JPS61259845A - 開缶性に優れたイ−ジ−オ−プン蓋の製造方法 - Google Patents
開缶性に優れたイ−ジ−オ−プン蓋の製造方法Info
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- JPS61259845A JPS61259845A JP9891785A JP9891785A JPS61259845A JP S61259845 A JPS61259845 A JP S61259845A JP 9891785 A JP9891785 A JP 9891785A JP 9891785 A JP9891785 A JP 9891785A JP S61259845 A JPS61259845 A JP S61259845A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本発明は開缶性に優れたイージーオープン蓋の製造方法
に関するものである。
に関するものである。
（従来の技術）
最近、飲料缶あるいは食缶等の缶蓋において。
適当な形状、深さのスコアを刻印しておき、開缶用のタ
ブを取付け、このタブを引張ることによりスコア部が切
れ９缶切りなどの道具なしに容易に開缶できるイージー
オープン蓋が使われている。
ブを取付け、このタブを引張ることによりスコア部が切
れ９缶切りなどの道具なしに容易に開缶できるイージー
オープン蓋が使われている。
このイージーオープン蓋の素材としてはスチールとアル
ミニウムとがある。アルミニウム裂のイーシーオープン
蓋は耐食性の点からすべての内容物に使用できるとはい
えず、とくに塩分を含む内容物に対してはスチール製が
使用されている。また。
ミニウムとがある。アルミニウム裂のイーシーオープン
蓋は耐食性の点からすべての内容物に使用できるとはい
えず、とくに塩分を含む内容物に対してはスチール製が
使用されている。また。
缶の胴部はスチール製が主体であることから空缶回収、
リサイクルの点からも缶全体が同一材料で出来ているこ
とが望ましい。このような点からスチール製イージーオ
ープン蓋の適用拡大が望まれている。ところがスチール
製のイーシーオープン蓋はアルミニウム製のイージーオ
ープン蓋に比べて開缶力が高いという欠点を有している
。この欠点を解消するために、たとえば特開昭５８−７
７５３２号公報に見られるようにスコア加工部にレーザ
ー加工を施し加工硬化部を軟質化させて開缶力を低減す
る方法が考案されている。しかし、この方法ではスコア
部のまわりの軟化が大きく、開缶時にスコアのまわりま
でも変形し、開缶性の向上はか、ならずしも充分ではな
い。このほか種々の開発がなされているが、いずれも開
缶性をきわめて大きく向上させるには至っていない。こ
のようにスチール製イージーオープン蓋では開缶性が良
好であるとはいえず、開缶力の低減が望まれている。
リサイクルの点からも缶全体が同一材料で出来ているこ
とが望ましい。このような点からスチール製イージーオ
ープン蓋の適用拡大が望まれている。ところがスチール
製のイーシーオープン蓋はアルミニウム製のイージーオ
ープン蓋に比べて開缶力が高いという欠点を有している
。この欠点を解消するために、たとえば特開昭５８−７
７５３２号公報に見られるようにスコア加工部にレーザ
ー加工を施し加工硬化部を軟質化させて開缶力を低減す
る方法が考案されている。しかし、この方法ではスコア
部のまわりの軟化が大きく、開缶時にスコアのまわりま
でも変形し、開缶性の向上はか、ならずしも充分ではな
い。このほか種々の開発がなされているが、いずれも開
缶性をきわめて大きく向上させるには至っていない。こ
のようにスチール製イージーオープン蓋では開缶性が良
好であるとはいえず、開缶力の低減が望まれている。
（発明が解決しようとする問題点）
