JP2006152785A - 吸音板及びその吸音方法並びに設置方法 - Google Patents

吸音板及びその吸音方法並びに設置方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 軽量で、吸音性能が高く、かつ屋外環境において性能を維持できる吸音板を提供する。
【解決手段】 吸音板(1) は吸音部(2)と筐体(5)からなる。吸音部(2) は、有機高分子材料、アルミニウム、耐水性を有する樹脂含浸紙または樹脂コーティング紙から成る板体(3)に多数の穴(4)を形成してなる。筐体(5)は吸音部の上下面、側面、背面を覆っている。吸音部の嵩比重は0.14である。多数の穴(4)は縦横に整列して形成されているが、千鳥状に配置したり、ランダムに配置したり、適宜に配置することができる。筒状孔の長さ、即ち穴(4)の長さ(深さ)は、吸音板の厚さを連続的に変化させたことにより、異ならしめられている。これにより、穴(4)による筒状孔(片側閉管気柱)の共鳴が生じ、吸音対象の周波数帯域を設定することができる。

【選択図】 図1

Description

本発明は、吸音板及びその吸音方法並びに設置方法に関するものである。
鉄道軌道に近接した建物では、鉄道軌道からの騒音が影響するため、防音塀が設置されることがある。一般に、高架軌道では高欄が設置されているが、これに防音板を取り付けることにより、騒音の影響を低減する方法が取られる場合がある。
この場合、構造耐力上の制限から、重量のある付属物を新たに設置することができない既存鉄道高架軌道がある。
従来の吸音板としては、代表的な吸音材としてのグラスウールを取付用の枠や表面保護用のパンチングメタル等の補助板等で被覆して板体に構成したもの(例えば特許文献1参照)や、セラミック系、モルタル系材料を板体に成形してなる吸音板等がある。セラミック吸音板としては、多孔セラミック板の焼成品からなる吸音板(例えば特許文献2参照)が知られている。
特開平10−183539号公報。 特開平7−110692号公報。
吸音材としてのグラスウールは、それ自体は比較的軽いのであるが、材料が軟らかいため、これを板体に構成する場合には上記パンチングメタル等の補助板で全体を被覆する必要があり、吸音板全体としては重量が大きくなってしまう。
また補助板等で被覆せずに、そのまま下地材にボルト、ナット等で取り付けることができるセラミック系やモルタル系の吸音板は、重量が非常に大きい。
上記特許文献2記載の吸音板は吸音率は高いものの、重くて脆く、冬場には内部に含浸した水分の凍結膨張により割れるという難点があり、屋外の用途には向かない。
また両者とも小径の連続的な気孔により高い吸音率を発現する反面、毛細管の原理で水分を含浸しやすく、粉塵による目詰まりで性能が低下し、屋外の用途には向かない。
従って、上述の従来の吸音板はいずれも、構造耐力上の制限から、重量のある付属物を設置することができない既存鉄道高架軌道には採用するのは困難であり、屋外で風雨に晒される環境での性能維持は困難である。
そこで、本発明は、このような従来の課題を解決して、軽量で、吸音性能が高く、かつ屋外環境において性能を維持できる吸音板を提供することを目的とする。
吸音板は、防水性、耐候性に優れ、凍結によって損傷せず、振動を受けた際に破損せず、既設構造物への設置が楽に行えるように軽量であることが求められる。
気柱管による吸音現象を用いた吸音方法は、吸音したい騒音の周波数に対する設計が容易であり、複数の周波数の騒音に対しては孔深さの異なる気柱管を設置することで吸音が可能である。しかし、吸音能力を高めるには気柱管を多数設ける必要があるが、従来、安価に作製できるものはなかった。例えばセメントパネルや発泡体に多数の孔を開けたものは、孔数に限界があり、吸水性を有して凍結に対し弱く、振動に対し脆く、しかも重い。また、紙やアルミニウムのハニカム材からなるものは高価であり、ハニカム作製に用いた接着剤の耐久性が低い。
本発明のもう一つの目的は、防水性、耐候性に優れ、凍結によって損傷せず、振動を受けた際に破損せず、既設構造物への設置が楽に行えるように軽量であり、しかも安価に作製できる吸音板を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明は、請求項1において、多数の筒状孔が中実体の厚さ方向に形成された吸音部と吸音部の少なくとも一面を覆う筐体からなる吸音板であって、筒状孔の長さを2種以上とし、吸音部材質が有機高分子材料で形成され、吸音部の嵩比重が0.4以下であることを特徴とする吸音板を提供する。
