JPS6125872A - プリンタのインク含浸プラテン用ナイロン樹脂焼結体 - Google Patents

プリンタのインク含浸プラテン用ナイロン樹脂焼結体

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JPS6125872A
JPS6125872A JP14678484A JP14678484A JPS6125872A JP S6125872 A JPS6125872 A JP S6125872A JP 14678484 A JP14678484 A JP 14678484A JP 14678484 A JP14678484 A JP 14678484A JP S6125872 A JPS6125872 A JP S6125872A
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JP
Japan
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ink
impregnated
resin
nylon
nylon resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP14678484A
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English (en)
Inventor
Shigeru Ozaki
尾崎 滋
Takao Oshima
大島 孝郎
Toshiro Isogai
磯貝 俊郎
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Janome Corp
Original Assignee
Janome Sewing Machine Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (目的) 本発明はプリンタ、更に詳しくはインク含浸プラテンを
利用してドツト印字するインクプラテン式プリンタに係
り、その目的は耐久性及びインク転写性のすぐれたイン
ク含浸プラテンを提供するにある。
(従来技術) 現在、データ通信用端末装置やコンピュータの出力装置
などに使用されるプリンタとして、活字またはワイヤな
どの文字形成要素をインクリボン及び印刷用紙を介して
プラテンと対向して配設し、文字形成要素によるプラテ
ンの選択的叩打により印刷用紙に印字を行ういわゆるイ
ンクリボン式インパクトプリンタが広く普及している。
特に文字形成要素としてワイヤを用いたドツトマトリッ
クスプリンタは、小型、廉価にして多くの文字、記号、
図形などを印字出来るプリンタとして広く普及している
しかしインクリボン式プリンタは、インクリボンカセッ
トの装着及びこの走行が必要で機構が複雑となり、特に
最近はプリンタ利用の多様化にともなって多色印字に対
する要望が強くなって来ており、この場合は機構が一層
複雑となる。
前記した如きインクリボン式プリンタの欠点を解消し簡
素な機構で容易に多色印字が可能なインパクトプリンタ
として第1図に示す如きインク含浸プラテンを用いるイ
ンクプラテン式プリンタが開発された。
これは、文字形成要素としてワイヤ2を有する印字ヘッ
ドlに対向して印刷用紙3を介して各色のインクを含浸
した複数のインク含浸体5を装着し印字面を形成したイ
ンクプラテン4を配備し、該インクプラテン4を適宜回
転させて所定色のインク含浸体5を印字面として選択し
、ワイヤ2によりインクプラテン4の選択された印字面
を叩打することにより印刷用紙3に所定色で印字を行う
プリンタである。
前記プリンタに於けるインクプラテン4の一例は第2図
に示す如くであり、プラテン基体7のインク含浸体取付
面8に穿設された穴8′に磁石片9が挿着されており、
インク含浸体5の底面には鉄板6が固着されていて、イ
ンク含浸体5はプラテン基体7に対して磁力により着脱
自在に装着されている。
したがってインク含浸体5のインク切れや損傷に際して
の交換が容易であると共に、種々の色のインクを含浸し
たインク含浸体5を別に用意しておき適宜交換すること
により極めて多色の印字を行うことが出来好都合である