本発明が解決しようとする問題点は、従来のスチール製
イージーオープン蓋の開缶力が高いという欠点を解決す
ることにある。
イージーオープン蓋の開缶力が高いという欠点を解決す
ることにある。
（問題点を解決するための手段）
イージーオープン蓋の開缶力を低減するためには、スコ
ア底部の強度を下げれば良い。この方法として、スコア
加工により硬化した部分を熱処理により軟化させる方法
などが考えられる。しかし。
ア底部の強度を下げれば良い。この方法として、スコア
加工により硬化した部分を熱処理により軟化させる方法
などが考えられる。しかし。
ただ単にスコア加工後軟化のための熱処理を施しただけ
では開缶性はかならずしも向上しない。
では開缶性はかならずしも向上しない。
本発明者らはイージーオープン蓋の開缶の機構を鋭意検
討した結果、この原因を究明するとともにさらに次のよ
うな知見を得た。すなわち１通常の鋼板にスコアを刻印
した後に熱処理を施すと。
討した結果、この原因を究明するとともにさらに次のよ
うな知見を得た。すなわち１通常の鋼板にスコアを刻印
した後に熱処理を施すと。
スコア加工により数チの塑性ひずみの生じているスコア
のまわりはひずみ誘起粒界移動により結晶粒が粗大化し
軟化が著しく、開缶の際にこの軟化部が大きく変形しス
コア部への応力集中の度合が低下するため、開缶性は向
上しない。開缶性の向上に対しては、スコアのまわりの
変形を抑えてスコア底部に応力を集中させ剪断応力成分
を有効に働かせなければならない。このためにはスコア
の底部のみを軟化させるか、あるいはスコアのまわシの
軟化をおさえるか、スコア底部の強度に比べてスコアの
まわりの強度をあまシ低下させないことなどが重要であ
る。さらに、スコア底部の軟化は初期開口力（以下ポツ
プ力と称す）の低減には有効であるが、引き裂き開口力
（以下ティア−力と称す）の低減にはあまり効果がなく
、ティア−力の低減に対しては母材が加工硬化していた
方が効果が大きいことなどを知見した。母材が加工硬化
していた方がティア−力が低減する理由は、硬い材料の
方が開口時にクラックの先端に応力が集中しやすいため
であると考えられる。。
のまわりはひずみ誘起粒界移動により結晶粒が粗大化し
軟化が著しく、開缶の際にこの軟化部が大きく変形しス
コア部への応力集中の度合が低下するため、開缶性は向
上しない。開缶性の向上に対しては、スコアのまわりの
変形を抑えてスコア底部に応力を集中させ剪断応力成分
を有効に働かせなければならない。このためにはスコア
の底部のみを軟化させるか、あるいはスコアのまわシの
軟化をおさえるか、スコア底部の強度に比べてスコアの
まわりの強度をあまシ低下させないことなどが重要であ
る。さらに、スコア底部の軟化は初期開口力（以下ポツ
プ力と称す）の低減には有効であるが、引き裂き開口力
（以下ティア−力と称す）の低減にはあまり効果がなく
、ティア−力の低減に対しては母材が加工硬化していた
方が効果が大きいことなどを知見した。母材が加工硬化
していた方がティア−力が低減する理由は、硬い材料の
方が開口時にクラックの先端に応力が集中しやすいため
であると考えられる。。
本発明は上述の知見にもとすいてなされたもので、その
要旨とするところは、（１）Ｃ： ０．１０％以下、Ｓ
ｉ：０．１０％以下１Ｍｎ ： ０．０５〜０．５０％
。
要旨とするところは、（１）Ｃ： ０．１０％以下、Ｓ
ｉ：０．１０％以下１Ｍｎ ： ０．０５〜０．５０％
。
Ａｌ ： ０．１０チ以下、Ｎ：０．０１０％以下を含
有し残部Ｆｅおよび不可避的不純物よりなる鋼を常法に
従い熱間圧延し、ついで１０〜９７％の冷間圧延を施す
ことにより製造した鋼板を用いて、製蓋工程においてス
コアを刻印の後、初期開口部−を５００〜１０００℃の
温度範囲において０．１秒〜１０分間加熱することを特
徴とする開缶性に優れたイージーオープン蓋の製造方法