また、請求項2の発明は、多数の筒状孔が中実体の厚さ方向に形成された吸音部と吸音部の少なくとも一面を覆う筐体からなる吸音板であって、筒状孔の長さを2種以上とし、吸音部材質がアルミニウムで形成され、吸音部の嵩比重が0.4以下であることを特徴とする吸音板を提供する。
また、請求項3は、多数の筒状孔が中実体の厚さ方向に形成された吸音部と吸音部の少なくとも一面を覆う筐体からなる吸音板であって、筒状孔の長さを2種以上とし、吸音部材質が耐水性を有する樹脂含浸紙または樹脂コーティング紙で形成され、吸音部の嵩比重が0.4以下であることを特徴とする吸音板を提供する。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、吸音板の厚さを連続的または段階的に変化させたことより筒状孔の長さを2種以上とした吸音板を提供する。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、筒状孔の孔径を2〜20mmとした吸音板を提供する。
また、請求項6の発明は、吸音部がプラスチック段ボールの積層体で作製されている請求項1,4又は5記載の吸音板を提供する。
また、請求項7の発明は、吸音部の内奥側の面に面密度0.04kg/m以下のフィルムにて被覆された吸音材を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の吸音板を提供する。
また、請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の吸音板を、筐体に覆われていない側が音源を向くように配置することを特徴とする吸音方法を提供する。
また、請求項9の発明は、請求項7記載の吸音板を用いて、少なくとも低周波数領域の騒音を吸収することを特徴とする吸音方法を提供する。
また、請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の吸音板を、筒状孔が吸音板の前方斜め下を向くように設置壁面に設置することを特徴とする吸音板の設置方法を提供する。
請求項1の発明では、筒状孔(片側閉管気柱)の共鳴により吸音を図るので、筒状孔を構成する穴の長さすなわち深さを調節することにより、吸音対象の周波数帯域を設定することができる。また、多数の筒状孔の各孔の長さ(深さ)を異ならしめることで、吸音対象の周波数帯域を複数設定することができる。多数の筒状孔を構成する穴の長さ(深さ)が均一であると、特定の周波数の音に対してしか吸音効果が生じない。例えば、騒音レベルのピークが500〜2000Hzといった広い範囲において平坦な特性を示す場合には、特定周波数のみではオールパス騒音レベルへの効果は小さい。それよりは騒音特性に対応する幅広い周波数での吸音率を示す吸音板の方が効果的である。筒状孔の断面形状としては円形、楕円形、三角、四角もしくはそれ以上の多角形であってもよい。筒状孔を形成する方法としては板材への機械的穴あけ、ハニカム材の使用、筒の集成、段ボール状の成形体の積層、多数のリブのある板体の積層といった方法が挙げられる。
さらに筒状孔の表面に凹凸や起毛または微細な気孔を設けることにより吸音効果向上に寄与することができる。
請求項1の吸音部は、少なくとも一面を筐体で覆って、吸音部を保護している。筐体で音源側の面を覆う場合には開口率70%以上、さらに好ましくは開口率85%以上のものを使用するのが吸音率維持の面から好ましい。パンチングメタルでは開口率が70%程度であるので、開口率をそれ以上にするためには金網のようなものを使用すると良い。筐体の材質としては屋外環境に使用可能な材料であれば金属、有機高分子材料、無機材料が挙げられるが、軽量とするために、薄い鋼板やアルミニウム板、または有機高分子材料が好ましい。筐体の下面には水抜き穴を設置しておいても良い。また部位により材質を変えても構わない。
さらに、請求項1の吸音部は、有機高分子材料で形成されているため、耐水性や耐衝撃性に優れており、その嵩比重は0.4以下であるので、軽量であり、既存の高架橋、鉄橋等に取付ける際に構造物への負担が小さくて済み、補強が必要でなく、寿命の短縮を招くことがない。嵩比重はより好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.1以下である。有機高分子材料としては特に限定されないが、吸音板が使用される環境を考慮すると、施工時または別途作業時に吸音板に何らかの物が当たった際の破損を防ぐために、衝撃で破損しにくい材料が好ましい。このような材料として、例えばポリカーボネート、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。また屋外での使用における高分子材料の劣化を防ぐために、紫外線吸収剤等を混入したものを使用することが好ましい。また用途に応じて不燃性や難燃性、抗菌、防汚性を付与しても構わない。