前記したインクプラテン4を形成するインク含浸体5は
多孔質体にインクを含浸して形成され、このインク含浸
体を構成する多孔質体及びインクの特性が印字品質及び
インクプラテンの耐久性に影響を与える。
インクプラテン式プリンタに於ける印字は、ワイヤによ
り印刷用紙を介してインク含浸体表面に滲出したインク
が印刷用紙に移着することにより行なわれ、印字点に於
ては印字終了後直ちにインク含浸体の毛細管現象及び微
少弾性変形に基づくポンプ作用によってインクが補給さ
れ次の印字に備えられる。
したがって良好な印字品質を得るためには前記したイン
ク含浸体の印字時に於けるインクの滲出及び補給作用が
円滑に行なわれることが必要であり、これにはインクの
特性は勿論のことであるが多孔質体の密度や弾性等の特
性が大いに影響を与える。
また多孔質体は、直径0.1乃至0.3II11程度の
タングステン線などによって形成される細くて硬いワイ
ヤにより激しく頻繁に叩打されるので、これにより損傷
を受けることのないすぐれた強度を持っていることが良
好な印字品質を長期間にわたって持続させるために必要
である。
さらに多孔質体は、含浸されるインクによって侵された
り、或は又温湿度の影響で変形したりすることの無い特
性を有することも必要である。
前記した如くインクプラテン式プリンタのインク含浸体
を構成する多孔質体には良好な印字品質を得るために様
々な特性が要求され、従来の脂肪族ナイロンであるナイ
ロン6及び66樹脂を基にした焼結体ではこれを満足さ
せることは出来なかった。
本発明は、前記した如き現状に鑑み、印字品質及び耐久
性にすぐれたインク含浸体を得るため多孔質体の開発に
ついて鋭意研究を重ねた結果創案されたものである。
(構成) すなわち本発明は、芳香族系ナイロン樹脂を基にして形
成されたことを特徴とするプリンタのインク含浸プラテ
ン用ナイロン樹脂焼結体であり、更に詳しくは実施例に
基づく以下の説明の如くである。
実施例1 キシリレンジアミン系ナイロン樹脂(以下MXナイロン
樹脂と称す。三菱斯化学RENY 600I)ペレット
をエチレングリコール系混合溶媒に165〜170℃に
て加熱溶解した後冷却し再沈澱させ、該沈澱物の洗滌及
び乾燥を行いMXナイロン樹脂粉末を先ず得た。
次いで常法に従って前記MXナイロン樹脂粉末を所定の
型に充填した後常温にて800〜900kg/cm”の
圧力で圧粉成形し、該成形物を非酸化性雰囲気として窒
素気流中で235℃−60分の焼結を行い空孔率!5〜
35%、ショアD硬さ68〜78、圧環強度2.  I
〜2.7kg/mm″の多孔質焼結体を得た。
実施例2 MXナイロン樹脂ベレットとナイロン6樹脂(東し、ア
ミランCM1041)ペレットとを重量比で9=1とし
エチレングリコール系混合溶媒に165〜!70℃にて
加熱溶解した後冷却し再沈澱させ、該沈澱物の洗滌及び
乾燥を行って両樹脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融混
合粉末を用い235℃−60分の焼結を行い空孔率15
〜35%、ショアD硬さ69〜79、圧環強度2.4〜
3.0の多孔質焼結体を得た。
実施例3 MXナイロン樹脂ペレットと相対粘度4.5のナイロン
66樹脂(旭化成、し才す1700)ベレットとを重量
比で7:3としエチレングリコール系混合溶媒を用いた
再沈澱法により両樹脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融混
合粉末を用い、240℃−60分の焼結を行い空孔率1
5〜35%、ショアD硬さ68−78、圧環強度2.5
〜3. 1kg/mn+1の多孔質焼結体を得た。
実施例3 MXナイロン樹脂ペレットと相対粘度4.5のナイロン
66樹脂(旭化成、レオナ1700)ペレトとを重量比
で7:3としエチレングリコール系混合溶媒を用いた再
沈澱法により両樹脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融混
合粉末を用い240℃−60分の焼結を行い空孔率15
〜35%、ショアD硬さ68〜78、圧環強度2.5〜
3゜1kg/mm″の多孔質焼結体を得た。