、 （２）Ｃ： ０．００６０チ以下。
有し残部Ｆｅおよび不可避的不純物よりなる鋼を常法に
従い熱間圧延し、ついで１０〜９７％の冷間圧延を施す
ことにより製造した鋼板を用いて、製蓋工程においてス
コアを刻印の後、初期開口部−を５００〜１０００℃の
温度範囲において０．１秒〜１０分間加熱することを特
徴とする開缶性に優れたイージーオープン蓋の製造方法
、 （２）Ｃ： ０．００６０チ以下。
Ｓｉ：０．１０％以下、 Ｍｎ ： ０．０５〜０．５
０％、 Ａｌ：０．１０％以下、Ｎ ： ０．００８チ
以下、かつＴｉ ： ０．００５〜０． ０２５％およ
びＮｂ：０．００５〜０．０３０チのＩｆｔ！または２
種を含有し残部Ｆｅおよび不可避的不純物よりなる鋼を
常法に従い熱間圧延し、ついで１０〜９７％の冷間圧延
を施すことにより製造した鋼板を用いて、製蓋工程にお
いてスコアを刻印の後。
０％、 Ａｌ：０．１０％以下、Ｎ ： ０．００８チ
以下、かつＴｉ ： ０．００５〜０． ０２５％およ
びＮｂ：０．００５〜０．０３０チのＩｆｔ！または２
種を含有し残部Ｆｅおよび不可避的不純物よりなる鋼を
常法に従い熱間圧延し、ついで１０〜９７％の冷間圧延
を施すことにより製造した鋼板を用いて、製蓋工程にお
いてスコアを刻印の後。
初期開口部を５００〜１０００℃の温度範囲において０
．１秒〜１０分間加熱することを特徴とする開缶性に優
れたイージーオープン蓋の製造方法、（３）上記（１）
、 （２）の化学成分を有する鋼を常法に従い熱間圧
延し、ついで３０チ以上の冷間圧延を施し。
．１秒〜１０分間加熱することを特徴とする開缶性に優
れたイージーオープン蓋の製造方法、（３）上記（１）
、 （２）の化学成分を有する鋼を常法に従い熱間圧
延し、ついで３０チ以上の冷間圧延を施し。
再結晶焼鈍を行った後さらに１０〜９７チの冷間圧延を
施すことにより製造した鋼板を用いて、製蓋工程におい
てスコアを刻印の後、初期開口部を５００〜１０００℃
の温度範囲において０．１秒〜１０分間加熱することを
特徴とする開缶性に優れたイージーオープン蓋の製造方
法、（４）上記（１） 、 （２） 、 （３）の方法
において、初期開口部に施す熱処理の熱源としてタブを
溶接で取り付ける際の熱を利用することを特徴とする開
缶性に優れたイージーオープン蓋の製造方法にある。
施すことにより製造した鋼板を用いて、製蓋工程におい
てスコアを刻印の後、初期開口部を５００〜１０００℃
の温度範囲において０．１秒〜１０分間加熱することを
特徴とする開缶性に優れたイージーオープン蓋の製造方
法、（４）上記（１） 、 （２） 、 （３）の方法
において、初期開口部に施す熱処理の熱源としてタブを
溶接で取り付ける際の熱を利用することを特徴とする開
缶性に優れたイージーオープン蓋の製造方法にある。
本発明の特徴は、冷間圧延されたままでも適度な加工性
を有する素材を利用し、冷間圧延されたままの状態で缶
用鋼板として使用するところにある。冷間圧延されたま
まの鋼板は通常の再結晶焼鈍が施された鋼板と違って、
スコア刻印後熱処理が施されてもスコアのまわりの結晶
粒が異常に粗大化せず、スコアのまわりもスコアの底部
とともに正常な結晶粒が得られ、スコアのまわりの極端
な軟化による開缶力の上昇を防ぐことができ、極めて低
いボップカを得ることができる。さらに冷間圧延ままの
鋼板はきわめて少ない力で引き裂くことができティア−
力を大幅に低減できる。本発明ではこれらの点を利用し
、熱処理の領域を初期開口部に限ることによシボツブ力
を低減させるとともに、軟化域が引き裂き開口部におよ
ぶのを避け、冷間圧延によるティアーカ低減の効果を有
効に利用した点にある。ここで初期開口部とはタブを引
き起こすなどにより瞬時に最初スコアが切り裂かれる部
分およびその近傍をいう。
を有する素材を利用し、冷間圧延されたままの状態で缶
