるいかなる方法を適用することも可能であり、
例えば、箱型焼鈍方法および連 3絖型亜鉛めっきライ
ン、その他のめっきを行う連続焼鈍型ラインを含む連続
焼鈍方法等である。焼鈍温度については再結晶温度以上
であれば特に限定する必要はない、焼鈍後に調質圧延を
施すことは何等本発明の主旨に反するものではなく、必
要に応じて実施してよい− 以下(実施例を示す。
(実施例1) 第1表に示す化学成分を有する薄肉鋼鋳片を、表に示す
種々の鋳造条件にて鋳造し、゛かかる後、表記の冷間圧
延、焼鈍を行って得九薄鋼板を引張試験に供し友、その
機械的性質を第2表に示す。
本発明例である供試鋼41〜8はいずれも良好な材質特
性を示し、本発明の対象とする如き製造プロセスにおい
ても、従来の「鋳造−熱間圧延一冷間圧延一焼鈍」のプ
ロセスで得られていたのとほぼ同等の材質が得られ、プ
レス成形に供される鋼板として十分な加工性を有するこ
とが実証されt、これに対し、比較鋼ム9は鋳造後の1
550〜1350Cの冷却速度が小さく、l610は鋳
片厚さが厚(、J1611は冷間圧延率が小さいために
、既述の理由により良好な材質(特にE4r値)が得ら
れない、ま之、供試鋼llX12〜16はいずれも本発
明の成分範囲と異なり、同様に材質は極めて低いもので
ある、 (実施例2) 第1表に示す供試鋼41の化学成分、鋳造条件による薄
肉鋼鋳片を鋳造しt後、第3表に示す種種の条件の処理
を行つ友後、第1表に示す供試鋼墓1と同一条件の冷間
圧延、焼鈍を行って得を薄鋼板を引張試験に供した。そ
の機械的性質を第4表に示す。
本発明の方法によって製造され之薄鋼板はいず゛ れも
良好な材質特性を示し、本発明の対象とする如き製造プ
ロセスにおいても、従来の「鋳造−熱間圧延一冷間圧延
一焼鈍」のプロセスで得られていたのとほぼ同等の材質
が得られ、プレス成形に供される鋼板として十分な加工
性を有することが実証され九− (発明の効果) 本発明によれば熱間圧延工程を省略するかもしくは簡略
化し比熱間圧延工程にて成形性の優れ友薄鋼板金製造す
ることができ、省エネルギー、製造コスト等の著しい低
減となり、その効果は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の平均冷却速度と材質との関係を示す図
、第2図は本発明の成分と材質の関係を示す図、第3図
は本発明の鋳片の厚さと材質の関係を示す図、第4図は
本発明の冷間圧延率と材質の関係を示す図、第5図は本
発明の鋳造後の巻取り温度及び鋳片を再加熱しt際の材
質との関係を示す図、第6図は本発明の熱間圧延率と材
質の関係を示す図でめるつ 代理人 弁理士 秋 沢 政 光 他2名 き≦ミ 夷こ      −聾 止 一〇N\ → U! N− 1、L+と    −壇

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)C:0.007%以下、 Si:0.8%以下、 Mn:1.0%以下、 P:0.10%以下、 S:0.10%以下、 sol.Al:0.01〜0.06%、 N:0.008%以下、 および他の不可避的不純物からなり、さらにNbとTi
    とBを複合して含有し、Tiは(48/14)〔N(%
    )−0.002%〕<Ti(%)で、かつTi(%)<
    〔4.00C(%)+(48/14)N(%)〕を満た
    す範囲内、NbはNb(%)>2.00C(%)で、か
    つ0.003%以上0.025%未満の範囲内であり、
    かつ〔Ti(%)+Nb(%)〕<0.04%であり、
    Bは2ppm以上30ppm以下であり、残部Feより
    なる薄肉鋼鋳片を連続鋳造し、鋳造時に1550℃から
    1350℃までの平均冷却速度を1.0℃/sec以上
    とし、該鋳片の厚さを50mm以下とし、再結晶温度以
    下で圧下率を60%以上とする圧延を行つた後、再結晶
    焼鈍することを特徴とする成形性に優れた薄鋼板の製造
    方法。
  2. (2)特許請求の範囲第1項記載の方法において、鋳造
    後の1350℃から900℃までの平均冷却速度を3℃
    /mm以上とする成形性に優れた薄鋼板の製造方法。
  3. (3)特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法に
    おいて、鋳造後に該鋼鋳片を600℃以上850℃以下
    の温度で巻き取るか、あるいは、鋳造後該鋳片を加熱し
    て600℃以上850℃以下の温度域に5分間以上保持
    した後該圧延を行う成形性に優れた薄鋼板の製造方法。
  4. (4)特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法に
    おいて、鋳造後、冷間圧延前に再結晶温度以上の温度で
    20%以上の圧下率で圧延する成形性に優れた薄鋼板の
    製造方法。
  5. (5)特許請求の範囲第3項記載の方法において、鋳造
    後、巻き取りあるいは該熱処理前に再結晶温度以上の温
    度で20%以上の圧下率で圧延する成形性に優れた薄鋼
    板の製造方法。
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