請求項2の発明では、吸音部はアルミニウムで形成されているために耐水性、耐火性に優れている。
請求項3の発明では、吸音部は耐水性を有する紙で形成されているために耐水性があると同時に軽量化しやすい。
請求項4の発明は、請求項1の発明における筒状孔の長さを変えるための1手段である。
請求項5の発明は、筒状孔の孔径が2mm以下では水や粉塵で目詰まりしやすくなり、20mm以上では吸音効果に影響が出ることから屋外で使用するのに好適で、吸音周波数帯域の設計が容易な範囲を規定したものである。
請求項6の発明では、吸音部はプラスチック段ボールの積層体で作製されているので、防水性、耐候性に優れ、凍結によって損傷せず、振動を受けた際に破損せず、既設構造物への設置が楽に行えるように軽量であり、しかも安価に作製できる吸音板を提供することができる。プラスチック段ボールの積層体の例としては、台形にカットしたプラスチック段ボールを複数枚積層したもの、斜辺部を多段状にカットしたプラスチック段ボールを複数枚積層したもの等が挙げられる。
請求項7の発明では吸音材を設けるので、吸音効果を一層高めることができる。この吸音材を面密度0.04kg/m以下のフィルムで覆うことにより吸音材の吸音性能に悪影響を与えることなく、水や粉塵による目詰まりから吸音材を防護することができる。面密度のさらに好ましい範囲は0.02kg/m以下であり、フィルムの材料としては金属箔もしくは有機高分子膜などが挙げられる。吸音材を吸音部の内奥側の面に設置することで、吸音材が表面に露出することがないため、フィルムの破れを防ぐことができる。吸音材としては繊維状物、連続気泡の発泡体等が好ましい。吸音部、吸音材、フィルム、さらに筐体までを同材質の材料で構成すれば、廃棄時の分別が容易でリサイクル可能となる。
請求項8の発明では、吸音板を、筐体に覆われていない側が音源を向くように配置することで、吸音効果を向上させることができる上に、筐体によって水や粉塵による筒状孔の目詰まりを防ぐことができる。
請求項9の発明は、吸音部に吸音材を設けた吸音板を用いて、少なくとも低周波数領域、好ましくは500Hzより低周波数側の領域の騒音を吸収する吸音方法である。従来、500Hzより低周波数側の領域で吸音を効果的に行うことが求められていたが、困難であった。たとえば、実施例7に示すように、プラスチック段ボールからなる吸音部のみ、および、グラスウールからなる吸音材のみでは、500Hzより低周波数側の領域では効果的な吸音ができないが、プラスチック段ボールからなる吸音部にグラスウールからなる吸音材を設けたものではこのような低周波数側の領域の騒音を効果的に吸収することができる。
請求項10の発明において、「前方」とは、垂直壁に設置された吸音板において、同壁の反対側すなわち、図14におけるに右方向をいう。吸音板を、筒状孔が吸音板の前方斜め下を向くように設置壁面に設置することにより、多数の孔を板体の拡がり方向に対して直角方向に形成する場合と比較して、孔の長さ、従って吸音部を構成する孔の長さを長くすることが可能であり、従って吸音部を厚くせずに、より低い周波数帯域に適合させることができ、もしくは同じ周波数帯域の吸音に対し吸音板を薄くすることができる。また筒状孔が斜め下向きに角度を持つため、雨水の浸入を防ぐことができる。鉄道軌道や高速道路では音源が吸音板の斜め前方にあるので、吸音板を、筒状孔が吸音板の前方斜め下を向くように設置壁面に設置することにより、吸音効果が格段に高められる。
吸音板の取り付け方法としては、壁にボルトやネジ、リベット等を使用して機械的に締結する方法や、吸音板にかぎ状の係止部を設け、壁にも桟を設置して簡易に取り替え可能なように壁掛けする方法や、接着剤にて接着接合する方法がある。軽量であるため、大がかりな取り付け方法を必要とせず、簡易に取り付けることが可能である。
本発明による吸音板は、既存の壁、構造物等にこれを設置する使用形態の外、吸音板自体を防音壁として用いることもできる。例えば、耐火性や耐候性、対擦過性を必要とする用途では、新設もしくは既存の防音壁を撤去して新たに本発明による吸音板を防音壁として設置する場合は、筐体の後面部の材質として金属板もしくはフレキシブルボードなど、比較的面密度の高い板体を使用すればよい。