用鋼板として使用するところにある。冷間圧延されたま
まの鋼板は通常の再結晶焼鈍が施された鋼板と違って、
スコア刻印後熱処理が施されてもスコアのまわりの結晶
粒が異常に粗大化せず、スコアのまわりもスコアの底部
とともに正常な結晶粒が得られ、スコアのまわりの極端
な軟化による開缶力の上昇を防ぐことができ、極めて低
いボップカを得ることができる。さらに冷間圧延ままの
鋼板はきわめて少ない力で引き裂くことができティア−
力を大幅に低減できる。本発明ではこれらの点を利用し
、熱処理の領域を初期開口部に限ることによシボツブ力
を低減させるとともに、軟化域が引き裂き開口部におよ
ぶのを避け、冷間圧延によるティアーカ低減の効果を有
効に利用した点にある。ここで初期開口部とはタブを引
き起こすなどにより瞬時に最初スコアが切り裂かれる部
分およびその近傍をいう。
以下本発明について詳細に説明する。
第１項発明において化学成分を特定した理由について述
べる。Ｃを０．１０％以下とした理由は、Ｃは多すぎる
と加工性が劣化し０．１０％より多く含まれると蓋の緑
の加工ができず、缶胴との巻締め加工ができなくなり蓋
としての用をなさなくなるためである。Ｓｉは、Ｃと同
様に多く含まれると加工性が劣化するとともに表面処理
特性も劣化するため上限を０．１０チとした。Ｍｎも多
く含まれると加工性が劣化するため上限ｔ−０，５０％
とし、０．５０係よりも少ないと熱間圧延時に熱間脆性
によシ疵が発生するため下限を０．０５％とした。Ａｌ
は０．１０チより多く含まれると加工性が劣化するため
上限を０．１０％とし、またＮも０．０１０％よシ多く
含まれると加工性が劣化するため上限をｏ、ｏｉｏ％と
じた。また、第２項発明においてＣを０．００６０％以
下に特定し、かつＴ１およびＮｂの１種または２種を含
有させる理由は、第１項発明における鋼板よシもさらに
加工性を向上させ複雑な形体の蓋も成形できるようにす
るためである。すなわち、ＣおよびＮをＴｌ ｆｉいし
はＮｂで析出物として固定し、固溶Ｃと固溶Ｎによる延
性の劣化を抑え、加工性を飛躍的に向上てせるためであ
る。Ｃを０．００６ Ｑチリ下とした理由は、Ｃがこれ
より多く含まれるとたとえＴＩないしはＮｂで固定して
も炭化物の量が増え加工性が劣化するためである。また
Ｎを０．００８％以下とした理由は、これより多く含ま
れると窒化物の量が増え加工性が劣化するためである。
べる。Ｃを０．１０％以下とした理由は、Ｃは多すぎる
と加工性が劣化し０．１０％より多く含まれると蓋の緑
の加工ができず、缶胴との巻締め加工ができなくなり蓋
としての用をなさなくなるためである。Ｓｉは、Ｃと同
様に多く含まれると加工性が劣化するとともに表面処理
特性も劣化するため上限を０．１０チとした。Ｍｎも多
く含まれると加工性が劣化するため上限ｔ−０，５０％
とし、０．５０係よりも少ないと熱間圧延時に熱間脆性
によシ疵が発生するため下限を０．０５％とした。Ａｌ
は０．１０チより多く含まれると加工性が劣化するため
上限を０．１０％とし、またＮも０．０１０％よシ多く
含まれると加工性が劣化するため上限をｏ、ｏｉｏ％と
じた。また、第２項発明においてＣを０．００６０％以
下に特定し、かつＴ１およびＮｂの１種または２種を含
有させる理由は、第１項発明における鋼板よシもさらに
加工性を向上させ複雑な形体の蓋も成形できるようにす
るためである。すなわち、ＣおよびＮをＴｌ ｆｉいし
はＮｂで析出物として固定し、固溶Ｃと固溶Ｎによる延
性の劣化を抑え、加工性を飛躍的に向上てせるためであ
る。Ｃを０．００６ Ｑチリ下とした理由は、Ｃがこれ
より多く含まれるとたとえＴＩないしはＮｂで固定して
も炭化物の量が増え加工性が劣化するためである。また
Ｎを０．００８％以下とした理由は、これより多く含ま
れると窒化物の量が増え加工性が劣化するためである。