実施例4 MXナイロン樹脂ペレットと相対粘度6.0のナイロン
66樹脂(rcx、マラニールAl53)ベレットとを
重量比で7:3としエチレングリコール系混合溶媒を用
いた再沈澱法により両樹脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融混
合粉末を用い240℃−60分の焼結を行い、空孔率1
5〜35%、ショアD硬さ68−78、圧環強度2.5
〜3 、  I kg/mv”の多孔質焼結体を得た。
実施例5 MXナイロン樹脂ベレットとナイロン610樹脂(東し
、アミランCM2O01)ベレットとを重量比で8:2
としエチレングリコール系混合溶媒を用いた再沈澱法に
より両樹脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融混
合粉末を用い235℃−60分の焼結を行い、空孔率1
5〜35%、ショアD硬さ69〜79、圧環強度2.3
〜2.9kg/+u”の多孔質焼結体を得た。
実施例6 MXナイロン樹脂ペレットとナイロン612樹脂(デュ
ポン、ザイデル158L)ベレットとを重量比で8=2
としエチレングリコール系混合溶媒を用いた再沈澱法に
より両樹脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融混
合粉末を用い235℃−60分の焼結を行い、空孔率1
5〜35%、ショアD硬さ69〜79、圧環強度2.3
〜2. 9kg/m+n’の多孔質焼結体を得た。
実施例7 MXナイロン樹脂ベレットとナイロン12樹脂(11本
リすサン、ファインパウダN2)粉末とを重量比で8:
2としエチレングリコール系混合溶媒を用いた再沈澱法
により両樹脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融混
合粉末を用い235℃−60分の焼結を行い、空孔率1
5〜35%、ショアD硬さ69〜79、圧環強度2 、
3〜2 、9 kg/a+I11”の多孔質焼結体を得
た。
実施例8 MXナイロン樹脂ベレットとナイロン12樹脂(ダイセ
ル、ダイアミドXl988)ベレットとを重量比で8:
2としエチレングリコール系混合溶媒を用いた再沈澱法
により両樹脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融前
混合粉末を用い235℃−60分の焼結を行い、空孔率
15〜35%、ノヨアD硬さ69〜79、圧環強度2 
、3〜2 、9 kg/mm’の多孔質焼結体を得た。
実施例9 MXナイロン樹脂ペレット、相対粘度6.0のナイロン
66樹脂(ICI、マラニールAl53)ペレット及び
ナイロン6樹脂(東し、0M+041)ペレットを重量
比で7・2:lとしエチレングリコール系混合溶媒を用
いた再沈澱法により前記三樹脂の共融混合粉末を先ず得
た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記三樹脂の共融前
混合粉末を用い240℃−60分の焼結を行い、空孔率
15〜35%、ショアD硬さ7〇−80圧環強度2.7
−3.4kg/m+++”の多孔質焼結体を得た。
実施例10 MXナイロン樹脂ペレット、相対粘度6.0のナイロン
66樹脂(ICI、マラニールAl53)ペレット及び
ナイロン12樹脂(ダイセル、ダイアミドX1988)
ペレットを重量比で72:1としエチレングリコール系
混合溶媒を用いた再沈澱法により前記三樹脂の共融混合
粉末を先ず得た次いで実施例Iと同様に常法に従い前記
王樹脂の共融混合粉末を用い240℃−60分の焼結を
行い、空孔率15〜35%、ショアD硬さ7〇−80、
圧環強度2.6−3.3kg/mm″の多孔質焼結体を
得た。
比較例1 相対粘度2.9のナイロン66樹脂(旭化成、し才す1
300)ペレットを用いエチレングリコールを溶媒とし
た再沈澱法により形成した粉末を用い実施例1と同様に
常法に従い255℃−60分の焼結を行い、空孔率15
〜35%、ショアD硬さ63〜73圧環強度I 2〜I
 、 8 kg/I1m″の多孔質焼結体を得た。
比較例2 相対粘度6.0のナイロン66樹脂CI CI、マラニ