板体を保護板で被覆すると、既設の壁と筐体が列車の通過時の振動により互いに衝突して新たな音源になることがある。これを防ぐために、吸音板を弾性接着剤で固定する方法や、ボルト固定する際にもゴム状材料を間に挿入する方法などがある。
本発明は、以上に説明したとおり、軽量で、吸音性能が高く、かつ屋外環境において性能を維持できる吸音板を提供することができるので、以下に示すような効果が奏される。
a.構造耐力上の制限から重量のある付属物を設置することができない既存鉄道高架軌道の高欄に、鉄道騒音の近隣への影響を低減するための吸音板を設置することができる。
b.このような吸音板は、普及率が高く、比較的単純な形状の成形体を利用して製作することができるとともに、孔の深さや、異なった深さの孔を組み合わせる等により吸音周波数特性を簡易に制御でき、製品間の吸音特性にばらつきがない。
c.軽量であることから、高欄等への取り付け作業を容易に行うことができる。
d.特定範囲の径の筒状孔としたこと、吸音材を吸音部の奥部に格納し表面に露出しないようにしたこと、吸音材をフィルムで被覆したこと、筒状孔を水平ではなく、下向きに角度を持って設置したこと、吸音部を有機高分子、アルミニウム、耐水紙としたことにより、屋外環境下において、従来の無機多孔質体の吸音板のような含水による性能の低下や凍害による割れが生じない。また繊維状吸音板のような含水・粉塵による性能低下についても防ぐことができる。
e.吸音部をプラスチック段ボールの積層体で作製することにより、防水性、耐候性に優れ、凍結に対し強靱であり、振動を受けた際に脆くなく、既設構造物への設置が楽に行えるように軽量であり、安価に作製できる吸音板を提供することができる。
次に本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
実施例1
図1は吸音板の正面図、図2はその一部の拡大図、図3は図2中のI−Iに沿う断面図である。
これらの図において、符号(1) は本発明により構成した吸音板を示すもので、吸音部(2)と筐体(5)からなる。吸音部(2) は、有機高分子材料、アルミニウム、耐水性を有する樹脂含浸紙または樹脂コーティング紙から成る板体(3)に多数の穴(4)を形成してなる。筐体(5)は吸音部の上下面、側面、背面を覆っている。吸音部の嵩比重は0.14である。
多数の穴(4)は縦横に整列して形成されているが、千鳥状に配置したり、ランダムに配置したり、適宜に配置することができる。
吸音部(2) は、上記のように有機高分子材料、アルミニウム、耐水性を有する樹脂含浸紙または樹脂コーティング紙から成る板体(3)によって構成しているので、パンチングメタル等の補助板等で被覆せずに、その形状を維特することができる。従って、ボルト、ナット等の適宜の取り付け部材により、そのまま吸音を行う個所における下地材に設置することができ、非常に軽量である。
筒状孔の長さ、即ち穴(4)の長さ(深さ)は、図3に示すように、吸音板の厚さを連続的に変化させたことにより、異ならしめられている。これにより、穴(4)による筒状孔(片側閉管気柱)の共鳴が生じ、吸音対象の周波数帯域を設定することができる。
図4、図5、図6は図2の吸音部の別の形態である。吸音部の筒状孔の形状が六角、円、波状のものを示している。
図7、図8、図9は図1の吸音板の厚さを段階的もしくは連続的に変化させた別の例を示している。
実施例2〜4
筐体を厚さ0.5mmのアルミニウム板で構成した実施例1の形態の吸音板において、吸音板の寸法を幅400mm、高さ700mm、上端、下端の厚さそれぞれ140mm、60mmとし、吸音部の材質をポリプロピレン製、孔の大きさを5mm角(嵩比重:0.14)としたもの(実施例2)、吸音部の材質をアルミニウム製、孔を6mmのハニカム形状(嵩比重:0.12)としたもの(実施例3)、吸音部の材質を紙製、孔を9mmのハニカム形状(嵩比重:0.03)としたもの(実施例4)についてJIS A 1409に準じる方法にて吸音率の測定を行った。この結果を図10に示す。
比較例1、2
吸音板の厚さを一様とし、各々が60mm(比較例1)、140mm(比較例2)になるよう形成されている以外の構成は実施例2のものと同じである。これらの吸音板(嵩比重:0.14)について、吸音率の測定を行った。この結果を図11に示す。