ＴＩは０．００８ｓより少ないとＣおよびＮを固定する
ことができないため０．００８ｓを下限とし、０．０２
５チよシ多く含まれると固溶Ｔ１が増え加工性が劣化す
るため上限を０．０２５％とした。ＮｂＶｉｏ、００５
％より少かいとＣおよびＮを固定することができないた
め０．００５％を下限とし、０．０３０％よシ多く含ま
れると固溶Ｎｂが増え加工性が劣化するため上限を０．
０３０％とした。ＴＩとＮｂは複合して含有してもかま
わりい。
ことができないため０．００８ｓを下限とし、０．０２
５チよシ多く含まれると固溶Ｔ１が増え加工性が劣化す
るため上限を０．０２５％とした。ＮｂＶｉｏ、００５
％より少かいとＣおよびＮを固定することができないた
め０．００５％を下限とし、０．０３０％よシ多く含ま
れると固溶Ｎｂが増え加工性が劣化するため上限を０．
０３０％とした。ＴＩとＮｂは複合して含有してもかま
わりい。
このような成分をもつ鋼を常法に従い、転炉あるいは電
気炉などで溶製しスラブとした後、熱間圧延を施してコ
イルとなす。このコイルに１０〜９７％の冷間圧延を施
し、ついで表面処理を施して缶用の鋼板となす。冷間圧
延率は、１０チ未満ではスコア刻印後の熱処理の際にス
コアのまわりの結晶粒の粗大化を防ぐことができないた
め１０チ以上とし、また９７％を越えると加工性が著し
く低下するので９７％を上限とする。さらに高い加工性
が要求される蓋に対しては、３０％以上の冷間圧延後再
結晶焼鈍を施しその後に１０〜９７チの冷間圧延を施し
、表面処理を行って缶用の鋼板とする。この工程により
集合組織が制御されて異方性の少ない鋼板を得ることが
できる。このようにして得られた鋼板に縁加工を施すな
どによシ蓋の形状となし、スコアを刻印する。スコア刻
印後、レーザー、通電加熱、誘導加熱などの方法によシ
スコアの初期開口部に５００〜１０００℃の温度範囲に
０．１秒ないしは１０分間加熱する熱処理を施し、スコ
アの初期間゛口部のみを軟化させイージーオーブン蓋と
なす。熱処理の温度は５００℃よシ低いとスコア部の軟
化が充分でないため５００℃を下限とし、また１０００
℃を越えると軟化が大きく彦シスコア部の落下強度が落
ちるなどの弊害がでるため１０００℃を上限とする。保
持時間は０．１秒よシ短いと軟化が不充分なため０．１
秒を下限とし、１０分よシ長いと生産性が低下するので
１０分を上限とする。この軟化熱処理の熱源として、タ
ブを溶接で取り付ける際の発熱を利用すれば、工程を簡
略化することができるとともに生産性の向上にもつがけ
ることができる。
気炉などで溶製しスラブとした後、熱間圧延を施してコ
イルとなす。このコイルに１０〜９７％の冷間圧延を施
し、ついで表面処理を施して缶用の鋼板となす。冷間圧
延率は、１０チ未満ではスコア刻印後の熱処理の際にス
コアのまわりの結晶粒の粗大化を防ぐことができないた
め１０チ以上とし、また９７％を越えると加工性が著し
く低下するので９７％を上限とする。さらに高い加工性
が要求される蓋に対しては、３０％以上の冷間圧延後再
結晶焼鈍を施しその後に１０〜９７チの冷間圧延を施し
、表面処理を行って缶用の鋼板とする。この工程により
集合組織が制御されて異方性の少ない鋼板を得ることが
できる。このようにして得られた鋼板に縁加工を施すな
どによシ蓋の形状となし、スコアを刻印する。スコア刻
印後、レーザー、通電加熱、誘導加熱などの方法によシ
スコアの初期開口部に５００〜１０００℃の温度範囲に
０．１秒ないしは１０分間加熱する熱処理を施し、スコ
アの初期間゛口部のみを軟化させイージーオーブン蓋と
なす。熱処理の温度は５００℃よシ低いとスコア部の軟
化が充分でないため５００℃を下限とし、また１０００
℃を越えると軟化が大きく彦シスコア部の落下強度が落
ちるなどの弊害がでるため１０００℃を上限とする。保
持時間は０．１秒よシ短いと軟化が不充分なため０．１