ールAl53)ペレットを用いエチレングリコールを溶
媒とした再沈澱法により形成した粉末を用い実施例1と
同様に常法に従い255℃−60分の焼結を行い、空孔
率15〜35%、ンヨアD硬さ64〜74、圧環強度1
.4〜2.0kg/mm″の多孔質焼結体を得た。
比較例3 相対粘度6.0のナイロン66樹脂(ICI。
マラニールAl53)ペレットとナイロン6樹脂(東し
、0M+041)ペレットとを重量比で8;2としエチ
レングリコール系混合溶媒を用いた再沈澱法により両樹
脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融混
合粉末を用い255℃−60分の焼結を行い、空孔率1
5〜35%、ショアD硬さ67〜77、圧環強度1.7
〜2.3kg/mm”の多孔質焼結体を得た。
比較例4 相対粘度6.0のナイロン66樹脂(1(1゜マラニー
ルA I 53)ペレットとナイロン610樹脂(東し
、アミランCM2O01)ペレットとを重量比で8=2
としエチレングリコール系混合溶媒を用いた再沈澱法に
より両樹脂の共融混合粉末を先ず得た。
次いで実施例1と同様に常法に従い前記両樹脂の共融混
合粉末を用い255℃−60分の焼結を行い、空孔率1
5〜35%、ショアD硬さ65〜75、圧環強度1.6
〜2 、 2 kg/ 111m”の多孔質焼結体を得
た。
現在一般的なナイロン樹脂焼結体としては、比較例1に
示す如き相対粘度2.9程度のいわゆる射出成形グレー
ドのナイロン66樹脂を用いて形成したものが利用され
ている。
このナイロン樹脂焼結体をインク含浸プラテン用として
利用した場合、圧環強度が低く耐久性に乏しいと共に印
字時のインクの滲出及び補給作用が円滑に行なわれにく
く印字ぎれや印字濃度の低下が生じ易く印字性に劣る。
またこのナイロン樹脂焼結体には脂肪酸や脂肪酸エステ
ルに油性染料を溶解したインクが含浸されるが、このイ
ンクによって侵されてわずかに膨潤したり吸湿によって
変形が生じたりしてインク含浸プラテン用としては極め
て劣る性能であった。
比較例2に示す如く相対粘度6.0の高分子量ナイロン
66樹脂を用いて焼結体を形成すると、圧環強度がやや
向上して若干耐久性及び印字性が改良されたものの未だ
不十分であり、さらに耐インク性及び耐湿性も劣るので
インク含浸プラテン用としては性能の劣るものであった
比較例3は、ナイロン樹脂焼結体の特性を更に改良する
ため相対粘度6.0の高分子量ナイロン66樹脂に低融
点ナイロン樹脂であるナイロン6樹脂を混合して焼結体
を形成したが、これは、圧環強度の改良により耐久性及
び印字性は改良されたものの吸水率の高いナイロン6樹
脂を混合した影響により耐インク性及び耐湿性が極めて
低下し膨潤やそりが発生しインク含浸プラテン用として
は極めて性能の劣るものであった。
比較例4は、相対粘度6,0の高分子量ナイロン66樹
脂に低融点且つ低吸水率のナイロン610樹脂を混合し
て焼結体を形成した場合であり、これは、インク含浸プ
ラテン用として比較的良好な特性が示されたが、未だ十
分満足出来るものではなかった。
前記した如くインク含浸プラテン用としてより適合する
ようナイロン樹脂焼結体の特性の改良を重ねて来たが、
脂肪族ナイロン樹脂として最も特性のすぐれたナイロン
66樹脂をベース樹脂として用いてもその特性の改良に
は限界がありインク含浸プラテン用として十分満足出来
るものを得ることは出来なかった。
芳香族系ナイロン樹脂として実施例に示したキシリレン
ジアミン系ナイロン樹脂すなわちMXナイロン樹脂は、
m−キシリレンジアミン単独またはl−キシリレンジア
ミン60%以−LとP−キシリレンジアミンとの混合キ
シリレンジアミンをジアミン成分とし、これと炭素数6
乃至12のアジピン酸、セバシン酸、スペリン酸等のα
、ω−直鎖脂肪族二塩基酸との重縮合反応によって合成
されたものである。
MXナイロン樹脂は、ガラス転移温度及び熱変形温度が
高く、熱膨張率が低く熱的特性にすぐれていると共に引
張り、曲げ、硬さ等の機械的特性に於てもすぐれており
、さらに吸水率も低く物性が極めて安定しているといっ
た特徴を有していて、インク含浸プラテン用の焼結体を
形成するためのベース樹脂として極めて好ましい特性を
備えている。