図11によれば、板体の全てに夫々60mm、140mmの深さの穴を形成した吸音板(比較例1、2)は、夫々特定の周波数帯域で顕著なピークを持つ吸音特性を有することが分かる。
これに対して、図10の一枚の板体に60mm〜140mmの穴を連続的に形成した吸音板(実施例2)では、図11の吸音板と比較して吸音率のピークの高さが低くなっているが、図11の吸音板では、夫々の特定の周波数帯域を外れた周波数帯域において吸音率が大きく低下しているのに対して、図10の吸音板では、他の夫々の吸音板の吸音率のピークの周液数帯域を包括する周波数帯域においても吸音率が高い傾向を示している。
従って、一枚の板体に構成する多数の片側閉管気柱部の長さ、即ち穴の深さを群毎に異ならせれば、吸音対象の周波数帯域を複数設定して、広い周波数帯域に渡って吸音を行うことができることがわかる。
実施例5
図12に示すように、図3に示す実施例2の吸音板(1) において、吸音部(2) と筐体(5)の背面部(9)の間に吸音材(密度32kg/m 、厚さ25mmのグラスウールボード)(10)を介設させた。吸音材は厚さ10μmのPET製フィルムにて被覆されている。その他の点は実施例2と同様とし、吸音率を測定した。この測定結果を図13のグラフに示す。
実施例6
図14において、吸音板が、壁(11)に長さ(深さ)を異にする多数の穴(4) が前方斜め下向きとなるように設置されている。
実施例7
吸音板を構成する吸音部が、プラスチック段ボールの積層体で作製されている例を図15および16に示す。図15では、プラスチック段ボールの積層体(12)は、厚さ5mm、目付800g/mの台形プラスチック段ボール(13)を複数枚積層したものである。
図16では、プラスチック段ボールの積層体(14)は、厚さ5mm、目付800g/mのプラスチック段ボールの三角形片の斜辺部を多段状にカットしたもの(15)を複数枚積層したものである。
実施例8
実施例1と同様にして、吸音部が厚さ5mm、目付800g/mのプラスチック段ボールで構成されている吸音板(A)を作製した(段ボールの孔長が50mmで、孔が吸音部の厚さ方向に対し0°の角度をなすもの、段ボールの孔長が100mmで、孔が吸音部の厚さ方向に対し15°の角度をなすもの、段ボールの孔長が150mmで、孔が吸音部の厚さ方向に対し0°の角度をなすもの)。この吸音板の構造は図3に示すものと同じである。
実施例1と同様にして、吸音部が密度32kg/m 、厚さ25mmのグラスウールで構成されている吸音板(B)を作製した。この吸音板の構造も図3に示すものと同じである。
また、実施例5と同様にして、吸音部が厚さ5mm、目付800g/mのプラスチック段ボールで構成され、かつ吸音材が密度32kg/m 、厚さ25mmのグラスウールボードで構成されている吸音板(C)を作製した(段ボールの孔長が50mmで、孔が吸音部の厚さ方向に対し0°の角度をなすもの、段ボールの孔長が100mmで、孔が吸音部の厚さ方向に対し15°の角度をなすもの、段ボールの孔長が150mmで、孔が吸音部の厚さ方向に対し0°の角度をなすもの)。この吸音板の構造は図12に示すものと同じである。
これらの吸音板について、周波数100〜5000hzの範囲で吸音率を測定した。その結果を図17〜19のグラフに示す。
これらのグラフからわかるように、吸音部がプラスチック段ボールで構成されている吸音板(A)、および吸音部がグラスウールで構成されている吸音板(B)に比べ、吸音部がプラスチック段ボールで構成され、かつ吸音材がグラスウールボードで構成されている吸音板(C)は、低周波数側、とりわけ500Hz以下の領域で高い吸音率を示す。
実施例9
図20に分解状態を示すように、実施例5の構成の吸音板において、筐体(5)を厚さ0.5mmのアルミニウム板で構成し、吸音部(2)を厚さ5mm、目付800g/mの台形プラスチック段ボール(13)を複数枚積層してなる積層体で構成し、吸音部(2) と筐体(5)の背面部(9)の間に吸音材(密度32kg/m 、厚さ25mmのグラスウールボード)(10)を介設させた。吸音材は厚さ10μmのPET製フィルムにて被覆されている。吸音部(2)の筒状孔の長さ、即ち穴(4)の長さ(深さ)は、各吸音板の厚さを連続的に変化させたことにより、異ならしめられている。
この吸音板(1)について、周波数100〜5000hzの範囲で吸音率を測定した。また、比較のために、筐体(5)のみ、筐体(5)にグラスウールボード吸音材(10)を配したもの、筐体(5)に台形プラスチック段ボール(13)の積層体からなる吸音部(2)を配したものを作製し、これらについても上記と同様に吸音率を測定した。その結果を図21のグラフに示す。