秒を下限とし、１０分よシ長いと生産性が低下するので
１０分を上限とする。この軟化熱処理の熱源として、タ
ブを溶接で取り付ける際の発熱を利用すれば、工程を簡
略化することができるとともに生産性の向上にもつがけ
ることができる。
実施例
次に本発明の実施例を挙げる。
表１に示す化学成分の鋼を転炉にて溶製し、連続鋳造に
よりスラブとなし、ついで熱間圧延を行い板厚、、０〜
３．２ ｍの熱延コイルとなした。該コイルを圧延率７
７％で冷間圧延しそのまま錫めっきを施して板厚０．２
３ｍの鋼板とがす工程と、圧延率７０〜９０％で冷間圧
延し、再結晶焼鈍を施しさらに圧延率３０％および５０
％で冷間圧延したのち錫めっきを施し板厚０．２３ｍの
一板となす工程の２つの工程により素材の鋼板を製造し
た。
よりスラブとなし、ついで熱間圧延を行い板厚、、０〜
３．２ ｍの熱延コイルとなした。該コイルを圧延率７
７％で冷間圧延しそのまま錫めっきを施して板厚０．２
３ｍの鋼板とがす工程と、圧延率７０〜９０％で冷間圧
延し、再結晶焼鈍を施しさらに圧延率３０％および５０
％で冷間圧延したのち錫めっきを施し板厚０．２３ｍの
一板となす工程の２つの工程により素材の鋼板を製造し
た。
また、比較法として第１表Ａの鋼を使用して常法に従い
Ｔ４ＣＡ材を製造した。該鋼板を用いて、呼び径２０２
と３０１の蓋の縁加工を行い、リベット部を加工した後
スコアを刻印したものと、リベット部を加工しないでス
コアを刻印したものとの２種類を製造した。スコアの形
状は呼び径２０２の蓋ではパーシャルオープンタイプと
し、呼び径３０１の蓋ではフルオープンタイプとした。
Ｔ４ＣＡ材を製造した。該鋼板を用いて、呼び径２０２
と３０１の蓋の縁加工を行い、リベット部を加工した後
スコアを刻印したものと、リベット部を加工しないでス
コアを刻印したものとの２種類を製造した。スコアの形
状は呼び径２０２の蓋ではパーシャルオープンタイプと
し、呼び径３０１の蓋ではフルオープンタイプとした。
これらの蓋の初期開口部にレーザー照射により７００℃
１秒間の熱処理を行い、タブをリベット法および接着法
によシ取り付けた。式らに、リベット部を加工しかいで
スコアを刻印したものについて、スコアの初期開口部の
近傍に電気抵抗溶接によシタプを取り付けた。この際溶
接の熱影響がスコア刻印部（７００℃１秒）にまで及ぶ
位置にタブを取り付けた。このようにして得られたイー
ジーオーブン蓋の製蓋工程の概略と蓋加工性、開缶力の
測定結果を表２に示す。蓋加工性は１００個製蓋した時
の縁部あるいはリベット部、ピード部の割れ発生個数で
表した。この表から分かるように本発明法では、冷間圧
延ままの鋼板にもかかわらず充分な製蓋成形性を有する
とともに極めて低い開缶力を有しているイージーオーブ
ン蓋を製造でキル。
１秒間の熱処理を行い、タブをリベット法および接着法
によシ取り付けた。式らに、リベット部を加工しかいで
スコアを刻印したものについて、スコアの初期開口部の
近傍に電気抵抗溶接によシタプを取り付けた。この際溶
接の熱影響がスコア刻印部（７００℃１秒）にまで及ぶ
位置にタブを取り付けた。このようにして得られたイー
ジーオーブン蓋の製蓋工程の概略と蓋加工性、開缶力の
測定結果を表２に示す。蓋加工性は１００個製蓋した時
の縁部あるいはリベット部、ピード部の割れ発生個数で
表した。この表から分かるように本発明法では、冷間圧
延ままの鋼板にもかかわらず充分な製蓋成形性を有する
とともに極めて低い開缶力を有しているイージーオーブ
ン蓋を製造でキル。
（発明の効果）
本発明によれば、冷延鋼板の状態で製蓋成形性を向上す
るとともに開缶性にもすぐれた鋼板を得ることができる
。又初期開口部のみの加熱で開缶性を向上するため工業
的に安定して開缶性の向上をはかることができる等の効
果が奏される。
