JPS61261507A - 吸音構造及び吸音壁構成用ブロツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、吸音構造及び吸音壁構成用ブロックの改良に
関する。

［従来技術と問題点］ 従来の代表的な吸音構造は、第３図に示す如く、貫通孔
１ａが穿設された一定厚みのブロック１．１・・・を段
積みして構築した吸音壁２と、吸音壁２の背面側に必要
に応じて配されたガラスウールマット等からなる吸音材
３と、吸音材３と仕切壁４との問に形成された背後空気
ＨＡとからなる。この吸音構造の吸音周波数特性は、貫
通孔１ａの長さし。

貫通孔１ａの内径り２貫通孔１ａ、ｌａ・・・の開口率
及び背後空気Ｉ！Ａの厚みＷによって決定されるが、壁
厚みが一定な場合はこれらの値が特定されるため一義的
に決定される。従って、従来の吸音構造にあっては、吸
音できる周波数帯が狭く、吸音できない周波数帯が生ず
る欠点があった。

［発明の目的］ 本発明は、上記欠点を解決するために、吸音できる周波
数帯の広い吸音構造及び吸音壁構成用ブロックの提供を
目的とする。

［発明の構成］ 本第１発明に係る吸音構造は、正面から背面へ貫通する
複数の貫通孔が穿設された吸音壁を備えた吸音構造にお
いて１．吸音壁における任意な貫通孔の開口部を含む任
意正面領域の壁厚みと該任意正面領域に近接する貫通孔
の開口部を含む近接正面領域の壁厚みとを異ならせたこ
とである。

本第２発明に係る吸音壁構成用ブロックは、正面から背
面へ貫通する複数の貫通孔が穿設された吸音壁構成用ブ
ロックにおいて、肉厚を変化させることにより貫通長さ
の異なる貫通孔を二種以上穿設したことである。

［実施例の説明］ 本第２発明に係る吸音壁構成用ブロックを用いた本第１
発明に係る吸音構造を第１図に示す実施例に基づいて説
明する。吸音壁構成用ブロック６は、セラミック焼成物
、セメント成形物又は合成樹脂成形物等からなり、表面
６ａ及び／又は裏面６ｂを凹状、凸状又は凹凸状にする
等して肉厚を変化させ、表面６ａから裏面６ｂへ貫通す
る長さの異なる貫通孔１．８の二種以上が穿設されてい
る。貫通孔７．８・・・は、丸、楕円又は多角形等の任
意横断面形状からなり、５■鵬φ〜４０１１φに相当す
る孔断面積をそれぞれ有し、開口率を５〜４０％程度と
しである。更に、吸音壁構成用ブロック６は、左右両側
面に縦係止溝９．９が形成されている。吸音Ｗ！１０は
、所定間隔Ｓを設けて支持柱１１．１１・・・を立設し
、支持柱１１．１１の間に、支持柱１１の係止片１１ａ
を吸音壁構成用ブロック６の縦係止溝９．９内へ係合さ
せるようにして、吸音壁構成用ブロック６．６を段積み
して構築される。隣接する吸音壁構成用ブロックら、６
同志は、必要に応じてセメントモルタル。

エポキシ接着剤等で接合される。吸音壁１０の背面側に
は、図示省略したが、ガラスウールマット等からなる吸
音材が必要に応じて配され、更に仕切Ｗ１４との間に背
後空気ｍＡの適宜厚みＷ（例えば、Ｗｍ１０〜５０ＣＩ
）が形成される。

第２図は、本発明に係る吸音構造の第２実施例を示す。

吸音壁１２は、厚みの異なる二種類以上のブロック１３
．１４・・・を段積みして、表面側１２ａが平坦面又は
凹凸面（図示省略）となるように構成されている。各ブ
ロック１３（１４）には、貫通孔１５（１６）が１個以
上穿設されている。吸音壁１２の背面側には、ガラスウ
ールマット等からなる吸音材３が必要に応じて配され、
更に仕切壁４との間に背後空気層Ａの適宜厚みＷ（例え
ば、Ｗ−１０〜５００■）が形成される。

［作　用］ 本第１発明に係る吸音構造は、吸音壁１０（１２）に貫
通長さの異なる二種以上の貫通孔７．８（１５，１６）
が形成されているので、各貫通孔７．８（１５，１６）
固有の共鳴周波数に対応した周波数の音を吸音すること
が出来る。

本第１発明に係る吸音壁構成用ブロック６は、貫通長さ
の異なる二種類以上の貫通孔７，８が形成されているの
で、各貫通孔７．８（１５，１６）固有の共鳴周波数に
対応した周波数の音を吸音する吸音壁を構築するとこが
出来る。

［本発明の効果］ 以上詳述の如く、本発明は以下の如き優れた効果を有す
る。

■　本発明に係る吸音構造は、貫通長さの異なる二種類
以上の貫通孔を有しているので、従来の如き貫通孔の長
さが一定のものに比べ吸音周波数帯が広くなり、広範囲
の周波数に亘って吸音することが出来る。

■　本発明に係る吸音壁構成用ブロックは、貫通長さの
異なる二種以上の貫通孔を有しているので、一種類のブ
ロックのみでも広範囲の周波数に亘って吸音することの
できる吸音壁を構築することが出来る。

■　本発明に係る吸音壁構成用ブロックは、表面に凹凸
模様を形成することが出来るので、意匠的に優れた吸音
壁面を構成することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す断面斜視図、第２図
は本発明の第２実施例を示す断面斜視図、第３図は従来
の吸音構造を示す断面斜視図である。 ６・・・吸音壁構成用ブロック ７．８（１５，１６）・・・貫通孔　１０（１２）・・
・吸音壁特許出願人　　株式会社イナックス 代　理　人　　弁理士　内１）敏彦 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、正面から背面へ貫通する複数の貫通孔が穿設された
   吸音壁を備えた吸音構造において、吸音壁における任意
   な貫通孔の開口部を含む任意正面領域の壁厚みと該任意
   正面領域に近接する貫通孔の開口部を含む近接正面領域
   の壁厚みとを異ならせたことを特徴とする吸音構造。 ２、前記吸音壁は、貫通孔が穿設された厚みの異なる二
   種以上の吸音壁構成用ブロックを用いて構築されている
   特許請求の範囲第１項記載の吸音構造。 ３、前記吸音壁は、肉厚を変化させることにより貫通長
   さの異なる貫通孔を二種以上穿設した吸音壁構成用ブロ
   ックを用いて構築されている特許請求の範囲第１項記載
   の吸音構造。 ４、前記吸音壁は、前記吸音壁構成用ブロックの両側面
   に縦係止溝を形成すると共に所定間隔を設けて支持柱を
   立設し、支持柱の係止片を吸音壁構成用ブロックの縦係
   止溝内へ係合させつつ吸音壁構成用ブロックを段積みし
   て構築されている特許請求の範囲第２項又は第３項記載
   の吸音構造。 ５、正面から背面へ貫通する複数の貫通孔が穿設された
   吸音壁構成用ブロックにおいて、肉厚を変化させること
   により貫通長さの異なる貫通孔を二種以上穿設したこと
   を特徴とする吸音壁構成用ブロック。