このグラフからわかるように、筐体(5)のみ、筐体(5)にグラスウールボード吸音材(10)を配したもの、筐体(5)に台形プラスチック段ボール(13)の積層体からなる吸音部(2)を配したものに比べ、吸音部がプラスチック段ボールで構成されかつその穴(4)の長さ(深さ)が異なり、吸音部(2) と筐体(5)の背面部(9)の間にグラスウールボード吸音材(10)が介設されてなる吸音板は、低周波数側、とりわけ500Hz以下の領域で高い吸音率を示す。
実施例1を示す正面図である。 図1の一部の拡大図である。 図1中のIII−III線に沿う断面図である。 図1の吸音部の別の形態を示す正面図である。 図1の吸音部の別の形態を示す正面図である。 図1の吸音部の別の形態を示す正面図である。 図1の吸音板の厚みを段階的に変化させた別の形態を示す斜視図である。 図1の吸音板の厚みを連続的に変化させた別の形態を示す斜視図である。 図1の吸音板の厚みを連続的に変化させた別の形態を示す斜視図である。 実施例2〜4による周波数と吸音率の関係を示すグラフである。 比較例1、2による周波数と吸音率の関係を示すグラフである。 実施例5を示す要部断面図である。 実施例5による周波数と吸音率の関係を示すグラフである。 実施例6を示す壁に取り付けた状態での断面図である。 実施例7によるプラスチック段ボールの積層体を示す分解斜視図である。 実施例7によるプラスチック段ボールの積層体を示す分解斜視図である。 実施例8による周波数と吸音率の関係を示すグラフである。 実施例2〜4による周波数と吸音率の関係を示すグラフである。 実施例2〜4による周波数と吸音率の関係を示すグラフである。 実施例9の吸音板を示す分解斜視図である。 実施例9による周波数と吸音率の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 吸音板
2 吸音部
3 板体
4 穴(閉管気柱部)
5 筐体
9 背面側筐体
10 吸音材
11 壁
12,14 プラスチック段ボールの積層体


Claims (10)

  1. 多数の筒状孔が中実体の厚さ方向に形成された吸音部と吸音部の少なくとも一面を覆う筐体からなる吸音板であって、筒状孔の長さを2種以上とし、吸音部材質が有機高分子材料で形成され、吸音部の嵩比重が0.4以下であることを特徴とする吸音板。
  2. 多数の筒状孔が中実体の厚さ方向に形成された吸音部と吸音部の少なくとも一面を覆う筐体からなる吸音板であって、筒状孔の長さを2種以上とし、吸音部材質がアルミニウムで形成され、吸音部の嵩比重が0.4以下であることを特徴とする吸音板。
  3. 多数の筒状孔が中実体の厚さ方向に形成された吸音部と吸音部の少なくとも一面を覆う筐体からなる吸音板であって、筒状孔の長さを2種以上とし、吸音部材質が耐水性を有する樹脂含浸紙または樹脂コーティング紙で形成され、吸音部の嵩比重が0.4以下であることを特徴とする吸音板。
  4. 吸音板の厚さを連続的または段階的に変化させたことより筒状孔の長さを2種以上としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吸音板。
  5. 筒状孔の孔径を2〜20mmとしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の吸音板。
  6. 吸音部がプラスチック段ボールの積層体で作製されている請求項1,4又は5記載の吸音板。
  7. 吸音部の内奥側の面に面密度0.04kg/m以下のフィルムにて被覆された吸音材を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の吸音板。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の吸音板を、筐体に覆われていない側が音源を向くように配置することを特徴とする吸音方法。
  9. 請求項7記載の吸音板を用いて、少なくとも低周波数領域の騒音を吸収することを特徴とする吸音方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の吸音板を、筒状孔が吸音板の前方斜め下を向くように設置壁面に設置することを特徴とする吸音板の設置方法。

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