実施例IはMXナイロン樹脂単体で焼結体を形成した場
合であるが、圧環強度が高く印字性及び耐久性が良好で
あると共に耐インク性及び耐湿性も極めてすぐれ良好な
インク含浸プラテンが得られた。
実施例2はMXナイロン樹脂に低融点ナイロン樹脂とし
てナイロン6樹脂を混合した場合であり、この場合はM
Xナイロン樹脂単体の場合より圧環強度が向上し印字性
及び耐久性はさらに改良されたが、耐インク性及び耐湿
性が若干低下した。
実施例3及び4はMXナイロン樹脂に相対粘度の高い高
分子量ナイロン66樹脂を混合した場合であり、この場
合はMXナイロン樹脂単体の場合よりも圧環強度が向上
し印字性及び耐久性が改良され、耐インク性及び耐湿性
もかなり良好であった。
実施例5乃至8は、MXナイロン樹脂に低融点でしかも
低吸水率のナイロン樹脂であるナイロン610.612
、I+、+2、樹脂等を混合した場合であり、この場合
もMXナイロン樹脂単体の場合よりも圧環強度が向上し
印字性及び耐久性が改良され、しかも耐インク性及び耐
湿性は極めてすぐれていた。
実施例9は、MXナイロン樹脂に高分子量ナイロン66
樹脂及びナイロン6樹脂を混合した場合であり、この場
合は、圧環強度がかなり向上し極めてすぐれた印字性及
び耐久性が示され、耐インク性及び耐湿性もかなり良好
であった。
実施例10は、MXナイロン樹脂に高分子量ナイロン6
6樹脂及び低融点でしかも低吸水率のナイロン12樹脂
を混合した場合であり、この場合は圧環強度が高く印字
性及び耐久性が極めてすぐれていると共に耐インク性及
び耐湿性も極めてすぐれており、インク含浸プラテン用
として極めて良く適合するものであった。
尚本発明の実施例及び比較例に於けるナイロン樹脂の共
融混合粉末の形成は、エチレングリコールにプロピレン
グリコール、l 5ベンタンジオール、ベンノルアルコ
ール、ジメチルアセトアミド等を配合したエチレングリ
コール系混合溶媒を用いた再沈澱法により行った。
このエチレングリコール系混合溶媒の配合や溶解したナ
イロン樹脂を再沈澱させるための冷却速度等を実験に基
づいて適当に定めることによりインク含浸プラテン用焼
結体を形成するのに最適の粒径及び共融混合状態の粉末
を得ることが出来る。
またMXナイロン樹脂に対するナイロン6.66.61
0.612、IIX 12等の樹脂の配合量はMXナイ
ロン樹脂の特性を十分生かすためにMXナイロン樹脂の
40重量%以下程度にとどめることが必要である。
芳香族ナイロン樹脂としては、前記したキシリレンジア
ミン系の他にポリへキサメチレジアミンテレフタルアミ
ドやポリへキシリレンジアミン系 イックタルアミドの如き脂肪族ジアミンと芳香族二塩基
酸との重縮合反応によって得られる樹脂も利用すること
が出来る。
(効果) 前記した如く本発明の芳香族ナイロン樹脂をベースとし
たナイロン焼結体によって形成されたインク含浸プラテ
ンは、従来の脂肪族ナイロン樹脂であるナイロン66樹
脂をベースにしたナイロン焼結体をベースにしたインク
含浸プラテンに比べて印字性、耐久性、耐インク性、耐
湿性等の総ての点で極めてすぐれていた。
したがって、本発明により多色印字を容易に行うことの
出来る簡便で良好なる印字性と耐久性を持ったプリンタ
が提供されることとなり、その効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はインクプラテン式プリンタの斜視図、第2図は
インク含浸プラテンの斜視図である。 1・・・印字ヘッド、2・・・ワイヤ、3・・・印刷用
紙、4・・・インク含浸プラテン、5・・インク含浸体
。 −20=

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 芳香族系ナイロン樹脂粉末を基にして形成されたことを
    特徴とするプリンタのインク含浸プラテン用ナイロン樹
    脂焼結体。
JP14678484A 1984-07-17 1984-07-17 プリンタのインク含浸プラテン用ナイロン樹脂焼結体 Pending JPS6125872A (ja)

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