るとともに開缶性にもすぐれた鋼板を得ることができる
。又初期開口部のみの加熱で開缶性を向上するため工業
的に安定して開缶性の向上をはかることができる等の効
果が奏される。
Claims (4)
- （１）Ｃ：０．１０％以下、Ｓｉ：０．１０％以下、Ｍ
ｎ：０．０５〜０．５０％、Ａｌ：０．１０％以下、Ｎ
：０．０１０％以下を含有し残部Ｆｅおよび不可避的不
純物よりなる鋼を常法に従い熱間圧延し、ついで１０〜
９７％の冷間圧延を施すことにより製造した鋼板を用い
て、製蓋工程においてスコアを刻印の後、初期開口部を
５００〜１０００℃の温度範囲において０．１秒〜１０
分間加熱することを特徴とする開缶性に優れたイージー
オープン蓋の製造方法。 - （２）Ｃ：０．００６０％以下、Ｓｉ：０．１０％以下
、Ｍｎ：０．０５〜０．５０％、Ａｌ：０．１０％以下
、Ｎ：０．００８％以下、かつＴｉ：０．００５〜０．
０２５％およびＮｂ：０．００５〜０．０３０％の１種
または２種を含有し残部Ｆｅおよび不可避的不純物より
なる鋼を常法に従い熱間圧延し、ついで１０〜９７％の
冷間圧延を施こすことにより製造した鋼板を用いて、製
蓋工程においてスコアを刻印の後、初期開口部を５００
〜１０００℃の温度範囲において０．１秒〜１０分間加
熱することを特徴とする開缶性に優れたイージーオープ
ン蓋の製造方法。 - （３）Ｃ：０．１０％以下、Ｓｉ：０．１０％以下、Ｍ
ｎ：０．０５〜０．５０％、Ａｌ：０．１０％以下、Ｎ
：０．０１０％以下および必要に応じてＴｉ：０．００
５〜０．０２５％およびＮｂ：０．００５〜０．０３０
％の１種または２種を含有し、残部Ｆｅおよび不可避不
純物からなる鋼を常法に従い熱間圧延し、ついで３０％
以上の冷間圧延を施し、再結晶焼鈍を行った後さらに１
０〜９７％の冷間圧延を施すことにより製造した鋼板を
用いて、製蓋工程においてスコアを刻印の後、、初期開
口部を５００〜１０００℃の温度範囲において０．１秒
〜１０分間加熱することを特徴とする開缶性に優れたイ
ージーオープン蓋の製造方法。 - （４）初期開口部に施す熱処理の熱源としてタブを溶接
で取り付ける際の熱を利用することを特徴とする特許請
求の範囲１〜３項の何れかに記載の開缶性に優れたイー
ジーオープン蓋の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9891785A JPS61259845A (ja) | 1985-05-11 | 1985-05-11 | 開缶性に優れたイ−ジ−オ−プン蓋の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9891785A JPS61259845A (ja) | 1985-05-11 | 1985-05-11 | 開缶性に優れたイ−ジ−オ−プン蓋の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61259845A true JPS61259845A (ja) | 1986-11-18 |
Family
ID=14232480
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9891785A Pending JPS61259845A (ja) | 1985-05-11 | 1985-05-11 | 開缶性に優れたイ−ジ−オ−プン蓋の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61259845A (ja) |
-
1985
- 1985-05-11 JP JP9891785A patent/JPS61259845A/ja active Pending
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